「身長を伸ばすには、子どもを何時間寝かせればいい?」
「22時までに寝ないと成長ホルモンが出ない?」
「毎日しっかり寝ているのに、身長の伸びが少ない気がする」
「寝る子は育つ」といわれるように、睡眠は成長期の子どもにとって大切です。
ただし、「○時間寝れば○cm伸びる」「22時〜2時に眠れば背が高くなる」という単純なものではありません。
まず結論
小学生は9〜12時間、中学生・高校生は8〜10時間を参考に、年齢に合った睡眠時間を確保することが大切です。
成長ホルモンは睡眠と関係していますが、重要なのは特定の時刻だけではありません。
朝起きる時刻から逆算して十分な睡眠時間を確保し、朝は光を浴びる、夜更かしを習慣化しない、寝室へスマートフォンを持ち込まないなど、生活リズム全体を整えることが基本です。
この記事では、子どもの年齢別の睡眠時間、成長ホルモンとの関係、いわゆる「睡眠のゴールデンタイム」、家庭で見直せる睡眠習慣、そして十分寝ているのに身長の伸びが気になる場合に確認したいことまで解説します。
この記事のポイント
✓ 小学生は9〜12時間、中高生は8〜10時間が睡眠時間の参考
✓ 「22時〜2時に寝ないと伸びない」という医学的な決まりはない
✓ 睡眠は成長を支える重要な生活習慣の一つ
✓ たくさん寝れば最終身長が際限なく高くなるわけではない
✓ 身長が気になる場合は成長曲線・骨年齢なども確認する
厚生労働省の「こどもの睡眠」では、米国睡眠医学会の推奨時間として、年齢別に次の睡眠時間が紹介されています。
| 年齢 | 睡眠時間の目安 |
|---|---|
| 1〜2歳 | 11〜14時間 |
| 3〜5歳 | 10〜13時間 |
| 小学生 | 9〜12時間 |
| 中学生・高校生 | 8〜10時間 |
「9時間寝れば必ず伸びる」という意味ではありません
睡眠時間は健康な成長を支えるための目安です。必要な睡眠時間には個人差があり、特定の時間眠れば最終身長が高くなることを保証する数字ではありません。
学校がある日は、起床時間を大きく動かすことが難しいため、まず朝起きる時刻を基準に考えてみましょう。
例えば、朝6時30分に起きる小学生が9時間の睡眠を確保する場合、就寝時刻は21時30分頃になります。
朝7時に起きる中学生が8時間確保する場合なら、23時頃までには眠れている必要があります。
「絶対に21時に寝かせる」と時刻だけを固定するより、必要な睡眠時間を確保できる生活スケジュールになっているかを確認するほうが実践的です。
成長ホルモンは脳下垂体から分泌され、肝臓などでIGF-1という成長因子の産生を促すなど、子どもの骨や身体の成長に関係しています。
成長ホルモンは24時間一定に出続けるのではなく、波のように分泌されます。
子どもでは、睡眠開始後の徐波睡眠と成長ホルモンの分泌パルスが時間的に関連することが研究で確認されています。
ただし、「深い睡眠を増やせば成長ホルモンが比例して増え、最終身長も高くなる」とまで単純化することはできません。
睡眠は成長ホルモンだけのために必要なのではなく、子どもの身体・脳・心を休ませ、健康な発達を支える基本的な生活習慣として考えることが重要です。
「成長ホルモンは22時〜2時に最も多く分泌されるから、その時間には絶対に寝ていなければならない」と聞いたことがある方も多いでしょう。
成長ホルモンに「22時〜2時でなければならない」という固定のゴールデンタイムがあるわけではありません。
成長ホルモンの大きな分泌は睡眠開始後にみられることが知られており、時計の時刻そのものより、睡眠と覚醒のリズムが関係します。
だからといって、「深夜2時から寝て10時間眠れば同じ」と考えるのもおすすめできません。
学校生活のある子どもが深夜まで起きていれば、起床時刻は変わらないため睡眠時間が不足しやすくなります。厚生労働省も、早寝・早起きの習慣を保ち、夜更かしの習慣化を避けることを案内しています。
いいえ。1日22時を過ぎたからといって、その日の成長ホルモンが出なくなったり、身長が伸びなくなったりするわけではありません。
大切なのは一度の就寝時刻より、慢性的な睡眠不足や夜型生活を避け、長期的に十分な睡眠をとれる習慣をつくることです。
「睡眠の質を上げる」というと特別な方法が必要に思えますが、まずは毎日の生活リズムと寝室環境を整えることから始めましょう。
朝の光は体内時計の調整に役立ちます。
朝起きたらカーテンを開ける、朝食をとるなど、朝と夜のメリハリをつけることを意識しましょう。
就寝前まで動画やSNS、ゲームを続けていると、寝る時間そのものが後ろにずれやすくなります。
