「10代の頃から腰痛を繰り返している」
「20代なのに、何年も腰の同じ場所が痛い」
若い年代で腰痛が続くと、「姿勢が悪いから」「筋肉が硬いだけ」と考えてしまうことがあります。
しかし、10代・20代の腰痛にもさまざまな原因があります。
そのなかで、画像検査を行った際に見つかることがあるのが、腰椎と仙骨の境目に生まれつきの形態差がある「腰仙移行椎(ようせんいこうつい:LSTV)」です。
腰仙移行椎は、腰椎と仙骨の境目にみられる先天的な解剖学的変異です。
レントゲンなどの画像で見つかることがありますが、腰仙移行椎があっても腰痛のない方はいます。
そのため、「骨の形が一般的と違う=腰痛の原因」と画像だけで判断することはできません。
痛みが始まった年齢、スポーツ歴、痛む場所・動作、脚のしびれなどを確認し、腰仙移行椎以外の原因も含めて評価します。
背骨の腰の部分を構成する腰椎は一般的には5個あり、その下に仙骨があります。
腰仙移行椎は、この腰椎と仙骨の境界部分が一般的な形とは異なる先天的な解剖学的変異です。
例えば、一番下の腰椎にある「横突起」という骨の部分が通常より大きくなり、仙骨や骨盤側の骨と接したり、関節のようにつながったり、骨性に癒合したりする形があります。
左右両側にみられる場合もあれば、片側だけにみられる場合もあります。
腰仙部の形態差を説明するときには、
という言葉が使われます。
ただし腰仙移行椎にはさまざまな形があり、単純に「腰椎が1個多い・少ない」とだけ説明できるものではありません。
また、腰仙移行椎がある場合は、画像上で「どこを第5腰椎と数えるか」が分かりにくくなるケースがあります。
腰仙移行椎は、腰痛がない方にもみられる解剖学的なバリエーションです。
別の理由でレントゲンなどの画像検査を受け、偶然見つかることもあります。
腰仙移行椎について調べると、Bertolotti(ベルトロッティ)症候群という言葉を目にすることがあります。
この2つは同じ意味ではありません。
腰仙移行椎が痛みに関係する場合には、
など、複数の場所が症状に関係する可能性があります。
そのため、レントゲンで腰仙移行椎が見つかっただけでBertolotti症候群と判断することはできません。
腰仙移行椎は、腰椎・骨盤周辺のX線(レントゲン)画像で確認できることがあります。
レントゲンでは主に、
など、骨の形態を確認する手掛かりになります。
画像で骨の形を確認することと、「その骨の形が現在の痛みを生じさせている」と判断することは別です。
痛む場所、痛みが出る動作、これまでの経過などと画像所見を合わせて評価します。
腰痛が長引いているという理由だけで、すべての方に同じ画像検査を行うわけではありません。
診察では、
などを確認し、骨の評価が診療方針に役立つと考えられる場合にレントゲンを検討します。
「とりあえずレントゲンだけ撮りたい」という方は、 新宿でレントゲンが撮れる整形外科|レントゲンで分かること・受診方法 も参考にしてください。
腰仙部の骨性形態や接続部分をより詳しく確認する必要がある場合には、CTが役立つことがあります。
ただしCTには放射線被ばくがあるため、腰仙移行椎を確認する目的だけで全員に最初から行う検査ではありません。
MRIは骨の形だけではなく、
などを評価する際に役立ちます。
特に、お尻から脚へ痛みやしびれが広がるなど、腰から出る神経への影響が疑われる場合にはMRIなどの追加検査を検討することがあります。
一方で、腰仙移行椎があると椎体番号の判断が難しい場合もあり、画像は必要に応じて総合的に評価します。
若い年代で腰痛が続く場合に重要なのは、「若いから筋肉痛」「腰仙移行椎が見つかったからそれが原因」のどちらにも決めつけないことです。
10代から続く腰痛で重要な原因の一つが、腰椎分離症です。
腰椎分離症は、多くの場合、成長期にスポーツなどで腰を繰り返し反らす・ひねることで腰椎後方へ負荷が加わり、疲労骨折が生じる病気です。
腰仙移行椎のような先天的な形態差とは、基本的に異なる病態です。
腰椎分離症について詳しくは、 腰椎分離症の主な症状・検査・治療 をご覧ください。
腰痛だけでなく、
といった症状がある場合には、腰椎椎間板ヘルニアなど、腰から出る神経への影響についても確認します。
腰椎椎間板ヘルニアについては、 腰椎椎間板ヘルニアの症状・検査・治療 をご覧ください。
若年者で長期間続く腰痛では、骨の形だけでなく炎症性の腰痛について確認することがあります。
例えば、
場合には、強直性脊椎炎などを含む体軸性脊椎関節炎も鑑別になります。
詳しくは、 強直性脊椎炎 をご覧ください。
