内くるぶしの後ろから土踏まずにかけて痛い|しびれがない足首内側痛の原因 | SBC整形外科クリニック

内くるぶしの後ろから土踏まずにかけて痛い|しびれがない足首内側痛の原因

「内くるぶしの後ろから土踏まずにかけて痛い」「歩くと足首の内側から足の内側へ痛みが続くけれど、しびれはない」と気になっていませんか。

内くるぶしの後方から足の内側には、土踏まずを支える働きに関係する後脛骨筋腱(こうけいこつきんけん)などが通っています。

先に結論

しびれがなく、内くるぶしの後ろから土踏まず方向へ続く痛みが歩行・運動で強くなる場合は、後脛骨筋腱など足首内側の腱を原因の一つとして確認します。

特に、内くるぶし周辺が腫れる、歩くほど痛みが増える、以前より蹴り出しにくい、土踏まずの形が変わってきた場合などは整形外科で相談できます。

「しびれがない=足根管症候群ではない」とは断定できません

足根管症候群では足裏のしびれ・ピリピリ感などが代表的ですが、症状だけで完全に否定することはできません。ただし、しびれがなく痛みが主体なら、腱・骨・関節なども含めて確認します。

まずは、症状がどのタイプに近いか確認

A
内くるぶしの後ろ〜足の内側へ線状に痛む
後脛骨筋腱など内側を通る腱を確認
B
土踏まずより上に硬い骨の出っ張りがあり、そこだけ痛い
有痛性外脛骨などを確認
C
以前より土踏まずが低い・足が内側へ倒れる
足のアーチや成人期扁平足などを確認
D
足裏にしびれ・ピリピリ・灼ける感じもある
足根管周辺の神経も確認

この記事で確認すること

※痛む位置やしびれの有無だけで特定の疾患を自己診断することはできません。

内くるぶしの後ろから足の内側を通る「後脛骨筋腱」

後脛骨筋腱は、ふくらはぎの深い部分にある後脛骨筋から続き、内くるぶしの後方を回って足の内側へ向かう腱です。

足を安定させ、内側縦アーチ、いわゆる土踏まずを支える働きに関係しています。

この腱に障害がある場合には、

  • 内くるぶしの後ろが痛む
  • 足の内側・土踏まず方向へ痛みが続く
  • 歩く・走るほど症状が増える
  • 内くるぶし周辺が腫れる
  • 蹴り出す動作が以前よりしにくい

などがみられる場合があります。

土踏まずが低くなっていなくても、腱の問題は否定できません

後脛骨筋腱の障害では、早い段階では明らかな扁平化が目立たず、内くるぶし周辺の痛み・腫れなどが中心になる場合があります。

後脛骨筋腱が痛い=成人期扁平足ではありません

後脛骨筋腱は足のアーチ支持に関係するため、腱の機能低下と成人期の扁平足が関連することがあります。

しかし、内くるぶし周辺の腱が痛むことと、足の変形がすでに進んでいることは同じではありません。

まず、腱に局所的な痛み・腫れがあるのか、土踏まずの低下やかかとの向きなど足全体の形にも変化があるのかを分けて確認します。

以前より土踏まずが低くなってきた場合

成人期扁平足の症状・診断・治療について見る →

内くるぶし〜足の内側が痛む、ほかの原因

硬い骨の出っ張りを押すと痛い|有痛性外脛骨

痛みの中心が内くるぶしの後ろではなく、土踏まずより少し上にある硬い骨の出っ張りへ集中する場合には、有痛性外脛骨などを確認します。

外脛骨は舟状骨の内側にみられる過剰骨で、存在するだけでは病気ではありません。

特に子ども・10代などで、

  • 足の内側に硬い出っ張りがある
  • その一点を押すと痛い
  • 靴が当たると痛い
  • 部活・ランニング・ジャンプで痛む

場合は、外脛骨周辺を確認します。

痛みが「骨の一点」に集中する場合

足の内側の骨が出っ張って痛む場合はこちら →

しびれ・ピリピリがある|足根管周辺の神経

内くるぶしの後方には、後脛骨筋腱などの腱だけではなく脛骨神経や血管も通っています。

足根管症候群では、

  • 足裏・土踏まずがしびれる
  • ピリピリ・ジンジンする
  • 灼けるような感覚がある
  • 足裏の感覚が鈍い

などがみられる場合があります。

この記事は「しびれがなく、痛みが主体」のケースが中心です

しびれ・灼熱感・感覚低下が目立つ場合は、神経への影響を確認する検索意図がより近くなります。

痛みより「しびれ」が中心の場合

内くるぶしから足裏がしびれる場合はこちら →

捻挫・転倒後から急に痛い|骨折・靱帯損傷など

足首をひねった、転倒した、スポーツ中に強い力が加わった直後から症状が始まった場合は、慢性的な腱の障害だけでなく骨折や靱帯損傷なども確認します。

明確なけがのあとに強く腫れている、体重をかけにくい、骨の一点を強く押すと痛い場合などは、無理に歩いたり運動したりせず医療機関で評価を受けてください。

歩く・走る・蹴り出すと痛む?

