突然肩が激痛で動かせない|石灰沈着性腱板炎?整形外科の受診目安 | SBC整形外科クリニック

突然肩が激痛で動かせない|石灰沈着性腱板炎?整形外科の受診目安

「昨日まで何ともなかったのに、突然肩が激痛になった」「夜中に痛みで目が覚め、腕をほとんど動かせない」「ぶつけた覚えがないのに、急に肩が痛くなった」と困っていませんか。

外傷のきっかけがないのに突然強い肩痛が起こり、痛みで腕を動かせない場合には、石灰沈着性腱板炎(石灰性腱炎)が原因となっていることがあります。

先に結論

突然の激しい肩痛で腕を動かせない場合は、石灰沈着性腱板炎も考えられます

石灰沈着性腱板炎では、夜間などに突然激しい痛みが起こり、眠れないほど痛んだり、肩をほとんど動かせなくなったりすることがあります。

ただし、突然の肩痛=石灰沈着性腱板炎とは限りません。五十肩、腱板損傷、骨折・脱臼などでも強い肩痛が起こるため、痛みが強く腕を動かせない場合は整形外科で原因を確認しましょう。

通常の肩痛として様子を見ない方がよい症状

  • 胸の痛み・息苦しさ・冷や汗などを伴う
  • 突然、片側の手足が動かしにくい・ろれつが回らない
  • 高熱があり、肩が赤く腫れて熱をもっている
  • 転倒・事故後の激痛で、肩の変形や強いしびれがある

このような場合は通常の外来予約を待たず、救急受診を含め速やかに医療機関へ相談してください。

「石灰なのか五十肩なのか分からない」という段階でも受診できます。
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石灰沈着性腱板炎とは?突然の激痛で肩を動かせなくなることがあります

石灰沈着性腱板炎は、肩を動かす腱板の中にリン酸カルシウム結晶が沈着し、炎症によって肩の痛みや運動制限を起こす疾患です。

40〜50歳代の女性に多いとされていますが、年齢や性別だけで判断できるものではありません。

特に急性に発症する場合は、

  • 外傷がないのに突然肩が激しく痛む
  • 夜間に急に痛みが強くなる
  • 痛くて眠れない
  • 少し腕を動かすだけでも激痛が走る
  • 痛みのため肩をほとんど動かせない
整形外科医へ肩の症状について相談する様子
いつから痛むのか、外傷の有無、夜間痛、肩をどこまで動かせるかなどを確認します。

なぜ急に激痛が出るの?

腱板内に沈着した石灰によって急激な炎症が起こると、非常に強い痛みが生じることがあります。

石灰の状態は時間とともに変化し、石灰が腱板から肩峰下滑液包側へ破れ出る際などに激痛が起こることがあります。

ただし、痛み方だけでは診断できません。突然痛くなったという経過に加え、診察所見やレントゲンなどを組み合わせて原因を判断します。

突然肩が激痛で動かせない|今日、整形外科へ行った方がいい?

肩をほとんど動かせないほど痛い、夜眠れないほど痛い場合は、早めに整形外科を受診することをおすすめします。

石灰沈着性腱板炎の急性期では強い炎症が起きている場合があり、状態に応じた鎮痛治療が必要になることがあります。

特に次のような場合は、長期間自己判断で様子を見続けず相談してください。

  • 突然、これまでにない強い肩痛が出た
  • 夜眠れないほど痛む
  • 痛みで腕をほとんど動かせない
  • 外傷がないのに突然発症した
  • 強い痛みで着替え・仕事・睡眠などに大きく支障がある

何科を受診する?

肩関節・腱板・骨など運動器の状態を確認するため、基本的な受診先は整形外科です。

ご自身で「石灰」「五十肩」「腱板損傷」のどれかを判断してから受診する必要はありません。症状や肩の動きを診察し、必要な画像検査を医師が判断します。

新宿周辺で当日の受診先を探している方は、 新宿で今日行ける整形外科 もご覧ください。

突然肩が激痛になり、腕を動かせない方へ

石灰沈着性腱板炎・五十肩・腱板損傷などを含めて肩の状態を診察し、必要に応じてレントゲン・超音波検査などを検討します。

西新宿本院で整形外科を予約する → 横浜駅前院で整形外科を予約する →

※必要な検査・治療は診察後に医師が判断します。救急症状がある場合は通常の外来予約を待たず、救急医療を優先してください。

石灰沈着性腱板炎と五十肩・腱板損傷はどう違う?

