「アルギニンは1日に何g必要?」
「成長期の子どもは5〜7g摂った方がいい?」
「4,000mgでは足りない?サプリで補うべき?」
お子様の身長について調べていると、「アルギニンは1日4,000mg」「成長期なら5〜7g必要」といった数字を見かけることがあります。
先に結論|子どものアルギニンに「1日5〜7g」という一律の公的推奨量はありません
1日何g必要?
健康な子どものアルギニン単独について、「1日○g摂るべき」という一律の公的な推奨量・目安量は設定されていません。
5〜7gを摂れば身長にいい?
「5〜7gに届けば身長が伸びやすい」「多く摂るほど最終身長が高くなる」とは言えません。
何を確認すればいい?
アルギニン単独の数字ではなく、年齢や活動量に合ったエネルギー・たんぱく質を含む食事全体と、実際のお子様の成長経過を確認することが重要です。
数字で迷っている方へ
4,000mg=4g
健康な子ども全員が「1日4g必要」という公的基準はありません。
5,000mg=5g
5g未満だから「不足」とは判断できません。
7,000mg=7g
7gまで増やせば身長に有利になる、という基準でもありません。
健康な子どものアルギニン単独について、「1日○g摂取すべき」という一律の公的基準はありません。
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、年齢に応じたエネルギー、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルなどの基準が示されています。
一方、アルギニン単独について「小学生なら○g」「中学生なら○g」といった年齢別の推奨量・目安量は設定されていません。
毎日のアルギニン量だけを計算する必要はありません
特定の数字に届かなかったことを「不足」と判断したり、その差をサプリメントで埋めたりする必要はありません。成長期の栄養は、アルギニンだけではなく食事全体から考えます。
旧記事では、
「成人は1日2〜4g程度」
「成長期の子どもは1日5〜7g程度」
を必要量の目安として紹介していました。
しかし、健康な子ども全般について「5〜7gを摂るべき」とする公的な栄養基準はありません。
したがって、
5g未満だからアルギニン不足
7g摂れば成長に十分
さらに増やせば身長に有利
といった判断はできません。
5〜7gを「身長を伸ばすための目標値」にしない
お子様の栄養を考える場合は、アルギニンだけではなく、年齢・体格・活動量に見合った食事を摂れているか確認しましょう。
アルギニンは、たんぱく質を構成するアミノ酸の一つです。
ただし、「身長が伸びない=アルギニン不足」と判断することはできません。
子どもの身長には、栄養だけでなく、
遺伝や体質
成長ホルモンなどのホルモン
思春期の開始時期・進み方
骨の成熟状態
病気の有無など
さまざまな要因が関係するため、身長の伸びが少ないという理由だけでアルギニン不足と考え、摂取量を増やさないようにしましょう。
アルギニンは、肉・魚・大豆製品・種実類など、たんぱく質を含むさまざまな食品に含まれています。
ただし、3732番では「どの食品を何g食べればよいか」までは深掘りしません。
必要量の記事で重要なのは、「特定の5〜7gを達成するために食品量を計算する必要はない」という点です。
基本は普段の食事
肉・魚・大豆製品など複数のたんぱく源を取り入れ、アルギニンだけではなく必要なエネルギーや栄養素を食事全体から摂ることを優先します。
具体的な食品や日々の食事への取り入れ方については、 子供のアルギニンはどう摂る?食事・サプリの考え方 をご覧ください。
「5〜7g」という数値に届かせるために、健康な子どもへアルギニンサプリメントを追加する必要はありません。
そもそも、健康な子ども全員に「1日5〜7g必要」という公的な目標値が設定されているわけではありません。
日本小児内分泌学会は、健康な子どもの本来の成長以上に身長を伸ばす効果が科学的に証明されたサプリメント成分はないという見解を示しています。
「不足分をサプリで補う」という計算をしない
例えば「食事で3gしか摂れていないから、あと2gをサプリで補う」という考え方は、そもそも5gという公的目標量がないため適切ではありません。
アルギニンは、医療機関で成長ホルモンの分泌能力を評価する「成長ホルモン分泌刺激試験」に使用されることがあります。
ただし、医療機関で検査薬として使用することと、食品・サプリメントとして経口摂取することは別です。
