「昼間は腕を動かせるのに、夜になると肩がズキズキして眠れない」「寝返りをすると肩が痛くて目が覚める」と困っていませんか。
昼間に肩を動かせる場合でも、夜間の痛みで睡眠が妨げられているなら整形外科へ相談する目安になります。五十肩(肩関節周囲炎)だけでなく、肩腱板損傷・肩腱板断裂などでも夜間痛がみられ、腕を上げられる場合もあります。
先に結論|昼間に動かせても、眠れない肩痛は整形外科へ
痛みで寝つけない、夜中に何度も目が覚める、夜間痛が以前より強くなっている場合は、「腕が上がるから大丈夫」と判断せず整形外科へご相談ください。
腕に力が入りにくい、肩の動く範囲が狭くなってきた、外傷後から痛むなどの症状があれば、肩関節・腱板などの状態を確認します。
30秒で確認|今の肩痛は?
痛みで眠れない・夜中に目が覚める
→ 睡眠に支障が出ているため整形外科への相談を検討
昼間は普通に腕を上げられる
→ 腕が上がるだけでは腱板などの障害を否定できません
力が入りにくい・肩の動きが悪くなってきた
→ 腱板や肩関節の状態を確認
突然の激痛で肩をほとんど動かせない
→ 石灰沈着性腱板炎など急性の肩疾患も確認
肩の夜間痛だけで救急という意味ではありません
ただし、肩・腕の痛みに胸痛、胸の圧迫感、息苦しさ、冷や汗などを伴う場合や、肩が赤く大きく腫れて発熱している場合、外傷後に明らかな変形がある場合は、通常の整形外科予約を待たず速やかな医療対応を優先してください。
「病院へ行くほどなのか」を先に確認したい方は、 整形外科を受診する目安を見る →
あります。昼間に腕を上まで動かせることだけでは、肩の病気を否定できません。
肩腱板断裂では、肩の運動痛や夜間痛がありながらも、腕を上げること自体は可能な方がいます。
また、五十肩では痛みとともに肩の動きが徐々に悪くなり、夜中にズキズキして睡眠が妨げられることがあります。
そのため、受診するかどうかは「腕が何度まで上がるか」だけではなく、夜間痛による睡眠への影響、筋力、日常動作、症状が悪化しているかを含めて考えます。
「夜に痛い=五十肩」とは限りません
夜間痛は五十肩だけでなく、腱板損傷・腱板断裂、石灰沈着性腱板炎などでもみられます。夜間痛という症状だけで病名を決めず、肩の動き・筋力・発症の仕方などを合わせて評価します。
「何日続いたら受診する」という日数だけではなく、睡眠への影響、症状の悪化、筋力低下、可動域の変化を目安にしてください。
痛みで寝つけない・夜中に目が覚める
肩の痛みによって睡眠が繰り返し妨げられている場合は、すでに生活へ影響が出ています。昼間に腕を動かせる場合でも整形外科へ相談する目安になります。
痛い側を下にすると強く痛む
肩腱板の障害などでは、痛い側を下にした寝姿勢で痛みが強くなる場合があります。寝姿勢だけで病名は決まりませんが、診察時に伝えたい症状です。
以前より夜間痛が強くなっている
夜だけだった痛みが強くなる、日中にも痛むようになるなど、症状が変化している場合は原因を確認してください。
腕は上がるが、力が入りにくい
上げた腕を保ちにくい、荷物を持つと力が抜ける、左右で筋力差を感じる場合は、腱板や神経などの状態を確認します。
肩の動く範囲が狭くなってきた
着替え、洗髪、背中へ手を回すなどの日常動作が徐々に難しくなっている場合は、肩関節の可動域制限について確認します。
転倒・スポーツ・重い物を持ったあとから痛む
外傷や負荷をきっかけに夜間痛や筋力低下が出た場合は、腱板損傷や骨・関節のけがなども含めて評価します。
「昼間は仕事ができる」「腕は上がる」だけで受診を控える必要はありません
睡眠を妨げるほどの肩痛は、診察時に伝える重要な症状です。「五十肩なのか分からない」「レントゲンやMRIが必要か分からない」という段階でも一般整形外科で相談できます。
夜になると肩が痛み、睡眠に支障が出ている方へ
昼間に腕を動かせる場合でも、夜間痛が続く、力が入りにくい、肩の動きが変わってきた場合は一般整形外科でご相談いただけます。
西新宿駅から徒歩2分
一般整形外科の保険診療
院内X線・超音波(エコー)検査に対応
肩の可動域・筋力・痛む場所・夜間痛の出方などを確認し、必要な検査や治療を判断します。
西新宿本院|整形外科保険診療を予約する※Web予約では「整形外科保険診療」をお選びください。胸痛・息苦しさなど緊急性が疑われる場合は通常外来の予約を待たず、速やかな医療対応を優先してください。
夜間痛という症状だけでは病名は決まりません。症状の出方に応じて、主に次のような肩の病気などを確認します。
腱板は、肩関節を安定させながら腕を動かすために重要な腱の集まりです。腱板を損傷すると、腕を上げ下げするときの痛み、肩から上腕外側の痛み、筋力低下、夜間痛などがみられることがあります。
