ハイドロリリースは何回受ける?肩こり治療の回数・間隔の考え方 | SBC整形外科クリニック

ハイドロリリースは何回受ける?肩こり治療の回数・間隔の考え方

ハイドロリリースを検討するとき、「1回で終わるのか」「何回か通う必要があるのか」「毎週受けたほうがよいのか」と気になる方もいるでしょう。

ハイドロリリースに、全員共通の治療回数や施術間隔はありません。まず1回施術し、その後の痛みや動かしやすさを確認して、終了・追加施術・治療方針の再評価を判断します。

先に結論
  • 1回の施術後に経過を見る場合があります
  • 一定の効果があり、症状が残る場合は追加施術を検討します
  • 効果がない、または悪化した場合は原因や治療方針を再評価します
  • 施術間隔は、前回の反応を確認して個別に判断します
1回目の結果 次の対応
十分に改善した すぐに追加施術を行わず、経過を確認します。
一部改善した 残っている症状を確認し、追加施術を検討します。
変化がなかった 同じ施術を繰り返す前に、原因や治療部位を再評価します。
悪化・症状が変化した 追加施術を急がず、医師の診察を受けます。
医師がエコーで肩周辺を確認してハイドロリリースの治療部位を判断している様子
症状やエコーで確認した状態から、治療する位置を判断します。

ハイドロリリースは何回受ける?一律の目安はありません

ハイドロリリースは、最初から決められた回数を受ける治療ではありません。1回の施術後に症状が十分に軽くなれば、そのまま経過を見ることがあります。

一方、痛む範囲が狭くなった、動かしやすくなったなど一定の変化があるものの、日常生活への支障が残る場合には、追加施術を検討することがあります。

1回で経過を見る場合

  • 痛みや重だるさが十分に軽くなった
  • 首や肩を動かしやすくなった
  • 仕事や家事への支障が減った
  • 症状が残っていても日常生活に大きな支障がない
  • セルフケアを続けながら経過を確認できる

追加施術を検討する場合

  • 1回目で一定の変化を感じた
  • 改善した部分と残っている部分がある
  • 痛む範囲は狭くなったが、局所的な症状が残っている
  • 動かしやすくなったが、仕事や家事への支障が残っている
  • 前回の施術後に大きな副作用がなかった
「1回」と「注射1か所」は異なります

本記事でいう1回とは、1日に行う施術を指します。実際に注射する箇所や治療範囲は、症状やエコーで確認した状態によって異なります。

2回目を検討するときに確認すること

痛みの強さ 施術前より軽くなったか、変わらないか、強くなったか。
痛む範囲 肩全体から一部分へ変化するなど、範囲が狭くなったか。
動作・日常生活 振り向く、腕を上げる、パソコン作業などが楽になったか。
施術後の状態 痛み、出血、内出血、腫れ、しびれなどがなかったか。

ハイドロリリースの施術間隔・頻度はどう決める?

ハイドロリリースを毎週受ける、毎月受けるといった一律の決まりはありません。次の施術日は、前回施術後の経過を確認して決めます。

注射後には一時的な痛みや違和感、内出血、腫れなどが生じる場合があります。その状態が残っている時期に、自己判断で次の施術を急ぐことは避けましょう。

確認する時期 確認する内容
施術当日 施術前後の痛み、動かしやすさ、出血などを確認します。
当日から数日 注射部位の痛み、違和感、内出血、腫れなどの経過を確認します。
症状を比較できる時期 仕事や日常生活で、施術前との違いを確認します。
次回の診察 施術を終了するか、追加するか、別の治療を検討するか相談します。
短い間隔で繰り返せば効果が高まるとは限りません

施術回数や頻度を増やすことよりも、前回の施術で変化があったか、同じ治療を続ける理由があるかを確認することが重要です。

効果を感じる時期や持続期間については、ハイドロリリースの効果はいつから?持続期間を解説をご覧ください。

研究では最適な施術回数・頻度は確立されていません

首・肩周辺の筋筋膜性疼痛を対象にした研究には、1回の注入後に痛みの変化を確認したものがあります。

一方、「1回と3回のどちらがよいか」「何週間おきが最も効果的か」など、反復回数や間隔を直接比較した研究は限られています。

研究 施術内容 回数について読み取れること
2021年の比較試験 僧帽筋上部の筋筋膜性疼痛に対して、生理食塩水を1回注入し、4週間まで評価。 1回の施術後にも経過が確認されていますが、最適な反復回数を検討した研究ではありません。
2023年の比較試験 生理食塩水と局所麻酔薬を使用した1回の施術に、毎日のセルフストレッチを併用。 施術回数だけでなく、施術後のセルフケアを含めて経過が確認されています。
2026年の前向き研究 慢性的な首の筋筋膜性疼痛に対して、生理食塩水2mLを1回注入。 1回の施術後に変化が確認されましたが、小規模で対照群のない予備的研究です。

