「整骨院・接骨院に通っているけれど、痛みがなかなか改善しない」「マッサージを受けると一時的に楽になるものの、また同じ場所が痛くなる」。
首・肩・腰・膝・手足などの痛みが続くと、「このまま同じ施術を続けてよいのか」「一度、整形外科で診てもらった方がよいのか」と迷うことがあります。
先に結論
施術を受けても痛みが改善しない、何度も繰り返す、しびれ・力の入りにくさ・関節の動かしにくさを伴う場合は、整形外科で一度現在の状態を再評価することをご検討ください。
現在通っている整骨院・接骨院などをやめると決めてから受診する必要はありません。紹介状や病名が分からない段階でも、困っている症状について相談できます。
整形外科では、症状の経過や身体所見を確認し、必要に応じてレントゲンや超音波(エコー)などを組み合わせて、骨・関節・筋肉・腱・靱帯・神経などが症状に関係していないかを評価します。
突然の麻痺などがある場合は通常外来を待たないでください
突然片方の手足に力が入らなくなった、顔の片側が動かしにくい、ろれつが回らない、意識がおかしいなどの症状がある場合は、整形外科の予約を取って待たず119番への通報を検討してください。
施術後は楽になるが、また同じ場所が痛む
→ 整形外科で現在の状態を一度評価
痛みが改善しない、以前より強くなっている
→ 日数だけで待たず整形外科へ相談
しびれ・力の入りにくさ・関節の動かしにくさがある
→ 神経や関節なども含めて整形外科で評価
突然の麻痺・大きな外傷・全身状態の悪化がある
→ 通常の外来予約を待たず救急対応を検討
SBC整形外科クリニック西新宿本院では、首・肩・腰・膝・手足など、運動器の痛みやしびれを一般整形外科の保険診療でご相談いただけます。
「今の施術を続けてよいのか迷っている」という段階でも、 西新宿本院の受診方法を確認する →
この記事で分かること
現在、整骨院・接骨院やマッサージなどの施術を受けている途中でも、痛みが続いている場合は整形外科へ相談できます。
「今の通院先をやめてからでないと整形外科へ行けない」と考える必要はありません。
まず現在の状態を医師が評価し、その結果を踏まえて、今後どのような治療や運動、通院が適しているかを相談できます。
病名・紹介状・検査名が分からなくても相談できます
「右肩が上がりにくい」「腰の痛みが続き、最近は脚もしびれる」「膝が曲げにくい」など、実際に困っている症状をそのままお伝えください。患者さん自身で病名を決めたり、レントゲンやエコーなどの検査を指定したりする必要はありません。
他の病院・クリニックですでにレントゲン・MRIなどを受けており、紹介状・画像データ・検査結果をお持ちの場合は、受診時にご持参ください。
「そもそも自分の症状は整形外科でよいのか」と迷っている方は、 「これって整形外科?」何科かわからない症状10選|受診先に迷ったときの目安 も参考にしてください。
「何回通ったら整形外科へ変える」「何日痛かったら受診する」という一律の基準はありません。
大切なのは、何日経ったかだけではなく、症状が改善しているか、悪化しているか、生活への支障が増えていないかです。
特に、しびれ・筋力低下・関節の動かしにくさ・外傷後の持続痛がある場合は、筋肉の緊張だけではなく、骨・関節・腱・靱帯・神経などが症状に関係していないか評価することが重要です。
受診のタイミングについて詳しくは、 その痛み、何日続いたら整形外科?受診の目安を症状別に解説 をご覧ください。
施術を続けても改善せず、受診先を変えるか迷っている方へ
先に「整形外科へ完全に乗り換える」と決める必要はありません。まず現在の状態を確認し、診察結果を踏まえて今後の治療について相談できます。
SBC整形外科クリニック西新宿本院では、一般整形外科の保険診療を行っています。
西新宿本院|整形外科保険診療を予約する※Web予約では「整形外科保険診療」をお選びください。
整形外科と整骨院・接骨院、一般にマッサージと呼ばれる施術では、担当する資格や行えることが異なります。
どちらかを一律に否定するのではなく、現在の症状にどのような評価や治療が必要なのかで考えることが大切です。
整形外科
医師が骨・関節・筋肉・腱・靱帯・末梢神経・脊椎などの運動器を診察します。症状に応じて必要な検査を行い、薬物療法、注射、装具、運動器リハビリテーションなどを検討します。
接骨院・整骨院
柔道整復師が、捻挫・打撲などの外傷に対して柔道整復施術を行います。骨折・脱臼は緊急時の応急処置を除き、健康保険を利用した施術では医師の同意が必要です。医師による診断、画像検査、薬の処方とは役割が異なります。
一般に「マッサージ」と呼ばれる施術
国家資格であるあん摩マッサージ指圧師による施術と、リラクゼーションを目的としたもみほぐしなどでは制度や位置づけが異なります。医療機関で医師が行う診断・画像検査とは役割が異なります。
施術で症状が軽くなることがあっても、それだけで痛みの原因を特定できるとは限りません。症状が改善しない場合は、病気やけがが関係していないか医学的に評価することも選択肢です。
整形外科と接骨院の役割については、 日本整形外科学会「整形外科と接骨院(いわゆる整骨院)」 でも解説されています。
整形外科では、「痛い場所」だけを見るのではなく、症状が始まった状況、これまでの経過、動作との関係、これまで受けた施術や治療などを確認します。
診察では、例えば次のような内容が手掛かりになります。