後脛骨筋腱など足首内側の組織を考える場合は、「どこが痛いか」に加えて「どの程度の負荷で痛むか」も重要です。

長時間歩くほど痛くなる
足を支える腱・アーチへの反復負荷との関係を確認します。
ランニング・スポーツ後に痛む
運動量の変化と症状の関係を確認します。
地面を蹴り出しにくい・つま先立ちしにくい
足を支える筋・腱の機能低下がないか確認します。
以前より土踏まずが低く見える
アーチやかかとの向きなど足全体の形を確認します。

内くるぶし〜土踏まずの痛み|整形外科を受診する目安

一時的な軽い違和感で、活動量を調整すると改善し、その後は普段どおり歩けている場合には経過をみられることがあります。

一方、次の項目に当てはまる場合は整形外科で状態を確認することをご検討ください。

歩くたび内くるぶしの後ろ〜足の内側が痛む
長く立つ・歩くほど症状が強くなる
内くるぶし周辺が腫れている・押すと痛い
地面を蹴り出しにくい・以前よりつま先立ちしにくい
土踏まずの形が以前と変わってきた
負荷を調整しても改善しない・悪化している

足が変形してから受診する必要はありません

後脛骨筋腱の障害では、明らかな扁平足が目立たない段階でも内側の痛み・腫れがみられることがあります。痛みを繰り返す段階で相談できます。

早めの医療評価を考えたい症状

  • 転倒・捻挫などの直後から強く痛む
  • 痛みで体重をかけにくい
  • 急に大きく腫れた・皮下出血がある
  • 足の形が急に変わったように見える
  • 急に足へ力が入りにくくなった
  • 強い赤み・熱感に発熱や体調不良を伴う

「腱なのか、神経なのか分からない」段階でも相談できます

SBC整形外科クリニック西新宿本院・横浜駅前院では、足首・足の内側の痛みについて一般整形外科の保険診療で相談できます。

後脛骨筋腱なのか、外脛骨・足のアーチ・神経など別の原因なのかをご自身で判断してから受診する必要はありません。

病名が分からなくても「内くるぶしの後ろから土踏まずにかけて痛い。しびれはない」とそのままお伝えください。
西新宿本院|足首・足の内側の痛みをWeb予約 横浜駅前院|足首・足の内側の痛みをWeb予約

受診までにできること

原因を確かめるために、つま先立ちや長距離歩行を何度も繰り返して痛みを再現する必要はありません。

  • 痛みが強くなる長距離歩行・ランニングを一時的に調整する
  • 内くるぶし後方と足の内側のどこが最も痛むか確認する
  • しびれ・ピリピリ感が新たに出ていないか確認する
  • 最近、運動量や歩行量を増やしていないか振り返る
  • 痛みを我慢して強いストレッチ・筋力テストを繰り返さない

「土踏まずが痛い=とにかくアーチを鍛える」ではありません

腱の状態、足の形、症状の強さによって適切な負荷は異なります。痛みを我慢して筋力トレーニングを続けるのではなく、症状が続く場合は原因を確認してから運動方法を決めます。

整形外科では何を確認する?

痛む位置・腫れ・足の形

内くるぶしの後ろから足の内側へ圧痛・腫れがあるか、足の内側に骨性の突出があるかなどを確認します。

必要に応じて、立った状態で土踏まずの高さやかかとの向きなども確認します。

歩行・足の機能

歩行時の足の動きや、足を支える筋・腱の機能などを確認します。つま先立ちのしにくさも評価材料の一つです。

自宅で痛みを我慢して片脚つま先立ちを繰り返す必要はありません。必要な機能評価は診察時に行います。

X線検査|骨・足のアーチを確認

外脛骨、外傷による骨折、足の骨配列やアーチの状態などを確認する必要がある場合には、X線検査を検討します。

成人期扁平足など足の形を評価する場合には、必要に応じて体重をかけた状態でのX線評価を行います。

後脛骨筋腱そのものをX線検査で詳しく見ることはできません。

SBC整形外科クリニックのX線撮影設備
必要に応じてX線検査を行い、足首・足の骨やアーチの状態などを確認します。腱そのものの評価には別の方法を用いることがあります。

後脛骨筋腱は超音波・MRIなどで確認することも

後脛骨筋腱など軟部組織についてさらに評価する必要がある場合には、症状・診察所見に応じて超音波検査やMRIなどを検討します。

腱・靱帯などを見る検査について

整形外科の超音波(エコー)検査について見る →

全員に最初からMRIが必要なわけではありません

どの病態を確認したいかによって適切な画像検査は異なります。足の骨やアーチを確認したい場合と、腱の損傷を詳しく確認したい場合では検査の役割が異なります。

院内で対応できない画像検査などが必要と判断した場合には、対応可能な医療機関への紹介を検討します。

治療は「腱の痛み」と「足の形」を分けて考えます

内くるぶしの後ろが痛むからといって、全員に扁平足の治療を行うわけではありません。

後脛骨筋腱の痛み・機能低下が疑われる場合には、症状や活動量に応じて負荷の調整、靴・足底装具によるサポート、薬物療法、運動療法・リハビリテーションなどを検討します。

足のアーチ低下など構造的な変化もある場合には、その程度を含めて治療方針を考えます。

「後脛骨筋腱が痛いから必ず扁平足になる」「土踏まずが低いからすぐ手術が必要」といったものではありません。

SBC整形外科クリニックのリハビリテーションについて見る →

内くるぶしの後ろ〜土踏まずが痛いときのよくある質問

しびれがないなら足根管症候群ではありませんか?