「アルギニン → GH増加 → 身長が高くなる」という単純な関係ではありません
日本小児内分泌学会は、一般的なアルギニンサプリメントの服用で成長ホルモン分泌が促進するとは考えられないとしています。また、一時的に成長ホルモン分泌を刺激できたとしても、それだけで成長促進につながるとは限りません。
成長ホルモン分泌刺激試験とサプリメントの違いについて詳しく知りたい方は、 アルギニンで成長ホルモンは増える?負荷試験とサプリの違い をご覧ください。
「アルギニンが足りないから身長が伸びないのでは?」と心配している場合は、摂取量を増やす前にお子様自身の成長経過を確認します。
現在の身長
年齢・性別に対してどの位置にいるか確認します。
一定期間の成長速度
半年〜1年間などでどの程度身長が伸びたか確認します。
成長曲線の推移
過去の身長記録をつなぎ、その子自身の成長軌道から継続して下方向へずれていないか確認します。
1年間の身長の伸びについて詳しく知りたい方は、 子どもの身長は1年で何cm伸びれば正常?小学生・中学生の成長速度と受診目安 をご覧ください。
身長の伸び方がおかしい場合は「アルギニン不足」と自己判断しない
成長曲線が継続して下がる、以前より身長の伸びが低下している、体重や体調にも変化がある場合は、栄養素単独で原因を決めず、小児科・小児内分泌科などで医学的な評価をご検討ください。
アルギニンの摂取量だけでは、お子様がこの先あと何cm伸びるのかを判断することはできません。
身長の伸び方がおかしい・病気が心配
小児科・小児内分泌科などで、低身長や成長障害について医学的な評価を受けることが適しています。
「大人になったら何cmくらい?」という目安を知りたい
これまでの成長記録や骨の成熟状態などから、将来身長の目安を予測する方法があります。
SBC整形外科クリニックでは、6歳(小学1年生)〜18歳のお子様を対象に、身長予測シミュレーションを行っています。
これまでの成長記録、現在の身長、ご両親の身長、手のレントゲンで確認する骨の成熟状態などを参考に、将来身長の目安を予測します。
対象年齢
6歳(小学1年生)〜18歳
料金
15,270円(税込)
想定所要時間
約30分
予約
完全予約制
※6歳〜18歳はSBC整形外科クリニックの身長予測シミュレーションの対象年齢です。医学的な低身長評価に共通する年齢基準ではありません。身長予測は成人時の身長を保証するものではなく、病的低身長の確定診断を目的とする検査とも異なります。
持ち物や受診時の流れについては、 小児低身長診療を初めて受ける方へ|持ち物・予約・診察・検査の流れ をご覧ください。
「アルギニンが足りない?」より、お子様自身の成長を確認したい方へ
アルギニンの摂取量だけでは、この先の身長は分かりません。
成長記録や骨の成熟状態などから将来身長の目安を確認したい方は、身長予測シミュレーションをご検討ください。
※予測結果は将来の成人身長を保証するものではありません。
健康な子ども全般について、アルギニンを1日4,000mg摂るべきとする一律の公的基準はありません。
健康な子ども全般について「1日5g必要」という公的基準はありません。5gを毎日の目標量にする必要はありません。
健康な成長期の子ども全般に「7g摂るべき」という公的基準はなく、7gまで増やすことで最終身長が高くなるという根拠もありません。
アルギニン単独について毎日の摂取量を計算する必要はありません。年齢や活動量に合ったエネルギー・たんぱく質を含む食事を摂れているかを全体として確認します。
アルギニンサプリメントを多く摂取することで、健康な子どもの成人時の最終身長が高くなるという根拠はありません。
身長を伸ばす目的で「寝る前に摂ると有利」という方法は確立されていません。特定の時間帯よりも、普段の食事全体を整えることを基本に考えます。
健康な子どもに「アルギニン1日5〜7g」という一律の公的推奨量はない
4,000mg・5g・7gを身長のための目標値にしない
特定の数値を達成するためだけにサプリメントを追加する必要はない
アルギニンを増やせば最終身長が高くなるという根拠はない
身長が気になる場合は、アルギニン量より成長曲線・成長速度を確認する
日本小児内分泌学会「『身長を伸ばす効果がある』と宣伝されているサプリメント等に関する学会の見解」
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