現在の研究から「全員3回」「1週間おきが最適」などと断定することはできません。そのため、1回ごとの反応を確認して回数と間隔を調整します。

ハイドロリリース注射前後の筋膜周辺を比較したエコー画像
SBC整形外科クリニックの過去コラムで紹介している施術前後のエコー画像です。画像は一例であり、必要な施術回数を示すものではありません。

追加施術の前に原因を再評価したい症状

肩こりのように感じる症状でも、頚椎、神経、肩関節、腱などの問題が関係している場合があります。

次の症状がある場合は、ハイドロリリースの回数を増やす前に原因を確認することが大切です。

  • 腕や手にしびれがある
  • 手や腕へ力が入りにくい
  • 肩を上げにくい、動かせる範囲が狭くなった
  • 夜間の痛みで目が覚める
  • 首を動かすと腕まで痛みやしびれが広がる
  • 転倒や交通事故後から症状が続いている
  • 施術後に痛みや腫れが強くなっている
効果がないまま回数だけを増やさないことが重要です

前回の施術で変化がなかった場合や症状が悪化している場合は、同じ治療を繰り返さず、診断、治療部位、ほかの治療が必要かを医師が再評価します。

エコー検査の役割については、整形外科のエコー検査とは?レントゲン・MRIとの違いもご覧ください。

施術後に確認しておきたいこと

  • 施術前と比べた痛みの変化
  • 変化を感じ始めた時期
  • 首や肩の動かしやすさ
  • 仕事・家事・睡眠への影響
  • 症状が戻った時期ときっかけ
  • 痛み、内出血、腫れ、しびれなどの有無

日常生活による肩への負担も見直します

ハイドロリリース後に一度症状が軽くなっても、首や肩への負担が続けば、再び痛みや重だるさを感じる場合があります。

  • 長時間同じ姿勢を続けない
  • パソコンやスマートフォンの位置を見直す
  • 痛みのない範囲で首や肩を動かす
  • 無意識に肩へ力が入っていないか確認する
  • 症状が強くなる動作や時間帯を記録する
首や肩周辺の負担を軽減するためのストレッチ方法
ストレッチは痛みのない範囲で行い、強い痛みやしびれがある場合は中止してください。

首や肩への負担を減らす方法は、ストレートネックの原因とセルフケアでも解説しています。

ハイドロリリースを複数回受ける場合の費用

SBC整形外科クリニックで肩こりに対して行うハイドロリリースは、自由診療です。料金は両肩1回5,500円(税込)です。

複数回施術した場合の合計費用は次のとおりです。料金の計算例であり、推奨回数を示すものではありません。

施術回数 両肩の合計費用
1回 5,500円
2回 11,000円
3回 16,500円

※料金は税込です。上記は両肩1回5,500円として計算しています。診察の結果、施術を行わない場合や当日に施術できない場合があります。

繰り返す肩こりには肩ボトックスとのセットも選択肢

ハイドロリリースで変化を感じても、肩周辺の筋肉の緊張が強く、日常的に肩へ力が入りやすい場合には、再び肩こりを感じることがあります。

SBC整形外科クリニックでは、現在のつらさだけでなく長期的な症状管理まで考えたい方に、ハイドロリリースと肩ボトックスのセットをおすすめしています。

比較 ハイドロリリース 肩ボトックス
主な目的 筋肉や筋膜周辺へ液体を注入し、痛みや動かしやすさの改善を目指します。 筋肉の過度な緊張を一時的に弱め、肩こり症状の軽減を目指します。
治療の考え方 施術後の反応を確認し、追加施術が必要か判断します。 筋肉の緊張が症状に関係している場合の選択肢です。
持続期間 個人差があり、一律には示せません。 公式案内では、個人差はあるものの3~4か月程度としています。

ハイドロリリースと肩ボトックスのセット料金

ハイドロリリース 両肩 5,500円
肩ボトックス 両側40単位 16,500円
通常合計 22,000円
セット価格・1,000円割引 21,000円

※料金は税込です。肩ボトックスは両側40単位、ハイドロリリースは両肩の料金です。診察の結果、セット施術を行わない場合や当日に施術できない場合があります。

肩ボトックス施術前と施術2か月後の肩周辺の症例写真
肩ボトックス施術前と2か月後の症例です。効果の現れ方には個人差があります。

肩ボトックスの主なリスク・副作用には、注射時の痛み、腫れ、内出血、アレルギー反応、筋力低下、左右差などがあります。

肩こりを目的としたボツリヌストキシン製剤の使用は、国内で承認された効能・効果とは異なる適応外使用に当たります。また、使用する製剤によっては国内未承認医薬品に該当します。治療前に、承認状況と主なリスク・副作用をご説明します。