肩を動かせないほど痛む疾患は、石灰沈着性腱板炎だけではありません。

症状だけで完全に見分けることは難しいため、発症の仕方や肩の動き、筋力、画像検査などを組み合わせて判断します。

石灰沈着性腱板炎

夜間などに突然激しい痛みが出て、痛みのため急に肩を動かせなくなることがあります。レントゲンで腱板付近の石灰沈着を確認することが診断の手がかりになります。

五十肩(肩関節周囲炎)

肩の痛みと関節の動かしにくさが主な症状です。夜間痛が強くなることもあり、石灰沈着性腱板炎と症状が重なる場合があります。

肩腱板損傷・断裂

肩の運動痛・夜間痛に加え、腕を上げるときに力が入りにくい、上げた腕を保持しにくいなど、筋力低下が目立つことがあります。

骨折・脱臼

転倒・事故・スポーツなど明確な外傷の直後に激痛があり腕を動かせない場合は、上腕骨近位部骨折や肩関節脱臼なども確認する必要があります。

特に、「寝るまでは普通だったのに夜中から突然激痛」「ぶつけていないのに急に肩を動かせなくなった」という経過は、診察時に伝えてください。

徐々に肩が硬くなり動かしにくくなった方は、 五十肩(肩関節周囲炎) をご覧ください。

「痛い」よりも「力が入らない・腕を保持できない」が目立つ方は、 肩腱板損傷 も参考にしてください。

転倒・事故のあとから急に肩が痛く腕を上げられない方は、 転んで肩を打った・腕が上がらない をご覧ください。

石灰沈着性腱板炎が疑われるとき、整形外科では何を調べる?

診察では、痛む場所、肩をどこまで動かせるか、いつ・どのように発症したか、転倒などの外傷がなかったかなどを確認します。

そのうえで、症状や診察所見に応じて画像検査を行います。

レントゲン|肩周辺の石灰沈着を確認

石灰沈着性腱板炎の診断では、レントゲン検査が重要です。

腱板付近に石灰沈着があるかを確認し、骨折や脱臼など骨・関節の問題がないかも含めて評価します。

整形外科でレントゲン検査を行う様子
石灰沈着性腱板炎では、症状・診察所見とあわせてレントゲンで石灰沈着を確認します。

レントゲンで石灰が見つかった=その石灰が必ず現在の痛みの原因、とは限りません。
痛む場所や肩の動き、炎症の状態などをあわせて判断することが重要です。

超音波(エコー)|腱板・滑液包などを確認

超音波検査では、腱板や滑液包など、レントゲンでは確認しにくい軟部組織をリアルタイムに確認できます。

石灰沈着の位置や周囲の状態、腱板などを確認する際に使用されることがあります。

SBC整形外科クリニックで超音波エコー検査を行う様子
エコーでは腱・筋肉・滑液包など、レントゲンでは確認しにくい軟部組織を観察できます。

エコーについて詳しく知りたい方は、 整形外科のエコー検査とは?何がわかる? をご覧ください。

必要に応じてMRI・CTを検討することもあります

石灰の位置や大きさを詳しく確認する場合にCT、腱板断裂などの合併が疑われる場合にMRIが用いられることがあります。

SBC整形外科クリニック西新宿本院・横浜駅前院には院内MRI・CTはありません。より詳しい画像検査が必要と医師が判断した場合は、撮影可能な医療機関への紹介を検討します。

石灰沈着性腱板炎だった場合、どんな治療をする?

治療は、痛みの強さ、石灰の状態、肩の動きなどによって異なります。

多くの場合は、まず保存療法によって痛みや炎症の改善を目指します。

安静・薬物療法

急性期には肩への負担を抑え、症状に応じて消炎鎮痛薬などを用いて痛みの軽減を図ります。

注射療法

痛みや炎症の程度などに応じて、滑液包への注射などが治療選択肢になることがあります。

石灰への処置

石灰の状態や医療機関の治療方針によっては、針を用いて石灰を破砕・吸引する治療が検討されることがあります。

手術

保存療法でも強い痛みや運動障害が続く場合などには、専門医で手術による石灰の摘出を検討することがあります。

これらの治療を全員に同じように行うわけではありません。石灰の状態、症状、肩の動きなどを確認して治療方法を検討します。

石灰沈着性腱板炎の病態・治療についてさらに詳しく知りたい方は、 石灰沈着性腱板炎(石灰性腱炎) をご覧ください。

肩が激痛のとき、自分で動かした方がいい?

「動かさないと肩が固まってしまうのでは」と心配になる方もいるでしょう。

しかし、石灰沈着性腱板炎の急性期では非常に強い炎症が起きている場合があり、痛みを我慢して無理に肩を回したり、強くストレッチしたりする必要はありません。

激痛の時期は、無理なストレッチより原因確認を優先

肩をほとんど動かせないほど痛む場合は、まず整形外科で原因を確認しましょう。強い痛みが落ち着いたあと、状態に応じて肩の可動域を保つ運動やリハビリを検討します。

石灰沈着性腱板炎では、疼痛が落ち着いたあとに温熱療法や運動療法などを行い、肩の拘縮予防や筋力の回復を目指すことがあります。

理学療法士による肩のリハビリテーションの様子
強い痛みが落ち着いたあとは、医師の判断に応じて肩の動きや筋力の回復を目指します。

リハビリについて詳しく知りたい方は、 SBC整形外科クリニックのリハビリテーション科 をご覧ください。

石灰沈着性腱板炎はどのくらいで治る?

