「レントゲンで変形性膝関節症のグレード2と言われた」
「今の段階では、どんな治療をした方がいい?」
「リハビリや注射を続ける?PRPなどの再生医療も考える段階?」
変形性膝関節症のKLグレード2は、X線(レントゲン)で明確な骨棘が認められ、関節裂隙が狭くなっている可能性がある段階です。
ただし、グレード2という数字だけで、痛みの強さや治療方法が決まるわけではありません。現在の痛み、腫れ、歩行や階段への影響、これまで受けた治療などを合わせて考えます。
先に結論|グレード2だから「すぐ手術」「すぐ再生医療」ではありません
KLグレード2はX線上の変化を表す分類です。同じグレード2でも、症状が軽い方から、階段・歩行・仕事に支障が出ている方までいます。
まずは運動療法、体重管理、薬物療法など、現在の症状に合った保存療法を検討します。
それでも痛みや機能障害が続く場合には、現在の治療を見直し、PRPなどの自由診療を含めて次の治療選択肢を相談できます。
変形性膝関節症のX線上の変化を評価する代表的な方法として、Kellgren-Lawrence分類(KL分類)があります。
グレード0〜4の5段階に分類され、KLグレード2は明確な骨棘があり、関節裂隙狭小化の可能性がある状態とされています。
グレード2=「軟骨が半分なくなった」という意味ではありません
KL分類は、X線で骨棘や関節裂隙などを評価する分類です。軟骨の残量を「○%減った」と直接測定するものではありません。
KLグレード2以上は、研究などで「X線上の変形性膝関節症」を定義する基準としてよく使用されています。ただし、グレード2だから重症、あるいは特定の治療が必要という意味ではありません。
X線上の変化と、実際に感じる痛みや生活への影響は必ずしも一致しません。
同じグレード2でも、立ち上がりで少し痛むだけの方もいれば、階段・長時間歩行・仕事に支障が出ている方もいます。
治療するのは「グレードの数字」ではなく、現在困っている症状です
痛み、腫れ、膝の動き、筋力、歩ける距離、仕事・家事・スポーツへの影響などを確認して治療方法を考えます。
他院で「グレード2」と診断されていても、次の治療を決める前に現在の状態を整理します。
症状とX線所見が一致しない場合や、半月板・靱帯など別の問題が疑われる場合には、MRI検査が必要になることがあります。
西新宿本院には院内MRI・CTはありません。必要と判断した場合は、対応可能な医療機関への紹介を検討します。
グレード2だから特定の治療を行うのではなく、症状や生活への影響に応じて保存療法を組み合わせます。
治療の目標は、X線上の数字を下げることではなく、痛みを軽減し、膝の機能と日常生活を維持・改善することです。
変形性膝関節症全体の治療については、 変形性膝関節症の主な症状と治療方法 でも詳しく解説しています。
今の治療で症状がコントロールできていれば、無理にPRPへ進む必要はありません
「グレード2だから早いうちに再生医療を受けるべき」と一律には言えません。日常生活への支障が少なく、現在の治療で症状が安定している場合には、その治療を続けながら経過をみることも選択肢です。
一方、次のような状態が続いている場合は、現在の治療内容を再評価する意味があります。
グレード2と診断済みでも、別の原因を確認した方がよい症状があります
膝が急激に大きく腫れた、強い熱感・発赤がある、発熱を伴う、転倒後から強く痛む、急に体重をかけられなくなったなどの場合は、変形性膝関節症だけと自己判断せず医療機関へご相談ください。
グレード2と診断され、今後の治療で迷っている方へ
「今の治療を続ける?」「PRPも相談できる?」「手術を考える段階?」という時点から治療選択肢を整理できます。
画像のグレードだけではなく、現在の痛み・膝機能・生活への影響・これまでの治療を確認したうえで、次の治療を検討します。
西新宿本院|1DAY高濃縮PRPの詳細・カウンセリングを見る※PRPを受けると決めていない段階でも相談できます。治療適応は診察後に判断します。
PRP(多血小板血漿)療法は、患者さんご自身の血液を採取し、血小板を多く含む成分を作製して膝関節へ投与する自由診療です。
変形性膝関節症に対するPRPでは、主に痛みや膝機能の改善について研究されています。
軽度〜中等度の変形性膝関節症を含む研究はありますが、KLグレード2であれば高い確率で効果が得られると確立されているわけではありません。
AAOS(米国整形外科学会)では、PRPが症候性の変形性膝関節症における痛み・機能改善につながる可能性を示していますが、推奨強度は限定的です。
