「前はすぐ靴が小さくなっていたのに、最近サイズが変わらない」
「足が大きくならなくなったら、身長もそろそろ止まる?」
成長期のお子様では、靴を買い替える頻度が減ったことをきっかけに、「もう身長も伸びないのでは?」と気になることがあります。
先に結論|靴のサイズが変わらなくても、身長が止まったとは判断できません
足と身長はどちらも成長しますが、成長する時期は完全には一致しません。
また、普段履いている「靴のサイズ」と、医学研究で測定される「足の長さ」も同じものではありません。靴サイズだけから、身長があと何cm伸びるのかを判断することはできません。
本当に知りたいのが「うちの子は、この先あとどのくらい伸びそう?」ということであれば、これまでの成長記録や骨の成熟状態など、お子様自身の情報から考えます。
靴のサイズが変わらなくなったことだけでは、身長の成長が終了したとは判断できません。
子どもの身体は、すべての部分がまったく同じタイミングで成長するわけではありません。足の長さが大きく変化する時期と、身長が大きく伸びる時期にも違いがあります。
そのため、
「半年以上、靴のサイズが同じ」
「去年から靴を買い替えていない」
「以前ほど足が大きくならなくなった」
といった変化だけから、「身長ももう伸びない」と結論づけることはできません。
足の長さと身長の成長時期については、日本の子どもを長期間追跡した研究があります。
足長の成長は、身長より早く落ち着く傾向があります
佐賀県の子ども586人を6歳半〜17歳半まで追跡した研究では、集団平均として、足の長さの成長が完了する時期は身長より約2年早かったと報告されています。
ここでいう「約2年」は個人の残り成長期間ではありません。
研究対象者全体の平均的な差です。「靴サイズが止まったら、その後2年間伸びる」という意味ではなく、個々のお子様があと何年・何cm伸びるかをこの数字から計算することはできません。
つまり、足の成長が落ち着いてきても、その後に身長が伸びることはあります。
もう一つ重要なのが、研究で測定される「足の長さ」と、普段履いている「靴のサイズ」を分けて考えることです。
医学研究では、実際の足の長さを測定しています。一方、家庭で把握していることが多いのは「23cmの靴を履いている」といった靴の表示サイズです。
靴のメーカーやモデル
足幅や靴の形
購入時にどの程度余裕を持たせたか
買い替えるタイミング
などによっても選ぶサイズは変わります。そのため、靴の表示サイズを身体測定のように扱い、そこから残りの身長を予測することはできません。
将来の身長を考えるときに確認したいのは、靴サイズよりもお子様自身のこれまでの成長経過と、現在の骨の成熟状態です。
これまでの身長記録
母子手帳や学校健診などから、どのようなペースで伸びてきたかを確認します。
最近の身長の伸び
現在何cmあるかだけではなく、以前と比べて伸びる速度が変化していないかを確認します。
ご両親の身長
遺伝的な身長の目安を考えるための情報の一つです。
骨の成熟状態
手のレントゲンなどから骨格の成熟度を確認し、今後の成長を考える材料にします。
年間の身長の伸びを詳しく知りたい方は、 子どもの身長は1年で何cm伸びれば正常?小学生・中学生の成長速度と受診目安 をご覧ください。
「何歳まで身長が伸びる?」という疑問については、 身長はいつまで伸びる?最終身長や伸ばすためのポイントを解説 で詳しく解説しています。
骨格が現在どの程度成熟しているかを考える材料の一つが、骨年齢です。
手には多数の骨があるため、レントゲン画像からそれぞれの骨の発育状態などを確認し、骨の成熟度を評価します。
ただし、骨年齢や骨端線だけで「あと○cm」と正確に決めることもできません。
現在の身長、過去の成長記録、ご両親の身長など、複数の情報を組み合わせて将来身長を考えます。
骨端線自体について詳しく知りたい方は、 骨端線はどこから閉じる?閉じる順番・年齢と身長の伸びを解説 をご覧ください。
「靴サイズだけでは判断できないのは分かった。でも、実際にうちの子はあとどのくらい伸びそうなの?」
そのような場合に、現在のお子様の情報から将来身長の目安を確認する方法があります。
SBC整形外科クリニックでは、6歳(小学1年生)〜18歳のお子様を対象に、身長予測シミュレーションを行っています。
対象年齢
6歳(小学1年生)〜18歳
料金
15,270円(税込)
想定所要時間
約30分
確認する内容
