「子どもの成長スパートは何歳頃に来る?」「小学生・中学生は1年で何cm伸びる?」「周りの子は急に大きくなったのに、うちの子はまだ伸びない」
成長期のお子様がいると、身長が急激に伸びる時期や、男子と女子でどのような違いがあるのか気になる方も多いでしょう。
結論からいうと、思春期の成長スパートは、平均的には女子が10〜11歳頃、男子が12〜13歳頃に身長の伸びのピークを迎える傾向があります。
ただし、これは集団の平均的な目安であり、すべてのお子様が同じ年齢で急に伸び始めるわけではありません。
最初に結論|成長スパートはいつ?
成長スパートの時期は、女子の方が男子より早い傾向があります。
女子|身長の伸びが大きくなるピーク
10〜11歳頃
男子|身長の伸びが大きくなるピーク
12〜13歳頃
※日本人の平均的な成長パターンからみた目安です。開始時期・ピーク・終了時期には個人差があり、ピーク年齢は思春期の開始年齢と同じではありません。
お子様の成長スパートが始まっているかを考えるには、現在の年齢だけでなく、過去1〜3年間の身長の伸び方と、思春期の進行状況を合わせて確認することが大切です。
成長スパートとは、思春期に身長の伸びる速度が一時的に大きくなる時期のことです。
医学的には、身長が伸びる速度を「成長速度(height velocity)」と呼び、思春期に成長速度が最大になる時期を「最大身長増加時期(PHV)」といいます。
一般的に女子は男子より早く思春期を迎えるため、成長スパートが始まる時期やピークを迎える時期も早い傾向があります。
女子では、平均的に10〜11歳頃に年間の身長の伸びが大きくなるピークを迎える傾向があります。
女子の思春期は一般的に乳房の発育などから始まり、その後に成長スパートを迎え、さらに思春期が進むと初潮が起こります。
初潮を迎える頃には成長スパートのピークを過ぎていることが多く、身長の伸びは徐々に緩やかになります。
男子では、平均的に12〜13歳頃に身長の伸びのピークを迎える傾向があります。
男子の思春期は精巣の発育などから始まり、成長が進むと陰毛や声変わりなどの変化が現れます。
ただし、声変わりが起こる時期と成長スパートのピークは必ずしも一致せず、声変わりをした瞬間に身長が止まるわけでもありません。
男子と女子の成長スパート
女子
ピークの目安:10〜11歳頃
思春期の始まり:乳房の発育など
ピーク後:初潮を迎える頃には伸びが緩やかになっていることが多い
男子
ピークの目安:12〜13歳頃
思春期の始まり:精巣の発育など
ピーク後:声変わりなど思春期の変化が進み、次第に伸びが落ち着く
平均的な目安から2年前後ずれることもあり、個人の成長スパートがいつ来るかを年齢だけで判断することはできません。
周囲より早く身長が伸びたり、反対に成長スパートが遅く来たりすることには、体質的な個人差もあります。
しかし、思春期の変化が年齢に対して著しく早く現れる場合や、身長の伸びが以前から低下している場合には、医学的な評価が必要になることもあります。
周りより早い・遅いという比較だけでなく、お子様自身の身長の記録を確認することが重要です。
子どもの身長は、生まれてから成人身長に近づくまで、毎年同じペースで伸びるわけではありません。
大きく分けると、乳幼児期、思春期前の学童期、思春期で成長速度が変化します。
乳児期|0〜1歳頃
出生後は身長が非常に速く伸びる時期です。
出生時から1歳までに約25cm伸びることが、一般的な目安として知られています。
幼児期|1〜5歳頃
乳児期ほどの急激な伸びは落ち着き、年齢が上がるにつれて成長速度も変化します。
栄養状態や健康状態、遺伝的な要因などが成長に関わります。
学童期|思春期が始まる前
乳児期や思春期ほど急激ではありませんが、比較的安定したペースで伸びる時期です。
思春期前の成長速度は、おおむね年間4〜7cm程度が一般的な参考範囲とされています。
思春期|成長スパート
身長が伸びる速度が再び大きくなり、ピークを過ぎると徐々に減少していきます。
思春期が始まる年齢と、成長スパートの期間には個人差があります。
なお、これらの年齢は成長段階を説明するための目安です。思春期の開始時期が早いお子様と遅いお子様では、同じ年齢でも成長段階が異なります。
女子は男子より早く思春期を迎える傾向があるため、小学校高学年の段階で成長スパートのピークを迎えていることがあります。
一方、男子では小学校高学年から中学生頃にかけて成長が加速していくケースが多くみられます。
小学校高学年で女子の方が男子より平均身長が高くなる年齢があるのは、こうした思春期のタイミングの違いも関係しています。
中学1年生で成長スパートがはっきり現れていなくても、直ちに異常と判断する必要はありません。
