「シーネがゆるくなって中で動く」「装具がずれて、最初につけてもらった位置と違う」「痛みは強くないけれど、このまま使っていい?」と迷っていませんか。
シーネ・装具が明らかにゆるい、位置がずれた、患部を十分に支えられていないと感じる場合は、そのまま次回診察まで使い続けてよいか医療機関へ確認してください。
けがのあとに腫れが引くことで固定がゆるく感じることはあります。しかし、「ゆるくなった=治った」「固定はもう不要」ではありません。元のけがや治療段階によっては、位置の調整・固定の変更・再評価が必要になる場合があります。
まず確認|今はどうすればいい?
ゆるい・ずれるが、強い痛みやしびれはない
→ 固定した医療機関へ連絡し、調整や再診が必要か確認
固定した医療機関へ戻れない
→ 近くの整形外科で固定状態と元のけがを相談
強い痛み・新しいしびれ・手足の色や温度の異常・新しい変形がある
→ 通常の予約や折り返し連絡を長く待たず、救急医療機関を含め速やかな評価を優先
結論|「少しゆるい」だけで救急とは限りません
ただし、固定の中で患部が大きく動く、シーネが本来の位置からずれている、装具が歩くたびにずり落ちるなどの場合は、必要な固定が保てているか確認する必要があります。痛みが少ないことだけで「そのままで大丈夫」とは判断できません。
特に急ぐ症状がないか確認したい方は、 通常の予約を待たない症状を見る →
この記事で分かること
多少ゆるいだけなら必ず緊急というわけではありませんが、そのまま使用してよいかは元のけがと固定方法によって異なります。
シーネ・装具には、傷めた部位を支える、必要以上に動かないようにする、骨折部や靱帯などへの負担を抑えるといった役割があります。その役割を果たせないほど位置やフィット感が変わっている場合は、再調整が必要になることがあります。
固定の中で患部が以前より大きく動く
シーネと手足の間の隙間が大きくなり、中で患部が動くようになった場合は、現在も必要な固定が保てているか確認します。
シーネが本来の位置からずれている
シーネは患部を一定の位置で支えるために使われます。明らかに位置が変わった場合は、自己判断でそのまま使い続けず医療機関へ確認してください。
装具が動くたびにずり落ちる
何度正しい位置へ戻しても大きくずれる場合は、装着方法・サイズ・腫れの変化などを確認する必要があります。
ずれた部分が皮膚へ当たって痛い
装具や固定材の縁が同じ場所へ当たり続けると、赤み・擦れ・水疱・皮膚の傷などにつながることがあります。
固定具が割れた・曲がった・濡れて変形した
形や強度が変わった固定具では、必要な支持性が保てない場合があります。固定した医療機関へ相談してください。
痛くない=固定が正しく機能している、とは限りません
痛みが減っていても、骨折や靱帯損傷などの治癒状況を外見だけで判断することはできません。「痛くないから外してよい」「ゆるくても問題ない」と自己判断せず、治療経過を踏まえて確認します。
固定がゆるいこと自体より、「ずれてから症状が変わったか」「神経や血流に問題を疑う変化がないか」が重要です。
次のような場合は通常の予約を取って待たないでください
このような場合は、固定した医療機関の通常予約日を待たず、救急医療機関を含めて速やかに相談してください。
また、装具やシーネが皮膚へ強く当たり続け、赤み・水疱・傷・出血などが出ている場合も放置せず相談してください。
救急かどうかを自分で完全に判断する必要はありません
「見た目はそこまで変わらないが急に痛みが強くなった」「しびれが出てきた」など判断に迷う場合も、現在の変化を医療機関へ伝えてください。
緊急性の高い症状がなく、固定した医療機関へ連絡できる場合は、まず現在の状態を相談するのが基本です。
元の医療機関では、けがの診断、画像所見、シーネや装具を使用している理由、固定する位置、荷重や運動の制限、今後の治療予定を把握しています。
「腫れが引いて隙間ができた」「歩くと装具が下へずれる」「シーネが昨日とは違う位置にある」など、どのように変化したかを伝えてください。
救急外来、旅行先、自宅や職場から離れた病院などで固定を受け、同じ医療機関へ戻ることが難しい場合は、近くの整形外科で現在の固定状態や元のけがを相談する方法があります。
ただし、骨折を整復した直後、手術直後、骨折部が不安定な時期、近いうちに専門的な処置が予定されている場合などは、治療を開始した医療機関での継続管理が適することがあります。
通院先そのものを変更したい方は、 西新宿で他院で診断された骨折の経過観察を続けたい|職場近くへ転院するには をご覧ください。
別の整形外科を受診するとき、手元にあれば持参したいもの
すべてそろっていなくても受診について相談できます。緊急性のある症状では、資料をそろえるために受診を遅らせないでください。
他院の画像データを持っている方は、 西新宿で他院のレントゲン画像を持って整形外科を受診したい|CD・検査結果は持参できる? も参考にしてください。
固定した医療機関へ戻れず、西新宿で状態を確認したい方へ
緊急性の高い症状には当てはまらないものの、シーネ・装具がゆるい、ずれる、固定感が以前と違う場合は、一般整形外科で現在の状態をご相談いただけます。
西新宿駅から徒歩2分
一般整形外科の保険診療
院内X線(レントゲン)撮影に対応
