足指の付け根全体が歩くと痛い|しびれがあるモートン病との違い | SBC整形外科クリニック

足指の付け根全体が歩くと痛い|しびれがあるモートン病との違い

「足指の付け根全体が、歩くとジンジン痛い」「長く歩くほど足裏の前側が痛くなる」「モートン病を調べたけれど、自分はしびれがほとんどない」。

このような症状では、足指の付け根から足裏の前側にかけて起こる前足部痛として整理し、骨・関節・神経・足への荷重のどこに原因があるのかを確認します。

先に結論

足指の付け根全体・足裏の前側が歩くと痛む場合は、「前足部痛」という症状の背景に何があるかを確認することが重要です。

モートン病では、趾と趾の間から指先へ響く痛み、ピリピリ感、灼熱感、しびれなどの神経症状が手掛かりになります。

ただし、しびれがないだけでモートン病を否定することはできません。前足部への荷重集中、中足骨の疲労骨折、足底板などMTP関節周囲の障害、中足骨間滑液包炎などでも似た場所に症状が出ます。

「前足部痛・metatarsalgia」は病名ではありません

足指の付け根周辺に痛みがある状態を表す言葉です。そのため「中足骨痛だからこの治療」と一律に決めるのではなく、何が痛みを起こしているのかを確認します。

30秒で確認|今の症状はどれに近い?

足指の付け根全体・足裏の前側が、長く歩くほど痛い
→ 前足部への荷重集中、足の形、靴などを確認します。

趾と趾の間から指先へ、ピリピリ・灼けるような痛みやしびれが響く
→ モートン病など神経の障害を確認します。

足の甲側など、一つの骨だけを押しても歩いても痛い
→ 中足骨の疲労骨折など骨の障害を確認します。

第2趾などの付け根の足裏側が痛み、趾が浮く・横へずれてきた
→ 足底板などMTP関節を支える組織の障害も確認します。

硬いたこがあり、その場所へ体重をかけると特に痛い
→ 特定の中足骨頭へ荷重が集中していないか確認します。

先に「整形外科を受診する目安」を確認する →

足指の付け根全体の痛みとモートン病はどう違う?

モートン病も、足指の付け根・前足部に痛みを起こす代表的な原因の一つです。

足趾へ向かう神経が中足骨頭の間で刺激され、第3〜4趾間を中心に痛み・灼熱感・しびれなどがみられます。第2〜3趾間など別の趾間に症状が出る場合もあります。

モートン病で足趾へ向かう神経が刺激される部位のイメージ
SBC西新宿本院のモートン病ページで使用している画像です。モートン病では足趾へ向かう神経に関連して、痛み・しびれ・灼熱感などが出ることがあります。
足裏の前側へ体重をかけると広めに痛む
前足部への荷重集中、MTP関節周囲、足の形など複数の原因を確認します。
趾と趾の間から指先へ痛みが響く
モートン病など神経障害を疑う手掛かりになります。
ピリピリ・しびれ・灼熱感がある
モートン病でみられることがある神経症状です。
靴の中に小石・しわがあるように感じる
モートン病で訴えられることがある感覚です。
細い靴・ハイヒールなどで悪化する
前足部への圧迫が症状に関係している場合があります。

しびれの有無だけでは区別できません

しびれ・灼熱感はモートン病の重要な手掛かりですが、痛みが主体になる方もいます。また、モートン病以外の前足部痛でも灼けるような痛みを感じる場合があります。

モートン病そのものについて詳しく知りたい方は、 西新宿本院|モートン病 をご覧ください。

足指の付け根全体が痛い|整形外科を受診する目安

長時間歩いたあとだけ軽く痛み、休むことで改善し、その後症状を繰り返していない場合には、活動量や靴を見直しながら経過を見ることもあります。

一方、次のような場合は原因を確認するため整形外科への相談をご検討ください。

歩くたびに足指の付け根が痛む
日常生活で前足部へ体重をかけるたびに症状が出る状態です。
休んでも症状を繰り返す・以前より短い距離で痛む
一時的な負担だけではない原因を確認します。
足趾へしびれ・灼熱感・感覚の違いが広がる
モートン病など神経の障害を含めて確認します。
一つの骨だけを押すと強く痛む
疲労骨折など骨の障害がないか確認します。
足指が浮く・横へずれるなど形が変わってきた
MTP関節や足底板などの不安定性を確認します。
痛みをかばって歩いている
歩き方が変わるほど症状が続いている場合です。

早めに医療機関へ相談したい状態

強い外傷後で体重をかけにくい、足・足趾が明らかに変形している、急激に強く腫れた、強い赤み・熱感と発熱を伴う、足先が白い・青紫色で冷たい、急に強いしびれや感覚低下が出た場合などは、通常の様子見を続けず医療機関へ相談してください。

