「脚がしびれるけれど腰は痛くない。整形外科でいい?」「脳の病気が心配だから脳神経外科へ行くべき?」と、受診先に迷っていませんか。
腰痛がなくても、脚のしびれは整形外科で相談できる場合があります。腰椎から出る神経や、膝・足首などを通る末梢神経が影響を受けても、腰そのものには痛みが出ないことがあるためです。
先に結論|「腰痛があるか」だけで受診先は決まりません
徐々に続く脚・足のしびれで、歩行や姿勢によって症状が変わる、足の一部だけしびれる、脚や足に力が入りにくいなどの場合は、整形外科が受診先の候補です。
一方、左右の足先に同じようなしびれが広がるなど、運動器との関連がはっきりしない場合は、脳神経内科や内科などでの評価が適することもあります。
突然の片側のしびれ・麻痺は診療科選びより救急対応を優先
片側の顔・腕・脚が突然しびれる、急に力が入らない、ろれつが回らない、突然歩けなくなる、見え方がおかしいなどの場合は、脳卒中などの緊急疾患を除外する必要があります。通常外来を予約して待つのではなく、119番への通報を検討してください。
30秒で確認|脚のしびれは何科?
脚・足の限られた範囲のしびれが徐々に続く
→ 整形外科が受診先の候補
立つ・歩く・座るなどで症状が変わる
→ 腰椎や脚の末梢神経などを整形外科で確認
左右の足先が同じようにしびれ、姿勢との関連が乏しい
→ 脳神経内科・内科なども受診先の候補
片側の顔・腕・脚の症状が突然出た、急な麻痺や言葉の異常がある
→ 外来の診療科選びではなく救急対応を優先
自分がどこに当てはまるか詳しく確認したい方は、 受診先の分かれ目を見る →
この記事で分かること
脚のしびれで受診先を考えるときは、腰痛があるかどうかより、「突然か徐々にか」「どの範囲か」「姿勢や歩行で変わるか」「筋力低下を伴うか」が重要です。
整形外科が受診先の候補
脳神経内科・内科なども受診先の候補
救急対応を優先
病名を自分で決めてから受診する必要はありません
「腰なのか、脚の神経なのか分からない」という段階でも構いません。緊急性が疑われる症状でなければ、症状の出方を確認したうえで受診し、必要に応じて他診療科での評価につなげます。
あります。腰椎に関連する神経症状があっても、必ず腰痛を伴うわけではありません。
腰椎から出る神経根や馬尾神経が影響を受けると、お尻・太もも・すね・ふくらはぎ・足などに、しびれや感覚の低下、痛み、筋力低下などが生じることがあります。
腰椎椎間板ヘルニアでは腰より脚の症状が目立つ場合があり、腰部脊柱管狭窄症や腰椎変性すべり症でも、腰痛が目立たず歩行時の脚症状が中心になることがあります。
「腰が痛くない=腰は関係ない」とは判断できません
腰痛の有無だけではなく、しびれる範囲、姿勢や歩行との関係、感覚、筋力、反射などを合わせて原因を考えます。
腰椎由来の脚症状について詳しく知りたい方は、 腰椎椎間板ヘルニアの主な症状と治療方法について をご覧ください。
腰痛はないけれど、脚のしびれが続いている方へ
歩行や姿勢で症状が変わる、足の特定の範囲がしびれる、脚や足に力が入りにくいなどの場合は、整形外科でご相談いただけます。
西新宿駅から徒歩2分
一般整形外科の保険診療
しびれる範囲、感覚、筋力、歩行、腰・膝・足首などの状態を確認し、必要な検査や他科での評価が必要かを判断します。
西新宿本院|整形外科保険診療を予約する※Web予約では「整形外科保険診療」をお選びください。突然の麻痺や言葉の異常など緊急性が疑われる場合は、通常外来の予約を待たず救急対応を優先してください。
「しびれ=脳神経外科」と考える方もいますが、しびれの診断では脳神経内科が受診先の候補になることもあります。
脳神経内科
脳・脊髄・末梢神経・筋肉などに関係する症状について、神経学的診察や必要な検査から原因を調べる診療科です。
脳神経外科
脳・脊髄などの病気を、外科的治療を含めて診療する診療科です。医療機関によって診療範囲は異なります。
脳卒中が心配な症状では「どちらの外来か」を選ばない
脳卒中などを疑う突然の麻痺・しびれでは、脳神経外科か脳神経内科かを調べて通常外来を予約するのではなく、救急対応を優先することが重要です。
整形外科では「脚がしびれる=腰の病気」と決めつけず、腰椎から脚へ向かう神経や、脚そのものを通る末梢神経などを確認します。
腰椎椎間板ヘルニアなどで神経根が刺激・圧迫されると、お尻から太もも・すね・ふくらはぎ・足先などにしびれや痛みが出ることがあります。
腰そのものの痛みより、脚のしびれ・感覚低下・筋力低下などが目立つ場合もあります。
立ったり歩いたりすると脚のしびれや痛みが強くなり、休むと再び歩けるようになる場合は、腰部脊柱管狭窄症などでみられる間欠性跛行について確認します。
腰痛がほとんどない場合でも、歩行時の脚症状が中心となることがあります。
膝の外側付近を通る腓骨神経が障害されると、すねの外側から足の甲などにしびれ・感覚低下が出る場合があります。
足首や足指を上へ反らしにくい、つま先が引っかかるなどの筋力低下を伴う場合もあります。
内くるぶし付近を通る脛骨神経やその枝が影響を受けると、足裏などにしびれ・違和感が出る場合があります。
内くるぶしから足裏がしびれる|足首で神経が圧迫されることも?
