転んで肩を打った・腕が上がらない|骨折?整形外科を受診する目安 | SBC整形外科クリニック

転んで肩を打った・腕が上がらない|骨折?整形外科の受診目安

「転んで肩から地面にぶつかった」

「転倒してから肩が痛く、腕を上まで上げられない」

「少しは動かせるけれど、骨折していることはある?」

転んで肩を強く打ったあとに腕が上がらなくなると、「ただの打撲なのか、骨折や脱臼なのか」判断に迷う方は少なくありません。

肩は、上腕骨・鎖骨・肩甲骨などの骨だけでなく、関節や腱、靱帯、筋肉などが複雑に関わって動いています。

そのため、「腕が上がらない」という症状だけでは原因を特定できません。ただし、転倒直後から腕を上げにくい、強い痛みがある場合は、整形外科で状態を確認した方がよい症状です。

先に結論
転んだあと腕が上がらない場合、「ただの打撲」と決めつけないでください。
転倒後の肩の痛み・動かしにくさでは、上腕骨近位部骨折、鎖骨骨折、肩関節脱臼、腱板損傷、肩周囲の打撲などが考えられます。「少し動かせる」「青あざがない」というだけで骨折を否定することもできません。
先に確認|次の症状がある場合は通常の外来予約を待たない
肩の形が明らかに変わっている
腕をほとんど動かせないほど強く痛む
手や指に強いしびれがある・動かしにくい
手が白い・紫色・冷たいなど血流の異常が疑われる
骨が見える傷、止まりにくい出血がある
交通事故・高所からの転落など大きな外傷を受けた
骨折・脱臼だけでなく、神経や血管などを傷めている可能性があります。状態によっては一般の整形外科外来ではなく、救急医療機関への受診を優先してください。

肩を打った場合でも、実際には鎖骨・上腕骨・肩関節・腱など、痛みの原因となる場所はさまざまです。

転んで肩を打って腕が上がらない|骨折している?

答え
腕が上がらないからといって必ず骨折とは限りません。ただし、骨折を否定することもできません。

転倒して肩へ強い力が加わると、骨だけでなく、肩関節や腱、筋肉などを傷めることがあります。

例えば、肩に近い上腕骨を骨折する上腕骨近位部骨折では、肩・腕に痛みが生じ、腕を上げたりひねったりしにくくなることがあります。

鎖骨骨折でも、転倒後に肩周辺が痛み、腕を上げにくくなることがあります。

「少し動く」「歩ける」「青あざがない」は、骨折を否定する根拠にはなりません。
転倒後から肩を動かしにくい場合は、動かせる範囲だけで自己判断しないことが大切です。

青あざがないなら骨折ではない?

内出血が目立たない場合でも、骨折していないとは言い切れません。

また、上腕骨近位部骨折では、受傷直後ではなく2~3日たってから肩・胸・上腕などに内出血が目立ってくることもあります。

見た目だけでは判断せず、痛みや動かしにくさも含めて確認しましょう。

転倒後の肩の痛み|今日・早めに整形外科を受診したい症状

「何日様子を見ればいい?」と迷う方もいますが、転倒後の肩のけがでは日数だけで受診時期を決める必要はありません。

特に次のような場合は、早めに整形外科で状態を確認することをご検討ください。

転倒後から腕を十分に上げられない
肩の高さまで上げにくい、痛くて途中で止まってしまう場合。
肩・鎖骨・上腕の特定の場所が強く痛む
押したときに一点だけ強い痛みがある場合も、診察時に重要な情報です。
腫れや内出血がある・広がってきた
受傷後しばらくしてから青あざが目立つ場合もあります。
痛みが改善しない・以前より強くなっている
受傷直後より痛くなっている場合は、様子を見続けずご相談ください。
着替え・洗髪・仕事・睡眠に支障がある
日常生活に影響するほどの動かしにくさも、受診を考える目安です。

