肩に力が入らない・腕が落ちる|腱板損傷?整形外科へ | SBC整形外科クリニック

肩に力が入らない・腕が落ちる|腱板損傷?整形外科へ

「肩に力が入らず、腕を上げても下がってしまう」「反対の腕で持ち上げれば上がるのに、自分の力では保てない」「重い物を持とうとしても肩に力が入らない」と感じていませんか。

肩の力の入りにくさ・腕を持ち上げにくい・上げた腕を保持できないといった症状では、肩腱板損傷が関係していることがあります。

先に結論

「痛くて腕が上がらない」と「力が入らず腕を保てない」は、確認するポイントが異なります

腱板を傷めると、肩の痛みだけではなく、腕を上げるときの筋力低下や、上げた腕を保持しにくい症状がみられることがあります。

ただし、腕に力が入らない原因は腱板損傷だけではありません。頚椎から出る神経の障害、外傷、肩関節周囲の病気などでも筋力低下が起こるため、症状だけで病名を決めず整形外科で確認することが重要です。

突然、片腕に力が入らなくなった場合は注意してください

肩の病気ではなく、脳や神経の病気による筋力低下の場合もあります。

  • 突然、片方の腕・手足に力が入らなくなった
  • 顔の片側が動かしにくい・しびれる
  • ろれつが回らない、言葉が出にくい
  • 急に歩きにくくなった
  • 突然の激しい頭痛などを伴う

このような場合は通常の整形外科外来を待たず、救急医療を優先してください。

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肩に力が入らない・腕が落ちる|腱板損傷で起こる?

腱板とは、肩関節の深い位置にある筋肉・腱の集まりで、上腕骨を安定させながら肩を動かす働きをしています。

腱板が傷ついたり断裂したりすると、肩の安定性や腕を上げる働きに影響し、痛みだけではなく腕を上げるときに力が入りにくいと感じることがあります。

肩関節周辺の位置を示したイラスト
肩関節は、骨だけでなく腱板など複数の組織が関わって腕を動かしています。

例えば、

  • 腕を横から上げようとしても力が入りにくい
  • 一度腕を上げても、その位置を保ちにくい
  • 腕を下ろす途中で力が抜けるように感じる
  • 洗濯物を干す・高い場所へ物を置く動作がしにくい
  • 肩の痛みや夜間痛も伴っている

といった症状がみられることがあります。

「腕が落ちる」症状を確認するドロップアームサインとは

整形外科では、腱板損傷が疑われる場合に、腕を持ち上げた状態から保持できるかなどを確認する診察があります。

SBC整形外科クリニックの肩腱板損傷ページでも、腕を横へ上げた状態を保てない、わずかな抵抗で腕が下がってしまう場合に腱板損傷を疑うドロップアームサインについて解説しています。

ただし、これはあくまで診断の参考となる所見の一つです。自宅で何度も腕を上げ下げして確認したり、「腕が落ちたから腱板断裂」と自己診断したりする必要はありません。

「痛くて腕が上がらない」と「力が入らない」は同じ?

肩を上げられないときは、「何が原因で上げられないのか」を確認することが重要です。

痛くて上げられない

腕を動かす力はあっても、痛みが強いため途中で動作を止めてしまう状態です。五十肩、腱板損傷、石灰沈着性腱板炎、外傷など、さまざまな原因でみられます。

力が入らず上げられない・保持できない

強い痛みだけでは説明しにくい筋力低下があり、腕を持ち上げにくい、持ち上げても保持できない状態です。腱板損傷だけでなく、神経への影響なども確認します。

実際には「痛みもあるし、力も入りにくい」というケースもあります。

そのため、受診時には単に「腕が上がらない」だけではなく、「痛くて止まるのか」「力が抜ける感じなのか」「他の人に持ち上げてもらえば動くのか」などを医師へ伝えると診察の参考になります。

肩に力が入らない原因は腱板損傷だけではありません

「肩に力が入らない」という症状だけで、腱板損傷と判断することはできません。

頚椎・神経の問題

頚椎症性神経根症などでは、首から腕へ向かう神経が刺激・圧迫され、肩から腕の痛み・しびれだけでなく、上肢の筋力低下がみられることがあります。

首を動かすと腕まで痛む、指にしびれがある、握力も落ちている場合などは、肩関節だけでなく頚椎・神経も確認します。

五十肩・肩関節周囲炎

痛みや関節の硬さによって腕を動かしにくくなることがあります。一般に、腱板断裂では五十肩ほど強い関節拘縮がみられないケースもありますが、症状だけで完全に区別することはできません。