特に男子では思春期が比較的遅く始まる場合もあり、その後に身長の伸びが大きくなることがあります。
ただし、以前から身長の伸びが少ない、成長曲線が継続して下がっている、思春期の進行が年齢に対してかなり遅いなどの場合は、医療機関での評価を検討しましょう。
思春期の開始が比較的遅いお子様では、高校生になってからも身長の伸びが続く場合があります。
しかし、高校生になれば全員が再び成長スパートを迎えるわけではありません。
今後の成長を考えるには、過去の成長速度、思春期の進行状況、骨の成熟状態などを合わせて確認する必要があります。
関連記事:身長はいつまで伸びる?男子・女子の成長終了時期を詳しく見る →
思春期の成長スパートでは、学童期と比べて年間の身長の伸びが大きくなります。
日本人の平均的な成長パターンでは、成長速度のピーク時に女子で年間約8cm、男子で年間約9〜10cm程度の伸びがみられます。
ただし、これらは集団の平均的な目安です。すべての子どもがピーク時に同じだけ伸びるわけではありません。
成長速度の比較|一般的な目安
思春期前の学童期
約4〜7cm/年
比較的安定して伸びる時期
女子の成長スパートのピーク
約8cm/年
10〜11歳頃にピークを迎える平均的なパターン
男子の成長スパートのピーク
約9〜10cm/年
12〜13歳頃にピークを迎える平均的なパターン
※一般的な成長速度の参考値です。正常・異常を判定する基準や、個々のお子様の将来身長を予測する数値ではありません。
成長スパートの時期には、年間10cm以上伸びる子どももいます。
ただし、1年間で10cm伸びたことだけで、正常な成長スパートと判断できるわけではありません。
年齢に対して思春期が著しく早い場合などは、一時的に身長が大きく伸びたあと、骨の成熟が早く進むこともあります。
前年より身長の伸びが小さくなった場合でも、それだけで成長スパートが終わったと判断することはできません。
思春期が始まる前に伸びが減ったのか、思春期のピーク後に減ったのかで、同じ数字でも意味が異なります。
成長速度が以前より大きく変わった場合には、過去2〜3年間の身長を並べ、成長曲線も合わせて確認しましょう。
年間成長速度は、身長の増加量を測定期間から計算します。
年間成長速度の計算例
1年前:142.5cm
現在:150.1cm
1年間の身長増加量
7.6cm/年
例えば、4月に測定した身長が142.5cm、翌年4月に150.1cmなら、その1年間の成長速度は7.6cm/年です。
測定間隔がちょうど12か月ではない場合は、身長の増加量を測定月数で割り、12を掛けることで年間に換算できます。
関連記事:子どもの身長は1年で何cm伸びれば正常?年間成長速度と受診目安 →
成長スパートが始まっているかを知りたい場合は、身体の変化だけでなく、実際の身長の伸び方も確認します。
成長スパートの直接的な特徴は、以前より身長の伸びる速度が大きくなることです。
例えば、それまで年間5cm前後だった身長の伸びが、数年間の経過の中でさらに大きくなることがあります。
ただし、身長の伸びが大きいことだけで、正常な思春期の進行と断定することはできません。
女子では乳房の発育、男子では精巣の発育などが、思春期の開始を考えるうえで重要な変化です。
一方、女子の初潮や男子の声変わりは、思春期がある程度進んでいることを示す変化です。
そのため、初潮や声変わりが起こった時点が、成長スパートの開始とは限りません。
食欲の変化、眠気、靴のサイズが大きくなることなどを、成長スパートのサインとして聞くことがあります。
しかし、こうした変化だけで成長スパートが始まった、あるいは終わったと判断することはできません。
靴のサイズや食事量などは補助的な情報として考え、身長の成長速度と成長曲線を確認することが重要です。
成長スパートの確認で優先したい情報
過去1〜3年間の身長の記録
年間成長速度の変化
思春期の進行状況
必要に応じた骨年齢の評価
同年代の平均身長と比較するだけでは、お子様が今どの成長段階にいるかは分かりません。
家庭でまず確認したいのは、成長曲線と過去の身長の記録です。そのうえで、必要に応じて骨の成熟状態などを評価します。
成長曲線は、年齢ごとの身長や体重の推移を記録するグラフです。
母子健康手帳や学校の健康診断結果などを使い、これまでの身長を記録できます。
日本小児内分泌学会では、子どもの身長が気になる場合に、成長曲線を記録して成長のパターンを確認することを勧めています。
確認したいのは、次のような点です。
日本小児内分泌学会では、同性・同年齢の基準で−2SD以下を、低身長の目安の一つとしています。
ただし、−2SD以下だから特定の病気という意味ではありません。また、−2SDより高くても、成長曲線上の位置が継続して下がる場合は注意が必要です。