高齢の方は「軽く転んだだけ」でも骨折に注意

骨粗しょう症などで骨が弱くなっている方では、大きな事故ではない転倒でも骨折することがあります。

特に上腕骨近位部骨折は、高齢者にみられる代表的な骨折の一つです。

「転んだだけだから」と痛みを我慢しないでください。
高齢の方や骨粗しょう症を指摘されている方が、転倒後から肩を動かしにくい場合は早めに整形外科へ相談しましょう。

肩のどこが痛い?転倒後に考えられる主なけが

転倒後に「腕が上がらない」といっても、傷めている場所によって原因は異なります。

次は代表例ですが、症状だけから病名を決めることはできません。

肩の付け根~上腕が強く痛む|上腕骨近位部骨折
肩に近い上腕骨の骨折です。肩を直接打った場合のほか、転倒して手や肘をついた衝撃でも起こることがあります。肩や腕の痛み、動かしにくさがみられます。
鎖骨周辺が痛い・腫れている|鎖骨骨折
肩から転倒したときなどに起こります。鎖骨周辺の痛み・腫れ、腕を上げにくい症状がみられ、骨のずれが大きい場合は変形が目立つこともあります。
肩の形が左右で違う・激しく痛む|肩関節脱臼
肩関節から上腕骨頭が外れた状態です。強い痛みと動かしにくさが生じ、肩の輪郭が左右で違って見える場合があります。
腕を上げると痛い・力が入りにくい|腱板損傷
腕を上げる働きや肩の安定に関わる腱板を傷めた状態です。転倒などの外傷をきっかけに起こる場合もあり、痛みだけでなく腕を上げるときに力が入りにくくなることがあります。
骨折がなくても痛くて動かしにくい|肩の打撲
皮下組織や筋肉などを強く打つことで、痛み・腫れ・内出血が起こり、痛みのため腕を動かしにくくなることがあります。

診察時は「痛くて上がらない」「力が入らない」の違いも伝える

肩を上げられないときは、

上げようとすると痛くて止まってしまう
上げようとしても力が入りにくい

では、診察で確認するポイントが異なることがあります。

無理に何度も試す必要はありませんが、どのように「上がらない」のかを医師へ伝えると、原因を考える参考になります。

肩の病気・症状をまとめて確認したい方
肩周辺の痛み・障害の一覧を見る →

転んで肩を打った・腕が上がらないときは何科?

受診先
転倒などのけがをきっかけに肩が痛い・腕が上がらない場合は、整形外科が受診先です。

整形外科では、骨折だけでなく、関節・腱・靱帯・筋肉・神経などの「運動器」のけがを診療します。

そのため、

転んで肩を打った
肩が痛くて腕を上げにくい
腫れ・内出血がある
骨折か脱臼か分からない

という段階でも受診できます。

病名をご自身で特定してから受診する必要はありません。
「転んでから肩が痛い」「腕が上がらない」という症状をそのまま伝えてください。
転倒後から肩の痛み・動かしにくさが続いている方
「骨折か分からない」という段階でも一般整形外科で相談できます
SBC整形外科クリニックの一般整形外科を見る →
「肩の痛みは整形外科でいい?」と迷っている方
「これって整形外科?」何科かわからない症状の受診先を見る →

転倒後の肩の痛み|レントゲンで分かること・分からないこと

転倒後に骨折や脱臼が疑われる場合は、症状や状態に応じてX線(レントゲン)検査などを検討します。

レントゲンで主に確認すること
骨折の有無や骨の位置、肩関節の位置関係など、骨・関節の状態を確認します。

例えば、

上腕骨近位部骨折
鎖骨骨折
肩関節脱臼

などが疑われる場合に、X線画像が診断の参考になります。

SBC整形外科クリニックの直接撮影用X線装置

西新宿本院・横浜駅前院には直接撮影用X線装置があります。実際に検査を行うかどうかは、症状や状態に応じて判断します。

レントゲンで異常がなければ、肩には何も問題がない?

そうとは限りません。

レントゲンは骨の状態を見るために有用ですが、腱板などの軟部組織そのものを十分に評価できる検査ではありません。

骨折が確認されなくても、転倒後から腕を上げにくい、力が入りにくいといった症状がある場合には、状態に応じて超音波検査やMRIなどの追加検査を検討することがあります。

西新宿本院・横浜駅前院には院内MRI・CTはありません。
両院には超音波(エコー)検査設備がありますが、実際に行う検査は症状に応じて医師が判断します。MRI・CTなどによる詳しい検査が必要な場合は、対応可能な医療機関への紹介を検討します。

肩を打った直後|受診までにやってよいこと・避けたいこと

緊急性の高い症状がなく、医療機関を受診するまで自宅で過ごす場合は、痛む肩を無理に動かさないことが基本です。

痛いところまで何度も腕を上げない
「どこまで動くか」を確かめるために、痛みを我慢して何度も上げ下げする必要はありません。
肩・腕が楽な位置で休ませる
無理に姿勢を矯正せず、比較的痛みの少ない位置で過ごします。
受傷直後に冷やす場合はタオル越しに
氷や保冷材を皮膚へ直接長時間当て続けないようにします。
スポーツ・重い荷物を控える
原因が分からないまま、痛む肩へ強い負荷をかけることは避けましょう。
肩の形がおかしくても、自分で戻さない
脱臼が疑われる場合に腕を強く引っ張ったり、無理に整復したりしないでください。
「動かした方が早く治る」と考えて無理にストレッチしないでください。
骨折・脱臼などがないことを確認する前に、強いストレッチや筋力トレーニングを始めるのは避けましょう。

