「子どもの成長期は何歳から何歳まで?」「小学生はまだ成長期?」「中学生を過ぎたら、もう身長は伸びない?」と気になる方も多いでしょう。
結論|成長期に一律の「開始年齢・終了年齢」はありません
子どもの身長は、乳幼児期 → 思春期前の学童期 → 思春期で伸び方を変えながら成長します。思春期が始まる時期や骨が成熟する時期には個人差があるため、「女子は○歳まで」「男子は○歳まで」と年齢だけで成長終了を判断することはできません。
乳幼児期
出生後は成長速度が非常に大きく、その後は徐々に緩やかになります。
思春期前の学童期
急激ではありませんが、通常は比較的安定したペースで身長が伸びます。
思春期
成長速度が再び大きくなる「成長スパート」がみられます。
女子10歳ごろ・男子12歳ごろという数字は、一般的な思春期開始の目安です。「身長が伸び始める年齢」や「身長が止まる年齢」ではありません。
「成長期」という言葉には、すべての子どもに共通する一律の開始年齢・終了年齢があるわけではありません。
子どもの身長は出生後から成人身長に近づくまで伸びますが、成長速度は一定ではありません。出生後は非常に速く、その後いったん緩やかになり、思春期に入ると再び成長速度が大きくなります。
「あとどのくらい成長する?」を考えるとき
年齢だけを見る → 判断材料としては不十分
最近の成長速度を見る → 伸び方の変化が分かる
思春期の進み方・骨の成熟も見る → 残りの成長を考える材料になる
「身長は何歳まで伸びる?」という疑問そのものについては、「身長はいつまで伸びる?最終身長や伸ばすためのポイントを解説」で詳しく解説しています。
「第一次成長期」「第二次成長期」という言葉は、子どもの身長の伸び方を分かりやすく説明するために一般向けの記事などで使われることがあります。
一般には、第一次成長期は出生後の急速な成長、第二次成長期は思春期の成長スパートを指します。
ただし、子どもの成長はこの二つの時期だけに起こるわけではありません。乳幼児期と思春期の間にある学童期にも、身長は継続して伸びます。
「第二次成長期が人生で最も身長が伸びる時期」とは一概にいえません。
乳児期にも非常に大きな成長速度がみられます。思春期は、学童期に比較的落ち着いていた成長速度が再び大きくなる時期として考えると分かりやすいでしょう。
出生後、とくに乳児期は身長・体重が大きく変化します。その後、幼児期になるにつれて身長の伸びる速度は徐々に緩やかになります。
この時期は「平均より何cm低いか」だけでなく、母子手帳などの成長曲線上で身長・体重の推移を確認することが大切です。
学童期は、乳児期や思春期の成長スパートほど急激ではありませんが、通常は身長が継続して伸びます。
この時期に重要なのは、同級生と比べた現在の身長だけではなく、1年間でどれくらい伸びたか=成長速度です。
年間の成長速度について詳しくは、「子どもの身長は1年で何cm伸びれば正常?小学生・中学生の成長速度と受診目安」をご覧ください。
思春期に入ると、性ホルモンの変化に加え、成長ホルモンやIGF-1など成長に関わる仕組みが影響し合い、身長の伸びが一時的に加速します。これが思春期の成長スパートです。
ただし、成長スパートの開始時期・ピーク・持続期間には個人差があります。「○歳になれば必ず急に伸びる」とは限りません。
成長スパートの時期を詳しく知りたい方は、「成長スパートはいつ?年齢別の身長の伸び方と男子・女子の違い」をご覧ください。
思春期の開始は、一般に女子の方が男子より早い傾向があります。
日本小児内分泌学会では、通常、女子は10歳ごろ、男子は12歳ごろから思春期の変化がみられると説明しています。
女子
乳房の発育が思春期開始の一つの目安です。その後、陰毛の発生、初経などへ進みます。
男子
精巣の発育が思春期開始の一つの目安です。その後、陰毛、ひげ、声変わりなどへ進みます。
10歳・12歳は「身長が伸び始める年齢」でも「成長期が終わる年齢」でもありません。
思春期が始まる一般的な時期の目安です。開始時期には個人差があり、成長スパートのタイミングも一人ひとり異なります。
身長がいつまで伸びるかは、暦年齢だけでは決まりません。
腕や脚などの長い骨には、成長期に骨端線(成長軟骨)があります。成長軟骨では軟骨細胞が増殖・成熟し、その後骨へ置き換わっていく過程を通して骨が長くなります。
思春期が進むにつれて骨の成熟も進み、最終的には骨端線が閉鎖します。骨端線が完全に閉鎖した骨では、長さ方向の成長は原則として終了します。