特に覚えておきたいのは、腱板断裂があっても腕を上げられる場合があることです。「腕が上まで上がるから腱板は問題ない」とは判断できません。
筋力低下が特に気になる方は、 肩に力が入らない・腕が落ちる|腱板損傷?整形外科へ をご覧ください。
五十肩では肩の痛みとともに関節の動きが悪くなり、夜中にズキズキして眠れないほど痛むことがあります。
着替え、洗髪、背中へ手を回すなどの日常動作が徐々に難しくなってきた場合は、肩関節の可動域も確認します。
肩腱板に石灰が沈着して炎症を起こす病気で、夜間に突然激しい肩痛が始まり、睡眠が妨げられたり、肩をほとんど動かせなくなったりする場合があります。
「昼間はある程度動かせるが夜に痛む」という本記事の中心的な症状よりも、突然の激痛・著しい運動制限が中心の場合は、石灰沈着性腱板炎の記事で詳しく解説しています。
突然肩が激痛で動かせない|石灰沈着性腱板炎?整形外科の受診目安
肩関節そのものではなく、頚椎から腕へ向かう神経への影響などによって、肩から腕に痛みが出る場合もあります。
首を動かすと症状が変わる、肩だけでなく腕・手まで痛みやしびれが広がる場合は、肩関節だけに原因を限定せず頚椎や神経についても確認します。
診察では「夜に痛む」という情報だけでなく、肩の可動域・筋力・痛む場所・発症の仕方・首や腕の症状などを確認します。
夜間痛の出方
寝つけない、夜中に目が覚める、寝る姿勢によって変化するなど
肩の可動域
腕を前・横へ上げる、背中へ回すなどの動き
筋力
腕を上げる力、上げた状態を保つ力などの左右差
痛む場所
肩の前・外側・上側・上腕など
肩以外の症状
首の痛み、腕・手のしびれ、発熱、外傷歴など
症状に応じて、骨・関節の状態や石灰沈着などを確認するためX線検査を検討します。
一方で、腱板そのものをX線だけで詳しく評価できるわけではありません。「レントゲンで大きな異常がない=夜間痛の原因がない」という意味ではありません。
腱板や滑液包などの軟部組織が症状に関係すると考えられる場合には、超音波(エコー)検査を検討することがあります。
X線とエコーでは確認しやすい組織が異なります。夜間痛があるから必ず両方を行うのではなく、診察所見から必要な検査を選びます。
腱板損傷の範囲や肩関節内部をさらに詳しく確認する必要がある場合は、MRI検査を検討することがあります。
西新宿本院には院内MRI・CTはありません
MRI・CTなど院内で対応できない詳しい画像検査が必要と判断した場合は、対応可能な医療機関への紹介を検討します。「MRIを撮るべきか」を患者さん自身で判断してから受診する必要はありません。
原因を確かめようとして、痛い肩を何度も大きく動かしたり、強い痛みを我慢してストレッチしたりする必要はありません。
長期間まったく動かさない、と自己判断する必要もありません
適切な運動量は病態や症状の時期によって異なります。五十肩などでは運動療法が必要になることもあるため、強い痛みがある状態で無理に動かすことも、長期間完全に固定することも自己判断せず、診察後の指示に従ってください。
肩の夜間痛そのものは肩疾患でもみられますが、次のような症状を伴う場合は通常の肩痛と分けて考えます。
このような場合は、通常の整形外科予約を待たず救急医療機関への相談や119番への通報を含め、速やかな医療対応を検討してください。
相談できます。肩腱板断裂などでは腕を上げられる場合もあります。夜間痛で睡眠が妨げられている、筋力低下がある、症状が悪化している場合は、可動域だけで様子見を決めず整形外科へご相談ください。
夜間痛は五十肩でみられますが、腱板損傷・腱板断裂や石灰沈着性腱板炎などでも起こります。夜に痛むことだけで五十肩とは判断できません。
そうとは限りません。肩腱板断裂があっても肩の挙上が可能な方はいます。夜間痛のほか、筋力低下や上げた腕を保ちにくい症状なども含めて評価します。
腱板障害でみられることがある症状ですが、寝姿勢だけで腱板損傷とは判断できません。五十肩などほかの肩疾患でも夜間痛が生じるため、肩の動きや筋力などを合わせて確認します。
必ずではありません。肩の可動域・筋力・痛む場所などを確認し、必要に応じてX線や超音波検査などを検討します。MRIが必要と判断した場合、西新宿本院には院内MRIがないため、対応可能な医療機関への紹介を検討します。
「昼間は肩が動くから整形外科へ行くほどではない」と考える必要はありません。夜になると肩が痛くて眠れない、痛みで繰り返し目が覚めるという状態は、生活に支障が出ている症状です。病名や必要な検査を自分で判断する必要はないため、夜間痛が続く場合は一般整形外科で原因を確認することをご検討ください。
症状に合わせて確認したいページ
SBC整形外科クリニック西新宿本院の院長は、沼倉 裕堅医師です。