「レントゲンでは異常なしと言われたのに、まだ痛い」「骨に異常がないなら、この痛みは何なの?」と不安になっていませんか。
X線(レントゲン)は、骨折や脱臼、骨・関節の状態を確認するために重要な検査です。ただし、レントゲンで明らかな異常が確認されなかったことと、痛みの原因になる病態が何もないことは同じではありません。
先に結論
「レントゲン異常なし」と言われたあとも痛みが改善しない、以前より悪化している、腫れ・動かしにくさ・しびれ・力の入りにくさなどがある場合は、整形外科で現在の状態を再評価することをご検討ください。
通常のレントゲンでは、筋肉・腱・靱帯・半月板・関節軟骨などを詳しく評価しにくく、一部の骨折も初回のX線では明瞭に確認しにくいことがあります。
ただし、痛みが続く方全員にMRIが必要というわけではありません。まず症状の経過と現在の身体所見を確認し、必要に応じて再度のX線、エコー、MRI、CTなどを検討します。
「異常なし」=前の診察が間違っていた、とは限りません
画像検査には、それぞれ確認しやすい組織や病態があります。その時点のX線画像で明らかな異常が確認されなくても、その後の症状の変化や診察所見によって別の評価が必要になることがあります。
痛みが徐々に軽くなっている
→ 前医からの経過観察・再診指示を確認
痛みが変わらない・以前より悪化している
→ 整形外科で現在の状態を再評価
腫れ・引っかかり・しびれ・力の入りにくさがある
→ X線だけでは評価しにくい病態も含めて確認
突然の麻痺・大きな外傷後の急激な悪化がある
→ 通常の外来予約を待たず救急対応を検討
SBC整形外科クリニック西新宿本院では、他院でレントゲン検査を受けたあとも続く首・肩・腰・膝・手足などの痛みについて、一般整形外科の保険診療でご相談いただけます。
「別の整形外科でもう一度診てもらいたい」という方は、 西新宿本院の受診方法を確認する →
レントゲンは、骨折・脱臼・骨の変形・関節の配列など、主に骨や骨性の変化を評価する際に役立ちます。
一方、運動器の痛みには骨だけではなく、筋肉・腱・靱帯・半月板・関節軟骨・滑液包・神経など、さまざまな組織が関係します。
レントゲンで評価しやすいもの
骨折、脱臼、骨の変形、関節の配列など、骨を中心とした変化です。
通常のレントゲンだけでは詳しく評価しにくいもの
筋肉、腱、靱帯、半月板、関節軟骨、骨髄、神経そのものなどは、疑われる病態に応じて別の評価が必要になることがあります。
例えば、膝をひねったあとにレントゲンで骨折や脱臼が確認されなくても、靱帯・半月板・軟骨などを傷めている場合があります。
また、一部の骨折は初回の通常X線で明瞭に確認しにくいことがあります。代表例の一つが、転倒して手をついた際などに起こる舟状骨骨折です。
転倒後の手首痛については、 転んで手をついて手首が痛い|骨折と捻挫の見分け方・何科・受診目安 でも詳しく解説しています。
レントゲンで明らかな異常が確認されず、その後に痛みや動かしにくさが徐々に改善している場合は、前医の指示に沿って経過を見ることもあります。
一方、次のような状態では整形外科での再評価をご検討ください。
転倒・スポーツ・衝突など明確なけがのあとから同じ場所の痛みが続いている場合も、「一度レントゲンを撮ったから大丈夫」と自己判断せず、症状の経過に応じて再評価をご検討ください。
前の医療機関から再診を指示されている場合
「次回もう一度診察する」「痛みが続けば再検査する」など具体的な指示を受けている場合は、その予定に沿って前医へ再診する方法があります。骨折の固定中、手術後、創傷処置中など継続的な治療を受けている場合も、現在の主治医の指示を優先してください。
「あと何日待てばよいのか」で迷う方は、 その痛み、何日続いたら整形外科?受診の目安を症状別に解説 も参考にしてください。
レントゲン後も痛みが続き、もう一度診てもらいたい方へ
「前の画像を持っていない」「エコーやMRIが必要なのか分からない」という段階でも、現在困っている症状からご相談いただけます。
西新宿本院では一般整形外科の保険診療を行っています。患者さん自身で病名や必要な検査を決めてから受診する必要はありません。
西新宿本院|整形外科保険診療を予約する※Web予約では「整形外科保険診療」をお選びください。
再評価では、以前のレントゲン結果だけでなく、初回受診後に症状がどのように変化したかと、現在の身体所見を確認します。
痛みの経過
軽くなっているのか、変わらないのか、悪化しているのかを確認します。
痛む場所と動作
どこが痛むのか、歩行・階段・ひねる・持ち上げるなど、どの動作で症状が強くなるのかを確認します。
腫れ・関節の動き
腫れ、関節の動く範囲、圧痛、引っかかり、不安定感などを確認します。
しびれ・筋力低下
手足のしびれや力の入りにくさがある場合は、筋力・感覚などの神経学的所見も確認します。