肩の高さ、肩甲骨の出方、腰の高さなどに左右差がある場合には、脊柱の配列についても確認します。
側弯症があるから必ず腰痛になるわけではありませんが、明らかな左右差や背骨の曲がりが疑われる場合には診察・レントゲン評価を行うことがあります。
詳しくは、 側弯症 をご覧ください。
腰痛全般の原因について確認したい方は、 腰痛の原因と治療・対処法 をご覧ください。
若い年代でも、腰痛が長期間続く・何度も繰り返す場合は、年齢だけを理由に放置せず一度整形外科で相談する選択肢があります。
特に強い腰痛・脚症状に、新たな排尿・排便機能の異常や会陰部の感覚異常を伴う場合は、通常の外来予約を待たず救急医療機関などへ速やかに相談してください。
SBC整形外科クリニック西新宿本院・横浜駅前院では、長引く腰痛を一般整形外科の保険診療で診察しています。
「腰仙移行椎があるか知りたい」「10代の頃から何年も腰が痛い」という段階でも、まず症状・スポーツ歴・身体診察などから状態を確認します。
レントゲンを含む画像検査は、診察結果から必要性を医師が判断します。
西新宿本院の一般整形外科を予約する 横浜駅前院の一般整形外科を予約する整形外科では、「若い頃から腰が痛い」という情報だけで腰仙移行椎を原因と判断するわけではありません。
主に、
などを確認します。
腰を曲げる・反らす・ひねるなどの動作、痛む位置、股関節や骨盤周囲の状態などを確認します。
脚に症状がある場合には、必要に応じて筋力・感覚・反射などの神経所見も確認します。
骨の形・配列、腰仙部の構造などを確認する必要がある場合には、レントゲン検査を検討します。
腰仙移行椎などの骨性形態や、症状によっては腰椎分離症・側弯などを評価する手掛かりになります。
ただし、画像検査だけで腰痛の原因が必ず分かるわけではありません。
両院では、必要に応じてレントゲン検査を行います。
院内CT・MRIはありません。CT・MRIなど詳しい画像検査が必要と判断した場合には、撮影可能な医療機関への紹介を検討します。
腰仙移行椎は生まれつきの骨の形態です。
そのため、画像で腰仙移行椎が見つかったからといって、一律に骨の形そのものを治療するわけではありません。
まず、その形態が本当に現在の症状へ関係しているのか、ほかに腰痛の原因がないかを確認します。
症状や診察結果に応じて、
などを検討します。
SBC整形外科クリニックでは、医師がリハビリの適応を判断した場合、理学療法士による運動器リハビリテーションを行っています。
詳しくは、 SBC整形外科クリニックのリハビリテーション をご覧ください。
腰仙移行椎は、腰椎と仙骨の境目にみられる先天的な解剖学的変異です。ただし、腰仙移行椎があっても腰痛がない方はいます。
必ずしもそうではありません。痛む場所、症状が出る動作、これまでの経過やほかに考えられる原因などを画像所見と合わせて評価します。
同じではありません。腰仙移行椎は骨の形態を表す言葉です。腰仙移行椎があり、ほかの腰痛原因も含めて評価したうえで、その形態が症状に関係していると考えられる状態をBertolotti症候群と呼びます。
そうとは限りません。特に成長期にスポーツをしていた方では腰椎分離症が重要な原因の一つです。椎間板・神経や炎症性疾患など、ほかの原因も確認します。
必ずしもMRIが必要とは限りません。腰仙移行椎の骨性形態はレントゲンで確認できることがあります。CTやMRIが必要かどうかは、症状・診察結果によって異なります。
10代・20代から腰痛が続いているからといって、必ず生まれつきの骨の形が原因とは限りません。
一方で、長引く腰痛を「若いから」「姿勢のせい」とだけ考える必要もありません。
腰痛が長期間続く、繰り返す、学校・仕事・スポーツへ影響している場合には、整形外科で一度状態を確認しましょう。
成長期にスポーツをしていて、腰を反らす・ひねると痛む方は、 腰椎分離症 をご覧ください。
お尻から脚まで痛み・しびれが広がる方は、 腰椎椎間板ヘルニア をご覧ください。
若い頃から朝のこわばりが強く、動くと腰痛が軽くなる方は、 強直性脊椎炎 をご覧ください。
SBC整形外科クリニック西新宿本院・横浜駅前院では、長引く腰痛を一般整形外科の保険診療で診察しています。
「若いのに何年も腰が痛い」「腰仙移行椎など骨の形が関係していないか気になる」という段階でもご相談いただけます。
※臨時休診・受付時間変更がある場合があります。来院前に公式院ページ・Web予約画面で最新情報をご確認ください。
※臨時休診・受付時間変更がある場合があります。来院前に公式院ページ・Web予約画面で最新情報をご確認ください。