ただし、骨端線が残っている=あと大きく伸びる、骨端線が見える=あと○cm伸びるとは判断できません。骨年齢、骨端線の成熟度、最近の成長速度、思春期の進行状況などを合わせて考えます。
骨端線について詳しくは、「骨端線はどこから閉じる?閉じる順番・年齢と身長の伸びを解説」をご覧ください。
初潮が来た瞬間に身長の伸びが完全に止まるわけではありません。ただし、初潮は思春期が比較的進んだ段階でみられるため、その後は身長の伸びが徐々に小さくなる傾向があります。
「初潮後はあと○cm」と一律には予測できません。詳しくは、「生理が始まると身長は止まる?初潮後は何cm伸びるか・成長余地の調べ方を解説」をご覧ください。
男子の声変わりも思春期が進んでいるサインの一つですが、その時点で身長の伸びが完全に終了するわけではありません。
残りの成長量を考える場合は、声変わりの有無だけでなく、最近の成長速度や骨年齢などを合わせて確認します。
日本小児内分泌学会では、身長が気になる場合に過去の身長記録を成長曲線へ記入し、発育パターンを確認することを勧めています。
−2SD以下は低身長の一つの目安です。日本小児内分泌学会では、−2SD〜+2SDに約95%の子どもが含まれるとしています。
ただし、−2SD以下だから病気、成長ホルモン治療が必要という意味ではありません。反対に、−2SDより上でも成長曲線が継続して下向きに変化する場合には、成長状態の確認が重要です。
現在の身長だけでなく、一定期間にどのくらい伸びたかも重要です。
前年より伸びが大きく減った、数年にわたって成長速度が低下しているなどの場合は、年齢・性別・思春期段階と合わせて確認します。
同じ年齢でも、思春期前・成長スパート中・思春期後半では期待される成長速度が異なります。
思春期の変化が年齢に対してかなり早い、または遅い場合には、身長への影響だけでなく背景に病気がないか確認が必要なこともあります。
目的によって相談先を分けます
病気の有無・成長障害の原因を調べたい
−2SD以下、成長曲線の下降、成長速度低下、思春期の時期に気になる点がある場合などは、小児科・小児内分泌科などで医学的評価をご相談ください。
病気の診断ではなく「この先あと何cm伸びそうか」を知りたい
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「成長期の年齢に入っているか」だけでは、残りの成長量や最終身長を判断できません。
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※身長予測シミュレーションは病的低身長の確定診断を目的とする検査ではありません。予測結果は将来の最終身長を保証するものではありません。
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一律の開始年齢・終了年齢はありません。乳幼児期、思春期前の学童期、思春期で身長の伸び方が変化します。残りの成長を考える場合は、年齢だけでなく最近の成長速度や思春期、骨成熟も確認します。
一般向けには思春期の成長スパートを第二次成長期と呼ぶことがあります。思春期の変化は通常、女子10歳ごろ、男子12歳ごろからみられますが、個人差があり、固定した開始・終了年齢ではありません。
その年齢で全員の身長が止まるわけではありません。思春期開始や骨成熟の進み方には個人差があるため、暦年齢だけで成長終了を判断できません。
その時点で身長の伸びが完全に終了するわけではありません。ただし、いずれも思春期が進んでいることを示すサインであり、その後の伸びは徐々に小さくなる傾向があります。
骨端線が残っていることだけでは、あと大きく伸びるとは判断できません。骨年齢、骨端線の成熟度、最近の成長速度、思春期の進み方などを合わせて考えます。
この記事の要点
1. 乳幼児期・学童期・思春期で身長の伸び方は変化する
2. 第一次・第二次成長期という表現だけで成長全体を二分しない
3. 思春期の変化は一般に女子10歳ごろ、男子12歳ごろからだが個人差がある
4. 成長終了は年齢だけでなく、最近の成長速度・思春期・骨成熟も関係する
5. 身長が気になる場合は、まず過去の記録を成長曲線で確認する
病気や成長障害の有無を確認したい場合は、小児科・小児内分泌科などへご相談ください。将来身長の目安を知りたい場合は、成長記録や骨年齢などを用いた身長予測という選択肢があります。
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