PRPの作製方法、投与方法、対象となる患者さんなどが研究ごとに異なるため、効果には不確実性があります。
PRPでグレード2がグレード1へ戻るとは言えません
PRPは、X線上の変形を元に戻したり、すり減った軟骨を完全に再生したりすることが確立された治療ではありません。主に痛みや機能への効果を目的として検討します。
SBC整形外科クリニック西新宿本院では、変形性膝関節症に対する自由診療の選択肢として1DAY膝関節治療 高濃縮PRPを行っています。
1DAYのメリット|治療工程を1日にまとめられる
治療を行う日は、 採血 → 高濃縮PRPの作製 → 膝への投与 までを同日に行います。
採血日と投与日を別々に設定する必要がないため、複数日の来院が難しい方にとって通院工程をまとめられる点がメリットです。
「1DAY」は、効果が1日で出るという意味ではありません
採血からPRP作製・投与までの治療工程を同日に行うという意味です。治療効果が当日中に現れることや、1回で必ず十分な改善が得られることを示す名称ではありません。
また、初診日に必ず投与まで行えるという意味でもありません。診察結果、健康状態、服用薬、予約状況などを確認して治療日を決定します。
適応を確認したうえで治療を行う場合、ご自身の腕から血液を採取します。
採取した血液を処理し、施設内で数時間かけて高濃縮PRPを作製します。
作製した高濃縮PRPを、同じ治療日に膝へ投与します。
治療には適応・注意事項があります。現在治療中の病気や服用薬なども確認したうえで判断します。
1DAY高濃縮PRPについてさらに詳しく知りたい方は、 1DAY膝関節治療 高濃縮PRPの公式治療ページ をご覧ください。
※PRPは自由診療です。料金・治療内容は変更になる場合があります。最新情報は治療ページまたはご予約時にご確認ください。
「初期」と表現されることもありますが、KL分類そのものは初期・中期・末期を定義する分類ではありません。グレード2は、明確な骨棘と関節裂隙狭小化の可能性があるX線所見を示します。
グレード2という理由だけで手術が必要になるわけではありません。痛みや機能、これまでの治療経過などを確認し、保存療法を含めて治療方針を決めます。
すべての方が同じ速度で進行するわけではありません。年齢、体重、膝の配列、外傷歴など複数の要因が関係します。
グレード2という画像所見だけでは決まりません。痛み・機能障害、これまで受けた治療、本人の希望、費用、PRPの効果に不確実性があることなどを踏まえて検討します。
そのような効果が確立された治療ではありません。PRPでは主に痛みや膝機能への効果が研究されており、X線上の変形を元に戻すことを保証する治療ではありません。
KLグレード2は、明確な骨棘と関節裂隙狭小化の可能性がみられるX線上の段階です。
一方で、X線上のグレードと実際の痛み・生活への支障は必ずしも一致しません。
「グレード2だから何もしなくていい」「グレード2だから今すぐ再生医療」のどちらでもありません。現在困っている症状とこれまでの治療を基準に、次の選択肢を考えることが重要です。
変形性膝関節症全体の症状・検査・治療を確認したい方
まだグレードを診断されておらず、初期症状から確認したい方
PRP治療自体をさらに詳しく検討したい方
SBC整形外科クリニック 西新宿本院 院長
沼倉 裕堅 医師
所属学会:日本整形外科学会/日本再生医療学会/日本四肢再建・創外固定学会
沼倉 裕堅医師のプロフィールを見る →「グレード2と言われたが、今の治療を続けてよいか知りたい」「PRPを考える段階なのか相談したい」といった段階からご相談いただけます。
画像のグレードだけで治療を決めず、現在の痛み、膝の機能、生活への影響、これまでの治療経過などを確認して治療選択肢を整理します。
※1DAY膝関節治療 高濃縮PRPは自由診療です。料金は1回170,000円(税込・診察料込)です。治療適応は、診察所見・画像所見・症状・これまでの治療経過・健康状態などを踏まえて判断します。治療効果には個人差があります。
※本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、個別の診断や治療適応を示すものではありません。KL分類はX線画像上の変化を評価する分類であり、痛みや機能障害の程度を直接表すものではありません。現在治療中の方は、担当医の指示を踏まえて治療方針をご相談ください。