「階段で滑って尻もちをついた」
「尾てい骨のあたりが、座るたびにズキッと痛む」
「普通に歩けるけれど、骨折していることはある?」
尻もちをついてお尻の中央を強く打ったあと、座ったり立ち上がったりするたびに痛むと、「ただの打撲なのか、尾てい骨が折れているのか」気になる方は少なくありません。
一般に「尾てい骨」と呼ばれている部分は、医学的には尾骨(びこつ)と呼ばれます。
結論からいうと、座ると痛いだけでは骨折かどうか判断できません。痛みが強い、改善していない、仕事や日常生活に支障がある場合は、整形外科で状態を確認することをおすすめします。
「骨折か分からない」という段階でも、整形外科で相談できます。
先に結論
歩けても、尾骨の骨折を否定することはできません。
尾骨のけがでは、骨折よりも打撲や周囲の靱帯を傷めているケースが多いとされています。一方、症状だけで打撲と骨折を正確に見分けることはできないため、強い痛みや生活への支障がある場合は整形外科への受診をご検討ください。
先に確認|次の症状がある場合は通常の外来予約を待たない
脚に急に力が入らない・立てない
脚や股まわりに強いしびれ・感覚の異常がある
尿が出にくい・漏れる、便を我慢できないなどの異常がある
交通事故・高所からの転落など非常に強い外傷を受けた
尾骨だけではなく、腰椎・仙骨・骨盤や神経などを傷めている可能性があります。緊急性が高い場合は救急要請・救急医療機関への受診を優先してください。
尾てい骨を強く打ったら病院へ行くべき?
まず判断するポイント
「何日たったか」だけではなく、痛みが改善しているか、生活にどの程度支障があるかを確認しましょう。
軽い打撲で、受傷直後より明らかに痛みが軽くなっている場合は、経過をみることもあります。
一方、次のような場合は整形外科への相談をご検討ください。
座ることが難しいほど痛い
デスクワークや食事、車の運転などに支障がある。
痛みが改善しない・むしろ強くなっている
数日待っても変わらない、昨日より痛くなっている。
立ち上がり・歩行・睡眠にも影響している
座るときだけでなく、日常の動作でも強く痛む。
広い範囲に腫れや内出血がある
尾骨だけでなく、仙骨や骨盤などを傷めている可能性も考えます。
強い尻もち・転落など大きな衝撃が加わった
けがをした状況そのものも受診を判断する重要な情報です。
「3日待つ」「1週間待つ」と決めなくて大丈夫です
尾てい骨を打ったあと、「何日痛かったら病院へ行く?」と迷う方もいます。
しかし、「○日以上なら受診」という一律の基準はありません。
重要なのは、
痛みが少しずつ軽くなっているか
反対に悪化していないか
座る・歩く・仕事・睡眠に影響していないか
です。痛みが強い場合は、3日・1週間と待つ必要はありません。
「尾てい骨を打った」と思っても、別の骨を傷めていることがあります
一般に「尾てい骨」と呼ばれている部分は、医学的には尾骨です。
ただし、尻もちをついたときに衝撃を受けるのは尾骨だけとは限りません。
痛む場所や衝撃の強さによっては、仙骨・骨盤・腰椎などを傷めている可能性もあります。
診察で大切なのは「尾骨かどうか」だけではありません
どこを打ったかだけでなく、「実際にはどこが痛むのか」を確認することが重要です。
尻もちのあと「座ると痛い」のはなぜ?
尾骨を打撲すると、その周囲に炎症や痛みが起こります。
尾骨は座ったときに圧力が加わりやすいため、座る・立ち上がるといった動作で痛みが強くなることがあります。
椅子に座るとお尻の中央が痛い
座った状態から立ち上がると痛い
尾骨周辺を押すと痛む
前かがみになると痛む
仰向けや寝返りで痛む
排便時に尾骨周辺が痛むことがある
これらは尾骨外傷でみられる症状ですが、症状の出方だけから骨折の有無を判断することはできません。
尾てい骨の打撲と骨折は見分けられる?
結論
痛みの強さ・内出血・歩けるかどうかだけでは、打撲と骨折を正確に見分けることはできません。
例えば、
普通に歩ける
尾骨骨折を否定する材料にはなりません。
青あざ・内出血がない
骨折していないとは言い切れません。
押すと強く痛む
診察時には重要な情報ですが、これだけで骨折とは判断できません。
「骨折かどうか」を自宅で確かめようとして、痛い場所を何度も強く押す必要はありません。
尾てい骨を打って痛いときは何科?整形外科が受診先
尻もちや転倒など、けがをしたあとに尾骨・仙骨・腰・骨盤周辺が痛む場合は、整形外科が受診先です。
整形外科では骨折だけでなく、打撲や靱帯・筋肉など運動器のけがも診療します。
「骨折だと分かってから」受診する必要はありません。
「尻もちをついて痛い」「骨折なのか打撲なのか分からない」という段階から相談できます。
高齢の方・骨粗しょう症がある方へ
軽い尻もちでも、尾骨ではなく腰椎などを骨折することがあります。
尻もちのあと尾てい骨だけでなく腰・背中まで強く痛む場合は、早めに整形外科へ相談してください。
尾てい骨を打ったらレントゲンは必要?
