「肩こりにマッサージガンは効くの?」「首の付け根がガチガチだから直接当てたい」「使った直後は楽になるけれど、すぐ元に戻ってしまう」と悩んでいませんか。
マッサージガンは、振動や打撃刺激を身体に与えるセルフケア用品です。筋肉の張りに対して一時的な心地よさを感じる方もいますが、肩こりの原因そのものを治療できるとは限りません。
特に注意したいのが、首周囲への使用です。
首の前側・側面、頚椎の骨の上などにマッサージガンを直接当てることは避けてください。 首には重要な血管や神経が通っており、強い振動や打撃刺激によって思わぬ損傷が起こる可能性があります。
この記事では、肩こりに対するマッサージガンの効果と限界、安全に使うための注意点、使用を避けたい場所、整形外科を受診する目安を解説します。
マッサージガンを使っても肩こりが続く場合に検討される、ハイドロリリースなどの治療についても紹介します。
先に結論|肩こりにマッサージガンを使う前に
マッサージガンは肩こりに効く?
一時的に心地よさや筋肉の張りの軽減を感じる場合があります。ただし、慢性的な肩こりを治す効果や長期的な改善については十分な根拠がありません。
首の付け根や首筋に使ってよい?
首の前側・側面、頚椎周囲などへの直接使用は避けてください。首には重要な血管や神経が存在します。
使っても肩こりが改善しない場合は?
作業姿勢や生活習慣だけでなく、頚椎・肩関節・神経などの病気が関係していないか、整形外科で原因を確認しましょう。
マッサージガンは、先端部分を振動・往復運動させ、身体に刺激を与える器具です。
肩こりを感じた際に使用する方もいますが、マッサージガンによる一時的な症状の変化と、肩こりの原因を改善することは分けて考える必要があります。
マッサージガンによる刺激で、身体がほぐれたように感じたり、局所的な張りが一時的に軽減したりする場合があります。
振動刺激や打撃刺激による短期的な変化を調べた研究はありますが、研究対象や使用条件には違いがあります。
特に、慢性的な肩こりに対して、どのくらいの強さ・時間・頻度で使用することが有効なのかについては、十分に確立されていません。
使用直後に楽になったからといって、肩こりの原因がなくなったとは限りません。
マッサージガンは「筋膜リリース」という表現とともに紹介される場合があります。
しかし、マッサージガンの振動によって、病的に癒着した筋膜が実際にはがれることを証明する十分な根拠はありません。
また、肩こりがある人の筋膜には必ず癒着が存在する、というわけでもありません。
「筋膜がはがれるから肩こりが治る」といった説明には注意が必要です。
マッサージガンを強く押し当てたり、同じ場所に長時間使用したりすると、筋肉や皮下組織への負担が増える可能性があります。
痛みを我慢して使用すると、内出血や腫れ、痛みの悪化につながる場合があります。
刺激が強ければ強いほど、肩こりが早く改善するという根拠はありません。
長時間のデスクワーク、同じ姿勢での作業、精神的なストレスなどは、肩こりに関係する要因の一つです。
例えば、マッサージガンで一時的に肩が楽になったとしても、作業中に腕を支え続ける負担や、休憩を取れない環境などが変わるわけではありません。
マッサージガンだけに頼らず、肩こりを感じる場面や生活環境も見直すことが重要です。
マッサージガンを使ううえで特に注意したいのが、首周囲への直接使用です。
首には脳へ血液を送る血管や神経、頚椎などの重要な構造があります。
肩こりが強いからといって、首の付け根や首筋を強く刺激することは避けてください。
首の前側や側面には、頚動脈などの重要な血管や神経が存在します。
マッサージガンによる強い刺激は、これらの部位に対して安全とはいえません。
特に、首の側面にある血管の拍動を感じる場所などへ直接使用することは避けてください。
首の後ろ側には頚椎があり、その周囲を椎骨動脈などの重要な血管が走行しています。
首の後ろがこるからといって、頚椎の骨の上やその近くをマッサージガンで繰り返し強く刺激することは避けましょう。
首周囲へのマッサージガン使用後に椎骨動脈解離が確認された症例報告もあります。
