「肩がガチガチなので、肩ボトックスを受けようと思っている」
「でも、張っているだけでなく、押すと痛い場所もある」
「肩ボトックスだけでいい?今の痛みには別の治療も必要?」
肩ボトックスを検討している方でも、現在感じている症状がすべて筋肉の強い緊張だけで説明できるとは限りません。
肩の張り・盛り上がりに加えて、押すと痛い、首や肩を動かすと痛い、同じ場所の痛みが続いているといった症状もある場合は、肩ボトックスだけに施術を決めず、ハイドロリリースも治療候補になるか診察時に相談できます。
先に結論|肩ボトックスを受ける全員にハイドロリリースが必要なわけではありません
肩こりボトックスは、緊張が強い筋肉へボツリヌストキシン製剤を注射し、筋肉の働きを一時的に抑える治療です。
一方、ハイドロリリースは、エコーで筋肉・筋膜周囲などを確認しながら組織の間へ液体を注入する治療です。
肩ボトックスを検討するほど筋肉の張りが強く、さらに現在の局所痛・圧痛・動作時痛もある場合に、ハイドロリリースも適応になるか確認するという考え方です。
この記事でわかること
肩ボトックスとハイドロリリースは、どちらも肩周辺へ行う注射治療ですが、同じ治療ではありません。
肩こりボトックスでは、ボツリヌストキシン製剤を筋肉へ注射し、神経から筋肉への刺激を抑えることで筋肉の働きを一時的に弱めます。
SBC整形外科クリニックでは、肩周囲の筋肉の緊張が症状に関係していると判断された場合などに治療を検討します。
肩が痛い=肩ボトックスが適している、ではありません
首・肩周辺の筋筋膜性疼痛に対するボツリヌストキシン注射は研究結果が一様ではなく、すべての肩こり・肩痛へ一律に推奨できる治療ではありません。症状と筋肉の状態を確認して適応を判断します。
肩ボトックスとハイドロリリースの違いそのものを詳しく知りたい方は、 ハイドロリリースと肩こりボトックスの違い|どちらを選ぶ?併用も解説 をご覧ください。
本記事では比較を繰り返さず、すでに肩ボトックスを検討している方が、どんな症状ならハイドロリリースも相談したいかに絞って解説します。
判断のポイントは「肩こりがひどいから2種類受ける」ではありません。
肩ボトックスを検討する背景にある筋肉の緊張とは別に、現在の痛みに対してハイドロリリースが治療候補になる状態があるかを確認します。
肩全体が重いというだけでなく、首から肩にかけて「ここを押すと特に痛い」という場所が比較的はっきりしている方もいます。
診察で筋肉・筋膜周囲などが症状に関係していると判断された場合には、エコーで周囲の組織を確認しながら行うハイドロリリースが治療候補になることがあります。
「仕事をすると毎日肩がガチガチになる」「マッサージを受けても繰り返す」といった筋肉の緊張に加えて、現在も限られた場所に痛みが続いている場合があります。
このような場合は、症状をすべて「肩こり」と一つにまとめず、筋肉の緊張と現在の痛みを分けて評価します。
首から肩のラインや筋肉の盛り上がりを理由に肩ボトックスを検討していても、首や肩を動かしたときにも痛みがある場合は、見た目の希望だけで施術内容を決めない方が安全です。
「肩ボトックス+ハイドロリリース=効果が倍になる」という意味ではありません
2つを併用すれば、どちらか一方だけの場合より高い効果が得られることを示す十分な臨床エビデンスは確認されていません。それぞれに治療対象となる症状があり、医師が両方に適応があると判断した場合に併用を検討します。
デスクワーク後に首・肩全体が強く張る方は、 西新宿でデスクワーク肩こりがつらい方へ も参考にしてください。
ハイドロリリースは、超音波(エコー)で筋肉・筋膜周囲、神経、血管などを確認しながら、組織の間へ液体を注入する治療です。
SBC整形外科クリニックでは生理食塩水を使用し、適応がある場合に肩周辺の痛みの軽減や動かしやすさの改善を目指します。
液体を注入すると、エコー上では筋肉や筋膜周囲などの組織間に液体が入り、層が分かれて見えることがあります。
「筋膜の癒着をはがせば肩こりが治る」とは言い切れません
ハイドロリリースは「筋膜をはがす注射」と表現されることがありますが、すべての肩こりで筋膜の癒着が痛みの原因と証明されているわけではありません。エコー画像だけではなく、症状や診察所見と合わせて適応を判断します。
上部僧帽筋の筋筋膜性疼痛症候群を対象としたランダム化比較試験では、超音波ガイド下で生理食塩水を筋膜間へ注入した群でも、施術後の疼痛スコア低下が報告されています。
ただし、対象となった患者さんや施術方法には条件があり、すべての肩こりへ同じ結果を当てはめることはできません。また、この研究は肩ボトックスとの併用効果を検証したものではありません。
初めて施術を検討する方は、 初めてハイドロリリースを受ける方へ|施術の流れ・ダウンタイム・当日の注意点 もご覧ください。
エコー検査について詳しく知りたい方は、 整形外科のエコー検査とは?何がわかる? をご覧ください。
肩こりや肩の痛みには、筋肉だけでなく頚椎・神経・肩関節などが関係している場合があります。
