膝蓋骨(膝のお皿)の骨折でギプスや装具による固定が終わったのに、「膝が曲がらない」「椅子に座りにくい」「階段を下りにくい」と困っていませんか。
膝蓋骨骨折では、治療中に膝を伸ばした状態で保護することがあります。そのため固定後は、骨折部の状態がよくなっていても、膝の可動域や太ももの筋力が十分に戻っていないことがあります。
先に結論
膝蓋骨骨折後のリハビリ開始時期は、「固定が外れた日」だけでは決まりません。
骨折の形、保存治療か手術か、骨折部や修復部の安定性などによって、膝を曲げ始める時期や許可される角度・荷重は異なります。
固定解除後に膝が硬いことはありますが、自己判断で強く曲げるのではなく、現在どこまで安全に動かせる状態なのかを確認しながら進めることが重要です。
「歩いてよい」と「自由に膝を曲げてよい」は別です
膝蓋骨骨折では、膝を伸ばした状態での荷重が許可されていても、屈曲角度には制限が残っている場合があります。歩けるからといって、自己判断で深く膝を曲げてよいとは限りません。
まず確認|今の状態はどれに近い?
膝を曲げてよい範囲を聞いていて、少しずつ動きが広がっている
→ 指示された範囲で運動を続けながら経過をみることがあります。
固定は外れたが、何度まで曲げてよいか分からない
→ 自己流で強く曲げる前に、治療を受けた医療機関や整形外科へ確認します。
ほとんど曲がらない・改善が止まった・自力で膝を伸ばしにくい
→ 骨折後の状態と膝の機能を再評価し、必要に応じてリハビリを検討します。
この記事でわかること
膝蓋骨は膝関節の前方にあり、大腿四頭筋・膝蓋腱とともに膝を伸ばす仕組みの一部を担っています。
そのため膝蓋骨骨折後は、「膝を何度まで曲げられるか」だけではなく、大腿四頭筋の筋力や自力で膝を伸ばす機能まで含めて回復を確認します。
膝を伸ばした状態で一定期間固定すると、関節やその周囲の組織が硬くなり、固定解除後に膝を曲げにくくなることがあります。「膝の前側がつっぱる」「途中から硬く感じる」といった症状がみられることもあります。
骨折後に腫れや痛みが残っていると、膝を十分に曲げにくくなります。また、痛みを避けて膝を動かさない状態が続くことで、可動域の回復が進みにくい場合もあります。
固定や活動量の低下によって、太ももの前側にある大腿四頭筋の筋力が低下することがあります。
大腿四頭筋は膝を伸ばす動きに重要なため、骨折後は可動域だけでなく「自分の力で膝をしっかり伸ばせるか」も確認します。
膝が曲がりにくい原因をすべて「長く固定していたから」と考えることはできません。
骨折した位置や関節面、骨折部の治り方、手術後の状態などが影響することもあります。 一定の位置で硬く止まる、強い引っかかりを感じる、改善がほとんどない場合は、強く曲げ続ける前に状態を確認してください。
膝蓋骨骨折では、膝を伸ばす仕組みが損傷の影響を受けることがあります。そのため診察では、可動域とあわせて膝を伸ばす機能も確認します。
特に、以前は伸ばせていたのに急に伸ばしにくくなった、膝に力が入らず不安定に感じるといった変化がある場合は、自己流の可動域訓練だけで様子をみず整形外科へ相談してください。
「固定が外れた日=リハビリ開始日」と一律には決められません。
膝蓋骨骨折では、骨折の種類や治療方法によって、比較的早い段階から制御された可動域訓練や大腿四頭筋の運動を始める場合があります。
一方で、骨折部や修復した組織を保護するため、一定期間は膝を伸ばした状態で保護し、屈曲を慎重に開始する治療もあります。
主治医から膝を曲げてよいと説明を受けている場合は、許可された範囲で可動域を戻していきます。
ただし、 「早く柔らかくしたい」と強い痛みを我慢して膝を押し曲げる必要はありません。
特に、装具で可動域が設定されている場合や手術後に具体的な屈曲制限を受けている場合は、その範囲を自己判断で変更しないでください。
自己判断では避けたいこと