これはマッサージガンを使用したすべての人に起こるものではなく、発生頻度を示す報告でもありません。しかし、首周囲の安全性について注意する必要があることを示しています。
マッサージガンは、骨や関節を直接強く刺激するためのものではありません。
鎖骨、肩峰などの骨の突出部や、骨のすぐ上への直接使用は避けましょう。
骨に当たると痛みや不快な振動が生じる場合があります。
肩に硬いしこりがある、赤く腫れている、熱を持っている、内出血がある場合は、マッサージガンを直接当てないでください。
明確なしこりには脂肪腫や粉瘤などの腫瘤が関係している場合もあります。
筋肉のコリと決めつけて刺激するのではなく、必要に応じて整形外科などで原因を確認しましょう。
マッサージガンを直接当てない部位
血液を固まりにくくする薬を使用している方、骨粗鬆症がある方、感覚が鈍い方、出血しやすい方などは、マッサージガンの使用前に医療者へ相談してください。
マッサージガンを使用する場合は、製品の説明書に記載された使用部位・方法・禁止事項を守ることが基本です。
機器によって振動の強さや仕様が異なるため、すべての製品に共通する安全な使用時間や刺激の強さを一律に指定することはできません。
まず、製品の取扱説明書を確認し、使用可能な部位と禁止されている部位を把握しましょう。
首や骨の上など、安全性が懸念される場所への使用は避けてください。
肩周囲であっても、骨や関節に近い部分や痛みが強い場所へ直接当てることは控えましょう。
使用が認められている部位であっても、最初から強い刺激を加えることは避けましょう。
不快感や痛みがない範囲で、製品の説明書に従って使用してください。
痛みを感じた場合は、我慢して続けず使用を中止しましょう。
マッサージガンを同じ場所へ長時間当て続けると、局所的な組織への刺激が強くなる可能性があります。
また、繰り返し刺激することで内出血や痛みが起こる場合があります。
製品に記載された使用時間を守り、長時間の連続使用を避けてください。
使用中や使用後に痛みが強くなった、しびれが出た、腫れや内出血が生じた場合は使用を中止してください。
特に、首への刺激後に普段と異なる頭痛や首の痛み、めまいなどが現れた場合は、医療機関へ相談する必要があります。
突然の激しい頭痛や神経症状がある場合は、救急対応を優先してください。
肩こりの予防では、同じ姿勢を長く続けないことや、適度に身体を動かすことなどが重要です。
日本整形外科学会では、運動や体操、温熱療法なども肩こりへの対策として挙げています。
マッサージガンで一時的に楽になる場合でも、日常生活で肩こりが起こりやすい要因を見直しましょう。
使用前:取扱説明書と使用禁止部位を確認
使用中:強く押しつけず、長時間の刺激を避ける
使用後:痛み・しびれ・腫れなどの変化を確認
普段の生活:姿勢や作業環境、運動習慣を見直す
マッサージガンを使っても肩こりが改善しない場合や、使用することで痛みが悪化する場合は、原因を確認することが重要です。
肩こりだと思っていた症状に、頚椎・神経・肩関節の病気などが関係している可能性もあります。
使用後に肩の痛みが増した、皮膚に内出血が生じた、腫れが現れた場合は、刺激による組織への負担などが考えられます。
使用を中止し、症状が続く場合は医療機関で相談しましょう。
頚椎症性神経根症や頚椎椎間板ヘルニアなどでは、首から肩、腕、手指へ痛みやしびれが広がることがあります。
また、握る力が弱くなる、指先の感覚が鈍くなるなどの症状が起こる場合もあります。
こうした場合はマッサージガンで刺激せず、整形外科で原因を確認しましょう。
腕を上げると肩関節が強く痛む、寝返りで肩が痛む、肩の可動域が狭くなっている場合は、肩関節周囲炎や腱板障害などが関係している可能性があります。
このような症状は、肩の筋肉を刺激すれば解消するとは限りません。
無理にマッサージガンを使用せず、整形外科で相談してください。
首周囲への強い刺激は避ける必要があります。
まれではありますが、首周囲へのマッサージガン使用後に椎骨動脈解離が確認された症例が報告されています。