次のような症状がある場合は、「どちらの注射を受けるか」より先に原因を確認することが重要です。
施術名を決めてから受診する必要はありません
「肩ボトックスを考えているが、この痛みにはハイドロリリースも必要?」「そもそも注射治療が合う症状?」という段階で相談できます。診察結果によっては、片方のみ、またはどちらの施術も行わない場合があります。
しびれ・筋力低下・強い可動域制限などがある方は、自由診療の施術だけに絞らず、 西新宿本院の整形外科保険診療 についてもご相談ください。
肩ボトックスを検討中で、今ある肩の痛みも相談したい方へ
SBC整形外科クリニック西新宿本院では、肩こりボトックスとハイドロリリースの両方を取り扱っています。
「肩ボトックスだけでよいか」「ハイドロリリースも適応になるか」を決めていない段階でもご相談いただけます。
予約時には「肩こりボトックス/ハイドロリリース注射」を選択し、診察時に「強い張り」「押すと痛い場所」「動かしたときの痛み」をそれぞれお伝えください。
西新宿本院|肩こりボトックス・ハイドロリリースを相談する※施術の適応や当日施術の可否は、診察結果・体調・予約状況などによって異なります。
西新宿本院では、診察で両方の施術が治療候補になる場合、ハイドロリリース両肩と肩こりボトックス両側40単位を組み合わせたセット料金があります。
セット料金がある=セット施術の方が医学的に優れている、ではありません
料金上のセット設定と治療の適応は別です。肩ボトックスだけ、ハイドロリリースだけ、あるいは注射以外の治療が適切な場合もあります。
※料金は掲載時点の税込価格です。料金・セットの適用条件・取扱内容は変更になる場合があります。診察結果によって片方または両方の施術を行わない場合があります。
診察で両方の適応があり、体調・施術部位・当日の予約状況などに問題がなければ、同日に施術できる場合があります。
ただし、同日に行う方が医学的に優れている、決まった順番で受ける方が効果が高い、といった一律の方法があるわけではありません。
服用中の薬、治療中の病気、薬や消毒薬へのアレルギー、過去に注射や採血で気分が悪くなった経験などがある場合は、診察時にお伝えください。服用中の薬を自己判断で中止しないでください。
全員に必要なわけではありません。肩ボトックスを検討する筋肉の緊張とは別に、ハイドロリリースが治療候補となる現在の局所痛などがあるかを診察で確認します。
診察で肩こりボトックスとハイドロリリースの両方に適応があると判断された場合は、併用を検討できることがあります。ただし、併用によって単独治療より高い効果が保証されるわけではありません。
施術を決め切れていない段階でもご予約いただけます。予約フォームの「肩こりボトックス/ハイドロリリース注射」を選び、診察時に見た目の希望と現在の痛みをそれぞれお伝えください。
2つの併用が単独治療より優れていることを示す十分な臨床エビデンスは確認されていません。それぞれ異なる治療であり、両方に適応がある場合に併用を検討します。
痛みがあるという理由だけでは決まりません。頚椎・神経・肩関節など別の原因が関係している場合もあります。診察で現在の状態を確認し、筋肉・筋膜周囲などへの注射治療が候補になる場合に検討します。
肩ボトックスを検討している方でも、肩の症状がすべて筋肉の強い緊張だけによるとは限りません。
肩の張りに加えて、押したときの局所痛や動作時痛もある場合は、その症状についてハイドロリリースが治療候補になるか診察で確認できます。
「肩ボトックスを受ける」と最初から施術を一つに決めず、筋肉の張りと現在感じている痛みをそれぞれ伝えることで、自分の症状に合った治療を検討しやすくなります。
2つの治療自体を比較したい方
ハイドロリリースの施術前後を確認したい方
注射治療以外も含めて肩こり全体について知りたい方
肩こりボトックスの詳細と最新料金を確認したい方
SBC整形外科クリニック 西新宿本院 院長
沼倉 裕堅 医師
沼倉 裕堅医師のプロフィールを見る →SBC整形外科クリニック西新宿本院では、肩こりや肩の痛みについて診察し、適応がある場合に肩こりボトックス・ハイドロリリースをご案内しています。
「肩ボトックスだけでいいか分からない」「ハイドロリリースも必要か相談したい」という段階でもご予約いただけます。
※肩こりボトックス・ハイドロリリースはいずれも自由診療です。診察の結果、片方のみをご案内する場合や、どちらの施術も行わない場合があります。料金・予約枠・取扱内容は変更になる場合があるため、ご予約時に最新情報をご確認ください。
※本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、個別の診断や施術適応を示すものではありません。肩こりや肩の痛みには、筋肉の緊張だけでなく頚椎・神経・肩関節などが関係する場合があります。腕や手のしびれ、明らかな筋力低下、強い可動域制限、外傷後の痛み、強い夜間痛などがある場合は、施術内容を自己判断せず医師へご相談ください。肩こりボトックスとハイドロリリースの併用によって、単独治療より高い効果、肩こりの根治、再発防止が保証されるものではありません。