「身長のために運動するなら朝・昼・夜のいつがいい?」「昼間に運動しないと背が伸びにくい?」「夜の部活や習い事は身長に悪い?」と気になっていませんか。
結論からいうと、特定の時間帯に運動することで、健康な子どもの最終身長が高くなることを示す確立した医学的根拠はありません。
日中に身体を動かすことは生活リズムや睡眠を整えるうえで取り入れやすい習慣ですが、だからといって「身長のための運動は昼間でなければならない」わけではありません。
先に結論
身長を伸ばすための「ベストな運動時間」は決まっていません
朝・昼・放課後・夕方など、生活の中で無理なく継続できる時間に身体を動かして問題ありません。
日中の身体活動は生活リズムを整えるうえでも取り入れやすい一方、夕方に運動したから身長に不利になるわけではありません。
夜に運動する場合は、運動そのものより、就寝が遅くなって必要な睡眠時間を確保できなくなっていないかを見ることが重要です。
「どの運動なら身長が伸びる?」という疑問については、 運動と子どもの身長の関係について詳しく見る →
「この時間に運動すれば最終身長が高くなる」という時間帯は確立されていません。
運動や身体活動は、子どもの体力・心肺機能・筋力・骨の健康などを支える重要な生活習慣です。
一方、それは「午後に運動すると成長ホルモンが増えて身長が伸びる」「夜に運動すると背が伸びなくなる」という意味ではありません。
時間帯にこだわるより、
を見る方が重要です。
「昼間がおすすめ」と「昼間でないと身長が伸びない」は別です
学校生活の中では、体育・休み時間・外遊びなど日中に身体を動かす機会を確保しやすいため、自然な選択肢です。しかし、身長を高くするために運動時間を必ず昼間へ限定する必要はありません。
「どの時間が一番身長に効くか」ではなく、食事・睡眠・学校生活との両立で考えると分かりやすくなります。
朝|睡眠を削ってまで運動する必要はありません
徒歩や自転車での登校、軽い体操などで身体を動かすことは問題ありません。ただし、身長を目的に普段より早く起き、睡眠時間を削って運動を追加する必要はありません。
昼|自然に身体活動を確保しやすい時間
体育や休み時間、外遊びなどによって身体を動かしやすい時間です。日中に活動する生活は、昼夜の生活リズムを整えるうえでも取り入れやすいでしょう。
放課後〜夕方|部活や習い事をしても問題ありません
スポーツクラブ、部活動、外遊びなどを行いやすい時間です。夕方に運動することを身長のために避ける必要はありません。
夜|「運動した時刻」より就寝が遅れないかを確認
夜に運動しただけで身長が伸びにくくなるとはいえません。ただし、練習終了が遅く、帰宅・夕食・入浴まで含めて就寝が大幅に遅れ、慢性的な睡眠不足になっている場合は生活スケジュールを見直しましょう。
迷ったら、この順番で考えましょう
1.必要な睡眠時間を確保する
2.食事時間を極端に遅らせない
3.その範囲で継続できる運動時間を選ぶ
身長を目的に生活全体を崩してまで、特定の時間帯に運動する必要はありません。
運動の強度や時間などによっては、運動後に成長ホルモンの血中濃度が一時的に上昇することがあります。
ただし、成長ホルモンの反応はすべての運動で同じではなく、運動強度や時間、年齢、思春期の段階、栄養状態など複数の条件によって変わります。
運動でGHが一時的に増える=その分だけ身長が高くなる、ではありません
成長ホルモンは子どもの正常な成長に関係する重要なホルモンですが、運動後の一時的なGH上昇の大きさに比例して、健康な子どもの最終身長が高くなるという関係ではありません。
そのため、「成長ホルモンをできるだけ多く出したい」という目的だけで、高強度の運動を追加する必要はありません。
身長には成長ホルモン以外にも、遺伝、思春期の時期、骨の成熟、栄養状態、甲状腺ホルモンなど複数の要因が関係します。
夜にスポーツをすること自体が、子どもの身長を低くするわけではありません。
一方で、夜遅い部活動や習い事によって就寝が後ろへずれ、必要な睡眠時間を確保できない状態が続く場合には注意が必要です。
子どもの睡眠時間の目安
小学生:9〜12時間
中学生・高校生:8〜10時間
これは「長く寝るほど身長が高くなる」という意味ではありません。
一方で、「睡眠は質だけよければ短くてもよい」わけでもありません。年齢に合った睡眠時間を確保し、そのうえで規則的な生活リズムを整えることが重要です。
成長ホルモンは、夜10時から深夜2時だけに分泌されるホルモンではありません。
1日の中でパルス状に分泌され、睡眠中では入眠後早期の深いノンレム睡眠と大きな分泌が時間的に関連しています。
そのため、
と固定して考える必要はありません。
睡眠と成長ホルモンについて詳しく知りたい方は、 成長ホルモンは夜10時〜2時に分泌?睡眠との関係 をご覧ください。
厚生労働省の「アクティブガイド2023 こども版」では、WHOの推奨を参考に、5〜17歳の子どもの身体活動について目安が示されています。
5〜17歳の身体活動の目安
「1日60分」は身長を伸ばすための処方ではありません
これは子どもの健康づくりを目的とした身体活動の目安です。「60分運動すれば背が伸びる」「60分未満なら身長が伸びない」という基準ではありません。
また、身体活動にはスポーツだけではなく、
も含まれます。60分間連続してトレーニングをする必要がある、という意味ではありません。
「毎日スポーツをしているのに身長が伸びない」「昼間に運動しているのに背が低い」という場合、運動時間帯だけを原因として考えることはできません。
子どもの身長には、遺伝・体質、思春期の時期、骨の成熟、栄養状態、ホルモン、全身の健康状態など、さまざまな要因が関係します。
身長について確認するときは、
を確認する方が重要です。
年間の成長速度について詳しく知りたい方は、 子どもの身長は1年で何cm伸びれば正常? をご覧ください。
「よく運動しているのに、伸びが少ない」と気になる方へ
運動する時間帯だけでは、お子様の現在の成長状態を判断できません。
SBC整形外科クリニック西新宿本院・横浜駅前院では、平日限定の小児低身長無料カウンセリングをご案内しています。
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※無料カウンセリングは平日限定です。
※無料カウンセリングではレントゲン・採血などの検査は行いません。
※18歳未満の患者様は親権者の同伴が必要です。
※低身長の原因となる病気について医学的診断や保険診療が必要な場合には、小児科・小児内分泌科など専門医療機関での評価が必要になることがあります。
子どもが日常的に身体を動かすことは、体力や骨・筋肉の健康などを支える重要な生活習慣です。
ただし、「昼間に運動すれば身長が伸びる」「夜に運動すると背が伸びない」と時間帯だけで判断することはできません。
「何時に運動させれば背が伸びるか」にこだわりすぎるより、必要な食事と睡眠を確保しながら、日常的に身体を動かせる生活を整えることが大切です。
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SBC整形外科クリニックで行う小児低身長に関する診療・検査・治療は自由診療です。
低身長の原因となる病気について医学的診断や保険診療が必要な場合には、小児科・小児内分泌科など専門医療機関での評価が必要になることがあります。