「骨端線は手や足から順番に閉じるの?」
「膝の骨端線が閉じたら、もう身長は伸びない?」
「骨端線が残っていれば、あと何cmくらい伸びる?」
お子様の身長について調べていると、「骨端線」という言葉を目にすることがあります。
骨端線は、成長期の骨が長くなるうえで重要な部分です。ただし、骨端線については誤解されやすく、 「手から閉じる」「膝が閉じたら身長の伸びも終了する」と、特定の部位だけで全身の成長を判断することはできません。
この記事の結論
骨端線が閉じる順番に、全身共通の明確な決まりはありません。
骨によって成熟する時期は異なり、性別や思春期が始まる時期、骨年齢、ホルモンの状態などによっても個人差があります。
「まだどのくらい成長する余地があるのか」を考えるときは、骨端線の一部分だけを見るのではなく、 骨年齢・成長曲線・最近の身長の伸び・思春期の進行状況などを総合して確認することが大切です。
目次
骨端線を見るときのポイント
✓ 全身共通の「閉じる順番」はない
✓ 同じ年齢でも骨の成熟度には個人差がある
✓ 骨端線が見えていても、あと大きく伸びるとは限らない
✓ 残りの成長余地は骨年齢と成長曲線などから考える
骨端線とは、主に腕や脚にある長い骨の端付近に存在する、軟骨でできた成長部分です。「成長軟骨板」や「成長板」と呼ばれることもあります。
成長期には、骨端線にある軟骨細胞が増え、次第に骨へ置き換わることで骨が長くなります。太ももの大腿骨や、すねの脛骨などが縦方向に成長することで、身長も伸びていきます。
一方、思春期が進んで骨が成熟すると、骨端線の軟骨部分は徐々に骨へ置き換わっていきます。
骨端線が完全に閉鎖すると、その骨が長くなる方向への成長は原則として終了します。
身長が伸びる仕組みや成長が続く時期については、 「身長はいつまで伸びる?最終身長や伸ばすためのポイント」 でも詳しく解説しています。
骨端線が閉じる時期には一定の傾向がありますが、「手→足→膝→肩」のような、全身に共通する固定的な順番があるわけではありません。
骨端線は全身のさまざまな場所にあり、それぞれ異なる時期に成熟します。
・指や手首
・肘
・肩
・骨盤
・大腿骨
・膝周辺
・足首 など
また、同じ「手」の中でも、指の骨と手首付近の骨がまったく同じタイミングで成熟するわけではありません。
骨端線の成熟には、次のような要素が関係します。
✓ 骨の部位
✓ 性別
✓ 思春期が始まった時期
✓ 骨年齢の進み方
✓ 成長ホルモン・甲状腺ホルモン・性ホルモンの状態
✓ 体質や基礎疾患など
そのため、「手の骨端線が閉じたら次は膝」「足から胴体へ順番に閉じる」といった説明が、すべてのお子様に当てはまるわけではありません。
例えば、指の骨端線が閉じ始めていても、手首付近には成長軟骨が残っていることがあります。
一方で、一部の骨端線が確認できても、骨全体の成熟が進み、身長の伸びが少なくなっている場合もあります。
大切なのは「どの骨から閉じたか」より、骨全体がどこまで成熟しているか
複数の骨が全体としてどの程度成熟しているかを年齢として表したものが「骨年齢」です。
骨年齢について詳しくは、 「低身長と骨年齢の関わりとは?」 もご覧ください。
骨端線が閉じる年齢には大きな個人差があるため、「男子は○歳、女子は○歳で必ず閉じる」と実年齢だけで判断することはできません。
一般的には、思春期の進行とともに骨の成熟が進み、10代後半までに多くの骨端線が閉鎖へ向かいます。
女子は男子より思春期が早く始まる傾向があるため、骨の成熟も早く進む傾向があります。
年齢より「骨年齢」を見ることが重要です
実年齢が同じでも、骨の成熟度は一人ひとり異なります。「○歳だから骨端線が閉じている」と決めつけず、骨年齢や成長曲線などを確認します。
年齢ごとの身長の伸び方については、 「身長は何歳まで伸びる?年齢別の身長の伸び方」 も参考にしてください。
骨端線が開いていることは、骨が成長できる可能性が残っていることを示す一つの判断材料です。
ただし、 「骨端線が見える=これから何cmも大きく伸びる」という意味ではありません。
今後の身長の伸びには、骨端線だけでなく次のような情報も関係します。
・現在の骨年齢
・直近半年〜1年間の身長の伸び
・これまでの成長曲線
・思春期の進行状況
・ご両親の身長
・ホルモンや栄養などの状態
骨端線がわずかに残っていても、骨の成熟がかなり進んでいれば、残りの身長の伸びが限定的な場合があります。
反対に、実年齢に対して骨年齢が遅れている場合は、同年代のお子様より成長期間が長く残されている可能性があります。
ご両親の身長から将来身長の大まかな目安を確認したい方は、 「ターゲットハイト計算式とは?子供の予測身長と低身長の受診目安」 をご覧ください。
骨端線や骨の成熟度は、レントゲン撮影によって確認できます。小児の骨年齢を評価するときは、一般的に手や手首のレントゲンを使用します。