病名を決めてから受診する必要はありません

「モートン病か分からない」「レントゲンが必要か分からない」という段階で構いません。まず症状と診察所見を確認し、必要な検査を判断します。

西新宿で「足指の付け根全体が歩くと痛い」とお困りの方へ

SBC整形外科クリニック西新宿本院では、足・足指の症状を一般整形外科の保険診療で相談できます。

「モートン病なのか分からない」「しびれは目立たないけれど足の前側がずっと痛い」「たこだけが原因なのか気になる」という段階から相談できます。

痛む範囲、しびれの場所、圧痛、足趾の動きや変形、運動量、靴などを確認し、必要に応じて画像検査を検討します。

足指の付け根の痛みを相談する|整形外科保険診療

Web予約では「整形外科保険診療」をお選びください。
18歳未満の方は親権者の同伴が必要です。

足指の付け根全体が歩くと痛い|モートン病以外の主な原因

前足部への荷重集中

歩行やランニングでは、中足骨の先端にある中足骨頭へ体重がかかります。

長時間の歩行・立位、ランニング、ジャンプ、前足部の狭い靴、ハイヒール、足部の形や足趾変形などによって荷重が偏ると、足裏の前側に痛みが出ることがあります。

中足骨の疲労骨折

ランニングやジャンプなどの反復負荷によって、中足骨に疲労骨折が生じることがあります。

前足部全体というより、骨の限られた場所に圧痛があり、荷重すると同じ場所が痛む場合は骨の障害も確認します。

中足骨の疲労骨折で足の甲に痛みが出る部位のイメージ
SBC西新宿本院の中足骨疲労骨折ページで使用している症状画像です。疲労骨折では、中足骨に沿った限局した痛みが手掛かりになることがあります。

疲労骨折について詳しくは、 足の甲(中足骨)の疲労骨折の原因と治療・対処法 をご覧ください。

MTP関節・足底板の障害

足指の付け根にある関節をMTP関節(中足趾節関節)と呼びます。その足裏側には、関節の安定性に関わる足底板があります。

特に第2MTP関節周囲を傷めると、付け根の足裏側に痛みが出るほか、第2趾が浮く・横へずれるなどの変化がみられる場合があります。

中足骨間滑液包炎

中足骨頭の間には滑液包があり、この部分に炎症が起こると前足部痛が生じることがあります。

モートン病と症状や痛む位置が似ることもあるため、診察や必要に応じた画像評価で区別します。

フライバーグ病などMTP関節の障害

若い方で第2趾の付け根に荷重時痛・腫れ・関節の動かしにくさがある場合は、第2中足骨頭に起こりやすいフライバーグ病など、骨・軟骨の障害も確認します。

「どこが痛むか」で原因の手掛かりは変わる

足裏の前側が広めに痛い
前足部への荷重集中や足部形態などを確認します。
趾と趾の間から指先へ響く
モートン病など神経障害を確認します。
骨の一点だけが強く痛い
中足骨の疲労骨折などを確認します。
第2趾の付け根の足裏側が痛い
足底板などMTP関節周囲の障害を確認します。

ただし、痛む場所だけで病名を決めることはできません。複数の病態が重なっている場合もあります。

受診後はどのように進む?

01 痛む場所・症状の性質を確認
前足部全体なのか、一点なのか、趾間へ痛み・しびれが響くのかを確認します。
02 骨・関節・神経・足の形を診察
圧痛、MTP関節、足趾の変形、感覚、胼胝などを確認します。
03 必要に応じて画像検査
骨・関節の確認にはX線、軟部組織の評価には状態に応じた検査を検討します。
04 原因に合わせて治療・負荷調整
活動量、靴、足底装具など必要な対応を原因に応じて検討します。

前足部痛ではどんな画像検査をする?

前足部痛には複数の原因があるため、全員に同じ画像検査が必要なわけではありません。

X線|骨・関節の状態を確認

中足骨の骨折や関節の変化、足部の骨配列などを確認する必要がある場合にX線検査を検討します。

SBC整形外科クリニックのX線撮影設備
西新宿本院にはX線撮影設備があります。実際に検査するか、どの範囲を撮影するかは症状や診察所見から判断します。

X線で「モートン病そのもの」が写るわけではありません

X線は、疲労骨折や関節症など、同じような症状を起こす骨・関節の原因を確認する際にも役立ちます。

超音波・MRIなど|軟部組織の評価

モートン病、中足骨間滑液包炎、足底板などの軟部組織を詳しく確認する必要がある場合は、超音波やMRIなどを検討します。

また、疲労骨折は早い段階ではX線で明らかな変化を確認できない場合があります。

西新宿本院には超音波(エコー)検査設備がありますが、実際にどの検査を行うかは診察所見から判断します。MRI・CTなど院内で対応できない詳しい画像検査が必要な場合は、対応可能な医療機関への紹介を検討します。

以前「レントゲンでは異常なし」と言われたものの症状が続いている方は、 西新宿で「レントゲン異常なし」と言われたのに痛い|次に整形外科で確認すること も参考にしてください。

治療は「前足部痛だから同じ」ではなく原因に合わせる

前足部痛は症状の呼び方であり、背景にある原因によって必要な治療は異なります。

前足部への荷重が集中している場合
活動量や靴を見直し、状態に応じて足底装具・パッドなどによる荷重分散を検討します。
モートン病の場合
局所への負担を減らし、靴や足底装具などの保存的治療を中心に、症状や経過に応じて治療を検討します。
疲労骨折の場合
骨へかかる負荷を減らし、部位や状態に応じて運動制限・患部の保護などを検討します。
MTP関節・足底板などの障害の場合
関節の安定性や足趾変形の程度を確認し、原因に応じて負荷調整や装具などを検討します。