女子の乳房の発育、初潮、男子の精巣の発育、声変わりなどは、思春期がどこまで進んでいるかを考える材料になります。
ただし、こうした変化の有無だけで、残りの身長が何cm伸びるかを判断することはできません。
成長曲線や最近の成長速度などを合わせて確認することが重要です。
骨年齢とは、実際の年齢とは別に、骨格の成熟がどの程度進んでいるかを示す指標です。
一般的には手や手首のレントゲン画像などを参考に評価します。
同じ13歳でも、骨の成熟が比較的ゆっくり進んでいる子どもと、成熟が早く進んでいる子どもでは、今後の身長の伸び方が異なる場合があります。
骨年齢だけで将来身長を確定することはできませんが、成長曲線や思春期の進み方と合わせることで、成長余地を考える材料になります。
骨端線とは、成長期の骨にある軟骨組織で、骨が長さ方向に伸びる仕組みに関わっています。
骨端線が閉鎖していなければ、骨が長く成長する余地が残っている可能性があります。
ただし、骨端線が開いているからといって、必ずこれから大きな成長スパートが来るという意味ではありません。
関連記事:骨端線はどこから閉じる?閉鎖と身長の伸びの関係 →
子どもの最終身長には遺伝的な要因も大きく関係しています。
両親の身長から、将来身長の遺伝的な目安を計算する「ターゲットハイト」という方法があります。
父親・母親の身長から求める目安
男子の場合
(父の身長+母の身長+13cm)÷2
目安となる範囲:計算値の±9cm
女子の場合
(父の身長+母の身長−13cm)÷2
目安となる範囲:計算値の±8cm
例えば、父親175cm・母親160cmの場合、男子のターゲットハイトは174cm、女子は161cmです。
ただし、ターゲットハイトは将来身長を確定する計算ではありません。思春期の開始時期、栄養状態、骨の成熟状態などによって実際の最終身長は異なる可能性があります。
なお、ターゲットハイトでは成長スパートが何歳で始まるかまでは分かりません。成長スパートの時期を確認するには、実際の成長記録が必要です。
成長期の食事・睡眠・身体活動は、お子様の健康な発育を支えるために重要です。
ただし、特定の食品や運動を取り入れることで、成長スパートの時期を自由に早めたり、最終身長を必ず高くしたりできるわけではありません。
成長期には十分なエネルギーに加え、たんぱく質、カルシウム、鉄、亜鉛、ビタミンDなどさまざまな栄養素が必要です。
特に部活動などで運動量が多い子どもは、活動量に見合った食事を摂れているか確認することが大切です。
極端な食事制限や、特定のサプリメントだけに頼る方法は避けましょう。
厚生労働省の睡眠ガイド2023では、小学生は9〜12時間、中学生・高校生は8〜10時間を参考に、睡眠時間を確保することが勧められています。
十分な睡眠は健康に重要ですが、「1時間多く眠れば身長が何cm伸びる」という関係は確立されていません。
塾や部活動などの予定も考慮し、規則的な睡眠習慣を整えましょう。
適度な運動は、骨や筋肉の健康、体力づくりなどに役立ちます。
ただし、バスケットボールや縄跳びなどの運動をすれば、成長スパートが早まるという医学的根拠は確立されていません。
運動の種類だけで身長を判断せず、食事・休息・睡眠を含めた生活全体を整えることが重要です。
同級生より成長スパートが遅いように感じても、それだけで病気とは限りません。
しかし、成長速度が以前から低下している場合や、思春期の進行が年齢に対してかなり早い・遅い場合には、医学的な評価が必要になることがあります。
年齢に対して著しく早く思春期の変化が現れ、身長が急速に伸びている場合には、思春期早発症などが関係することがあります。
思春期早発症では、一時的に大きく身長が伸びても、骨の成熟が早く進み、最終的な成長期間が短くなる場合があります。
日本小児内分泌学会では、通常の思春期の変化が女子で10歳頃、男子で12歳頃からみられるのに対し、思春期早発症では2〜3年以上早く現れると説明しています。
こうした変化が心配な場合は、家庭で成長スパートを判断するのではなく、小児科・小児内分泌科などでご相談ください。
思春期の開始が比較的遅い「体質性思春期遅発」のように、成長のタイミングに個人差がある場合もあります。
ただし、思春期の遅れには病気が関係することもあるため、年齢に対して思春期の変化が著しく遅い場合には、小児科・小児内分泌科などでの評価を検討しましょう。
成長スパートを待つだけでよいとは限りません
「そのうち急に伸びるはず」と考えても、成長速度の低下や思春期の異常が疑われる場合には、医療機関で原因を確認する必要があります。病気が心配な場合は、小児科・小児内分泌科などでの医学的評価を優先してください。