回復までの期間は、石灰の状態や症状の程度、治療への反応によって異なります。

石灰沈着性腱板炎には、発症後1〜4週間ほど強い症状を呈する急性型、中等度の症状が1〜6か月続く亜急性型、運動時痛などが6か月以上続く慢性型があります。

これは「激痛でも1〜4週間は我慢すればよい」という意味ではありません。肩を動かせないほど痛む場合は、発症からの日数にかかわらず早めに整形外科へ相談してください。

突然の肩の激痛・石灰沈着性腱板炎についてよくある質問

Q. 夜中に突然肩が激痛になりました。石灰沈着性腱板炎ですか?
石灰沈着性腱板炎では、夜間に突然激しい肩痛が起こり、肩を動かせなくなることがあります。ただし、五十肩や腱板損傷などでも似た症状が起こるため、診察やレントゲンなどを含めて判断します。
Q. 石灰沈着性腱板炎はレントゲンで分かりますか?
レントゲンで腱板付近の石灰沈着を確認することが診断の重要な手がかりになります。ただし、石灰が見えることだけで現在の痛みの原因と決めるのではなく、症状や肩の動きなども合わせて判断します。
Q. 五十肩との違いは何ですか?
どちらも肩痛・夜間痛・運動制限がみられるため、症状だけでは区別しにくい場合があります。石灰沈着性腱板炎では突然激痛が起こることがあり、レントゲンで石灰沈着を確認することが診断の手がかりになります。
Q. 激痛があるときに肩を動かした方がいいですか?
肩をほとんど動かせないほどの激痛がある場合は、無理に肩を回したり強くストレッチしたりせず、まず原因を確認してください。痛みが落ち着いたあと、状態に応じて運動療法やリハビリを検討します。
Q. 石灰があったら必ず手術になりますか?
いいえ。多くの場合はまず保存療法で症状の改善を目指します。保存療法でも強い痛みや肩の運動障害が続く場合などに、手術が検討されることがあります。

まとめ|突然肩が激痛で動かせないなら、我慢して動かす前に整形外科へ

石灰沈着性腱板炎では、夜間などに突然激しい肩痛が起こり、痛みのため腕をほとんど動かせなくなることがあります。

一方、突然の肩痛を起こす原因は石灰沈着性腱板炎だけではありません。五十肩、腱板損傷、骨折・脱臼などとの区別が必要です。

  • 石灰沈着性腱板炎では突然激しい肩痛が起こることがある
  • 夜間に発症し、痛みで肩を動かせなくなる場合がある
  • レントゲンで石灰を確認し、症状や診察所見と合わせて判断する
  • 必要に応じてエコー・MRI・CTなどを検討する
  • 激痛の急性期に無理なストレッチを行わない
  • 胸痛・息苦しさ、高熱、外傷後の変形などを伴う場合は速やかに受診する

「突然肩が痛くなって眠れない」「少し腕を動かすだけでも激痛が走る」「五十肩なのか石灰なのか分からない」という方は、痛みを我慢し続けず整形外科で原因を確認してみてください。

新宿・西新宿で突然の肩の激痛を相談するなら

SBC整形外科クリニック西新宿本院では、突然生じた肩の痛みや、痛みで腕を動かせないといった症状を一般整形外科でご相談いただけます。

院内ではレントゲン・超音波(エコー)検査に対応しており、診察結果に応じて必要な検査・治療を検討します。

MRI・CTなどの詳しい画像検査が必要と判断した場合は、撮影可能な医療機関への紹介を検討します。

SBC整形外科クリニック西新宿本院

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監修医情報

SBC整形外科クリニック
西新宿本院院長

沼倉 裕堅 医師
ぬまくら ひろかた/Hirokata Numakura
経歴
東北大学医学部医学科 卒
湘南藤沢徳洲会病院 内科・救急科・整形外科
いわき市医療センター 整形外科
竹田綜合病院 整形外科
山形市立病院済生館 整形外科
Mahidol Univ. Ramathibodi hospital 整形外科(タイ)
いしがみ整形外科クリニック
SBC整形外科クリニック

運営者情報

運営クリニック SBC整形外科クリニック 西新宿本院
住所 〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-21-3 新宿大京ビル7階
お問い合わせ 0120-962-992
院長 沼倉 裕堅 医師
医師紹介
SBC整形外科クリニック 西新宿本院
沼倉 裕堅 院長
Hirokata Numakura
【所属学会】
  • 日本整形外科学会
  • 日本再生医療学会
  • 日本四肢再建・創外固定学会
【経歴】
  • 2017年
    Mahidol University Faculty of Medicine Ramathibodi Hospital 整形外科 留学
  • 2018年
    東北大学医学部医学科 卒業
  • -
    湘南藤沢徳洲会病院 救急科・内科・整形外科
  • -
    スカイ整形外科クリニック
  • 2020年
    いわき市医療センター 整形外科
  • 2021年
    竹田綜合病院 整形外科
  • 2022年
    山形市立病院済生館 整形外科
    いしがみ整形外科クリニック
    西新宿整形外科クリニック
  • 2025年
    SBC整形外科クリニック 西新宿本院