「子どもの身長は何歳まで伸びる?」「中学生・高校生でもまだ伸びる?」「初潮や声変わりが来たら、もう身長は止まる?」と気になる方も多いでしょう。
結論|身長が何歳まで伸びるかは一人ひとり異なり、「男子は○歳、女子は○歳で終了」と年齢だけで決めることはできません。
身長の伸びには、思春期の進み方や骨の成熟状態が関係します。そのため、「あとどのくらい伸びそうか」を考えるときは、実年齢だけでなく成長曲線・年間成長速度・思春期の進行・骨年齢などを確認することが重要です。
30秒でわかるポイント
身長は、主に腕や脚などの長い骨が長軸方向へ成長することで高くなります。
成長期の骨には、骨端線(成長板)と呼ばれる軟骨部分があります。
成長期には骨端線の軟骨が増殖・成熟し、骨へ置き換わることで骨が長くなります。
一方、思春期が進むと骨の成熟も進み、骨端線は徐々に閉鎖へ向かいます。
骨端線が完全に閉鎖すると、その骨が長軸方向へ伸びる成長は原則として終了します。
ただし、骨端線が閉じる時期はすべてのお子様で同じではありません。
同じ14歳でも、思春期が比較的早く始まり骨の成熟がかなり進んでいる方もいれば、思春期の開始が遅く、より長く成長が続く方もいます。
「○歳だからもう伸びない」と年齢だけで判断しないことが重要です
実年齢に加えて、思春期の進み方、最近の身長の伸び、骨の成熟状態などを確認します。
骨端線について詳しく知りたい方は、「骨端線はどこから閉じる?閉じる順番・年齢と身長の伸び」をご覧ください。
高校生年代でも身長が伸びる方はいます。
文部科学省「令和7年度学校保健統計」による平均身長を見ると、15〜17歳でも平均値はわずかに増加しています。
| 年齢 | 男子 | 女子 |
|---|---|---|
| 15歳 | 168.6cm | 157.0cm |
| 16歳 | 169.9cm | 157.5cm |
| 17歳 | 170.6cm | 157.9cm |
※学校保健統計は各年齢集団の平均値であり、同じ子どもを継続して追跡した数値ではありません。「15歳から17歳までに全員がこの差だけ伸びる」という意味ではありません。
このように集団平均でも、高校生年代まで身長の変化はみられます。
ただし、本人が17歳まで必ず伸びるという意味ではありません。すでに骨の成熟が進んでいる方もいれば、遅れて成長が続く方もいます。
思春期が始まる時期は、一般的に女子の方が男子より早い傾向があります。
そのため、身長が大きく伸びる時期や伸びが落ち着いてくる時期にも男女差があります。
| 女子 | 男子 | |
|---|---|---|
| 思春期の開始 | 男子より早い傾向 | 女子より遅い傾向 |
| 身長が大きく伸びる時期 | 思春期前半 | 女子より遅れてピークを迎える傾向 |
| 思春期が進んだサイン | 初潮など | 声変わりなど |
※あくまで一般的な傾向であり、思春期の開始時期・進行には個人差があります。
初潮を迎えた瞬間に身長の伸びが完全に止まるわけではありません。
ただし初潮は、思春期がある程度進行していることを示す変化の一つです。
多くの場合、初潮を迎える頃には身長が大きく伸びる成長スパートのピークを過ぎており、その後の伸びは徐々に少なくなります。
男子も、声変わりをした直後に身長が完全に止まるわけではありません。
ただし、声変わりは思春期が進んでいることを示す変化の一つです。
「声変わりしたからあと○cm」と残りの成長量を判断することはできません。
中学生年代の成長について詳しくは、「中学生の身長はまだ伸びる?成長の余地を確認する方法」をご覧ください。
「最終的に何cmくらいになりそう?」という疑問に、一つの数字だけで正確に答えることはできません。
主に次の3つの情報を組み合わせて考えます。
最初に確認したいのは、現在の身長だけではなくこれまでの伸び方です。
母子健康手帳や学校の身体測定記録などから過去の身長を確認し、成長曲線へ記録します。
現在の身長が平均範囲にあっても、以前より成長速度が低下している場合には成長経過の確認が重要です。
子どもの身長は1年で何cm伸びれば正常?年間成長速度を確認する
ご両親の身長から、遺伝的な身長の目安であるターゲットハイトを計算する方法があります。
男子:(父の身長+母の身長+13cm)÷2
女子:(父の身長+母の身長−13cm)÷2
日本人を対象とした研究では、ターゲットレンジの目安として男子はターゲットハイト±9cm、女子は±8cmが示されています。
つまり、ターゲットハイトは「この身長になる」という予言ではなく、遺伝的な目安の中心値です。
実際の最終身長には、思春期が始まる時期、骨の成熟状態、健康状態などさまざまな要因が関係します。
実年齢だけでは分からない情報が、骨の成熟状態です。
骨年齢とは、骨がどの程度成熟しているかを評価した指標です。
例えば同じ14歳でも、骨の成熟が比較的ゆっくり進んでいる方と、すでにかなり成熟している方では、残されている成長期間が異なる可能性があります。
手のレントゲンなどから骨の成熟状態を確認し、成長曲線や思春期の進み方などと合わせて今後の成長を考えます。
骨年齢や骨端線だけで、最終身長を正確に確定することはできません。
年齢ではなく「うちの子はあとどのくらい?」を確認したい方へ
成長記録と骨の成熟状態などを組み合わせることで、年齢だけでは分からない今後の身長の目安を考えることができます。
「もっと早く寝れば高くなる」「牛乳やサプリメントを増やせば高くなる」など、身長についてはさまざまな情報があります。
しかし、特定の食品・サプリメント・運動だけで、本人が本来到達する最終身長を自由に高くできるとは証明されていません。
家庭でできるのは、成長期に必要な栄養・睡眠・身体活動などが大きく不足しないよう生活環境を整えることです。
