「内くるぶしの後ろから土踏まずにかけて痛い」「歩くと足首の内側から足の内側へ痛みが続くけれど、しびれはない」と気になっていませんか。
内くるぶしの後方から足の内側には、土踏まずを支える働きに関係する後脛骨筋腱(こうけいこつきんけん)などが通っています。
先に結論
しびれがなく、内くるぶしの後ろから土踏まず方向へ続く痛みが歩行・運動で強くなる場合は、後脛骨筋腱など足首内側の腱を原因の一つとして確認します。
特に、内くるぶし周辺が腫れる、歩くほど痛みが増える、以前より蹴り出しにくい、土踏まずの形が変わってきた場合などは整形外科で相談できます。
「しびれがない=足根管症候群ではない」とは断定できません
足根管症候群では足裏のしびれ・ピリピリ感などが代表的ですが、症状だけで完全に否定することはできません。ただし、しびれがなく痛みが主体なら、腱・骨・関節なども含めて確認します。
まずは、症状がどのタイプに近いか確認
この記事で確認すること
※痛む位置やしびれの有無だけで特定の疾患を自己診断することはできません。
後脛骨筋腱は、ふくらはぎの深い部分にある後脛骨筋から続き、内くるぶしの後方を回って足の内側へ向かう腱です。
足を安定させ、内側縦アーチ、いわゆる土踏まずを支える働きに関係しています。
この腱に障害がある場合には、
などがみられる場合があります。
土踏まずが低くなっていなくても、腱の問題は否定できません
後脛骨筋腱の障害では、早い段階では明らかな扁平化が目立たず、内くるぶし周辺の痛み・腫れなどが中心になる場合があります。
後脛骨筋腱は足のアーチ支持に関係するため、腱の機能低下と成人期の扁平足が関連することがあります。
しかし、内くるぶし周辺の腱が痛むことと、足の変形がすでに進んでいることは同じではありません。
まず、腱に局所的な痛み・腫れがあるのか、土踏まずの低下やかかとの向きなど足全体の形にも変化があるのかを分けて確認します。
以前より土踏まずが低くなってきた場合
成人期扁平足の症状・診断・治療について見る →痛みの中心が内くるぶしの後ろではなく、土踏まずより少し上にある硬い骨の出っ張りへ集中する場合には、有痛性外脛骨などを確認します。
外脛骨は舟状骨の内側にみられる過剰骨で、存在するだけでは病気ではありません。
特に子ども・10代などで、
場合は、外脛骨周辺を確認します。
痛みが「骨の一点」に集中する場合
足の内側の骨が出っ張って痛む場合はこちら →内くるぶしの後方には、後脛骨筋腱などの腱だけではなく脛骨神経や血管も通っています。
足根管症候群では、
などがみられる場合があります。
この記事は「しびれがなく、痛みが主体」のケースが中心です
しびれ・灼熱感・感覚低下が目立つ場合は、神経への影響を確認する検索意図がより近くなります。
痛みより「しびれ」が中心の場合
内くるぶしから足裏がしびれる場合はこちら →足首をひねった、転倒した、スポーツ中に強い力が加わった直後から症状が始まった場合は、慢性的な腱の障害だけでなく骨折や靱帯損傷なども確認します。
明確なけがのあとに強く腫れている、体重をかけにくい、骨の一点を強く押すと痛い場合などは、無理に歩いたり運動したりせず医療機関で評価を受けてください。
後脛骨筋腱など足首内側の組織を考える場合は、「どこが痛いか」に加えて「どの程度の負荷で痛むか」も重要です。
一時的な軽い違和感で、活動量を調整すると改善し、その後は普段どおり歩けている場合には経過をみられることがあります。
一方、次の項目に当てはまる場合は整形外科で状態を確認することをご検討ください。
足が変形してから受診する必要はありません
後脛骨筋腱の障害では、明らかな扁平足が目立たない段階でも内側の痛み・腫れがみられることがあります。痛みを繰り返す段階で相談できます。
「腱なのか、神経なのか分からない」段階でも相談できます
SBC整形外科クリニック西新宿本院・横浜駅前院では、足首・足の内側の痛みについて一般整形外科の保険診療で相談できます。
後脛骨筋腱なのか、外脛骨・足のアーチ・神経など別の原因なのかをご自身で判断してから受診する必要はありません。
原因を確かめるために、つま先立ちや長距離歩行を何度も繰り返して痛みを再現する必要はありません。
「土踏まずが痛い=とにかくアーチを鍛える」ではありません
腱の状態、足の形、症状の強さによって適切な負荷は異なります。痛みを我慢して筋力トレーニングを続けるのではなく、症状が続く場合は原因を確認してから運動方法を決めます。
