「成長期の子どもは1日何kcal必要?」「部活をしている中学生は、もっと食べた方がいい?」「少食だと身長が伸びにくくなる?」と気になる保護者の方もいるでしょう。
結論|成長期に必要なカロリーは、年齢・性別・身体活動量によって異なります。
例えば厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、12〜14歳の推定エネルギー必要量は、男子2,300〜2,900kcal/日、女子2,150〜2,700kcal/日と幅があります。
ただし、この数字は「毎日必ずこの量を食べさせる」というノルマではありません。実際の必要量には体格・活動量・成長段階などによる個人差があるため、体重や成長曲線の経過も合わせて確認します。
30秒でわかるポイント
この記事でいう「カロリー」は、食事から摂るエネルギー量を示すkcal(キロカロリー)を指します。
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、年齢・性別・身体活動レベルごとに「推定エネルギー必要量」が示されています。
6〜17歳の目安は次のとおりです。
| 年齢 | 男子 kcal/日 | 女子 kcal/日 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 低い | ふつう | 高い | 低い | ふつう | 高い | |
| 6〜7歳 | 1,350 | 1,550 | 1,750 | 1,250 | 1,450 | 1,650 |
| 8〜9歳 | 1,600 | 1,850 | 2,100 | 1,500 | 1,700 | 1,900 |
| 10〜11歳 | 1,950 | 2,250 | 2,500 | 1,850 | 2,100 | 2,350 |
| 12〜14歳 | 2,300 | 2,600 | 2,900 | 2,150 | 2,400 | 2,700 |
| 15〜17歳 | 2,500 | 2,850 | 3,150 | 2,050 | 2,300 | 2,550 |
出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
推定エネルギー必要量は「食べさせるべき絶対量」ではありません
表は年齢・性別・身体活動レベルごとの目安です。個人の実際の必要量には体格、思春期の進み方、運動量などによる差があります。
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」を確認する →
成長期には、日常生活や運動に必要なエネルギーに加えて、身体の成長に必要なエネルギーも使われます。
ただし、成人の必要量も性別・体格・活動量によって異なるため、「10歳になったら大人と同じ」「中学生なら必ず大人以上」と比較する必要はありません。
子ども自身の年齢・性別・活動量・体重や成長経過から考えましょう。
食事摂取基準では、身体活動レベルを「低い」「ふつう」「高い」の3段階に分けています。
これは、1日のエネルギー消費量を基礎代謝量で割った指標に基づく分類です。
「部活をしているから必ず高い」「学校へ通っているから必ずふつう」と簡単に決められるものではありません。
表を使うときの考え方
「どの活動レベルを選べばよいか分からない」という場合は、1日の数字だけにこだわらず、体重と成長の推移を見ることも重要です。
成長期には、身体を維持するためだけではなく、新しい組織をつくり成長するためのエネルギーも必要です。
そのため、必要なエネルギーが慢性的に不足する状態は、健康な成長・発達にとって好ましくありません。
一方、必要量を満たしたあと、さらに多く食べれば食べるほど最終身長が高くなるわけでもありません。
目標は「身長を上乗せするために大量に食べること」ではなく、成長に必要なエネルギー不足を避けることです。
次のような変化がみられる場合には、食事量や健康状態を確認しましょう。
特にスポーツ量が多い子どもでは、食事量そのものが少なくなくても、運動で消費するエネルギーに対して摂取量が不足する場合があります。
運動量に対して利用可能なエネルギーが慢性的に不足し、健康やスポーツパフォーマンスへ影響する状態は、RED-S(スポーツにおける相対的エネルギー不足)と呼ばれます。
RED-Sは女性だけの問題ではありません。男性アスリートにも起こり得ます。成長期では、身長・体重の成長軌道が下方へずれることも確認ポイントの一つです。
体重減少、月経異常、繰り返す疲労骨折やケガ、強い疲労などがある場合は、小児科やスポーツ医学を扱う医療機関などへご相談ください。
すべての成長期の子どもに補食が必要なわけではありません。
3食で必要なエネルギーと栄養を十分摂れている場合には、身長のためだけに無理に間食を追加する必要はありません。
一方、次のような場合には、間食を「お菓子」ではなく補食として使う方法があります。
| 場面 | 例 |
|---|---|
| 夕食まで時間が空く | おにぎり、パン、バナナなど |
| 食事量が少ない | おにぎり+卵、サンドイッチ、ヨーグルト+果物など |
| 運動後〜食事まで時間が空く | おにぎり+牛乳、パン+ヨーグルトなど |
補食でお腹がいっぱいになり、夕食を食べられなくなる場合は量を調整しましょう。
「中学生なら1日の10%をおやつで摂る」といった一律のルールはありません。補食の必要性・量は、3食の摂取量、活動量、体格、成長経過などによって異なります。
必ずではありません。
運動量が多い子どもでは必要エネルギー量が増えやすいため、3食だけでは不足する場合に補食を利用します。
一方、3食で十分な量を食べられており、体重・成長経過にも問題がない場合は、スポーツをしているという理由だけで補食を追加する必要はありません。
昼食から練習開始まで時間が空き、空腹が強い場合などには、おにぎり、パン、バナナなど、比較的食べやすい食品を補う方法があります。
運動終了後から夕食まで長く時間が空く場合には、炭水化物とタンパク質を含む補食を取り入れることもできます。
