転倒後に股関節が痛い|歩けても骨折?整形外科の受診目安 | SBC整形外科クリニック

転倒後に股関節が痛い|歩けても骨折?整形外科の受診目安

転んで尻もちをついた。横向きに倒れて、股関節のあたりを強く打った。

そのあと歩くことはできても、 「脚の付け根が痛い」「歩くと股関節がズキッとする」「歩けるなら骨折ではない?」 と心配になる方もいるでしょう。

結論からいうと、転倒後に歩けているという理由だけで、股関節周囲の骨折を完全に否定することはできません。 特に高齢の方や骨粗しょう症がある方では、比較的小さな転倒でも大腿骨の付け根を骨折することがあります。

まず確認|歩けていても、こんな状態なら受診を検討

  • 歩くと脚の付け根・股関節が痛む
  • 痛む側の脚に体重をかけると痛い
  • 転倒前より歩幅が小さい・足をかばって歩く
  • 痛みが改善しない、または強くなっている
  • 高齢者・骨粗しょう症がある方が転倒後に痛みを訴えている

強い痛みで立てない・明らかな変形がある場合

強い痛みでほとんど動けない、脚に明らかな変形がある、強いしびれや足先の色・温度の異常がある、交通事故や高所からの転落など大きな外傷を受けた場合は、通常の外来予約を待たず救急医療機関への受診や救急要請を検討してください。

転倒後に歩けても股関節を骨折していることはある?

あります。 ただし、大腿骨頸部骨折などでは立つことや歩くことが困難になるケースが多いのも事実です。

骨折の状態や骨のずれの程度によって症状の出方は異なるため、 「歩けたから骨折ではない」と判断することはできません。

「歩けるか」だけではなく、転倒前と比べて普段どおり歩けているかを確認しましょう。

歩けるが、歩くたびに痛い

骨折を否定する材料にはなりません。

杖や家具につかまれば歩ける

普段どおり歩けている状態とはいえません。

数歩なら歩けた

それだけでは骨折の有無を判断できません。

股関節周囲に限らず、打撲と骨折の症状は重なることがあります。 打撲と骨折の見分け方について詳しく見る

参考: 日本整形外科学会「大腿骨頚部骨折」

転倒後の股関節痛|どこが痛むと注意が必要?

「股関節が痛い」と感じる場所は、人によって少し異なります。 大腿骨頸部骨折などでは、脚の付け根・鼠径部周辺に痛みを感じることがあります。

骨盤と大腿骨からなる股関節の位置
股関節は骨盤と大腿骨の付け根で構成されています。

受診時には、「股関節が痛い」だけでなく、

  • 脚の付け根・鼠径部が痛い
  • 股関節の外側をぶつけて痛い
  • お尻の奥が痛い
  • 太ももまで痛みを感じる

など、最も痛い場所をそのまま医師へ伝えることが重要です。 股関節周辺の疾患について詳しく知りたい方は、 SBC整形外科クリニック「股関節の痛み・障害」 も参考にしてください。

転倒後に股関節が痛いときに考えられる主なケガ

転倒後の股関節痛がすべて骨折というわけではありません。 代表的には次のような外傷が考えられます。

股関節周辺の打撲

横向きに転倒して股関節の外側を直接ぶつけると、皮下組織や筋肉などを傷めて痛み・腫れ・内出血が起こることがあります。 打撲でも歩行時に痛むため、症状だけから骨折と正確に見分けることはできません。

大腿骨頸部骨折

大腿骨の股関節に近い「頸部」で起こる骨折です。 高齢者や骨粗しょう症がある方に多く、脚の付け根の痛みや立位・歩行困難などがみられます。

大腿骨転子部骨折

大腿骨頸部より少し下にある転子部の骨折です。 大腿骨頸部骨折と同様に、高齢者の転倒で注意したい大腿骨近位部骨折の一つです。

骨盤周囲の骨折

尻もちや横向きの転倒では、骨盤周辺を傷めることもあります。 高齢者では比較的小さな転倒による骨盤の骨折が起こることもあります。 強い痛みや歩行困難がある場合は自己判断せず受診してください。