首への使用後に普段とは異なる頭痛、首の痛み、めまいなどが現れた場合は、症状を軽視しないでください。
突然の激しい頭痛、ふらつき、視覚の異常、手足の麻痺などがある場合は、速やかな救急対応が必要です。
すぐに救急対応を検討したい症状
マッサージガン使用後などに突然の激しい頭痛や首の痛みが現れ、めまい、歩きにくさ、物が二重に見える、ろれつが回らない、手足の麻痺などを伴う場合は、119番への通報を含む救急対応を優先してください。
マッサージガンやセルフケアを行っても、首肩の痛みや張りを繰り返す場合があります。
そのような場合は、整形外科で原因を確認し、症状に応じた治療を検討することも選択肢です。
SBC整形外科クリニック西新宿本院では、肩こりに対する自由診療の一つとしてハイドロリリースを取り扱っています。
ただし、マッサージガンで改善しないという理由だけで、ハイドロリリースが適しているとは判断できません。
マッサージガンは、身体の外側から振動や打撃刺激を加える器具です。
一方、ハイドロリリースは、超音波(エコー)で組織を確認しながら、筋肉・筋膜周囲などの組織の間へ液体を注入する治療です。
西新宿本院では、肩こりに対するハイドロリリースに生理食塩水を使用しています。
両者は方法や目的が異なり、マッサージガンで症状が改善しなかった方に、必ずハイドロリリースが適しているわけではありません。
ハイドロリリースでは、注入した液体によって筋肉・筋膜周囲などの組織の層の間が広がる様子を、エコー画像上で確認できる場合があります。
一般に「筋膜をはがす」と説明される場合がありますが、筋膜を切断する治療ではありません。
また、エコー画像上で組織の層が広がったからといって、そこに病的な癒着があったことや、痛みの原因が特定できたことにはなりません。
施術の必要性は、症状や診察所見を踏まえて判断します。
肩こりハイドロリリース
両肩1回 5,500円(税込)
自由診療・保険適用外。診察後に施術の適応を判断します。
※料金・施術条件は変更となる場合があります。診察料の取り扱いを含む総費用は予約時にご確認ください。
ハイドロリリースによって肩の痛みや張りが軽減する場合がありますが、効果の現れ方や持続期間には個人差があります。
慢性的な肩こりの原因が必ず改善するわけではなく、症状が再び現れる場合もあります。
また、注射治療には次のようなリスクがあります。
エコーで周囲の組織を確認していても、これらのリスクが完全になくなるわけではありません。
抗凝固薬などを服用している方や、薬剤・消毒薬によるアレルギー歴がある方は、診察時に医師へ伝えてください。服用中の薬は自己判断で中止しないでください。
肩こりボトックスは、ボツリヌストキシン製剤によって筋肉の収縮を一時的に抑えることを目的とした治療です。
西新宿本院では、肩こりボトックス両側40単位16,500円(税込)などの料金設定があります。
ただし、肩こりボトックスでは筋力低下や肩のだるさなどが生じる可能性があります。
また、肩こりを目的としたボツリヌストキシン製剤の使用は、国内で承認された効能・効果とは異なる適応外使用です。使用製剤によっては国内未承認医薬品に該当する場合があります。
ハイドロリリースと肩こりボトックスは作用やリスクが異なるため、症状や生活への影響を踏まえて医師が適応を判断します。
関連記事|肩こりボトックスとハイドロリリースの違い・併用 →
新宿で肩こり・ハイドロリリースを相談したい方へ
「マッサージガンを使っても肩がガチガチ」「セルフケアをしても肩こりが繰り返す」「ハイドロリリースが自分に合うか確認したい」という方は、医師の診察でご相談いただけます。
ハイドロリリース:両肩1回5,500円(税込)・自由診療
肩こり・ハイドロリリースの予約案内を見る →予約ページの「肩こりボトックス/ハイドロリリース注射」をご確認ください。診察結果によっては施術を行わない場合があります。
マッサージガンやセルフケアを行っても肩こりが改善しない、首肩の痛みを繰り返す、腕や手指にしびれがある場合は、整形外科で相談できます。
SBC整形外科クリニック西新宿本院では、首・肩の痛みや張りについて診察し、必要に応じて検査や治療を検討します。