骨折・脱臼などの外傷

転倒して肩を打った直後から腕が上がらない場合は、上腕骨近位部骨折、肩関節脱臼、鎖骨骨折などの外傷も確認する必要があります。

その他の神経障害

大きな外傷などをきっかけに、腕神経叢など肩から腕へつながる神経が損傷すると、肩を持ち上げる力そのものが低下する場合があります。

首から腕・手にしびれや力の入りにくさがある方は、 頚椎症性神経根症 もご覧ください。

転倒後から急に腕が上がらなくなった方は、 転んで肩を打った・腕が上がらない も参考にしてください。

肩に力が入らないとき、整形外科へ行く目安

肩や腕の筋力低下が続いている場合は、単なる肩こりと決めつけず整形外科で相談できます。

特に次のような場合は、受診を検討してください。

  • 腕を上げようとしても明らかに力が入りにくい
  • 上げた腕を保持できず下がってしまう
  • 左右で肩の力に明らかな差がある
  • 夜間痛があり、睡眠にも支障がある
  • 転倒・スポーツ・重い物を持ったあとから症状が出た
  • 数日~数週間たっても改善せず、生活や仕事に支障がある

「痛い」よりも「力が入らない」が気になる方へ

SBC整形外科クリニック西新宿本院は西新宿駅から徒歩2分です。

肩関節だけでなく、必要に応じて頚椎・神経への影響も含めて診察します。「腱板なのか分からない」という段階でもご相談ください。

肩に力が入らない症状を相談する →

※Web予約では「整形外科保険診療」をお選びください。必要な検査・治療は診察後に医師が判断します。

腱板損傷が疑われるとき、整形外科ではどんな検査をする?

整形外科では「腕が落ちるか」だけを見るのではなく、痛む場所、筋力、肩関節の動き、首や手の症状などを総合的に確認します。

診察・筋力の確認

腕をどこまで自力で上げられるか、上げた状態を保てるか、外から加えた抵抗に耐えられるかなどを確認します。

また、肩関節そのものの動きが硬くなっていないか、首を動かしたときに腕の症状が変化しないかなども確認します。

整形外科医が患者の症状を確認して診察している様子
肩の症状だけでなく、発症時期・外傷の有無・しびれなども確認し、原因を考えます。

レントゲン検査

レントゲンでは骨折、脱臼、肩関節周辺の骨の状態などを確認できます。

一方で、腱板そのものはレントゲンでは十分に評価できません。レントゲンに大きな異常がなくても、肩の力の入りにくさが続く場合には軟部組織の評価を検討します。

超音波(エコー)検査

超音波検査では、肩を動かしながら腱板などの軟部組織を確認できます。症状や診察所見に応じて、腱板の損傷・断裂などが疑われる場合に検討されます。

整形外科で超音波エコー検査を行う様子
超音波検査では、腱や筋肉などレントゲンでは確認しにくい軟部組織を評価します。

MRI検査

腱板損傷の範囲や肩関節内部を詳しく確認する必要がある場合には、MRI検査を検討します。

SBC整形外科クリニック西新宿本院・横浜駅前院には院内MRI・CTはありません。MRIなどの詳しい画像検査が必要と判断した場合は、対応可能な医療機関への紹介を検討します。

腱板損傷だった場合の治療|リハビリで治る?

治療は、腱板損傷の範囲、痛み、筋力低下の程度、年齢、生活・仕事への影響、外傷性かどうかなどを確認して決めます。

腱板損傷が確認されたからといって、すべての方がすぐに手術になるわけではありません。症状や状態に応じて、まず保存療法を行うケースがあります。

薬物療法・注射など

痛みや炎症の程度に応じて、消炎鎮痛薬などの薬物療法や注射療法を検討することがあります。

リハビリテーション

肩関節の可動域、損傷していない腱板の機能、肩甲骨・体幹の動きなどを確認し、肩への負担を減らしながら機能回復を目指します。

手術

損傷範囲が大きい、明らかな筋力低下がある、外傷による断裂、保存療法でも痛みや機能障害が改善しないなどの場合には、専門医で手術を検討することがあります。

理学療法士による肩のリハビリテーションの様子
医師がリハビリの適応があると判断した場合は、現在の身体機能を確認しながら治療を進めます。

リハビリは「断裂した腱を運動だけで元どおりにつなげる治療」ではありません。

損傷していない筋肉・腱板や肩甲骨などの働きを活かし、痛みの軽減や肩の機能改善を目指す治療です。

肩腱板損傷についてさらに詳しく知りたい方は、 肩腱板損傷の症状・検査・治療 をご覧ください。

リハビリについては、 SBC整形外科クリニックのリハビリテーション科 もご覧ください。

肩に力が入らないとき、自分で筋トレしてもいい?

