救急外来でレントゲンを撮り、「骨折はないと言われた」のにシーネや装具などで固定されたまま帰宅すると、「明日からどこへ通えばいい?」「骨折していないのに固定は必要?」と迷うことがあります。
この記事では、救急外来で明らかな骨折が確認されず、固定して帰宅したケースを中心に、翌日以降の受診先と固定中に確認したいポイントを解説します。
先に結論
救急外来から「近くの整形外科で経過をみてください」と案内された場合は、一般整形外科が翌日以降の受診先になります。
一方、救急病院の整形外科や専門外来への再診日を指定されている場合は、その指示を優先してください。
再診先を指定されていなくても、固定中で痛み・腫れ・動かしにくさが残っている場合は、固定を続ける期間や今後の治療方針について整形外科へ相談する選択肢があります。
固定後に症状が急に悪化した場合
痛みや腫れが急激に強くなった、強いしびれが出た、指先・足先が白い・青紫色になった、冷たくなったなどの変化がある場合は、通常の整形外科予約を待たず救急医療機関への相談を検討してください。
救急病院から再診先・再診日を指定された
→ 指定された医療機関への再診を優先
「近くの整形外科で経過をみて」と言われた
→ 通いやすい一般整形外科へ相談
再診先の指定はないが、固定中で症状が残っている
→ 固定期間や今後の治療方針について整形外科へ相談を検討
固定後に痛み・しびれ・手足の色などが急に悪化した
→ 通常の再診を待たず救急医療機関への相談を検討
SBC整形外科クリニック西新宿本院では、骨折・捻挫・打撲などの一般整形外科を保険診療で診療しています。他院の救急外来で明らかな骨折は確認されなかったものの、固定中で経過確認が必要な場合や、痛み・腫れが残っている場合もご相談いただけます。
一般整形外科でのフォローを案内されている方は、 西新宿本院の受診方法を先に確認する →
この記事で分かること
翌日以降の受診先は、救急外来でどのような再診指示を受けたかによって変わります。
救急外来から「近くの整形外科で経過をみてください」と案内されている場合は、一般整形外科でその後の状態を確認します。
ただし、「救急外来を受診した翌日に全員が必ず整形外科へ行く」という一律のルールはありません。
再診時期は、けがの種類、現在の症状、固定方法、救急外来で受けた指示によって異なります。退院時の説明書や受診指示書に再診日時が記載されている場合は、その内容を優先してください。
再診先を指定されていない場合
固定中で痛み・腫れ・動かしにくさが残っている場合は、固定を継続する必要があるか、いつから関節を動かしてよいかなどを確認するため、整形外科への相談をご検討ください。
痛みが軽くなったことだけで、固定の終了や治療終了を判断することは避けましょう。
西新宿周辺で早めの受診先を探している方は、 新宿で今日行ける整形外科|当日予約・レントゲン・土日祝診療 もご確認ください。
一般整形外科でのフォローを案内されている方へ
西新宿本院では、他院の救急外来を受診したあとの運動器のけがについてもご相談いただけます。
救急外来の説明書・紹介状・画像データなどをお持ちの場合はご持参ください。
西新宿本院|整形外科保険診療を予約する※Web予約では「整形外科保険診療」をお選びください。
救急外来で「骨折はない」と説明された場合でも、シーネや装具などで患部を固定することがあります。
その理由は、固定が骨折だけに行われる処置ではないためです。
捻挫などで靱帯・腱を傷めている
→ 患部を保護し、痛みを伴う動きを抑える目的で固定することがあります
痛みや腫れが強い
→ けがをした部位への負担を減らす目的で固定することがあります
初回のレントゲンだけでは骨折を判断しにくい
→ 症状や診察所見から骨折を完全には否定できない場合、患部を保護しながら経過を確認することがあります
多くの骨折ではレントゲン検査が重要ですが、すべての骨折が受傷直後の通常レントゲンで明確に見えるとは限りません。
骨のずれが少ない場合や、骨折した部位によっては、通常のレントゲンだけでは診断しにくいことがあります。
代表例の一つが、転倒して手をついたときなどに起こる舟状骨骨折です。舟状骨骨折は初期の通常レントゲンで骨折線が分かりにくいことがあります。
「レントゲンで明らかな骨折が確認されなかった」ことと「けがをしていない」ことは同じではありません。
捻挫では、靱帯・腱・軟骨など通常のレントゲンでは直接評価しにくい組織を傷めている場合があります。
転倒して手をついたあとに手首が痛む方は、 転んで手をついて手首が痛い|骨折と捻挫の見分け方・何科・受診目安 も参考にしてください。
足首をひねったあとに痛みが続いている方は、 足首をひねったけれど歩ける|骨折の可能性と受診目安 をご覧ください。
固定を続ける期間や着脱方法は、けがの部位、損傷の程度、固定の種類などによって異なります。
そのため、「骨折がないと言われたから、もう固定は必要ない」と自己判断することは避けてください。
救急外来から次のような指示を受けている場合は、その内容を優先します。
着脱方法が分からない、説明を覚えていない、固定がずれたといった場合は、自己判断で固定方法を変更する前に医療機関へ確認してください。
固定は長く続ければよいとは限りません
固定が必要な期間はけがによって異なります。状態によっては、その後に関節を動かす時期やリハビリテーションを検討します。固定を続ける期間も含め、経過に応じて判断することが重要です。
救急外来とは別の整形外科を受診する場合は、これまでの診療内容が分かる資料があると診療情報を共有しやすくなります。