内くるぶしの後ろから足の内側へ圧痛・腫れがあるか、足の内側に骨性の突出があるかなどを確認します。
必要に応じて、立った状態で土踏まずの高さやかかとの向きなども確認します。
歩行時の足の動きや、足を支える筋・腱の機能などを確認します。つま先立ちのしにくさも評価材料の一つです。
自宅で痛みを我慢して片脚つま先立ちを繰り返す必要はありません。必要な機能評価は診察時に行います。
外脛骨、外傷による骨折、足の骨配列やアーチの状態などを確認する必要がある場合には、X線検査を検討します。
成人期扁平足など足の形を評価する場合には、必要に応じて体重をかけた状態でのX線評価を行います。
後脛骨筋腱そのものをX線検査で詳しく見ることはできません。
後脛骨筋腱など軟部組織についてさらに評価する必要がある場合には、症状・診察所見に応じて超音波検査やMRIなどを検討します。
腱・靱帯などを見る検査について
整形外科の超音波(エコー)検査について見る →全員に最初からMRIが必要なわけではありません
どの病態を確認したいかによって適切な画像検査は異なります。足の骨やアーチを確認したい場合と、腱の損傷を詳しく確認したい場合では検査の役割が異なります。
院内で対応できない画像検査などが必要と判断した場合には、対応可能な医療機関への紹介を検討します。
内くるぶしの後ろが痛むからといって、全員に扁平足の治療を行うわけではありません。
後脛骨筋腱の痛み・機能低下が疑われる場合には、症状や活動量に応じて負荷の調整、靴・足底装具によるサポート、薬物療法、運動療法・リハビリテーションなどを検討します。
足のアーチ低下など構造的な変化もある場合には、その程度を含めて治療方針を考えます。
「後脛骨筋腱が痛いから必ず扁平足になる」「土踏まずが低いからすぐ手術が必要」といったものではありません。
SBC整形外科クリニックのリハビリテーションについて見る →
しびれ・ピリピリ感・感覚異常は足根管症候群でみられる代表的な症状ですが、しびれがないという一点だけで完全に否定することはできません。痛みが主体の場合は、後脛骨筋腱など周囲の腱・骨・関節も含めて評価します。
後脛骨筋腱はこの付近を走るため、原因の一つとして確認します。ただし、痛む場所だけでは診断できず、腫れ、足の形、歩行時の症状、必要な画像検査などを合わせて評価します。
あります。後脛骨筋腱の障害では、早い段階では明らかな扁平足を伴わず、内くるぶし周辺の痛み・腫れなどが中心になる場合があります。
特に子ども・若年者では、外脛骨という過剰骨があり、その周囲に痛みが出る有痛性外脛骨などを確認します。外脛骨が存在するだけで治療が必要とは限りません。
はい。歩くたび同じ場所が痛む、長く歩くほど悪化する、腫れがある、蹴り出しにくい、土踏まずの形が変化してきた場合などは整形外科で相談できます。
「しびれがないから神経ではない」「土踏まずが残っているから腱は大丈夫」と決めつけず、痛む位置・歩行との関係・足の形を合わせて確認することが重要です。
SBC整形外科クリニック 西新宿本院
院長 沼倉 裕堅 医師
所属学会:日本整形外科学会、日本再生医療学会、日本四肢再建・創外固定学会
沼倉 裕堅 医師のプロフィールを見る →
| 所在地 | 東京都新宿区西新宿7-21-3 西新宿大京ビル7階 |
|---|---|
| アクセス | 西新宿駅 徒歩2分 新宿駅 徒歩7分 都庁前駅 徒歩7分 |
| 診療時間 | 9:15〜18:00 |
| 最終受付 | 平日・土曜日 17:00 日曜日・祝日 16:00 |
| 予約 | 平日:予約優先制 土日祝:完全予約制 |
| 電話 | 0120-962-992 |
| 所在地 | 神奈川県横浜市西区北幸1-4-1 横浜天理ビル11階 |
|---|---|
| アクセス | 横浜駅 徒歩3分 横浜駅西口ジョイナス地下街直結 |
| 診療時間 | 全日 9:15〜18:00 |
| 最終受付 | 17:00 |
| 予約 | 平日:予約優先制 土日祝:完全予約制 |
| 電話 | 0120-003-943 |
本記事は一般的な医学情報の提供を目的としています。「内くるぶしの後ろから土踏まずにかけて痛い」「しびれはない」という症状だけで特定の疾患を診断することはできません。必要な検査・治療は、痛む位置、発症の経過、しびれの有無、足の形、歩行・運動時の症状、診察所見などに応じて医師が判断します。