固定解除直後には膝が十分に曲がらないこともあります。一方、次のような状態では「固定していたから硬いだけ」と自己判断せず、現在の膝を確認しましょう。
通常の予約日を待たず医療機関へ相談したい変化
足先が白い・青紫色で明らかに冷たい、強いしびれや感覚低下が出た、足に急な強い脱力が生じた場合などは、通常の予約日まで様子を見ることを前提にせず医療機関へ相談してください。
手術後で、傷の赤みや腫れが強くなる、排液がある、発熱を伴うなどの変化がある場合は、まず手術を受けた医療機関へ連絡してください。
西新宿で「固定後に膝が曲がらない」とお困りの方へ
SBC整形外科クリニック西新宿本院では、骨折を含む一般整形外科の保険診療に対応しています。
「固定が外れたのに膝が曲がらない」「どこまで曲げていい?」「リハビリが必要?」という段階から相談できます。
まず、これまでの骨折治療と現在の可動域、自力で膝を伸ばす機能、筋力、痛み・腫れなどを確認し、診察結果に応じてリハビリテーションを検討します。
※手術後・骨折治療中で、膝を曲げてよい範囲や荷重について現在の主治医から具体的な指示を受けている方は、その治療先への相談を優先してください。
膝蓋骨骨折後の膝の動きを相談する|整形外科保険診療Web予約では「整形外科保険診療」をお選びください。
診察では「何度まで曲がるか」だけではなく、骨折した場所や治療内容、自力で膝を伸ばす機能、筋力、歩行などを確認します。
膝が曲がらない方全員に、追加のX線撮影が必要なわけではありません。
これまでの画像、治療内容、現在の痛みや可動域などを確認し、骨折部の治癒や骨の位置、手術後の状態などを再評価する必要があればX線検査を検討します。
膝が曲がりにくい原因すべてをX線だけで判断できるわけではありません。より詳しい画像検査が必要と判断した場合には、対応可能な医療機関への紹介を検討します。
西新宿本院のX線検査については、 新宿でレントゲンが撮れる整形外科|骨折が心配なときの受診方法 をご覧ください。
他院で撮影したレントゲン・CT・MRIなどの画像をお持ちの場合は、 西新宿で他院のレントゲン画像を持って整形外科を受診したい|CD・検査結果は持参できる? も参考にしてください。
膝蓋骨骨折後のリハビリは、単に「膝を深く曲げる」ことだけを目的に行うものではありません。
許可された可動域・荷重を守りながら、膝の曲げ伸ばし、大腿四頭筋の筋力、歩行や階段などの機能を段階的に戻していきます。
SBC整形外科クリニックでは、骨折やけがで体を動かしにくい方、手術後の方などをリハビリテーションの対象として案内しています。
西新宿本院には膝専門の理学療法士が在籍しています。
詳しくは SBC整形外科クリニック|リハビリテーション科 をご覧ください。手術後の方は 手術後(オペ後)のリハビリテーション も参考にしてください。
「固定解除後○週間なら○度まで曲がるべき」という、すべての膝蓋骨骨折に共通する基準はありません。
骨折の形や手術方法によっては、膝を曲げられる範囲を治療計画の中で段階的に広げることがあります。そのため、他の患者さんの経過やインターネット上の角度をそのまま自分へ当てはめるのは適切ではありません。
主治医から許可された範囲の中で可動域が少しずつ改善しているか、自力で膝を伸ばせるか、痛みや腫れ、歩行などが回復しているか を確認することが重要です。
「固定解除から○日で曲がらなければ異常」という一律の基準はありません。
固定期間、骨折の形、保存治療か手術か、現在許可されている可動域などによって回復経過は異なります。
日数だけで判断するのではなく、 先週より曲げやすくなっているか、椅子・歩行など生活上の動作が改善しているか をみてください。改善がほとんどない、途中から止まった、むしろ悪化している場合は再診を検討します。
他院で膝蓋骨骨折を治療し、固定解除後の経過観察やリハビリについて別の整形外科へ相談できる場合があります。