手元にある場合は、次のものをご持参ください。
紹介状や画像データが手元にない場合でも、まず受診についてご相談いただけます。
ただし、安全に診療を引き継ぐため前医の診療情報が必要な場合は、紹介状や画像データなどの取り寄せをお願いすることがあります。
仕事中・通勤中のけがや交通事故では、通常の健康保険診療とは手続きが異なる場合があります。
仕事中・通勤中のけがについては、 労災診療の受診方法 をご確認ください。
交通事故によるけがについては、 交通事故・むちうち診療 をご確認ください。
整形外科では、「救急外来のレントゲンで明らかな骨折が確認されなかった」という情報だけではなく、けがをした状況、現在の症状、固定後の経過などを確認します。
実際に行う診察・検査・治療の内容や順序は、けがの部位や症状によって異なります。
救急受診時と比べて痛みや腫れが改善しているか、内出血が広がっていないか、関節を動かしたときや患部へ負荷をかけたときの症状がどう変化しているかなどを確認します。
捻挫では、通常のレントゲンでは直接評価しにくい靱帯・腱・軟骨などを傷めている場合があります。
痛む場所、関節の動きや安定性、筋力、感覚などを確認し、症状に応じて必要な検査や治療を検討します。
SBC整形外科クリニック西新宿本院には、レントゲン撮影設備があります。
救急外来ですでにレントゲンを撮影しているからといって、必ず再撮影するわけではありません。
持参された画像、現在の症状、受傷からの経過、診察所見などを踏まえて、新たな画像評価が必要かを判断します。
初回のレントゲンで明らかな骨折が確認されなかった場合でも、症状や診察所見によって追加の評価が必要になることがあります。
どの画像検査が必要かは、けがの部位や現在の症状をもとに判断します。
西新宿本院には院内MRI・CTはありません。MRI・CTなどの追加検査や、より専門的な治療が必要と判断した場合は、対応可能な医療機関への紹介を検討します。
西新宿本院のレントゲン対応については、 新宿でレントゲンが撮れる整形外科|骨折が心配なときの受診方法 をご覧ください。
現在の状態を確認し、固定を継続する必要があるか、固定方法を変更するか、関節を動かし始めてもよいかなどを検討します。
固定は長く続ければよいものでも、できるだけ早く外せばよいものでもありません。けがの種類と回復状況に合わせて判断します。
固定後は患部だけではなく、固定した手足の指先・足先の状態にも注意してください。
救急医療機関への相談を検討したい症状
緊急性が高い場合は119番への通報をご検討ください。
東京都内で救急車を呼ぶべきか、救急外来へ行くべきか判断に迷う場合は、 東京消防庁「救急相談センター #7119」 へ相談できます。
SBC整形外科クリニック西新宿本院では、骨折・捻挫・打撲などの一般整形外科を保険診療で診療しています。
他院の救急外来で明らかな骨折は確認されなかったものの、固定中で今後の経過を確認したい、痛みや腫れが残っているといった場合にご相談いただけます。
ただし、救急外来から特定の病院や診療科への再診、短期間での再評価などを指示されている場合は、その指示を優先してください。
救急受診後のフォロー先を西新宿で探している方
救急外来から一般整形外科での経過確認を案内されている場合は、西新宿本院へご相談ください。
紹介状・救急外来の説明書・画像データなどをお持ちの場合はご持参ください。紹介状が手元にない場合でも、まず受診についてご相談いただけます。
西新宿本院|整形外科保険診療を予約する※Web予約では「整形外科保険診療」をお選びください。診察・検査・治療の内容は現在の状態に応じて医師が判断します。
骨折以外にも、捻挫による靱帯・腱などの損傷や、強い痛み・腫れがある場合に患部を保護する目的で固定することがあります。また、部位や骨折の状態によっては、初回のレントゲンだけでは骨折を判断しにくい場合もあります。
すべての方が翌日に必ず受診するわけではありません。救急外来から指定された再診時期がある場合は、その指示を優先します。再診時期の指定がなくても、固定中で痛み・腫れ・動かしにくさが残っている場合は整形外科へご相談ください。
固定を外してよい時期や着脱方法は、けがの種類と固定方法によって異なります。救急外来で受けた指示を優先し、指示が分からない場合は自己判断で固定方法を変更せず医療機関へ確認してください。
救急外来から「近くの整形外科で経過をみてください」と案内されている場合などは、別の整形外科で経過を確認できることがあります。具体的な再診先を指定されている場合や、専門的な治療が必要と説明されている場合は救急受診先の指示を優先してください。
必ず追加検査が必要になるわけではありません。ただし、部位によっては初回のレントゲンで骨折が分かりにくいことがあり、靱帯・腱・軟骨なども通常のレントゲンだけでは詳しく評価できません。症状や診察所見に応じて追加の画像評価を検討します。
固定具の種類によって対応が異なります。固定が変形した、ずれて患部を十分に支えられない、皮膚が強く当たって痛いなどの場合は、自己流で固定し直さず、固定を行った医療機関または整形外科へ相談してください。
救急外来で「骨折なし」と説明されても、固定されている場合には患部を保護する理由があります。一般整形外科でのフォローを案内されている場合や、再診先の指定がなく固定中の症状が残っている場合は、整形外科で今後の治療方針を確認しましょう。
SBC整形外科クリニック西新宿本院の院長は、沼倉 裕堅医師です。
日本整形外科学会、日本再生医療学会、日本四肢再建・創外固定学会などに所属しています。