「中学生になってから、とにかく眠そう」
「夜は寝ているはずなのに、朝なかなか起きられない」
「思春期は成長ホルモンがたくさん出るから眠くなるの?」
思春期のお子様を見ていると、小学生の頃より朝起きるのがつらそうだったり、学校から帰るとすぐ寝てしまったりすることがあります。
「成長期だから眠いのは仕方ない」と思うかもしれません。
しかし、思春期の眠気を「成長ホルモンが増えるから」の一言だけで説明することはできません。
思春期に「眠い」と感じる背景は一つではありません。
特に中学生・高校生では、次のような要因が重なりやすくなります。
最初に確認したいのが、単純な睡眠時間の不足です。
中学生になると、小学生の頃より生活時間が後ろへずれやすくなります。
それでも学校へ行くための起床時刻は、大きく変えられません。
その結果、寝る時刻だけが遅くなり、慢性的な睡眠不足になりやすくなります。
睡眠は「疲れたら眠る」という仕組みだけで決まるものではありません。
身体には体内時計があり、朝の光や毎日の生活リズムによって睡眠と覚醒のタイミングが調整されています。
ところが、
という状態が続くと、睡眠・覚醒のリズムが後ろへずれやすくなります。
十分な睡眠時間を確保しているのに眠気が非常に強い場合は、単純な寝不足だけではない可能性も考えます。
子どもにも、
などがみられることがあります。
成長ホルモンは、子どもの骨や身体の成長に関わる重要なホルモンです。
また、睡眠開始後の深い睡眠と成長ホルモンの大きな分泌には時間的な関連があることが知られています。
ただし、
という単純な因果関係が確認されているわけではありません。
「眠いなら、結局何時間寝かせればいいの?」
と気になる方も多いでしょう。
厚生労働省の睡眠情報では、米国睡眠医学会の推奨時間として次の目安が紹介されています。
※必要な睡眠時間には個人差があります。
学校がある日は、朝起きる時刻がほぼ決まっています。
例えば、朝6時30分に起きる場合を考えてみましょう。
「毎日23~24時に寝ているから普通」と考えるのではなく、起床時刻から逆算したときに必要な睡眠時間を確保できているかを確認しましょう。
朝、何度声をかけても起きないと、
と思ってしまうこともあるでしょう。
しかし、まず確認したいのは本人が必要な睡眠時間を確保できているかです。
7時間しか眠れていない中学生を毎朝6時に起こそうとしているのであれば、単純に睡眠が足りていない可能性があります。
夜になると目が冴え、深夜にならないと眠れず、朝は強い眠気で起きられない状態が長期間続く場合には、睡眠・覚醒リズムが大きく後ろへずれている可能性もあります。
生活リズムを整えても学校生活に支障が続く場合は、単なる夜更かしと決めつけず、小児科などへの相談をご検討ください。
例えば、
という状態であれば、休日にたくさん眠る必要があるほど平日の睡眠が不足している可能性があります。
さらに休日の朝寝坊が続くと、
という悪循環にもつながります。
改善するときは「今日から21時に寝なさい」と就寝時刻だけを急に変えるより、1日の生活リズム全体を見直す方が現実的です。
睡眠リズムを整えるときは、朝起きる時刻が重要です。
特に休日も昼近くまで寝ることが習慣になっている場合は、平日との差が大きくなりすぎないよう見直してみましょう。
朝の明るい光は、体内時計の調整に関わります。
起きたらカーテンを開ける、朝食をとるなど、身体に朝が来たことを知らせる生活を意識しましょう。
起床時刻を基準にして、何時までに眠る必要があるかを逆算します。
「眠くなったら寝る」だけでは、スマートフォンや動画などで就寝時刻が遅れやすいため注意が必要です。
寝る直前までスマートフォンやタブレットを使うと、光の影響に加え、SNS・動画・ゲームなどを続けることで就寝時刻そのものが遅くなりやすくなります。
厚生労働省でも、デジタル機器を寝室へ持ち込まず、就寝前の使用を避けることが紹介されています。
日中の身体活動も、生活リズムと睡眠を整えるうえで大切です。
部活動をしていない場合も、通学・外遊び・スポーツなど、日中に身体を動かす時間を確保しましょう。
寝不足であれば、まず睡眠時間や生活リズムを整えることが基本です。
一方、次のような状態が続く場合は、睡眠不足だけの問題ではない可能性があります。
厚生労働省の「こどもの睡眠」では、睡眠中の呼吸停止、強すぎる日中の眠気、夜間の異常な身体の動きなどが1カ月以上続く場合には、かかりつけの小児科医へ相談するよう案内しています。
ここまで読んでいる方の中には、
ということも気になっているかもしれません。
身長について考える場合、睡眠時間だけを見るのでは不十分です。
母子手帳や学校の健康手帳などから過去の身長を並べ、「どれくらい高いか」ではなく「どう伸びてきたか」を確認してみましょう。
「病気があるとは思っていないけれど、身長について一度相談したい」という方もいるでしょう。
SBC整形外科クリニックでは、目的に合わせて小児低身長無料カウンセリングと身長予測シミュレーションをご案内しています。
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中学生・高校生では、部活動・勉強・塾・スマートフォンなどによって睡眠時間が不足しやすく、日中に眠気がみられることがあります。ただし、十分寝ても非常に強い眠気が続く場合は「思春期だから」と決めつけないことが大切です。
成長ホルモンと睡眠には関係がありますが、「成長ホルモンの分泌が増えること自体が日中の眠気を引き起こす」とする単純な関係は確認されていません。まず睡眠時間や生活リズムを確認しましょう。
中学生・高校生では8~10時間が睡眠時間の参考です。必要な睡眠時間には個人差があるため、朝起きる時刻から逆算して十分な睡眠時間を確保できているか確認してください。
まず確認したいのは睡眠不足です。就寝時刻が遅く、学校のため起床時刻を遅らせられないと睡眠時間が不足します。十分寝ても起きられず、学校生活に支障が続く場合は睡眠・覚醒リズムの問題なども含め、小児科などへの相談をご検討ください。
平日より休日に3時間以上遅くまで寝ている場合は、平日の睡眠不足が考えられます。休日の大幅な寝坊は体内時計を後ろへずらし、その日の夜に眠りにくくなる場合もあります。
まず夜間の睡眠時間を確認してください。十分な睡眠を確保しても強い眠気が続く、大きないびきや睡眠中の呼吸停止などがある場合は、生活習慣だけの問題と判断せず小児科などへの相談をご検討ください。
十分な睡眠は健康な成長を支えるために大切ですが、睡眠時間を長くするほど最終身長が高くなるわけではありません。身長には遺伝・成長速度・思春期の時期・栄養・ホルモン・骨の成熟など複数の要因が関係します。
睡眠時間だけでなく、現在の身長、1年間の身長の伸び、過去数年間の成長曲線、思春期の進み方などを確認してください。以前より伸びが少なくなっている場合などは、成長状態を一度確認することをご検討ください。
思春期のお子様が以前より眠そうにしていると、
「成長期だから眠いのかな?」
と思うかもしれません。
しかし、最初に確認したいのは実際の睡眠時間と生活リズムです。
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