お持ちの場合は、紹介状・画像データ・手術内容・固定期間・現在許可されている可動域や荷重の指示などをご持参ください。
手術直後、骨折部がまだ不安定な場合、装具の角度を段階的に調整している途中などは、現在の治療先での継続管理が適していることがあります。転院前に、現在受けている運動・荷重制限を自己判断で変更しないでください。
転院について詳しく知りたい方は、 西新宿で他院で診断された骨折の経過観察を続けたい|職場近くへ転院するには をご覧ください。
この記事は、すでに膝蓋骨骨折と診断され、固定治療を受けたあとの「膝が曲がらない」という悩みを対象にしています。
転倒して膝のお皿をぶつけた直後で、まだ骨折しているか分からない方は、 膝のお皿をぶつけて腫れた|歩けても骨折?受診目安を解説 をご覧ください。
固定後には膝のこわばりが残り、固定解除直後に十分曲がらないことがあります。ただし、曲げてよい範囲は治療内容によって異なります。改善が乏しい、強い痛みや硬い止まり感がある場合は現在の状態を確認してください。
必ずしも固定解除日が開始日ではありません。治療方法によっては固定期間中や手術後の早い段階から一部の運動を始めることもあれば、一定期間膝を伸ばした状態で保護する場合もあります。現在の主治医の指示を確認してください。
そうとは限りません。膝を伸ばした状態での荷重が許可されていても、屈曲角度には制限が残っている場合があります。歩行の許可と可動域の許可は分けて確認してください。
強い痛みを我慢して無理に押し曲げる必要はありません。骨折部や手術部の状態によって許容される可動域は異なります。具体的な運動方法は医師や理学療法士へ確認してください。
膝蓋骨は膝を伸ばす仕組みに関わるため、自分の力で膝を十分に伸ばしにくい場合は、その機能も含めて確認する必要があります。可動域訓練だけで様子をみず、整形外科へ相談してください。
手術後にリハビリを行うことはあります。ただし、固定方法や骨折部の安定性によって許可される可動域・荷重は異なります。手術を受けた医療機関から具体的な指示を受けている場合は、その内容を優先してください。
これまでの治療内容と現在の膝の状態を確認し、適応があればリハビリを検討します。紹介状や過去の画像、手術内容、現在許可されている可動域・荷重などが分かる資料があれば受診時にお持ちください。
「固定が外れたのに、このまま膝が曲がらないのでは?」「いつからリハビリを進めていい?」と迷っている段階で相談して構いません。
西新宿本院では、骨折を含む一般整形外科の保険診療に対応しています。膝蓋骨骨折後に膝が曲がりにくい場合も、これまでの治療経過と現在の膝の状態を確認し、診察結果に応じてリハビリテーションを検討します。
西新宿本院には膝専門の理学療法士が在籍しています。
| 所在地 |
〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-21-3 西新宿大京ビル7階 |
|---|---|
| アクセス |
西新宿駅 徒歩2分 新宿駅 徒歩7分 都庁前駅 徒歩7分 |
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平日:予約優先制 土日祝:完全予約制 |
| 電話番号 | 0120-962-992 |
※臨時休診・受付時間変更がある場合があります。受診前に公式ページ・Web予約画面で最新情報をご確認ください。
本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、個別の診断を行うものではありません。膝蓋骨骨折後に膝を動かしてよい範囲や荷重、リハビリの開始時期は、骨折の種類、治療方法、骨折部や修復部の安定性などによって異なります。現在治療中の方は、担当医から受けている指示を優先してください。