目的別|身長についての相談先
成長障害・思春期の病気が心配
小児科・小児内分泌科などで医学的な評価を検討します。
これからどれくらい伸びそうか知りたい
成長曲線や骨年齢などから将来身長の目安を考える方法があります。
検査を受けるか迷っている
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「成長スパートはもう終わった?」「今後どれくらい身長が伸びる可能性がある?」
こうした疑問には、年齢や声変わり・初潮といった身体の変化だけでは答えられません。
残りの成長余地を考えるには、成長曲線、最近の成長速度、ご両親の身長、骨の成熟状態などを合わせて確認する方法があります。
SBC整形外科クリニックでは、6歳(小学1年生)〜18歳のお子様を対象に、将来身長の目安を予測する「身長予測シミュレーション」を行っています。
お子様の現在の身長、過去の成長記録、ご両親の身長、レントゲンによる骨の成熟状態などを参考に、将来身長の目安を考えます。
成長曲線・問診
過去の身長記録やご両親の身長などから、これまでの成長の経過を確認します。
骨年齢の評価
手のレントゲン画像などを参考に、骨格の成熟状態を評価します。
予測身長の結果説明
成長の経過と骨の成熟状態などをもとに、将来身長の目安をご説明します。
採血・栄養指導
現行公式ページでは、採血や、その結果を踏まえた食生活の見直し・栄養指導も案内しています。実施内容やタイミングはご予約時にご確認ください。
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対象
6歳(小学1年生)〜18歳
所要時間の目安
約30分
予約方法
完全予約制
実施院
西新宿本院・横浜駅前院
身長予測シミュレーションは自由診療です。予測結果は将来身長の目安であり、最終身長を確定・保証するものではありません。
また、病的な低身長や思春期早発症などを確定診断するための専門検査とは目的が異なります。
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中学2年生であっても、成長スパートの進み方には個人差があります。ただし、成長曲線が継続して下がっている場合や、思春期の開始が著しく遅い場合には、小児科・小児内分泌科などへの相談を検討してください。
初潮後も身長が伸びる場合があります。ただし、多くの場合は成長スパートのピークを過ぎ、身長の伸びは徐々に緩やかになります。初潮だけで残りの伸び幅を判断することはできません。
必ずしも同じだけ伸びるわけではありません。成長スパートのピークを迎えたあと、年間の成長速度は徐々に小さくなっていくことがあります。過去の成長曲線と思春期の進行状況を合わせて考えましょう。
声変わり後も身長が伸びることはあります。ただし、声変わりは思春期が進んでいることを示す変化の一つです。年間成長速度や骨の成熟状態なども参考にする必要があります。
成長曲線が継続して下がっている、成長速度が明らかに低下している、思春期の進行が著しく早い・遅いなどの場合は、小児科・小児内分泌科などで医学的な評価を検討しましょう。
成長スパートは、思春期に身長の伸びる速度が一時的に大きくなる時期です。
一般的には女子の方が男子より早くピークを迎えますが、年齢だけでお子様の成長段階を判断することはできません。
この記事の結論
「何歳で成長スパートが来る?」という平均だけでなく、お子様自身がどのくらい伸びているかを確認することが大切です。
成長曲線が継続して下がる場合や、成長速度・思春期の進行に心配がある場合は、小児科・小児内分泌科などでの医学的な評価を検討しましょう。
一方、病気の診断ではなく、今後の成長余地や将来身長の目安を知りたい場合には、身長予測シミュレーションも選択肢の一つです。
年間成長速度や正常な伸び方を詳しく知りたい方へ
女子の成長スパート後の伸びが気になる方へ
骨の成熟状態や残りの成長余地を知りたい方へ
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SBC整形外科クリニック 西新宿本院 院長
沼倉 裕堅 医師
東北大学医学部医学科卒業。救急科・内科・整形外科などでの診療経験を経て、現在はSBC整形外科クリニック西新宿本院の院長として、一般整形外科や小児低身長に関する診療に携わっています。
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| 電話番号 | 0120-003-943 |
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