成長期には、十分なエネルギーとタンパク質、カルシウム、鉄、亜鉛、ビタミンDなど、さまざまな栄養素が必要です。
特定の食品だけを大量に摂るより、必要な食事量と栄養バランスを確保することが重要です。
スポーツ量が多いお子様や、体型を気にして食事制限をしているお子様では、必要なエネルギーが不足していないかにも注意しましょう。
厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、小学生は9〜12時間、中学生・高校生は8〜10時間を参考に睡眠時間を確保することが示されています。
一方、「22時〜2時に眠らなければ身長が伸びない」といった固定的なゴールデンタイムにこだわる必要はありません。
起床時刻から逆算し、本人に必要な睡眠時間を確保できる生活リズムを整えましょう。
身体活動は、骨・筋肉・心肺機能などの健康に重要です。
ただし、バスケットボール、縄跳び、ジャンプなど特定の運動だけで最終身長を高くできるとは確立されていません。
「伸ばす方法」を探し続けるだけでなく、実際の成長速度も確認しましょう
身長が気になる場合は、生活習慣だけを何カ月も変え続ける前に、過去の身長記録から成長曲線と年間成長速度を確認することも重要です。
身長には大きな個人差があり、周囲より低いという理由だけで病気とは限りません。
一方、次のような場合は「まだ伸びるはず」と年齢だけで様子を見続けず、成長状態について確認することをご検討ください。
日本小児内分泌学会では、−2SD以下を低身長の目安の一つとしています。ただし、−2SDより高くても成長曲線のパターンによっては相談が勧められます。
病気による成長障害や思春期の異常が疑われる場合は、将来身長を予測するだけでなく、小児科・小児内分泌科などで医学的評価を受けることが重要です。
ここまで読んで、一般的な年齢ではなく、お子様自身にどの程度成長する余地が残っているのかを知りたいと感じた方もいるでしょう。
目的によって、選択肢は異なります。
| 現在知りたいこと | 検討したいこと |
|---|---|
| 骨の成熟状態も含め、今後の身長の目安を詳しく知りたい | 身長予測シミュレーション |
| 有料検査を受けるか迷っており、まず相談したい | 平日限定の無料カウンセリング |
| 成長曲線の異常や思春期の異常など、病気が心配 | 小児科・小児内分泌科などで医学的評価 |
平均年齢ではなく、お子様自身の「残りの成長」を確認したい方へ
SBC整形外科クリニックでは、6歳(小学1年生)〜18歳のお子様を対象に、これまでの成長記録やご両親の身長、手のレントゲンによる骨の成熟状態などから将来身長の目安を予測する「身長予測シミュレーション」を行っています。
対象:6歳(小学1年生)〜18歳
料金:15,270円(税込)
想定所要時間:約30分
主な内容:成長記録の確認・手のレントゲン・予測結果の説明
予約:完全予約制
※身長予測シミュレーションは将来の最終身長を保証するものではありません。また、病的な低身長や思春期の異常を確定診断するための検査ではありません。
「15,270円の検査を受けるかはまだ迷う」という方へ
SBC整形外科クリニックでは、平日限定で小児低身長の無料カウンセリングも行っています。まずこれまでの成長記録を見ながら相談したい場合の選択肢です。
※無料カウンセリングではレントゲン・採血などの検査は行いません。病的な成長障害が疑われる場合は、小児科・小児内分泌科などでの評価を優先してください。
「○歳で必ず終了」という年齢はありません。男子は女子より思春期が遅く始まる傾向がありますが、残りの成長期間には個人差があります。実年齢だけでなく、最近の成長速度や骨の成熟状態などを確認します。
女子も特定の年齢だけでは判断できません。一般的には男子より思春期が早く進み、初潮後は身長の伸びが緩やかになる傾向があります。
高校生年代でも身長が伸びる方はいます。学校保健統計でも15〜17歳で平均身長はわずかに増加しています。ただし、本人にどの程度成長余地が残っているかは年齢だけでは判断できません。
骨端線が完全に閉鎖している場合、骨が長くなることによる身長増加は原則として終了します。ただし、骨の成熟時期には個人差があるため、18歳という年齢だけで骨端線の状態を断定することはできません。
初潮を迎えた瞬間に身長の伸びが完全に止まるわけではありません。ただし、初潮は思春期がある程度進んでいるサインであり、それ以前より身長の伸びは緩やかになる傾向があります。
声変わり後にも身長が伸びる方はいます。ただし、声変わりだけから残りの成長量を判断することはできません。
ターゲットハイトから遺伝的な目安を考えることはできますが、確定値ではありません。実際の最終身長には、思春期の進行や骨の成熟状態、健康状態なども関係します。
将来の最終身長を正確に保証することはできません。一方、これまでの成長曲線、ご両親の身長、骨の成熟状態などを組み合わせることで、今後の身長の目安を考える方法があります。
身長が伸びる期間には、思春期の進み方や骨の成熟状態などによる個人差があります。
「男子は○歳」「女子は○歳」で一律に成長が終了するわけではありません。
本当に知りたいことが、「何歳まで伸びる?」ではなく「うちの子はあとどのくらい伸びそう?」なのであれば、現在までの成長経過と骨の成熟状態を確認する方法があります。
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6〜18歳対象の身長予測シミュレーションでは、成長記録や手のレントゲンによる骨の成熟状態などから、将来身長の目安を確認します。
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