転倒後の肩のけがはどう治療する?原因によって異なります

肩が上がらない場合の治療は、症状の強さだけではなく、どの組織をどの程度傷めているかによって変わります。

打撲など
痛みの程度に応じて患部への負担を減らし、薬物療法などを検討します。
骨折
骨折の場所や骨のずれなどに応じて、固定などの保存療法または手術が検討されます。
肩関節脱臼
関節を元の位置へ戻す処置などが必要になることがあります。骨折を伴っている場合もあるため、医療機関で評価します。
腱板損傷
損傷の程度や症状に応じて、薬物療法・注射・リハビリテーション・手術などが検討されます。

「腕が上がらないからこの治療」と決めるのではなく、まず原因を確認したうえで治療方針を考えることが大切です。

SBC整形外科クリニックで転倒後の肩の痛み・腕の上げにくさを相談できます

SBC整形外科クリニックでは、一般整形外科の保険診療で、転倒後の肩の痛みや骨折・脱臼の疑いなどをご相談いただけます。

「転んで肩を強く打った」

「痛くて腕を上まで上げられない」

「少し動くけれど骨折していないか心配」

「骨折なのか腱を傷めたのか分からない」

という段階からご相談ください。

受診時に確認・検討すること

どのように転倒したか
肩を直接打ったのか、手や肘をついたのか、どの程度の衝撃だったのかなどを確認します。
どこが痛み、どのように動かしにくいか
肩・鎖骨・上腕などの痛む場所や、痛み・力の入りにくさなどを確認します。
腫れ・内出血・変形・しびれなど
骨折・脱臼や神経、血流への影響を疑う所見がないか確認します。
必要に応じた画像検査
状態に応じてX線検査や超音波検査などを検討します。
症状に応じた治療・他院紹介
診察結果に応じた治療を行い、MRI・CT、手術など専門的な対応が必要な場合は、対応可能な医療機関への紹介を検討します。

※診察・画像検査・治療などの実際の内容や順序は、症状・受傷状況・診療状況によって異なります。

転倒後から肩が痛い・腕が上がらない方へ

「骨折か分からない」という段階でも受診できます。
Web予約では「整形外科保険診療」をお選びください。

西新宿本院の一般整形外科を予約する 横浜駅前院の一般整形外科を予約する

※明らかな変形、手の色・温度の異常、強いしびれ、開放創、重大な事故などがある場合は、通常の外来予約ではなく救急医療を優先してください。

転んで肩を打ったときによくある質問

質問を押すと回答が開きます。

▼ Q. 転んだあと腕が上がらないのは骨折ですか?

骨折の可能性はありますが、腕が上がらない原因は骨折だけではありません。肩関節脱臼、腱板損傷、強い打撲などでも同様の症状が出るため、転倒後から腕を上げにくい場合は整形外科で状態を確認してください。

▼ Q. 少し腕を動かせるなら骨折ではありませんか?

少し動かせることだけでは、骨折を否定できません。痛みの程度、動かせる範囲、腫れ・圧痛、受傷状況などを含めて判断します。

▼ Q. 転倒後に青あざがなくても骨折していることはありますか?

あります。内出血が目立たないだけでは骨折を否定できません。また、上腕骨近位部骨折では、受傷から2~3日後に肩・胸・上腕などへ内出血が目立ってくることがあります。

▼ Q. 転んで肩を打ったら何科へ行けばいいですか?

転倒などの外傷後に肩が痛い、腕を上げにくい場合は整形外科が受診先です。骨折・脱臼だけでなく、腱・靱帯・筋肉など肩周辺の運動器の状態も確認します。

▼ Q. レントゲンで異常がなければ、ただの打撲ですか?

必ずしもそうとは限りません。レントゲンは骨折や骨・関節の状態を見るために有用ですが、腱板などの軟部組織は十分に評価できない場合があります。症状に応じて超音波検査やMRIなどが検討されます。

▼ Q. 肩が外れたように見えます。自分で戻してもいいですか?