手には多数の骨があり、それぞれが段階的に成熟します。複数の骨の形や大きさ、骨端部との結合状態などを確認し、基準となる画像と比較することで骨年齢を評価します。
レントゲンでは、例えば次のような情報を確認します。
✓ 指や手首の骨の形と成熟度
✓ 骨端線がどの程度残っているか
✓ 実年齢と骨年齢の差
✓ 今後の成長期間を考えるための情報
骨年齢は残りの成長余地や最終身長を予測するうえで重要な情報ですが、骨年齢だけで将来の身長を正確に確定できるわけではありません。
より詳しく評価する際は、レントゲンだけでなく、成長曲線、ご両親の身長、思春期の進行状況などもあわせて確認します。
参考: Bone age: assessment methods and clinical applications
身長について考えるときは、「今何cmか」だけではなく、これまでどのように伸びてきたかを見ることも重要です。
母子手帳や学校の健康診断結果などから過去の身長を並べることで、成長のペースや、以前より身長の伸びが低下していないかを確認できます。
成長曲線については 日本小児内分泌学会「低身長」 もご確認ください。
次のような場合は、「骨端線がまだあるか」だけを自己判断するのではなく、成長状態を確認することをご検討ください。
・同年代と比べて身長が低い状態が続いている
・以前より1年間の身長の伸びが少なくなった
・成長曲線が横ばいになっている
・成長曲線のカーブから徐々に外れてきた
・思春期の変化が周囲よりかなり早い、または遅い
・最終身長や残りの成長期間を具体的に確認したい
現在の身長が平均範囲に入っていても、以前より成長速度が低下している場合には確認が必要なことがあります。
反対に、身長が低めでも、成長曲線に沿って安定して伸びている場合もあります。
現在の身長が低身長の目安に該当するか確認したい方は、 SBC整形外科クリニック「子どもの低身長チェック」 もご利用いただけます。
SBC整形外科クリニックでは、6歳〜18歳のお子様を対象に身長予測シミュレーションを行っています。
現在の身長、ご両親の身長、成長曲線、手のレントゲンによる骨端線・骨年齢などをもとに、今後の身長を予測します。
また、採血を行い、その結果から不足している項目を踏まえた栄養指導も行っています。
| 対象年齢 | 6歳(小学1年生)〜18歳 |
|---|---|
| 料金 | 15,270円(税込) |
| 主な内容 | 問診・成長曲線・レントゲン撮影・予測結果の説明・採血・栄養指導 |
| 予約 | 完全予約制 |
※予測結果は将来の最終身長を保証するものではありません。
骨の部位ごとに成熟する時期は異なりますが、全身に共通する固定的な閉鎖順序はありません。手の中でも指と手首では成熟する時期が異なり、性別や思春期の進み方によっても個人差があります。
膝周辺の骨端線は脚の長さや身長の伸びに関係しますが、膝だけを見て全身の成長終了を断定することはできません。骨年齢や成長曲線、思春期の進行状況などを含めて評価します。
成長できる可能性が残っていると考える材料にはなりますが、どの程度伸びるかは骨年齢や成長速度、思春期の進行状況などによって異なります。骨端線が見えているだけで、具体的な伸び幅を判断することはできません。
見た目や最近の身長の変化だけから、骨端線の状態を正確に判断することはできません。骨端線や骨の成熟度を確認する際には、レントゲン画像などを用いて評価します。
自然に閉鎖した骨端線を、食品・サプリメント・ストレッチなどによって再び開くことができると確立された方法はありません。身長が気になる場合は、成長期のうちに現在の成長状態を確認することが重要です。
骨端線だけでは判断できません。骨年齢、成長曲線、現在の身長、成長速度、ご両親の身長、思春期の進行状況などを組み合わせて今後の身長を考えます。
骨端線が閉じる順番には、全身共通の明確な決まりはありません。
手、足、膝などの骨端線はそれぞれ異なる時期に成熟し、その進み方には性別や思春期の開始時期などによる個人差があります。
✓ 「どこから閉じたか」だけで残りの身長は分からない
✓ 「○歳だから閉じている」と年齢だけでは判断できない
✓ 骨端線が残っていても伸び幅には個人差がある
✓ 骨年齢・成長曲線などを組み合わせて確認することが重要
「あとどれくらい伸びる可能性があるのか知りたい」「最近、身長の伸びが少なくなってきた」と感じた場合は、 現在の骨の成熟度と、これまでの成長経過を確認すること が一つの方法です。
西新宿本院・横浜駅前院では、小児低身長に関するご相談や身長予測シミュレーションに対応しています。
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