しびれ・ピリピリ感・感覚異常は足根管症候群でみられる代表的な症状ですが、しびれがないという一点だけで完全に否定することはできません。痛みが主体の場合は、後脛骨筋腱など周囲の腱・骨・関節も含めて評価します。

内くるぶしの後ろから土踏まずが痛いのは後脛骨筋腱ですか?

後脛骨筋腱はこの付近を走るため、原因の一つとして確認します。ただし、痛む場所だけでは診断できず、腫れ、足の形、歩行時の症状、必要な画像検査などを合わせて評価します。

土踏まずが低くなくても後脛骨筋腱を傷めることはありますか?

あります。後脛骨筋腱の障害では、早い段階では明らかな扁平足を伴わず、内くるぶし周辺の痛み・腫れなどが中心になる場合があります。

足の内側に硬い骨の出っ張りがある場合は何ですか?

特に子ども・若年者では、外脛骨という過剰骨があり、その周囲に痛みが出る有痛性外脛骨などを確認します。外脛骨が存在するだけで治療が必要とは限りません。

歩くと痛む程度でも整形外科へ行っていいですか?

はい。歩くたび同じ場所が痛む、長く歩くほど悪化する、腫れがある、蹴り出しにくい、土踏まずの形が変化してきた場合などは整形外科で相談できます。

まとめ|しびれがなくても、内くるぶし〜土踏まずの痛みは腱などを確認する

  • 後脛骨筋腱は内くるぶしの後ろを通って足の内側へ向かう
  • しびれがなく痛みが主体の場合は、神経だけでなく腱・骨・関節などを確認する
  • 後脛骨筋腱障害では明らかな扁平足がない段階もある
  • 足の内側の硬い出っ張りが痛む場合は有痛性外脛骨などを確認する
  • しびれ・ピリピリ感が目立つ場合は足根管周辺の神経も確認する
  • 痛みを繰り返す・腫れる・歩行や足の形に変化がある場合は整形外科で相談できる

「しびれがないから神経ではない」「土踏まずが残っているから腱は大丈夫」と決めつけず、痛む位置・歩行との関係・足の形を合わせて確認することが重要です。

参考情報

監修医師|沼倉 裕堅 医師

SBC整形外科クリニック 西新宿本院
院長 沼倉 裕堅 医師

所属学会:日本整形外科学会、日本再生医療学会、日本四肢再建・創外固定学会

沼倉 裕堅 医師のプロフィールを見る →

SBC整形外科クリニック 西新宿本院

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本記事は一般的な医学情報の提供を目的としています。「内くるぶしの後ろから土踏まずにかけて痛い」「しびれはない」という症状だけで特定の疾患を診断することはできません。必要な検査・治療は、痛む位置、発症の経過、しびれの有無、足の形、歩行・運動時の症状、診察所見などに応じて医師が判断します。

監修医情報

SBC整形外科クリニック
西新宿本院院長

沼倉 裕堅 医師
ぬまくら ひろかた/Hirokata Numakura
経歴
東北大学医学部医学科 卒
湘南藤沢徳洲会病院 内科・救急科・整形外科
いわき市医療センター 整形外科
竹田綜合病院 整形外科
山形市立病院済生館 整形外科
Mahidol Univ. Ramathibodi hospital 整形外科(タイ)
いしがみ整形外科クリニック
SBC整形外科クリニック

運営者情報

運営クリニック SBC整形外科クリニック 西新宿本院
住所 〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-21-3 新宿大京ビル7階
お問い合わせ 0120-962-992
院長 沼倉 裕堅 医師
医師紹介
SBC整形外科クリニック 西新宿本院
整形外科部門統括医師
沼倉 裕堅 院長
Hirokata Numakura
【所属学会】
  • 日本整形外科学会
  • 日本再生医療学会
  • 日本成長学会
【経歴】
  • 2017年
    Mahidol University Faculty of Medicine Ramathibodi Hospital 整形外科 留学
  • 2018年
    東北大学医学部医学科 卒業
  • -
    湘南藤沢徳洲会病院 救急科・内科・整形外科
  • -
    スカイ整形外科クリニック
  • 2020年
    いわき市医療センター 整形外科
  • 2021年
    竹田綜合病院 整形外科
  • 2022年
    山形市立病院済生館 整形外科
    いしがみ整形外科クリニック
    西新宿整形外科クリニック
  • 2025年
    SBC整形外科クリニック 西新宿本院