※セット治療によって肩こりの根治や再発防止が保証されるものではありません。

肩ボトックスの治療内容は、肩こりボトックス治療の公式ページをご確認ください。

回数・セット治療を相談できる院を見る →

ハイドロリリースの回数・間隔に関するよくある質問

Q. ハイドロリリースは1回でも効果がありますか?
1回の施術後に痛みや動かしやすさの変化を感じる場合があります。ただし、効果には個人差があり、1回で終了するか、追加施術を検討するかは経過を確認して判断します。
Q. 何回受ければ肩こりが改善しますか?
必要な回数は、症状の原因、治療部位、前回の効果、生活上の負担などによって異なります。全員に共通する回数はありません。
Q. どのくらいの間隔で受けますか?
一律の施術間隔はありません。注射後の痛みや腫れ、日常生活での症状の変化などを確認したうえで、次回の時期を個別に判断します。
Q. 毎週受けたほうが効果は高くなりますか?
毎週受ければ効果が高くなるとは限りません。前回の施術で変化があったか、同じ治療を続ける必要があるかを確認して判断します。
Q. 効果がなかった場合も2回目を受けたほうがよいですか?
効果がなかった場合は、同じ施術を繰り返す前に、症状の原因や治療部位を再評価します。ほかの検査や治療が必要になる場合もあります。
Q. 何回まで受けられますか?
全員に共通する上限回数はありません。ただし、効果が乏しいまま回数だけを増やす治療ではありません。施術ごとに効果とリスクを確認します。
Q. 肩ボトックスと同じ日に受けられますか?
診察で適応があると判断された場合は、セットで施術できることがあります。ハイドロリリース両肩と肩ボトックス両側40単位のセットは、通常合計22,000円から1,000円引きの21,000円です。

まとめ|回数を先に決めず、1回ごとの変化を確認しましょう

  • ハイドロリリースに全員共通の施術回数はありません。
  • 1回で経過を見る場合も、追加施術を検討する場合もあります。
  • 施術間隔は、前回の効果や注射後の状態を確認して決めます。
  • 最適な回数や頻度は、現在の研究では確立されていません。
  • 効果がない、悪化している、しびれなどがある場合は原因を再評価します。
  • 長期的な症状管理には、肩ボトックスとのセットが選択肢になる場合があります。

回数や頻度だけを先に決めるのではなく、まず現在の症状の原因とハイドロリリースの適応を確認し、施術後の変化を見ながら次の治療を相談してください。

関連する院内記事・治療案内

参考情報

ハイドロリリースの回数・間隔を相談できるクリニック

SBC整形外科クリニックでは、西新宿本院と横浜駅前院で肩こりや肩の痛みをご相談いただけます。診察の結果によっては、ハイドロリリースや肩ボトックスを行わない場合があります。

SBC整形外科クリニック西新宿本院

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監修医情報

SBC整形外科クリニック
西新宿本院院長

沼倉 裕堅 医師
ぬまくら ひろかた/Hirokata Numakura
経歴
東北大学医学部医学科 卒
湘南藤沢徳洲会病院 内科・救急科・整形外科
いわき市医療センター 整形外科
竹田綜合病院 整形外科
山形市立病院済生館 整形外科
Mahidol Univ. Ramathibodi hospital 整形外科(タイ)
いしがみ整形外科クリニック
SBC整形外科クリニック

運営者情報

運営クリニック SBC整形外科クリニック 西新宿本院
住所 〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-21-3 新宿大京ビル7階
お問い合わせ 0120-962-992
院長 沼倉 裕堅 医師
医師紹介
SBC整形外科クリニック 西新宿本院
沼倉 裕堅 院長
Hirokata Numakura
【所属学会】
  • 日本整形外科学会
  • 日本再生医療学会
  • 日本四肢再建・創外固定学会
【経歴】
  • 2017年
    Mahidol University Faculty of Medicine Ramathibodi Hospital 整形外科 留学
  • 2018年
    東北大学医学部医学科 卒業
  • -
    湘南藤沢徳洲会病院 救急科・内科・整形外科
  • -
    スカイ整形外科クリニック
  • 2020年
    いわき市医療センター 整形外科
  • 2021年
    竹田綜合病院 整形外科
  • 2022年
    山形市立病院済生館 整形外科
    いしがみ整形外科クリニック
    西新宿整形外科クリニック
  • 2025年
    SBC整形外科クリニック 西新宿本院