高齢者の転倒後は特に注意が必要

大腿骨近位部骨折で特に注意したいのが、高齢の方です。

骨粗しょう症などによって骨が弱くなっている場合、若い方では骨折しないような立った高さからの転倒でも骨折することがあります。

次に当てはまる場合は、「本人が歩けると言っているから」と無理に歩かせて確認するのではなく、受診を検討してください。

  • 転倒後から脚の付け根を痛がっている
  • 立ち上がるときに顔をしかめる
  • 以前より歩幅が小さくなった
  • 片脚をかばって歩いている
  • 骨粗しょう症や過去の骨折歴がある

転倒後の股関節痛|整形外科を受診する目安

「骨折かどうか」を自宅で確定してから受診する必要はありません。 次のような場合は整形外科への受診をご検討ください。

  • 転倒後から股関節・脚の付け根の痛みが続いている
  • 歩く・立ち上がると痛い
  • 痛む脚へ体重をかけると痛い
  • 転倒前と同じように歩けない
  • 痛みや腫れが改善せず、強くなっている
  • 高齢者・骨粗しょう症がある方が転倒後に痛みを訴えている

軽い打撲で痛みが軽く、普段どおり歩けており、時間とともに明らかに改善している場合は経過をみることもあります。 ただし、「○日経てば骨折ではない」という一律の基準はありません。

歩けるけれど骨折が心配な方へ

SBC整形外科クリニック西新宿本院・横浜駅前院では、骨折・打撲などの一般整形外科を保険診療で診療しています。 両院とも直接撮影用X線装置に対応しています。

新宿・西新宿エリアの方
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横浜駅周辺の方
横浜駅前院の整形外科保険診療を予約する →

転倒後の股関節痛|レントゲンで骨折はわかる?

股関節周囲の骨折が疑われる場合は、転倒した状況や痛む場所、歩行状態などを確認したうえで、必要に応じてX線(レントゲン)検査を行います。

SBC整形外科クリニックの直接撮影用X線装置
SBC整形外科クリニックの直接撮影用X線装置。実際に撮影するかは症状や受傷状況から医師が判断します。

レントゲンで異常がなければ骨折ではない?

必ずしもそうとは限りません。

骨折のずれが小さい場合などでは、最初のX線だけでは骨折が明確に確認できないことがあります。

X線で明らかな骨折が確認できなくても、診察上は股関節周囲骨折が疑われる場合には、MRIやCTなどの追加画像検査が検討されます。

SBC整形外科クリニック西新宿本院・横浜駅前院には院内CTはありません。 MRIなど、さらに詳しい画像検査が必要と判断された場合は、提携・近隣の専門医療機関への紹介を検討します。

X線で股関節骨折が確認できないものの臨床的な疑いが残る場合、NICEではMRIを推奨し、MRIが24時間以内に利用できない場合や禁忌の場合はCTを検討するとしています。 NICE「Hip fracture: management」

転倒後に股関節が痛い|受診までに気をつけること

「骨折しているか確かめたい」と思っても、痛みを我慢して何度も歩いたり、股関節を無理に動かしたりする必要はありません。

  • 痛む脚へ無理に体重をかけない
  • 何度も歩いて状態を確認しない
  • 股関節を無理に曲げ伸ばししない
  • 痛む場所を強く揉まない
  • 明らかな変形がある場合は自分で戻そうとしない

特に高齢の方で歩行が不安定な場合は再転倒を防ぐため、無理に歩かせず、付き添いやタクシーなど安全に移動できる方法も検討してください。

尻もち後にお尻の中央が痛い場合

股関節ではなく、お尻の中央が痛い・座ると特に痛む場合は、尾骨・仙骨周辺を傷めている可能性もあります。

尾てい骨を強く打った|座ると痛いときは病院へ行くべき?