原因が分からない段階で、ダンベルやチューブなどを使って無理に肩を鍛えることはおすすめできません。

腱板損傷がある場合は、負荷のかけ方によって痛みが強くなることがあります。また、骨折・脱臼・神経障害など別の原因が隠れている場合もあります。

特に、以前できていた動作が急にできなくなった、左右で明らかに筋力が違う場合は、筋トレを始める前に原因を確認しましょう。

肩に力が入らない・腱板損傷についてよくある質問

Q. 腕を上げると途中で落ちるのは腱板断裂ですか?
腱板損傷でみられることがある症状ですが、それだけで腱板断裂とは診断できません。痛みのため保持できない場合や、神経による筋力低下などでも似た症状が起こるため、診察や画像検査を含めて判断します。
Q. 腕は上がるのですが、腱板損傷の可能性はありますか?
あります。日本整形外科学会でも、腱板断裂があっても多くの患者さんは腕を挙げられると説明しています。「腕が上がる=腱板に問題がない」とは限りません。
Q. 五十肩と腱板損傷はどう見分けますか?
五十肩では関節自体の動きが硬くなることが多く、腱板損傷では可動域が比較的保たれていても痛み・筋力低下がみられる場合があります。ただし、両者は症状が重なるため自己判断だけで区別することは難しく、整形外科での診察・検査が必要です。
Q. レントゲンで異常なしなら腱板も問題ありませんか?
そうとは限りません。レントゲンは骨・関節の評価に有用ですが、腱板そのものを十分に確認できる検査ではありません。症状や診察所見に応じて超音波検査やMRIを検討します。
Q. 腱板損傷はリハビリだけで治りますか?
損傷の程度によって異なります。保存療法で痛みや機能が改善するケースもありますが、リハビリは断裂した腱そのものを必ず修復する治療ではありません。損傷範囲や筋力低下、日常生活への影響などを確認し、必要に応じて手術を含めた治療を検討します。

まとめ|肩に力が入らない・腕を上げても落ちる場合は、痛みだけでなく筋力を確認しましょう

肩腱板損傷では、肩の痛みや夜間痛だけではなく、腕を持ち上げるときの力の入りにくさや、上げた腕を保持しにくい症状がみられることがあります。

一方、頚椎・神経の問題や外傷などでも同様の筋力低下が起こるため、「腕が落ちる=腱板断裂」と決めつけることはできません。

  • 腱板損傷では腕を上げるときに力が入りにくいことがある
  • 腕が上がる場合でも腱板損傷を否定できない
  • 「痛くて上がらない」と「力が入らない」は分けて確認する
  • 首・腕のしびれを伴う場合は頚椎や神経も確認する
  • レントゲンだけでは腱板そのものを十分に評価できない
  • 突然の片側の筋力低下や言語障害などは救急受診を優先する

「肩が痛いというより力が入らない」「持ち上げた腕が下がってくる」「左右で明らかに肩の力が違う」という方は、無理に筋トレを続けず整形外科で原因を確認してみてください。

新宿・西新宿で肩の力の入りにくさを相談するなら

SBC整形外科クリニック西新宿本院では、肩の痛みだけでなく、「肩に力が入らない」「腕を上げにくい」といった症状も一般整形外科でご相談いただけます。

診察では肩関節の動きや筋力などを確認し、必要に応じてX線検査・超音波検査などを検討します。

MRIなどの詳しい画像検査や、手術を含めた専門的な治療が必要と判断した場合は、対応可能な医療機関への紹介を検討します。

SBC整形外科クリニック西新宿本院

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監修医情報

SBC整形外科クリニック
西新宿本院院長

沼倉 裕堅 医師
ぬまくら ひろかた/Hirokata Numakura
経歴
東北大学医学部医学科 卒
湘南藤沢徳洲会病院 内科・救急科・整形外科
いわき市医療センター 整形外科
竹田綜合病院 整形外科
山形市立病院済生館 整形外科
Mahidol Univ. Ramathibodi hospital 整形外科(タイ)
いしがみ整形外科クリニック
SBC整形外科クリニック

運営者情報

運営クリニック SBC整形外科クリニック 西新宿本院
住所 〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-21-3 新宿大京ビル7階
お問い合わせ 0120-962-992
院長 沼倉 裕堅 医師
医師紹介
SBC整形外科クリニック 西新宿本院
沼倉 裕堅 院長
Hirokata Numakura
【所属学会】
  • 日本整形外科学会
  • 日本再生医療学会
  • 日本四肢再建・創外固定学会
【経歴】
  • 2017年
    Mahidol University Faculty of Medicine Ramathibodi Hospital 整形外科 留学
  • 2018年
    東北大学医学部医学科 卒業
  • -
    湘南藤沢徳洲会病院 救急科・内科・整形外科
  • -
    スカイ整形外科クリニック
  • 2020年
    いわき市医療センター 整形外科
  • 2021年
    竹田綜合病院 整形外科
  • 2022年
    山形市立病院済生館 整形外科
    いしがみ整形外科クリニック
    西新宿整形外科クリニック
  • 2025年
    SBC整形外科クリニック 西新宿本院