スポーツや歩行による足部の慢性的な痛みについては、 西新宿本院|足の慢性障害 もご覧ください。

自分で「モートン病か」を何度も試す必要はありません

  • しびれを確認するため前足部を何度も強く挟む
  • 痛みを我慢して長距離を歩く・走る
  • 痛い中足骨頭を強く揉み続ける
  • きつい靴やハイヒールのまま症状を確認する
  • 浮いた・ずれた足趾を自己流で強く矯正する

前足部を圧迫するなどして症状が再現することは診察上の手掛かりになる場合がありますが、ご自身で強い痛みを何度も再現して診断する必要はありません。

足指の付け根の痛みについてよくある質問

しびれがなければモートン病ではありませんか?

いいえ。しびれ・灼熱感は重要な手掛かりですが、痛みが主体になることもあります。しびれの有無だけでモートン病を確定・除外することはできません。

モートン病はどの指の間に多いですか?

第3〜4趾間に多いとされていますが、第2〜3趾間など別の趾間にも起こります。どの趾へ痛みやしびれが響くかを受診時にお伝えください。

足裏のたこが原因ですか?

胼胝そのものが痛む場合もありますが、なぜその場所へ圧力が集中しているのかを確認することも重要です。足の形・足趾変形・靴などが関係している場合があります。

レントゲンが正常ならモートン病ではありませんか?

モートン病は通常のX線だけで直接診断する病気ではありません。X線では疲労骨折や関節の変化など、似た症状を起こす別の原因を確認します。

超音波やMRIは必ず必要ですか?

必ず必要なわけではありません。症状と診察所見を確認し、モートン病・滑液包炎・足底板障害などの詳しい評価が必要な場合に追加画像検査を検討します。

まとめ|足指の付け根全体の痛みとモートン病は同じではない

  • 前足部痛は症状を表す言葉で、単一の病名ではない
  • モートン病では趾へ響く痛み・灼熱感・しびれなどが手掛かりになる
  • しびれがないことだけではモートン病を否定できない
  • 疲労骨折、足底板障害、中足骨間滑液包炎なども似た症状を起こす
  • X線は骨・関節の評価に役立つが、モートン病そのものを直接確認する検査ではない
  • 歩くたびに症状が続く場合は、負荷を続ける前に整形外科で原因を確認する

「モートン病なのか、それ以外の前足部痛なのか分からない」という段階で相談して構いません。

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参考情報

監修医師

SBC整形外科クリニック西新宿本院 院長 沼倉裕堅医師

SBC整形外科クリニック 西新宿本院 院長
沼倉 裕堅 医師

日本整形外科学会、日本再生医療学会、日本四肢再建・創外固定学会に所属。

沼倉 裕堅医師のプロフィールを見る →

SBC整形外科クリニック 西新宿本院

西新宿本院では、足指の付け根・前足部の痛みやモートン病など、足・足指の症状を一般整形外科の保険診療でご相談いただけます。

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足指の付け根全体が、歩くたびに痛む方へ

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本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、個別の診断を行うものではありません。足指の付け根・前足部の痛みには、前足部への荷重集中、モートン病、中足骨の疲労骨折、MTP関節・足底板の障害、中足骨間滑液包炎など複数の原因があります。必要な検査・治療は、症状の経過や診察所見をもとに医師が判断します。

監修医情報

SBC整形外科クリニック
西新宿本院院長

沼倉 裕堅 医師
ぬまくら ひろかた/Hirokata Numakura
経歴
東北大学医学部医学科 卒
湘南藤沢徳洲会病院 内科・救急科・整形外科
いわき市医療センター 整形外科
竹田綜合病院 整形外科
山形市立病院済生館 整形外科
Mahidol Univ. Ramathibodi hospital 整形外科(タイ)
いしがみ整形外科クリニック
SBC整形外科クリニック

運営者情報

運営クリニック SBC整形外科クリニック 西新宿本院
住所 〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-21-3 新宿大京ビル7階
お問い合わせ 0120-962-992
院長 沼倉 裕堅 医師
医師紹介
SBC整形外科クリニック 西新宿本院
沼倉 裕堅 院長
Hirokata Numakura
【所属学会】
  • 日本整形外科学会
  • 日本再生医療学会
  • 日本四肢再建・創外固定学会
【経歴】
  • 2017年
    Mahidol University Faculty of Medicine Ramathibodi Hospital 整形外科 留学
  • 2018年
    東北大学医学部医学科 卒業
  • -
    湘南藤沢徳洲会病院 救急科・内科・整形外科
  • -
    スカイ整形外科クリニック
  • 2020年
    いわき市医療センター 整形外科
  • 2021年
    竹田綜合病院 整形外科
  • 2022年
    山形市立病院済生館 整形外科
    いしがみ整形外科クリニック
    西新宿整形外科クリニック
  • 2025年
    SBC整形外科クリニック 西新宿本院