現在の身長・ご両親の身長・これまでの成長記録・手のレントゲンによる骨の発育状態など
予約
完全予約制
成長記録を確認
母子手帳や学校の健康記録などから、これまでの身長の推移を確認します。
レントゲン撮影
手のレントゲンを撮影し、骨の発育状態を確認します。
予測結果を説明
得られた情報から、将来身長の予測結果について説明します。
将来身長を考える際には、今何cmあるかだけでなく、これまでどのようなペースで伸びてきたかも重要です。
母子手帳や幼稚園・保育園、学校の健康記録など、年齢ごとの身長が分かる資料をご用意ください。
初めて受診する際の予約方法や持ち物については、 小児低身長診療を初めて受ける方へ|持ち物・予約・診察・検査の流れ をご覧ください。
「靴が大きくならない=もう伸びない?」を、靴サイズだけで判断したくない方へ
靴の表示サイズから、お子様個人の残りの身長を判断することはできません。
6歳〜18歳で、「あとどのくらい伸びそうか」「大人になったら何cmくらいになりそうか」を、お子様自身の成長記録や骨の成熟状態から確認したい方は、身長予測シミュレーションをご検討ください。
※身長予測は、将来の最終身長を保証するものではありません。18歳未満の患者様は受診時に親権者の同伴が必要です。
身長予測シミュレーションでは、靴サイズよりも多くのお子様自身の情報から将来身長を考えます。
ただし、将来の身長を1cm単位で確定する検査ではありません。
その後の思春期の進み方や骨の成熟などには個人差があるため、予測結果と実際の最終身長には差が生じることがあります。
予測結果は「現在得られる情報から考えた目安」です。
「予測身長170cm=将来必ず170cmになる」という意味ではありません。
靴のサイズが変わらなくなったこと自体は、病気を示すサインではありません。
一方で、実際の身長の伸び方に気になる変化がある場合は、「将来何cmになるか」の予測とは別に、原因を調べるための医学的評価が必要になることがあります。
小児科・小児内分泌科への相談を検討したい例
・成長曲線が継続して下方向へ外れてきている
・以前より身長の伸びが明らかに低下している
・学校健診などで低身長について受診を勧められた
・周囲よりかなり早い時期から思春期の変化が始まっている
・低身長の原因となる病気がないか調べたい
日本小児内分泌学会でも、子どもの身長が気になる場合は成長曲線を確認し、成長パターンによっては早めに小児科へ相談することを勧めています。
参考: 日本小児内分泌学会「低身長」
靴サイズだけでは判断できません。足の長さは身長より早い時期に成長が落ち着く傾向があり、その後も身長が伸びることがあります。また、普段履いている靴の表示サイズは、実際の足の長さを測定した値ではありません。
「靴サイズが止まったらあと○cm」という共通の基準はありません。残りの伸びを考える場合は、これまでの成長記録や最近の身長の伸び、骨の成熟状態などを確認します。
足の長さと身長には関連がありますが、足が大きいという情報だけから個人の最終身長を予測することはできません。現在の身長、成長経過、ご両親の身長、骨の成熟状態など複数の情報が関係します。
足の長さの成長は、身長の大きな伸びより早い時期に進む傾向があります。ただし、靴サイズの変化だけから「これから何cm伸びる」と予測することはできません。
正確な残りの伸び幅を確定することはできませんが、現在の身長、過去の成長記録、ご両親の身長、骨の成熟状態などから、将来身長の目安を予測する方法があります。SBCでは6歳(小学1年生)〜18歳を対象に身長予測シミュレーションを行っています。
足の長さと身長の成長には関連がありますが、その時期は完全には一致しません。
足の長さは身長より早い時期に成長が落ち着く傾向があるため、靴のサイズが変わらなくなったことだけを理由に「身長も止まった」と判断することはできません。
また、普段履いている靴のサイズは、医学研究で測定される足の長さそのものではありません。
「うちの子はあとどのくらい伸びそう?」と具体的に知りたい場合は、靴サイズではなく、お子様自身の成長記録や骨の成熟状態などから確認する方法があります。
Association of height, foot length, and pubertal development in children aged 3-18
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