診察では、痛みの場所や経過、マッサージガン使用後の症状の変化、首や肩の動き、腕や手指のしびれ・筋力低下などを確認します。
必要に応じてX線(レントゲン)や超音波(エコー)などの検査を検討します。
頚椎や神経の病気が疑われる場合は、MRI検査などが可能な医療機関への紹介を検討することもあります。
ただし、すべての肩こりに画像検査が必要になるわけではありません。
使用したマッサージガンの製品名や説明書なども、必要に応じて参考になります。
一時的に筋肉の張りが楽になったと感じる場合があります。ただし、慢性的な肩こりを根本的に治す効果や長期的な改善については十分な根拠がありません。症状が続く場合は原因を確認しましょう。
首の前側・側面、頚椎周囲への直接使用は避けてください。首には重要な血管や神経があります。首周囲へのマッサージガン使用後に椎骨動脈解離が認められた症例も報告されています。
安全な使用頻度は製品や使用部位、身体の状態によって異なります。毎日使えば効果が高まるという根拠はありません。説明書に従い、痛みや内出血などがある場合は使用を中止してください。
すべての製品に共通する安全な使用時間を一律に指定することはできません。製品の説明書に記載された時間を守り、同じ場所に長時間当て続けないようにしましょう。
痛みがあることは、効果が高い証拠ではありません。強い刺激によって筋肉や皮下組織を傷める可能性があります。痛みを感じる場合は使用を中止してください。
マッサージガンの刺激によって病的に癒着した筋膜がはがれることを証明する十分な根拠はありません。また、肩こりがある方の筋膜に必ず癒着が存在するわけでもありません。
筋肉・筋膜周囲などが症状に関係していると医師が判断した場合は、治療候補になることがあります。ただし、マッサージガンで改善しないことだけでは適応を判断できません。効果や持続期間には個人差があります。
マッサージガンは、筋肉に振動や打撃刺激を与えるセルフケア用品です。
使用後に一時的に楽になったと感じる場合はありますが、肩こりの原因を必ず改善できるわけではありません。
また、強く当てるほど効果が高まるというわけではなく、痛みや内出血などの原因になる可能性があります。
特に、首の前側・側面や頚椎周囲への直接使用は避けてください。
マッサージガンを使っても肩こりを繰り返す場合は、姿勢や生活習慣に加えて、頚椎・肩関節・神経などの病気が関係していないか確認することが重要です。
西新宿本院では、診察の結果、適応がある場合にハイドロリリースなどの治療も検討できます。
本記事は一般的な医療情報を提供するものであり、個別の診断や治療効果を保証するものではありません。マッサージガンは製品の取扱説明書に従って使用してください。症状の原因や施術の適応は医師が個別に判断します。
SBC整形外科クリニック西新宿本院の院長は、沼倉 裕堅医師です。
東北大学医学部医学科を卒業後、整形外科などで診療経験を重ねています。
首や肩の痛み・張りについて、診察所見に応じて必要な検査や治療方針を検討します。
マッサージガン使用後に症状が悪化した場合や、肩こりに腕のしびれなどを伴う場合も、必要に応じて原因の評価や専門医療機関への紹介などを検討します。
SBC整形外科クリニック西新宿本院は、東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩2分の整形外科クリニックです。
「マッサージガンを使っても肩こりが続く」「首肩の張りが何度も繰り返す」「肩こりにしびれを伴う」といった症状について、一般整形外科でご相談いただけます。
所在地:〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-21-3 西新宿大京ビル7階
アクセス:西新宿駅 徒歩2分/新宿駅 徒歩7分/都庁前駅 徒歩7分
診療時間:9:15~18:00(土曜・日曜・祝日も診療)
電話:0120-962-992
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