厚生労働省では、寝室にはスマートフォンやタブレット端末を持ち込まず、できるだけ暗くして眠ることを良い睡眠につながる方法として紹介しています。
適度な運動習慣は、良質な睡眠を確保するうえでも役立ちます。
「バスケットボールをすれば身長が伸びる」といった特定の競技にこだわる必要はありません。外遊びやスポーツなど、無理なく継続できる活動を取り入れましょう。
明るすぎる照明、テレビの音、暑すぎる・寒すぎる室温などは、眠りにくさにつながることがあります。
寝室はできるだけ暗く静かにし、子どもが無理なく眠れる温度や寝具へ整えます。
「必ず寝る3時間前までに夕食を終える」と固定する必要はありません。
一方、厚生労働省では、朝食をしっかりとり、就寝直前の夜食を控えることが睡眠・覚醒リズムを整える方法として紹介されています。
睡眠習慣のチェック
✓ 朝起きる時刻が大きくずれていない
✓ 年齢に合った睡眠時間を確保できている
✓ 朝に光を浴びている
✓ 寝室でスマートフォンを長時間見ていない
✓ 日中に適度に身体を動かしている
✓ 夜更かしが毎日の習慣になっていない
睡眠は、子どもの健康な成長を支えるために重要です。
しかし、必要な睡眠を確保したうえでさらに睡眠時間を増やせば、その分だけ身長が高くなるというものではありません。
子どもの身長には、睡眠以外にもさまざまな要素が関係します。
・遺伝や体質
・これまでの成長速度
・思春期が始まる時期
・成長ホルモンや甲状腺ホルモンなど
・栄養状態
・骨の成熟度
・慢性的な病気や薬剤など
そのため、「身長が伸びない=睡眠時間が足りない」と決めつけないことも大切です。
低身長の原因や確認方法については、 「小学生の身長を伸ばす方法|低身長の原因・受診目安・治療法」 も参考にしてください。
お子様が十分な睡眠をとれているにもかかわらず、身長の伸びが気になる場合があります。
このとき、「もっと早く寝かせればいいのでは」と睡眠時間だけを増やすより、これまでの成長経過そのものを確認してみましょう。
母子手帳や学校の健康診断結果などが残っていれば、過去の身長を並べてみてください。
✓ 現在の身長
✓ 1年前から何cm伸びたか
✓ 2〜3年前と比べて伸び方が変わっていないか
✓ 成長曲線に沿って伸びているか
✓ 思春期の変化がどの程度進んでいるか
日本小児内分泌学会では、身長が気になる場合に成長曲線を作成し、これまでの成長パターンを確認することを案内しています。
外部リンク: 日本小児内分泌学会「低身長」
SBCの 「子どもの低身長チェック」 では、年齢・性別・現在の身長から目安を確認できます。
同じ年齢・同じ身長の子どもでも、思春期や骨の成熟が進んでいる程度は一人ひとり異なります。
手のレントゲンなどから骨年齢・骨端線の状態を評価することで、今後の成長期間を考えるための情報が得られます。
骨端線について詳しくは、 「骨端線はどこから閉じる?閉じる順番・年齢と身長の伸び」 をご覧ください。
「何時間寝かせればいい?」より「この子はまだどれくらい伸びそう?」が気になる方へ
睡眠時間だけから、残りの成長量を予測することはできません。
SBC整形外科クリニックの身長予測シミュレーションでは、成長記録や手のレントゲンによる骨年齢などから今後の身長を予測し、採血結果を踏まえた栄養指導も行っています。
身長が気になる場合、生活習慣を整えることは大切です。
一方で、次のような場合には「もう少し寝かせて様子を見よう」だけで判断せず、成長状態について医療機関への相談をご検討ください。
・身長が同性・同年齢の-2SD以下
・以前より年間の身長の伸びが少なくなった
・成長曲線がこれまでのラインから下向きに外れてきた
・身長だけでなく体重も増えにくい、または減っている
・思春期の変化が周囲よりかなり早い、または遅い
・今後どのくらい成長する余地が残っているのか知りたい
「何科へ相談すればいい?」という方は、 「子どもの身長が伸びないときは何科?低身長の受診目安」 も参考にしてください。
「低身長といえるほどなのか分からない」「治療を考えているわけではない」という段階でも構いません。
SBC整形外科クリニックでは、目的に合わせて小児低身長の無料カウンセリングと身長予測シミュレーションをご用意しています。
| 無料カウンセリング | 身長予測 シミュレーション |
|
|---|---|---|
| こんな方へ | まず話を聞きたい | 残りの成長余地を詳しく知りたい |
| 費用 | 無料 | 15,270円(税込) |
