「2027年から病院の湿布が保険適用外になる?」「ロキソニンなどの痛み止めが高くなる?」「今後は市販の湿布を買った方がいい?」
湿布や痛み止めなどの処方薬について、2027年3月から「OTC類似薬の追加負担」という制度が始まります。
薬の費用が変わると聞くと、腰痛や膝痛、肩の痛みなどで整形外科に通院している方は、気になるのではないでしょうか。
先に結論
2027年3月から、すべての湿布や痛み止めが保険適用外になるわけではありません。
対象となる一部の処方薬について、原則として薬剤費の4分の1(25%)を別途負担する仕組みです。診察や必要な検査まで、一律に保険適用外になる制度ではありません。
また、子どもや一部の病気の治療、医学的に必要な長期使用など、追加負担の対象外となる条件も設けられています。
この記事では、制度の開始日、対象となる薬、追加負担額、対象外になる場合を整理し、湿布や痛み止めだけで様子を見るべきか迷ったときの受診目安も解説します。
情報確認日:2026年10月21日
厚生労働省の2026年9月30日更新資料などを参考にしています。
OTC医薬品とは、医師の処方箋がなくても薬局やドラッグストアなどで購入できる一般用医薬品などを指します。
一方、今回の制度で対象となる「OTC類似薬」は、市販薬との代替性が特に高い医療用医薬品です。
厚生労働省では、市販薬と成分・投与経路が同一で、1日の最大用量が異ならない医療用医薬品を中心に、対象薬を整理しています。
OTC類似薬の一部保険外療養は、2027年3月1日から始まります。
2026年10月現在、この新しい追加負担制度はまだ始まっていません。
2026年9月に示された資料では、対象となる医薬品は77成分・1,042品目と整理されています。
痛み止めのほか、抗アレルギー薬、胃腸薬、去痰薬、皮膚に使う薬など、さまざまな種類の医薬品が含まれます。
新制度の基本情報
開始日
2027年3月1日
対象医薬品
77成分・1,042品目(2026年9月時点)
原則の別途負担
対象となる薬剤費の25%
制度の名称
OTC類似薬の一部保険外療養
ここで重要なのは、対象薬がすべて全額自己負担になるわけではないということです。
対象となる薬剤費の一部を別途負担し、残りの部分には引き続き健康保険が適用される仕組みです。
出典:厚生労働省「OTC類似薬の保険給付の在り方の見直しについて」
「薬剤費の25%が追加される」と聞くと、現在の自己負担割合に25%をそのまま上乗せすると思う方もいるかもしれません。
しかし、3割負担の人が「30%+25%=55%」を支払うという単純な仕組みではありません。
対象となる薬剤費を、原則として次のように分けて計算します。
薬剤費が1,000円・保険の自己負担3割の場合
別途負担する部分
1,000円 × 25%
250円
保険が適用される残りの部分
750円 × 30%
225円
患者負担の単純計算
475円
※消費税・端数処理・診察料・処方箋料・調剤料などを除いた計算例です。実際の支払額とは異なります。
この例では、従来の3割負担であれば薬剤費に対する自己負担は300円ですが、新制度では税などを除いた単純計算で475円となります。
実際の費用は、薬の価格や処方量、保険の自己負担割合、端数処理などによって変わります。
いいえ。今回の制度は、整形外科の診察や必要な検査を、一律に自由診療へ変更するものではありません。
腰痛・膝痛・肩の痛みなどについて、医師による診察や必要な検査を受けることは、従来どおり保険診療の対象となる場合があります。
誤解しやすいポイント
「湿布の費用が変わる」ことと、「整形外科を保険で受診できなくなる」ことは別です。
整形外科では、腰痛・肩の痛み・膝痛・捻挫・打撲などの症状に応じて、鎮痛消炎薬を使用することがあります。
今回のOTC類似薬の見直しでは、整形外科で使用される一部の薬も対象となります。
ロキソプロフェンナトリウム水和物は、痛みや炎症を抑えるために使われる成分です。
OTC類似薬の対象成分に含まれていますが、ロキソプロフェンを含む薬が、すべての処方で一律に追加負担となるわけではありません。
これらも痛みや炎症を抑えるために使用され、湿布や塗り薬などに含まれることがある成分です。
対象成分に含まれていますが、具体的な医薬品や効能・効果、使用目的などによって別途負担の有無は異なります。
すべての湿布が一律に追加負担になるわけではありません。
主に、次のような点から判断されます。
同じように見える湿布でも、処方される薬や使用目的によって扱いが異なる場合があります。
薬の名前だけでは決まりません
対象成分が含まれることと、実際に追加負担が発生することは別です。 医師の診察を踏まえ、対象医薬品や条件を確認して判断されます。