答え
尻もちをついた方全員に、必ずレントゲン検査を行うわけではありません。
画像検査が必要かどうかは、
どのように転倒したか
どこが痛むか
痛みの強さや経過
年齢や骨粗しょう症の有無
脚のしびれなど、ほかの症状がないか
などを踏まえて判断します。
「尾てい骨を打った=尾骨だけを撮影」ではありません
実際に痛む場所によっては、仙骨・骨盤・腰椎など別の部位を含めて評価することがあります。
西新宿本院・横浜駅前院にはX線撮影設備があります。実際に検査を行うか、どの部位を撮影するかは症状や状態に応じて判断します。
西新宿本院・横浜駅前院には院内CT・MRIはありません。
CT・MRIなどによる詳しい検査が必要と判断した場合は、撮影可能な医療機関への紹介を検討します。
尾てい骨を打った直後|自宅でできる対処
緊急性の高い症状がなく、受診まで自宅で過ごす場合は、痛む部分へ直接かかる圧力を減らすことがポイントです。
長時間座り続けない
こまめに姿勢を変え、痛む部分へ圧力がかかり続けないようにします。
尾骨への圧力を逃がせるクッションを使う
中央や後方に空間・切れ込みがあるクッションなどを利用すると、座ったときの負担を軽減しやすくなります。
横向きなど比較的楽な姿勢で休む
仰向けが痛い場合は、無理に同じ姿勢を続けないようにします。
受傷直後に冷やす場合はタオル越しに
氷や保冷材を皮膚へ直接長時間当てないようにします。
痛い場所を何度も強く押さない
骨折か確かめようとして、患部へ余計な刺激を加える必要はありません。
冷却する場合は、保冷材などをタオル越しに使用します。画像は冷却方法のイメージです。
デスクワークでどうしても座る必要がある場合
長時間座る仕事では、尾骨周辺へ圧力がかかり続けて痛みが強くなることがあります。
クッションなどを使用し、可能であれば定期的に立ち上がるなど、同じ姿勢を長時間続けないようにしましょう。
座ること自体が難しいほど痛む場合は、無理を続けず整形外科へ相談してください。
尾てい骨の打撲・骨折は治るまでどのくらい?
尾骨は座るたびに圧力がかかりやすいため、けがのあと痛みが長引くことがあります。
MedlinePlusでは一般的な目安として、
程度の回復期間が示されています。
この期間は、骨折かどうかや受診時期を自分で判断するための基準ではありません。
実際の回復期間は、けがの程度や年齢などによって異なります。
「8週間かかるなら、その間は様子を見ればいい」という意味ではありません。
痛みが悪化している、日常生活への支障が大きい、数週間たっても改善がみられない場合は医療機関へ相談してください。
SBC整形外科クリニックで尻もち後の尾てい骨・腰の痛みを相談できます
SBC整形外科クリニックでは、一般整形外科の保険診療で、転倒・尻もちによる打撲や骨折の疑いなどをご相談いただけます。
「尻もちをついてから尾てい骨が痛い」
「座るたびに痛む」
「普通に歩けるけれど、骨折していないか心配」
「尾てい骨だけでなく腰まで痛い」
という段階からご相談ください。
受診時に確認・検討すること
尻もちをついた状況
いつ・どこで・どの程度の衝撃が加わったのかなどを確認します。
実際に痛む場所・動作
尾骨周辺だけなのか、腰・仙骨・骨盤周辺まで痛むのか、座る・立つなどどの動作で痛むのかを確認します。
しびれ・力の入りにくさなど
神経に関する症状がないか確認します。
必要に応じた画像検査
骨折などを確認する必要がある場合には、症状や状態に応じてX線検査などを検討します。
症状に応じた治療・他院紹介
痛みに対する治療や生活上の注意をご案内し、さらに詳しい検査や専門的な治療が必要な場合は、対応できる医療機関への紹介を検討します。
※診察・画像検査・治療などの実際の内容や順序は、症状や受傷状況によって異なります。
尻もち後の痛みが続いている方へ
「骨折か分からない」という段階でも受診できます。
Web予約では「整形外科保険診療」をお選びください。
西新宿本院の一般整形外科を予約する
横浜駅前院の一般整形外科を予約する
※脚の脱力・強いしびれ、股周囲の感覚異常、排尿・排便異常、重大な事故・転落などがある場合は、通常の外来予約ではなく救急医療を優先してください。
尾てい骨を強く打ったときによくある質問
質問を押すと回答が開きます。
▼ Q. 尻もちをついて尾てい骨が痛いのですが、骨折していますか?