ただし、「運動終了後○分以内に必ず食べないと成長できない」という固定的なルールとして考える必要はありません。
重要なのは、1日の食事全体で必要なエネルギーと栄養を確保することです。
スポーツ競技では体重や体型を意識することがありますが、成長期に自己判断で大幅なカロリー制限を行うことはおすすめできません。
特に、運動量が多いにもかかわらず食事量を強く減らしている場合には、骨の健康、体調、月経などへ影響することがあります。
必要なカロリーを摂れていても、食事内容が極端に偏っていれば、成長に必要な栄養素が不足する可能性があります。
毎食を完璧にそろえる必要はありませんが、1日全体では次のような食品を組み合わせます。
主食
ご飯、パン、麺など。身体や運動の主要なエネルギー源です。
主菜
肉、魚、卵、大豆製品など。タンパク質などを摂ります。
副菜
野菜、海藻、きのこなど。ビタミン・ミネラル・食物繊維などを摂ります。
乳製品・果物など
食事全体を見ながら組み合わせます。
「タンパク質だけ」「カルシウムだけ」「亜鉛だけ」を増やせば身長が高くなるわけではありません。
必要エネルギー量はあくまで目安です。
身長や体重が気になる場合は、「今日2,500kcal食べたか」だけではなく、数カ月〜数年単位でどのように成長しているかを確認しましょう。
確認したい5つのポイント
子どもの身長は1年で何cm伸びれば正常?年間成長速度を確認する →
病気や栄養障害による成長不良が疑われる場合には、単純に食事量を増やすだけで様子を見るのではなく、小児科・小児内分泌科などで医学的評価を受けることが重要です。
カロリーについて調べている方の中には、
「食事はある程度とれている。それでも、この子はこの先どのくらい身長が伸びそうなのか知りたい」
という方もいるでしょう。
1日の摂取カロリーだけから、残っている成長量や最終身長を予測することはできません。
今後の身長を考える場合には、
などを組み合わせます。
食事量だけでは分からない「残りの成長」を確認したい方へ
SBC整形外科クリニックでは、6歳(小学1年生)〜18歳のお子様を対象に、これまでの成長記録やご両親の身長、手のレントゲンによる骨の成熟状態などから、将来身長の目安を予測する「身長予測シミュレーション」を行っています。
対象:6歳(小学1年生)〜18歳
料金:15,270円(税込)
想定所要時間:約30分
主な内容:成長記録の確認・手のレントゲンによる骨の成熟状態の確認・予測結果の説明
予約:完全予約制
※身長予測シミュレーションは将来の最終身長を保証するものではありません。また、栄養障害や病的な低身長を診断するための検査ではありません。
身長予測は何歳からできる?検討するタイミングを詳しく見る →
| 現在気になっていること | 検討したいこと |
|---|---|
| 小食・体重減少・消化器症状など栄養状態が心配 | 小児科などで医学的・栄養学的評価 |
| 病気の精査ではなく、今後の身長の目安を知りたい | 身長予測シミュレーション |
| 有料検査を受けるか迷っており、まず成長について相談したい | 平日限定の無料カウンセリング |
「まず相談してから考えたい」という方へ
SBC整形外科クリニックでは、小児低身長について平日限定の無料カウンセリングも行っています。これまでの成長記録を見ながら相談したい場合の選択肢です。
※無料カウンセリングではレントゲン・採血などの検査は行いません。
年齢・性別・身体活動量によって異なります。例えば10〜11歳では、男子1,950〜2,500kcal/日、女子1,850〜2,350kcal/日が推定エネルギー必要量の目安です。
12〜14歳では男子2,300〜2,900kcal/日、女子2,150〜2,700kcal/日が目安です。活動量による幅があるため、すべての中学生に同じ量が必要なわけではありません。
15〜17歳では男子2,500〜3,150kcal/日、女子2,050〜2,550kcal/日が目安です。体格や活動量によって実際の必要量は異なります。
いいえ。慢性的なエネルギー不足を避けることは重要ですが、必要量を超えて食べた分だけ最終身長が高くなるわけではありません。
運動量や体格、3食の量によって異なります。必ず補食が必要なわけではありませんが、3食だけでは必要なエネルギーを摂りにくい場合には補食を活用します。
3食だけでは必要な量を摂りにくい場合には、補食を利用できます。ただし、間食で夕食を食べられなくならないよう量や時間を調整してください。体重が増えない・減少している場合は医療機関へご相談ください。
身長を伸ばす目的だけで夜食を習慣化する必要はありません。1日全体で必要なエネルギーを確保することを優先しましょう。
成長期に必要なエネルギー量は、年齢・性別・身体活動量によって異なります。
本当に知りたいことが、「何kcal食べさせればいい?」ではなく「うちの子はこの先どのくらい身長が伸びそう?」なのであれば、成長記録と骨の成熟状態などを確認する方法があります。
| 所在地 | 〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-21-3 西新宿大京ビル7階 |
|---|---|
| アクセス | 西新宿駅 徒歩2分/新宿駅 徒歩7分/都庁前駅 徒歩7分 |
| 診療時間 | 9:15〜18:00 |
| 最終受付 | 平日・土曜17:00/日曜・祝日16:00 |
| 予約 | 平日:予約優先制/土日祝:完全予約制 |
| 電話 | 0120-962-992 |
| 所在地 | 〒220-0004 神奈川県横浜市西区北幸1-4-1 横浜天理ビル11階 |
|---|---|
| アクセス | 横浜駅 徒歩3分/横浜駅西口ジョイナス地下街直結(南8番出口) |
| 診療時間 | 全日9:15〜18:00 |
| 最終受付 | 17:00 |
| 予約 | 平日:予約優先制/土日祝:完全予約制 |
| 電話 | 0120-003-943 |