対象となる医薬品であっても、必要な医療を確保するため、別途負担の対象外となる条件が設けられています。
代表的なケースを確認しましょう。
子どもについては、18歳になったあと最初に迎える3月31日まで、今回の別途負担の対象外となります。
がん治療や指定難病などの治療、またはそれらに関連して生じた状態に対象薬を使用する場合は、別途負担の対象外となることがあります。
国の公費負担医療で対象医薬品を使用する場合も、対象外条件に含まれます。
なお、住民税非課税世帯であるという理由だけで、すべての処方が自動的に対象外となるわけではありません。
入院中の使用や退院時の処方については、別途負担の対象外となります。
処置・手術・侵襲を伴う検査に伴って対象薬を使用する場合は、検査や処置などのあと14日以内の使用に限り、対象外となる条件が設けられています。
医師が症状の持続や治療の継続性を確認し、対象薬の長期使用が医学的に必要だと判断した場合も、別途負担の対象外となります。
ただし、長期間処方されているという理由だけで、自動的に対象外になるわけではありません。
医療用医薬品と市販薬では、同じ成分でも承認されている効能・効果が異なる場合があります。
市販薬では対応していない病気や効能・効果に医療用医薬品を使用する場合は、別途負担の対象外となることがあります。
追加負担の有無は、処方内容によって異なります
対象薬であっても、年齢・病気・入院・処置・使用目的・長期使用などによって扱いが変わります。
整形外科で特に関係するのが、変形性膝関節症などの慢性的な膝の痛みに対する湿布の使用です。
変形性膝関節症では、立ち上がりや歩行、階段の上り下りなどで膝に痛みが生じることがあります。
2026年9月16日の厚生労働省のとりまとめでは、重度の変形性膝関節症への湿布などについて、一定の条件で別途負担の対象外とする経過措置が示されています。
経過措置は、2028年度末(2029年3月末)までとされています。
ただし、変形性膝関節症と診断されている方全員が、一律に対象外になるわけではありません。
変形性膝関節症では、湿布などの薬物療法に加え、運動療法やリハビリテーション、生活動作の見直しなども治療の選択肢になります。
薬を使うかどうかだけでなく、膝の状態や日常生活への影響を確認し、必要な治療を考えることが大切です。
「処方される湿布の費用が増えるなら、ドラッグストアで買った方がいいのでは?」と考える方もいるでしょう。
しかし、薬の価格だけで整形外科を受診するかどうかを判断することは勧められません。
軽度の筋肉痛など、原因がある程度明らかで、症状が改善している場合には、市販薬などを適切に利用しながら経過を見ることが選択肢になる場合があります。
市販薬を使う際には、用法・用量や年齢制限、持病、ほかの薬との飲み合わせなどを確認しましょう。
一方、痛みが改善していない、悪化している、何度も繰り返している場合には、原因を確認することが大切です。
腰痛や膝痛、肩の痛みには、筋肉だけでなく、骨・関節・腱・靱帯・神経などが関係していることがあります。
痛み止めで一時的に症状が軽くなっても、原因となる病気やけがの状態が改善しているとは限りません。
整形外科では、痛む場所や症状の経過、身体の動きなどを確認し、必要に応じて検査や治療を検討します。
薬を使用する場合もありますが、診断によってはリハビリテーションや運動療法など、薬以外の方法も選択肢になります。
整形外科を受診する目的
湿布を処方してもらうことだけではなく、痛みの原因を確認し、必要な治療を考えることです。
OTC類似薬の追加負担が発生するかどうかとは別に、身体の痛みが続いている場合は、整形外科で相談した方がよいことがあります。
特に、次のような場合には受診を検討しましょう。
このような症状は、原因を確認するために一般整形外科で相談できます。
通常の外来予約を待たない方がよい症状
急な麻痺、排尿・排便の急な異常を伴う強い腰痛、重い外傷で立てない場合などは、速やかな医療評価が必要です。緊急性の高い症状では救急医療機関への受診を優先してください。
はい。ご自身で病名を決めてから予約する必要はありません。
「膝が痛い」「腰痛が続いている」「肩が上がりにくい」「足首をひねった」など、現在困っている症状についてご相談いただけます。
「湿布を使っても痛みが続く」「薬だけで様子を見てよいか分からない」という方も、整形外科で状態を確認しましょう。
新宿・横浜の一般整形外科
痛みが続く・繰り返す方は、整形外科の保険診療をご利用いただけます。
