「アルギニンは子どもでは必須アミノ酸なの?」「子どもの体内では作れないって本当?」と疑問に思う方もいるでしょう。
結論からいうと、子どもの体内でもアルギニンは合成されます。 そのため、「子どもはアルギニンをまったく作れない」という説明は正確ではありません。
一方、成長期などアルギニンの需要が高まる状況では、体内で作られる量だけでは必要量を十分に満たせない場合があります。 一般的には条件付き必須アミノ酸などと説明されますが、SBC整形外科クリニックでは、小児においてはアルギニンを必須アミノ酸として扱います。
この記事の結論
① 子どもの体内でもアルギニンは合成されます。
② 成長期などでは、体内合成だけで必要量を満たせない場合があります。
③ SBC整形外科クリニックでは、小児では必須アミノ酸として扱います。
アルギニンは、たんぱく質を構成するアミノ酸のひとつです。 人の体内でも合成されるため、子どもの体でもまったく作れないわけではありません。
ただし、体内でどの程度まかなえるかは、発達段階や身体の状態などによって変わります。
特に成長期など需要が高まる状況では、体内での合成だけでは必要量を十分に満たせず、食事からの摂取が重要になる場合があります。
子どものアルギニンを考えるポイント
「必須」と「非必須」は、身体にとって重要かどうかを表す言葉ではありません。 体内で必要量を合成できるかどうかによって分類されます。
必須アミノ酸
身体が必要とする量を体内で十分に合成できないため、食事から摂取する必要があります。
非必須アミノ酸
体内で合成することができるアミノ酸です。
条件付き必須アミノ酸(準必須アミノ酸)
通常は体内で合成できますが、成長期や病気など需要が高まる状況では、体内合成だけで必要量を満たしにくくなることがあります。
「必須=体内で作れる」「非必須=作れない」ではありません
正しくは逆です。 また、「非必須」という名称でも身体に必要ないという意味ではありません。
アルギニンは、一般的な医学・栄養学では非必須アミノ酸、または条件付き必須アミノ酸として説明されます。
一方、SBC整形外科クリニックでは、成長期の小児では食事からアルギニンを摂取することが重要という観点から、小児においては必須アミノ酸として扱います。
一般的な医学・栄養学
非必須・条件付き必須
体内で合成できますが、状況によって必要量を満たしにくくなることがあります。
SBC整形外科クリニック
小児では必須として扱う
成長期の需要と食事から摂取する重要性を考慮した、当院での取り扱いです。
アルギニンは、身体を構成するたんぱく質の材料になるほか、アンモニアを処理する尿素回路や一酸化窒素(NO)の産生などにも関わるアミノ酸です。
子どもの成長に関わる栄養素のひとつですが、アルギニンだけを特別に大量摂取するのではなく、さまざまな栄養素を含む食事をとることが基本です。
アルギニンは、たんぱく質を含むさまざまな食品から摂取できます。
肉類
豚肉、鶏肉など
魚介類
魚、しらすなど
大豆製品
豆腐、納豆、きな粉、高野豆腐など
種実類
ごま、ナッツ類など
特定の食品を大量に食べる必要はありません。 肉・魚・大豆製品などのたんぱく源を、日々の食事にバランスよく取り入れましょう。
また、特定のビタミンや栄養素を組み合わせれば、アルギニンとの「相乗効果」で身長が伸びるといった単純な関係が確立しているわけではありません。
アルギニンには成長ホルモンの分泌に影響する作用があり、医療機関では成長ホルモンの分泌能力を調べる刺激試験に用いられることがあります。
ただし、医療機関で行うアルギニン負荷試験と、食事や一般的なサプリメントからアルギニンを摂取することは同じではありません。
アルギニンを多く摂れば、その分だけ身長が伸びるわけではありません
アルギニンは成長期に必要な栄養素のひとつですが、摂取量を増やせば成長ホルモンが増え、最終身長が高くなると単純に考えることはできません。
身長の伸びが気になる場合は、原因をアルギニン不足だけに求めるのではなく、成長曲線や年間の成長速度などから成長全体を確認することが重要です。 低身長の基準・原因・受診目安はこちらの記事で詳しく解説しています。
アルギニンは子どもの体内でも合成されるため、「子どもの体内ではアルギニンを作れない」という説明は正確ではありません。
この記事で覚えておきたい3つのポイント
アルギニンだけに注目するのではなく、さまざまなたんぱく質や栄養素を含む食事を基本にすることが、子どもの健やかな成長を支えるうえで大切です。
参考情報
子どもの身長は、アルギニンをはじめとした特定の栄養素だけで決まるものではありません。
SBC整形外科クリニックでは、これまでの身長記録や成長速度などを確認しながら、お子様の成長についてご相談いただけます。
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