自分で腕を強く引っ張ったり、無理に元の位置へ戻そうとしたりしないでください。骨折や神経・血管の損傷を伴っている可能性もあるため、医療機関で評価を受けてください。

まとめ|転倒後に腕が上がらないなら「ただの打撲」と決めつけない

転んで肩を打ったあとに腕が上がらない場合、原因は打撲だけとは限りません。

骨折・脱臼・腱板損傷などでも似た症状が起こるため、「少し動くから大丈夫」「青あざがないから大丈夫」と自己判断しないことが大切です。

腕が少し動いても骨折を否定できない
上腕骨・鎖骨骨折、脱臼、腱板損傷などが考えられる
転倒後から腕が十分に上がらない場合は整形外科へ
レントゲンで骨折がなくても腱などの損傷が隠れている場合がある
変形・強いしびれ・手の色や温度の異常は早めの対応が必要
病院へ行くか迷ったら
骨折かどうかを自宅で見分けようとするより、転倒後から腕が上がらない・痛みが強い・日常生活に支障がある場合は整形外科で原因を確認しましょう。

新宿・西新宿で転倒後の肩の痛み・腕の上げにくさを相談したい方へ

SBC整形外科クリニック西新宿本院では、一般整形外科の保険診療で、転倒・打撲・骨折・肩関節のけがなどをご相談いただけます。

「骨折か分からない」「転んでから肩が痛く、腕を上げにくい」という段階からご相談ください。

SBC整形外科クリニック西新宿本院
所在地
〒160-0023
東京都新宿区西新宿7-21-3 西新宿大京ビル7階
アクセス
西新宿駅 徒歩2分
新宿駅 徒歩7分
都庁前駅 徒歩7分
通常の診療時間
9:15~18:00
最終受付
平日・土曜日 17:00
日曜日・祝日 16:00
予約
平日:予約優先制
土日祝:完全予約制
画像検査
X線撮影・超音波検査に対応
※院内CT・MRIなし
予約項目
整形外科保険診療
電話
0120-962-992

※臨時休診・受付時間変更がある場合があります。来院前に公式ページ・Web予約画面で最新情報をご確認ください。

横浜駅周辺で転倒後の肩の痛み・腕の上げにくさを相談したい方へ

SBC整形外科クリニック横浜駅前院でも、一般整形外科の保険診療で、肩の痛み・腕の上げにくさ・転倒によるけが・骨折の疑いなどをご相談いただけます。

横浜駅から徒歩3分、西口ジョイナス地下街から横浜天理ビルへ直結しています。

SBC整形外科クリニック横浜駅前院
所在地
〒220-0004
神奈川県横浜市西区北幸1-4-1 横浜天理ビル11階
アクセス
横浜駅 徒歩3分
横浜駅西口ジョイナス地下街直結
南8番出口方面
通常の診療時間
全日 9:15~18:00
最終受付
17:00
予約
平日:予約優先制
土日祝:完全予約制
画像検査
X線撮影・超音波検査に対応
※院内CT・MRIなし
予約項目
整形外科保険診療
電話
0120-003-943

※通常は土日祝を含め診療していますが、ビル休館・臨時休診・受付時間変更がある場合があります。来院前に公式ページ・Web予約画面で最新情報をご確認ください。

本記事について
本記事は一般的な医学情報の提供を目的としています。転倒後の肩の痛み・腕の上げにくさは、打撲、骨折、肩関節脱臼、腱板損傷、神経損傷などさまざまな原因で生じます。実際の診断・検査・治療内容は、受傷状況や症状によって異なります。明らかな変形、強いしびれ、手の色・温度の異常、開放創、重大な事故などがある場合は、通常の外来予約を待たず救急医療機関への受診をご検討ください。

監修医情報

SBC整形外科クリニック
西新宿本院院長

沼倉 裕堅 医師
ぬまくら ひろかた/Hirokata Numakura
経歴
東北大学医学部医学科 卒
湘南藤沢徳洲会病院 内科・救急科・整形外科
いわき市医療センター 整形外科
竹田綜合病院 整形外科
山形市立病院済生館 整形外科
Mahidol Univ. Ramathibodi hospital 整形外科(タイ)
いしがみ整形外科クリニック
SBC整形外科クリニック

運営者情報

運営クリニック SBC整形外科クリニック 西新宿本院
住所 〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-21-3 新宿大京ビル7階
お問い合わせ 0120-962-992
院長 沼倉 裕堅 医師
医師紹介
SBC整形外科クリニック 西新宿本院
沼倉 裕堅 院長
Hirokata Numakura
【所属学会】
  • 日本整形外科学会
  • 日本再生医療学会
  • 日本四肢再建・創外固定学会
【経歴】
  • 2017年
    Mahidol University Faculty of Medicine Ramathibodi Hospital 整形外科 留学
  • 2018年
    東北大学医学部医学科 卒業
  • -
    湘南藤沢徳洲会病院 救急科・内科・整形外科
  • -
    スカイ整形外科クリニック
  • 2020年
    いわき市医療センター 整形外科
  • 2021年
    竹田綜合病院 整形外科
  • 2022年
    山形市立病院済生館 整形外科
    いしがみ整形外科クリニック
    西新宿整形外科クリニック
  • 2025年
    SBC整形外科クリニック 西新宿本院