現在も痛みが続き、あらためて診察や治療を希望する場合は、別の整形外科へ相談することも選択肢です。
別の医療機関を受診した場合も、以前のレントゲン結果だけで判断するのではなく、現在の症状や身体所見、初回受診後の変化などを確認して今後の対応を検討します。
紹介状や以前の画像をお持ちでない場合でも、一般整形外科の受診について相談できます。画像データや検査結果をすでに受け取っている場合は持参すると、これまでの状態を共有するために役立ちます。
一般診療としての再受診と「セカンドオピニオン」は異なります
現在の症状をあらためて診察し、必要に応じて検査・治療を受ける通常診療と、現在の主治医の診断・治療方針について第三者の意見を求める正式なセカンドオピニオンは、受診の目的や仕組みが異なります。
「レントゲンで異常がなかったから、次はMRI」と検査の順番が一律に決まっているわけではありません。
診察で何が疑われるかによって、経過観察、再度のX線、エコー、MRI、CTなどから必要な検査を検討します。
症状の変化、初回撮影からの経過、必要な撮影方向などによっては、あらためてX線撮影を検討する場合があります。
エコーは、筋肉・腱・靱帯・滑液包など、比較的体表に近い軟部組織を評価する際に用いることがあります。また、部位によっては患部を動かしながら観察できます。
エコーで何が分かるか、レントゲン・MRIとの違いについては、 整形外科のエコー検査とは?何がわかる?レントゲン・MRIとの違いを解説 で詳しく解説しています。
MRIは、靱帯・半月板・腱・関節軟骨・骨髄・脊椎や関節内部など、通常のX線だけでは評価しにくい部分を詳しく確認する際に用いられることがあります。一部のX線で分かりにくい骨折の評価に用いる場合もあります。
CTは、骨折や骨性病変について骨の形態をより詳しく評価する必要がある場合などに検討されます。MRIとCTのどちらが適しているかは、症状・部位・疑われる病態によって異なります。
SBC整形外科クリニック西新宿本院には院内MRI・CTはありません。MRI・CTなどの詳しい画像検査が必要と判断した場合は、対応可能な医療機関への紹介を検討します。
MRIについて詳しく知りたい方は、 整形外科でのMRI診断・検査|検査でわかること をご覧ください。
以前の診療内容が分かる資料をお持ちの場合は、受診時に持参すると情報共有に役立ちます。
画像や紹介状が手元になくても相談できます
資料がすべてそろっていないことだけを理由に受診を控える必要はありません。すでに受け取っている資料がある場合はご持参ください。
すでに他院でMRIまで受けており、今後の診療やリハビリ先を検討している方は、 他院でMRIを撮影したあと、近くの整形外科でリハビリを続けられる?|転院の流れ・持ち物 も参考にしてください。
一度レントゲンを受けていても、その後に新しい症状が出たり急激に悪化したりした場合は、以前の検査結果だけで判断しないでください。
突然、片方の腕または脚に力が入らなくなった場合は、それだけでも119番への通報を検討してください。顔の片側が動かしにくい、ろれつが回らない、突然立てないほどふらつく、突然の激しい頭痛などがある場合も救急対応を優先します。
東京都内で救急車を呼ぶべきか判断に迷う場合は、 東京消防庁「救急相談センター #7119」 へ相談できます。
完全には否定できません。レントゲンは骨折の評価に重要ですが、一部の骨折は初回の通常X線で明瞭に確認しにくいことがあります。痛む場所やけがをした状況、診察所見などから骨折の疑いが残る場合は、再度のX線やMRI・CTなどを検討することがあります。
必ずMRIを行うわけではありません。現在の症状や診察所見によって、経過観察、再度のX線、エコー、MRI、CTなどから必要な検査を検討します。
受診についてご相談いただけます。画像データや検査結果を受け取っている場合は持参すると診療に役立ちますが、資料がそろっていないことだけを理由に受診を控える必要はありません。
あります。以前の画像があっても、現在の症状、初回撮影からの経過、必要な撮影方向などによって再撮影を検討することがあります。以前の画像データをお持ちの場合はご持参ください。
MRIが必要ではないかと心配していることは診察時にお伝えください。ただし、MRIが適しているかどうかは症状・部位・身体所見などによって異なります。患者さん自身で必要な検査を決めてから受診する必要はありません。
「レントゲンで異常がないなら我慢するしかない」と考える必要はありません。一方で、画像検査を増やせば必ず原因が分かるとも限りません。大切なのは、最初の検査から症状がどう変化したかと、現在の身体所見をあらためて確認し、必要な検査や治療を検討することです。
SBC整形外科クリニック西新宿本院の院長は、沼倉 裕堅医師です。