転んだとき、とっさに手をついた。
その直後から手首が痛い。
でも、
と迷っている方も多いのではないでしょうか。
手のひらをついて転倒すると、代表的な橈骨遠位端骨折や、親指側にある舟状骨骨折などが起こることがあります。
骨折と捻挫は、痛み・腫れ・内出血・動かしたときの痛みなど共通する症状が多く、見た目だけで完全に区別することは困難です。
この記事では、「今受診した方がいいのか」を最初に確認したうえで、骨折と捻挫の違い、見逃されやすい骨折、レントゲンで異常がない場合の考え方まで順番に解説します。
※上記のような症状では、通常のクリニック予約を待たず、救急対応が可能な医療機関への受診を優先してください。
転倒後に手首を痛め、骨折・捻挫・靱帯損傷などが疑われる場合の基本的な受診先は整形外科です。
整形外科では、骨だけでなく関節・筋肉・腱・靱帯・神経など「運動器」のけがを診察します。
「骨折か捻挫か分からないから、どこへ行けばいいのか分からない」という場合も、病名を自分で決めてから受診する必要はありません。
関連記事:「これって整形外科?」何科かわからない症状10選 →
結論として、自宅で完全に見分けることはできません。
骨折でも捻挫でも、痛み・腫れ・内出血・圧痛・動作時痛などが起こることがあるためです。
| 症状 | 骨折 | 捻挫 | この症状だけで判断できる? |
|---|---|---|---|
| 腫れ | ○ | ○ | × |
| 内出血 | ○ | ○ | × |
| 動かすと痛い | ○ | ○ | × |
| 押すと痛い | ○ | ○ | × |
| 手首を動かせる | ○の場合あり | ○ | 骨折否定にはならない |
| 明らかな変形 | ○ | まれ | 骨折・脱臼を強く疑う |
| 親指側の痛み | 舟状骨など | ○ | 舟状骨の確認が重要 |
骨折かどうかは、転び方、痛む位置、診察所見、必要に応じた画像検査などを合わせて判断します。
転倒後の手首痛で代表的な骨折の一つが、橈骨遠位端骨折です。
橈骨は前腕にある2本の骨のうち親指側にある骨で、その手首に近い部分が折れる骨折です。
ただし、骨折のずれが少ない場合など、典型的な変形が目立たないこともあります。
「手首の形が普通だから骨折ではない」とは言い切れません。
この記事で特に知っていただきたいのが、舟状骨骨折です。
舟状骨は手首にある8つの手根骨の一つで、親指側にあります。手首を反らした状態で手をついた際などに骨折することがあります。
さらに、舟状骨は通常のX線撮影では骨折線が分かりにくい場合があります。
放置して骨がつかない状態になると、偽関節となり、手首の痛みや動かしにくさにつながることがあります。
骨折というと、「まったく動かせなくなる」というイメージがあるかもしれません。
しかし、骨折には大きくずれたものだけでなく、ずれの少ない骨折や、一般に「ヒビ」と呼ばれる状態も含まれます。
というだけでは、骨折を否定できません。
手をついたとき、握ったとき、ドアノブを回すようにひねったときに痛むかも確認しておきましょう。
腫れが少ないことも、骨折を否定する材料にはなりません。
橈骨遠位端骨折では短時間で強く腫れることがありますが、すべての骨折が同じように腫れるわけではありません。
特に、転倒後に同じ場所の痛みが残っている場合は、腫れの程度だけで判断しないようにしてください。
多くの骨折はX線(レントゲン)検査で確認します。
ただし、すべての骨折が受傷直後の通常X線で明確に見えるわけではありません。
特に舟状骨骨折は、初期の通常X線で見えにくい代表的な骨折です。
診察所見などから骨折が疑われる場合には、再度の画像評価やCT・MRIなどが検討されることがあります。
SBC整形外科クリニックでは、一般整形外科で骨折・捻挫・打撲などの外傷を診療しています。
この状態から受診して構いません。
症状や受傷状況を確認し、医師が必要と判断した場合にはX線検査などを行います。
| 設備 | 西新宿本院 | 横浜駅前院 |
|---|---|---|
| X線撮影 | ○ | ○ |
| レントゲンPACS | ○ | ○ |
| 超音波(エコー) | ○ | ○ |
| 院内CT | × | × |
※実際に行う検査は、症状・受傷状況・診察所見などをもとに医師が判断します。
MRIなどのより詳細な検査が必要な場合には、提携・近隣の医療機関へ紹介し、検査結果をもとにその後の診断・治療をSBCで継続する体制を案内しています。
まず、痛む手首を無理に使わないことが大切です。
可能であれば手首を安静にします。冷却する場合は、氷や保冷剤を直接皮膚に当てず、タオルなどを挟んでください。
明らかな変形がある場合は、自分で形を戻そうとしないでください。
転倒した直後は「思ったより大丈夫そう」と感じても、翌日になって痛みを自覚することがあります。
こうした症状が残っている場合には、「昨日より少し良いから大丈夫」とは限りません。
局所的な痛みが続く場合は整形外科で確認することを検討してください。
橈骨遠位端骨折は、中高年以降の方、特に閉経後の女性で起こりやすい骨折の一つです。
骨粗しょう症などで骨が弱くなっている場合には、強い事故ではなく、家の中で転んで手をついた程度でも骨折することがあります。
手首の骨折をきっかけに、骨粗しょう症の評価が必要になる場合もあります。
子どもの場合も、 「泣き止んだから大丈夫」「指が動くから骨折ではない」 とは限りません。
子どもでは、大人とは異なり成長軟骨板付近で骨折することがあります。
といった場合には、整形外科への相談を検討してください。
関連記事:休日に子どもがけがをしたら何科?骨折・捻挫・打撲の受診目安 →
治療方法は、骨折した場所やずれの程度、関節面への影響、年齢などによって異なります。
橈骨遠位端骨折では、骨の位置を整えたうえでギプスなどによる固定を行う場合があります。一方、不安定な骨折などでは手術が必要になることがあります。
舟状骨骨折でも、骨折の位置やずれなどによって固定または手術が検討されます。
骨折がなければ、それで終わりとは限りません。
捻挫では、靱帯や関節包などの軟部組織を傷めていることがあります。
といった場合には、骨折が否定された後も症状に応じた治療や追加評価が必要になることがあります。
転んで手をついたあとの手首痛では、
などが考えられます。
骨折と捻挫には共通する症状が多く、自宅で完全に見分けることは困難です。
特に、親指側の痛み、手をついたときの痛み、翌日まで続く局所的な痛み、強い腫れやしびれがある場合は、自己判断で放置しないようにしましょう。
SBC整形外科クリニック西新宿本院・横浜駅前院では一般整形外科の保険診療を行っています。予約画面では「整形外科保険診療」を選択してください。
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※診療時間・受付時間・予約枠・臨時休診等は変更となる場合があります。受診前に各院の公式ページ・予約画面で最新情報をご確認ください。明らかな変形、深い傷、強いしびれなど緊急性が疑われる場合は、通常予約を待たず救急対応が可能な医療機関への受診を優先してください。