SBC整形外科クリニック西新宿本院・横浜駅前院では、腰痛・膝痛・肩の痛み、手足の痛みやしびれ、捻挫・打撲などについてご相談いただけます。
西新宿本院|一般整形外科をWEB予約する → 横浜駅前院|一般整形外科をWEB予約する →初診の予約メニュー:「整形外科 初診(別症状を含む)」
18歳未満の患者様は、事前にお電話で予約をお取りいただき、親権者同伴でご来院ください。
整形外科では、痛む場所や症状の経過を確認し、必要に応じて検査や治療方法を検討します。
いつから痛むのか、どのような動作で痛むのか、腫れやしびれがあるかなどを確認します。
骨折や関節の変化などが疑われる場合には、診察内容や症状に応じてX線(レントゲン)検査などを検討します。
診断や症状によっては、薬物療法に加えて運動療法やリハビリテーションなどを検討する場合があります。
特に腰痛・膝痛・肩の痛みが続いている場合は、痛みの原因や身体機能の状態に応じて、治療を考えることが大切です。
いいえ。すべての湿布が全額自己負担になるわけではありません。対象となる一部のOTC類似薬について、原則として薬剤費の4分の1を別途負担する仕組みです。
単純に30%と25%を足す仕組みではありません。対象薬剤費の25%を別途負担し、残り75%の部分に保険の自己負担割合を適用します。実際の支払額は税や端数処理などによって異なります。
ロキソプロフェンは対象成分に含まれていますが、具体的な対象品目、使用する病気や目的、患者さんの状態などによって扱いが異なります。
18歳に達した日以後の最初の3月31日までの子どもについては、別途負担の対象外とされています。
薬の種類や量、市販価格などによって異なるため一概にはいえません。痛みが改善しない、繰り返す、悪化している場合は、薬の価格だけでなく原因を確認する必要があるかどうかを考えましょう。
2027年3月1日から、OTC医薬品との代替性が高い一部の処方薬について、原則として薬剤費の4分の1を別途負担する仕組みが始まります。
整形外科で使われる湿布や鎮痛消炎薬も一部関係しますが、すべての薬が一律に全額自己負担になるわけではありません。
「湿布が高くなるから病院へ行かない」ではなく、痛みの原因を確認する必要があるかどうかで受診を判断しましょう。
新宿・西新宿、横浜駅周辺で腰痛・膝痛・肩の痛みなどについて相談したい方は、SBC整形外科クリニックの一般整形外科をご利用いただけます。
痛みが続く場合の受診タイミングを知りたい方へ
受診する診療科に迷っている方へ
膝痛を繰り返している方へ
保険診療で相談できる症状を確認したい方へ
制度の詳細や対象医薬品は、厚生労働省の公式情報で確認できます。
情報確認日:2026年10月21日。制度の実施に向けた対象医薬品や詳細な取り扱いについては、厚生労働省の最新情報もご確認ください。
SBCメディカルグループ 整形外科エリア統括
SBC整形外科クリニック 西新宿本院 院長
沼倉 裕堅 医師
東北大学医学部医学科卒業。救急科・整形外科などで診療経験を積み、現在はSBC整形外科クリニック西新宿本院の院長として、一般整形外科診療に携わっています。
腰痛・膝痛・肩の痛み、骨折や捻挫などの外傷を含む運動器の診療を行っています。
沼倉 裕堅医師のプロフィールを見る →SBC整形外科クリニック西新宿本院・横浜駅前院では、腰痛・膝痛・首や肩の痛み、捻挫・打撲などを一般整形外科の保険診療で診察しています。
「湿布を使っても痛みが改善しない」「同じ痛みを何度も繰り返している」という方は、通いやすい院からご予約ください。
東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩2分、JR「新宿駅」から徒歩7分。新宿・西新宿周辺で腰痛・膝痛・肩の痛みなどについてご相談いただけます。
| 所在地 | 〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-21-3 西新宿大京ビル7階 |
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| アクセス | 西新宿駅 徒歩2分 新宿駅 徒歩7分 都庁前駅 徒歩7分 |
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西新宿本院|一般整形外科WEB予約
初診の方は「整形外科 初診(別症状を含む)」を選択してください。
横浜駅から徒歩3分、横浜天理ビル11階。横浜駅西口ジョイナス地下街からアクセスでき、横浜周辺の腰痛・膝痛・肩の痛みなどについてご相談いただけます。
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