転倒後の股関節痛についてのよくある質問

Q. 転倒後に普通に歩ければ骨折していませんか?
A. 歩けることだけでは骨折を完全に否定できません。大腿骨頸部骨折では立位・歩行が困難になることが多いものの、症状は骨折の状態によって異なります。脚の付け根の痛みや荷重時痛がある場合は、歩けるかどうかだけで判断しないでください。
Q. 高齢の家族が転倒しました。歩けていますが受診した方がいいですか?
A. 高齢者では骨粗しょう症などを背景に、比較的小さな転倒でも大腿骨近位部骨折が起こることがあります。転倒後の脚の付け根の痛み、体重をかけたときの痛み、歩き方の変化などがある場合は受診をご検討ください。
Q. 転倒後、何日痛かったら整形外科へ行くべきですか?
A. 「○日待てばよい」という一律の基準はありません。日数よりも、痛みが改善しているか、普段どおり歩ける状態へ戻っているかを確認します。強い荷重時痛や歩行の変化、高齢者の転倒では日数だけで判断しないでください。
Q. レントゲンで異常なしなら骨折ではありませんか?
A. すべての股関節周囲骨折が最初のX線で明確に確認できるとは限りません。診察上も骨折が疑われる場合には、MRIやCTなどの追加画像検査が検討されることがあります。
Q. 転倒後の股関節痛は何科を受診しますか?
A. 転倒などの外傷後に股関節や脚の付け根が痛む場合は整形外科が受診先です。打撲・骨折・関節周囲の外傷などを含めて状態を確認します。

まとめ|転倒後は「歩ける」だけで骨折を否定しない

大腿骨頸部骨折などでは歩行が困難になるケースが多い一方、転倒後に歩けたという一点だけで骨折の有無を判断することはできません。

  • 脚の付け根の痛みを確認する
  • 体重をかけたときの痛み・歩き方の変化に注意する
  • 高齢者・骨粗しょう症がある方の転倒は特に注意する
  • X線で分かりにくい場合は追加画像検査が検討されることがある

「歩けているから大丈夫」と無理に動き続けず、転倒後から股関節や脚の付け根の痛みが続いている場合は整形外科で状態を確認しましょう。

転倒後の股関節痛・骨折が心配な方はご相談ください

SBC整形外科クリニック西新宿本院・横浜駅前院では、転倒後の股関節痛や骨折が心配な場合など、一般整形外科の保険診療に対応しています。

両院には直接撮影用X線装置があります。診察のうえ、症状や受傷状況に応じて必要な画像検査を検討します。 さらに詳しい検査や専門治療が必要な場合は、対応可能な医療機関への紹介を検討します。

SBC整形外科クリニック西新宿本院

アクセス
西新宿駅より徒歩2分/新宿駅より徒歩7分/都庁前駅より徒歩7分

診療時間
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平日・土曜日 17:00/日曜日・祝日 16:00

予約
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電話番号
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監修医情報

SBC整形外科クリニック
西新宿本院院長

沼倉 裕堅 医師
ぬまくら ひろかた/Hirokata Numakura
経歴
東北大学医学部医学科 卒
湘南藤沢徳洲会病院 内科・救急科・整形外科
いわき市医療センター 整形外科
竹田綜合病院 整形外科
山形市立病院済生館 整形外科
Mahidol Univ. Ramathibodi hospital 整形外科(タイ)
いしがみ整形外科クリニック
SBC整形外科クリニック

運営者情報

運営クリニック SBC整形外科クリニック 西新宿本院
住所 〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-21-3 新宿大京ビル7階
お問い合わせ 0120-962-992
院長 沼倉 裕堅 医師
医師紹介
SBC整形外科クリニック 西新宿本院
沼倉 裕堅 院長
Hirokata Numakura
【所属学会】
  • 日本整形外科学会
  • 日本再生医療学会
  • 日本四肢再建・創外固定学会
【経歴】
  • 2017年
    Mahidol University Faculty of Medicine Ramathibodi Hospital 整形外科 留学
  • 2018年
    東北大学医学部医学科 卒業
  • -
    湘南藤沢徳洲会病院 救急科・内科・整形外科
  • -
    スカイ整形外科クリニック
  • 2020年
    いわき市医療センター 整形外科
  • 2021年
    竹田綜合病院 整形外科
  • 2022年
    山形市立病院済生館 整形外科
    いしがみ整形外科クリニック
    西新宿整形外科クリニック
  • 2025年
    SBC整形外科クリニック 西新宿本院