| レントゲン | なし | あり |
| 採血 | なし | あり |
| 予約 | 平日限定 | 完全予約制 |
※無料カウンセリングでは、レントゲン・採血・骨端線の検査は行いません。
身長予測シミュレーションでは、6歳(小学1年生)〜18歳のお子様を対象に、現在の身長、ご両親の身長、これまでの成長記録、手のレントゲンによる骨年齢・骨端線などから今後の身長を予測します。
さらに採血を行い、その結果から不足している項目を踏まえ、食生活の見直しや改善点について栄養指導を行っています。
対象:6歳(小学1年生)〜18歳
料金:15,270円(税込)
所要時間:30分程度
予約:完全予約制
※身長予測は将来の最終身長を保証するものではありません。
「○時までに寝れば身長が伸びる」という医学的な時刻の基準はありません。小学生は9〜12時間、中学生・高校生は8〜10時間を参考に、朝の起床時刻から逆算して睡眠時間を確保することを優先しましょう。
いいえ。成長ホルモンの分泌は時計の時刻だけで決まるものではありません。睡眠開始後の徐波睡眠と成長ホルモンの分泌には時間的な関連があります。特定の4時間だけを「絶対的なゴールデンタイム」と考える必要はありません。
睡眠時間だけでなく、規則的な睡眠・覚醒リズムも重要です。特に学校がある日は起床時刻を遅くできないため、慢性的な夜更かしは睡眠不足につながりやすくなります。朝に光を浴び、夜更かしを習慣化させない生活を心がけましょう。
休日だけ大幅に起床時刻を遅らせるより、平日から必要な睡眠時間を確保できる生活を整えることが基本です。休日と平日の生活リズムが大きくずれると、翌日の寝つきに影響することもあります。
牛乳にはタンパク質やカルシウムなどが含まれますが、寝る前に牛乳を飲むことで身長が高くなるとは言えません。特定の食品や飲み物だけに頼らず、1日の食事全体と睡眠習慣を整えることが大切です。
身長には睡眠だけでなく、遺伝や体質、栄養、ホルモン、思春期の時期、骨の成熟度、病気など複数の要因が関係します。現在の身長だけでなく、成長曲線や年間の成長速度を確認し、伸びが低下している場合は医療機関への相談をご検討ください。
十分な睡眠は健康な成長を支えるために大切ですが、睡眠時間を増やすだけで予測身長や遺伝的な目安を大きく上回れるとは言えません。将来の身長には成長曲線、骨年齢、思春期の時期など複数の要因が関係します。
睡眠は、成長期の子どもの健康や発達を支える重要な生活習慣です。
しかし、「22時〜2時に寝れば背が伸びる」「長く寝れば寝るほど最終身長が高くなる」というものではありません。
✓ 小学生は9〜12時間を参考にする
✓ 中学生・高校生は8〜10時間を参考にする
✓ 特定の「ゴールデンタイム」だけにこだわらない
✓ 朝の光・運動・寝室環境など生活全体を整える
✓ 身長が気になる場合は成長曲線や骨の成熟度も確認する
睡眠習慣を整えていても、 「最近あまり伸びていない」「この子はあとどれくらい伸びるのか知りたい」 と感じる場合には、睡眠だけで判断せず、現在の成長状態を確認することも一つの方法です。
小児低身長の無料カウンセリング・身長予測シミュレーションについては、西新宿本院・横浜駅前院でご相談いただけます。
| 所在地 | 〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-21-3 西新宿大京ビル7階 |
|---|---|
| 電話番号 | 0120-962-992 電話受付 9:15~18:00 |
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| 診療時間 | 9:15~18:00 平日・土曜日 最終受付17:00 日曜日・祝日 最終受付16:00 |
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|---|---|
| 電話番号 | 0120-003-943 電話受付 9:15~18:00 |
| 最寄り駅 | 横浜駅 徒歩3分 横浜駅西口ジョイナス地下街直結 南8番出口 |
| 診療時間 | 全日 9:15~18:00 最終受付17:00 |
| 予約制度 | 平日:予約優先制 土日祝:完全予約制 |
※小児低身長に関する診療・検査・治療は自由診療です。無料カウンセリングは平日限定です。18歳未満の患者様は親権者の同伴が必要です。診療内容・料金・診療時間・予約枠などは変更となる場合があります。受診前に各院の公式ページ・予約画面で最新情報をご確認ください。