整骨院・接骨院やマッサージなどへ通っていたことも、現在の症状を評価するための情報です。施術内容や症状の変化をそのままお伝えください。
レントゲンは、骨折、骨の変形、関節の配列などの骨性変化を確認する際に用います。
痛みがある方全員に撮影するわけではありません。症状・外傷歴・身体所見などから必要性を判断します。
西新宿本院のレントゲン対応については、 新宿でレントゲンが撮れる整形外科|骨折が心配なときの受診方法 をご覧ください。
超音波(エコー)検査は、筋肉・腱・靱帯・滑液包など、比較的体表に近い軟部組織を評価する際に用いることがあります。
患部を動かしながら観察できることも特徴ですが、エコーだけですべての痛みの原因を判断できるわけではありません。
エコーで確認しやすい組織や、レントゲン・MRIとの違いについては、 整形外科のエコー検査とは?何がわかる?レントゲン・MRIとの違いを解説 をご覧ください。
神経・脊椎・骨髄・関節内部など、院内の検査だけでは十分に評価しにくい病態が疑われる場合は、症状や診察所見に応じてMRI・CTなどの追加検査を検討します。
SBC整形外科クリニック西新宿本院には院内MRI・CTはありません。MRI・CTなどの詳しい画像検査や専門的な治療が必要と判断した場合は、対応可能な医療機関への紹介を検討します。
整形外科を受診したからといって、全員が同じ検査や治療を受けるわけではありません。
診察結果や症状に応じて、例えば次のような対応を検討します。
「マッサージで改善しなかったから、次はより強い治療をする」という考え方ではありません。現在の状態を評価し、症状や病態に合った治療を検討します。
リハビリテーションについては、 SBC整形外科クリニックのリハビリテーション科 をご覧ください。
首や肩の痛みでは、筋肉への負担だけでなく、頚椎、肩関節、腱などが症状に関係していないかを確認します。
腕や手までしびれる、肩を上げにくい、夜間にも痛むといった症状がある場合は、診察時にお伝えください。
腰痛では、筋肉や関節への負担だけでなく、腰椎や腰から出る神経などが症状に関係している場合があります。
腰から脚へ痛み・しびれが広がる、脚へ力が入りにくい場合は、神経症状も含めて評価します。
膝や足の痛みでは、関節の変化、半月板・靱帯・腱などの問題や、外傷の有無などを症状に応じて確認します。
転倒やスポーツのあとから痛みが続いている場合は、「歩けるから大きなけがではない」と自己判断せず、整形外科への相談をご検討ください。
整形外科を受診したあとも整骨院・接骨院へ通うこと自体と、健康保険を使えるかどうかは分けて考える必要があります。
同じ負傷について保険医療機関で治療中の場合
厚生労働省では、病院・診療所などの保険医療機関で同じ負傷等について治療を受けている間は、整骨院・接骨院で同じ負傷に対する柔道整復施術を受けても健康保険等の対象にはならないと案内しています。
また、単なる肩こりや筋肉疲労に対する柔道整復施術は、健康保険の対象ではありません。
あん摩マッサージ指圧の療養費は柔道整復とは別の制度です。筋麻痺や関節拘縮など、医療上マッサージを必要とする場合が対象となり、健康保険で療養費の支給を受ける場合には医師の同意書または診断書などの要件があります。
制度の詳細は、 厚生労働省「柔道整復師等の施術にかかる療養費の取扱いについて」 をご確認ください。
具体的な保険適用は負傷や施術の内容などによって異なるため、加入している保険者や各施設へご確認ください。
次のような症状がある場合は、同じ施術を繰り返しながら様子を見るのではなく、医療機関への相談を優先してください。
特に、突然片方の手足に力が入らない、顔の片側が動かしにくい、ろれつが回らない、意識がおかしいなどの症状がある場合は、119番への通報を検討してください。
東京都内で救急車を呼ぶべきか、どこを受診すべきか判断に迷う場合は、 東京消防庁「救急相談センター #7119」 へ相談できます。
受診できます。現在の通院先をやめると決めてからでなくても、痛みが改善しない場合は整形外科へご相談ください。これまで受けた施術内容や症状の変化も診察時にお伝えください。
紹介状がなくても受診についてご相談いただけます。他の病院・クリニックで検査を受けており、紹介状・画像データ・検査結果などをお持ちの場合はご持参ください。
相談できます。一時的に症状が軽くなっても、短期間で元に戻る、同じ症状を何度も繰り返す、しびれ・筋力低下・関節の動かしにくさを伴う場合は、整形外科で現在の状態を評価することをご検討ください。
必ず検査を行うわけではありません。症状、けがの有無、痛む場所、身体所見などを確認し、必要な検査を医師が判断します。患者さん自身で検査を選ぶ必要はありません。
医師が必要と判断した場合は、理学療法士による運動器リハビリテーションを検討します。症状や診断に応じて、関節の動き、筋力、身体の使い方などを確認しながら進めます。
施術後に一時的に楽になっても、同じ痛みを繰り返すことがあります。「このまま通い続ければよいのか」と迷ったときは、骨・関節・腱・靱帯・神経などが症状に関係していないか、一度整形外科で現在の状態を評価することも選択肢です。
SBC整形外科クリニック西新宿本院の院長は、沼倉 裕堅医師です。
日本整形外科学会、日本再生医療学会、日本四肢再建・創外固定学会などに所属しています。