固定の位置・固定力、腫れ、痛み、皮膚への当たり、感覚・動きなどを確認し、元のけがと現在の治療段階を踏まえて必要な対応を判断します。
西新宿本院|整形外科保険診療を予約する※Web予約では「整形外科保険診療」をお選びください。整復直後・手術直後などでは、元の医療機関や専門的な医療機関での継続管理が適する場合があります。新しい変形、強いしびれ、手足の色・温度の異常、急激な痛みの悪化などがある場合は、Web予約を取って待たず速やかな医療対応を優先してください。
シーネと着脱式装具では扱いが異なるため、「全部自分で直してよい」「全部触ってはいけない」と一律にはいえません。
面ファスナー式などで、医師・看護師などから「この位置に合わせる」「このベルトは自分で調整する」と具体的な説明を受けている場合は、指示された範囲で調整してください。
ただし、正しい位置が分からなくなった、何度調整してもずれる、強く締めないと固定できない場合は、自己流で調整を続けず医療機関へ確認してください。
元の位置・角度・包帯の巻き方が分からないシーネを、自己判断で大きく動かす、曲げる、切る、強く巻き直すことは避けてください。
シーネが完全に外れた、大きくずれた、固定できなくなった場合は、元の医療機関へ相談してください。
隙間へティッシュやタオルを大量に詰めて調整しない
医療者から指示されていない方法で隙間を埋めると、局所的な圧迫や皮膚トラブルにつながる場合があります。固定が合わなくなった場合は、原因を確認したうえで適切に調整します。
よくある理由の一つは、けがの直後にあった腫れが減ってくることです。
固定時より手足が細くなることで、シーネや装具との間に隙間が生じることがあります。
そのほかにも、
腫れが引いてきたのは良い変化でも、固定終了の判断とは別です
骨や靱帯などの治癒には時間が必要です。痛みや腫れが改善していても、固定を終了できる時期とは限りません。現在受けている装着期間・荷重・運動に関する指示を自己判断で変更しないでください。
再診では単にベルトを締め直すのではなく、固定が元のけがに対して適切に機能しているか、治療経過に問題がないかを確認します。
固定位置・固定力
シーネ・装具が必要な位置にあり、患部を適切に支えられているか
腫れ・痛み
固定した時点から腫れや痛みがどのように変化したか
皮膚
ずれた固定による赤み・擦れ・水疱・傷などがないか
感覚・動き
新しいしびれ、感覚低下、指や足趾の動かしにくさなどがないか
元のけが
骨折・捻挫・靱帯損傷などの治療経過と、現在もどの程度の固定が必要か
シーネや装具がゆるくなった方全員にX線(レントゲン)が必要というわけではありません。
骨折治療中で骨の位置や治癒経過を確認する必要がある場合、新たに転倒した場合、固定が大きくずれてから痛みなどの症状が変わった場合などは、診察所見に応じてX線検査を検討します。
装具が正しくフィットしているかは、レントゲンだけで判断するものではありません。患部と固定状態を直接確認することも重要です。
西新宿本院のX線検査については、 新宿でレントゲンが撮れる整形外科|骨折が心配なときの受診方法 をご覧ください。
患者さん自身で固定が適切か診断する必要はありません。医療機関へ連絡するときは、現在までの変化を分かる範囲で伝えてください。
腫れが引くことでシーネがゆるく感じることはあります。ただし、必要な固定が保てているかは元のけがや治療段階によって異なります。固定の中で患部が大きく動く、シーネがずれる場合は固定した医療機関へ相談してください。
痛みだけでは判断できません。装具には患部を支える、特定の動きを制限するなどの目的があります。明らかに位置が変わっている、患部を支えられていない、何度直してもずれる場合は医療機関へ確認してください。
医療者から装着位置やベルトの調整方法を説明されている場合は、その指示された範囲で調整してください。正しい位置や締め具合が分からない、強く締めなければずれる場合は、自己流で調整を続けず医療機関へ確認してください。
元の位置・角度・固定方法が分からない場合は、自己流で強く巻き直すことは避けてください。固定を行った医療機関へ相談し、必要に応じて再固定してもらいます。医療者から具体的な再装着方法を指示されている場合は、その指示を優先してください。
医療者から指示されていない方法で隙間を埋めることは避けてください。詰めた物が局所的な圧迫や皮膚トラブルにつながる場合があります。固定が合わなくなった場合は医療機関へ相談してください。
腫れが減ったことでゆるくなる場合はありますが、それだけで骨・靱帯・腱などが十分に治癒したとは判断できません。固定を続ける期間や外してよい時期は、元のけがと治療経過から判断します。
元の医療機関へ戻ることが難しく、緊急性の高い症状がない場合は、一般整形外科への受診についてご相談いただけます。元のけが、現在の固定状態、治療経過などを確認します。紹介状や過去の画像データ、固定について受けている指示があればご持参ください。
シーネや装具は「ついていればよい」のではなく、元のけがに応じた位置で患部を支えるために使用します。以前より明らかにゆるい、固定の中で患部が動く、装具が何度直してもずれる場合は、次回の定期受診日だけを基準にせず現在の固定状態について医療機関へ相談してください。
状況に合わせて確認したいページ
参考情報
SBC整形外科クリニック西新宿本院の院長は、沼倉 裕堅医師です。