痛みだけでは骨折かどうか判断できません。尾骨外傷では打撲や周囲の靱帯を傷めているケースも多くあります。強い痛みがある、座ることが難しい、痛みが改善しない場合などは整形外科で状態を確認してください。
▼ Q. 尾てい骨が骨折していても歩けますか?
歩ける場合はあります。「歩けるから骨折ではない」とは判断できません。痛む場所や受傷状況、症状の経過なども含めて確認します。
▼ Q. 座ると痛いだけなら病院へ行かなくても大丈夫ですか?
痛みが軽く、日ごとに改善している場合は経過をみることもあります。ただし、座ることが難しいほど痛い、仕事や生活に支障がある、改善しない・悪化している場合は整形外科への相談をご検討ください。
▼ Q. 尾てい骨を打ったら何科へ行けばいいですか?
尻もちなどのけがによる尾骨・仙骨・腰・骨盤周辺の痛みは、整形外科が受診先です。脚の脱力、強いしびれ、排尿・排便異常などがある場合は救急受診を優先してください。
▼ Q. 尾てい骨を打ったら必ずレントゲンを撮りますか?
必ず撮影するわけではありません。受傷状況、実際に痛む場所、症状、年齢、骨粗しょう症の有無などを踏まえて画像検査の必要性を判断します。
▼ Q. 尾てい骨の痛みはどのくらいで治りますか?
回復期間には個人差があります。MedlinePlusでは一つの目安として、尾骨の打撲は約4週間、骨折では約8~12週間としています。ただし、この期間は受診を待つ基準ではありません。痛みが強い、悪化する、生活への支障が大きい場合は早めに医療機関へ相談してください。
まとめ|「歩けるから大丈夫」ではなく、痛みの経過で判断しましょう
尻もちのあとに尾てい骨が痛む場合、骨折だけでなく打撲などによって痛みが出ている可能性があります。
症状だけから骨折の有無を判断することは難しいため、「歩けるから大丈夫」「内出血がないから大丈夫」と決めつけないことが大切です。
座る・立ち上がるときに尾骨周辺が痛むことがある
歩けるかどうかだけでは骨折を判断できない
強い痛み・悪化・生活への支障があれば整形外科へ
高齢者・骨粗しょう症では腰椎などの骨折にも注意
脚の脱力・排尿排便異常などがあれば救急対応を優先
病院へ行くか迷ったら
骨折かどうかを自分で見分けようとするより、「痛みが改善しているか」「座る・歩く・仕事などに支障があるか」で考えてください。
新宿・西新宿で尻もち後の尾てい骨・腰の痛みを相談したい方へ
SBC整形外科クリニック西新宿本院では、一般整形外科の保険診療で転倒・打撲・骨折の疑いなどをご相談いただけます。
「座ると痛い」「歩けるけれど骨折が心配」という段階からご相談ください。
所在地
〒160-0023
東京都新宿区西新宿7-21-3 西新宿大京ビル7階
アクセス
西新宿駅 徒歩2分
新宿駅 徒歩7分
都庁前駅 徒歩7分
最終受付
平日・土曜日 17:00
日曜日・祝日 16:00
画像検査
X線撮影設備あり
※院内CT・MRIなし
横浜駅周辺で尻もち後の尾てい骨・腰の痛みを相談したい方へ
SBC整形外科クリニック横浜駅前院でも、一般整形外科の保険診療で転倒・打撲・骨折の疑いなどをご相談いただけます。
横浜駅から徒歩3分、西口ジョイナス地下街から横浜天理ビルへ直結しています。
所在地
〒220-0004
神奈川県横浜市西区北幸1-4-1 横浜天理ビル11階
アクセス
横浜駅 徒歩3分
横浜駅西口ジョイナス地下街直結
南8番出口方面
画像検査
X線撮影設備あり
※院内CT・MRIなし
※臨時休診・受付時間変更がある場合があります。来院前に公式ページ・Web予約画面で最新情報をご確認ください。
本記事について
本記事は一般的な医学情報の提供を目的としています。尻もち後のお尻・腰の痛みは、尾骨の打撲・骨折だけでなく、仙骨・骨盤・脊椎などの損傷によって生じる場合があります。診断・画像検査・治療内容は、受傷状況や症状によって異なります。脚の脱力や強いしびれ、股周囲の感覚異常、排尿・排便の異常、重大な事故・転落などがある場合は、通常の外来予約を待たず救急医療機関への受診をご検討ください。