しびれる場所だけで原因は確定できません
腰椎から出る神経と脚の末梢神経では、似た範囲に症状が出ることがあります。しびれの分布は重要な手掛かりですが、それだけで自己診断する必要はありません。
脚のしびれでは、原因となる病名を考える前に、緊急性の高い症状がないかを確認することが重要です。
次のような症状では119番への通報を検討してください
症状が一度軽くなった場合でも、突然出現した神経症状は自己判断で通常外来まで待たないでください。
救急車を呼ぶ目安については、 厚生労働省「こんな時は迷わず119へ」 もご確認ください。
腰椎などで馬尾神経が強く影響を受けた場合にも、通常外来を待たない方がよい症状が出ることがあります。
こうした場合も通常の整形外科予約日を待たず、救急医療機関を含めて速やかに相談してください。
整形外科では、しびれる場所だけで病名を決めるのではなく、症状の始まり方・感覚・筋力・歩行・姿勢との関係などを確認します。
しびれる範囲
お尻・太もも・すね・ふくらはぎ・足の甲・足裏・足指など
症状の始まり方
突然か徐々にか、いつから続いているか
感覚・筋力・反射
左右差、足首・足指の動かしにくさなど
歩き方
つまずき、足のもつれ、歩ける距離、歩行による症状の変化など
姿勢との関係
立つ・歩く・座るなどでしびれが変化するか
腰椎などの骨の配列や変化を確認する必要がある場合には、X線(レントゲン)検査を検討します。
ただし、X線では神経そのものを詳しく評価できません。「脚がしびれるから必ずレントゲン」というものではなく、症状・診察所見から必要性を判断します。
神経根・脊柱管などを詳しく確認する必要がある場合にはMRIを検討します。また、原因によっては神経伝導検査や筋電図など、別の検査が必要になることもあります。
西新宿本院には院内MRI・CTはありません
MRI・CTなど院内で対応できない詳しい画像検査や、他診療科での評価が必要と判断した場合は、対応可能な医療機関への紹介を検討します。
病名や神経の名前を自分で調べる必要はありません。次の情報を整理しておくと、診察時の参考になります。
「そもそも整形外科で相談できる症状なのか」で迷う方は、 「これって整形外科?」何科かわからない症状10選|受診先に迷ったときの目安 も参考にしてください。
腰痛がなくても、腰椎から出る神経や脚の末梢神経が原因となるしびれはあります。歩行や姿勢で変化する、足の限られた範囲がしびれる、筋力低下を伴うなどの場合は整形外科が受診先の候補です。
すべての脚のしびれで脳神経外科が第一選択になるわけではありません。原因が脳・脊髄・末梢神経など幅広く考えられる場合は、脳神経内科が診断の窓口になることもあります。突然の麻痺や言葉の異常などがある場合は、通常外来を探さず救急対応を優先してください。
足の甲の限られた範囲のしびれでは、腰椎から出る神経や腓骨神経などの末梢神経が関係する場合があります。症状の場所だけで判断せず、感覚や筋力なども含めて確認します。
腰椎疾患でも両脚に症状が出ることはありますが、左右対称に足先からしびれる場合は、多発性の末梢神経障害や内科的な原因なども考えます。姿勢・歩行との関連が乏しい場合などは、脳神経内科や内科も受診先の候補になります。
必ずではありません。しびれる範囲、始まり方、感覚・筋力・反射・歩行などを確認し、必要な場合に詳しい画像検査を検討します。西新宿本院には院内MRI・CTがないため、必要な場合は対応可能な医療機関への紹介を検討します。
「腰痛がないから整形外科ではない」「しびれだから脳神経外科」と単純に決める必要はありません。徐々に続く脚のしびれで、歩行・姿勢との関係や局所的な感覚異常がある場合は整形外科が受診先の候補です。一方、神経症状の分布によっては脳神経内科・内科などが適することもあり、突然発症した麻痺やしびれでは診療科選びより救急対応を優先します。
SBC整形外科クリニック西新宿本院の院長は、沼倉 裕堅医師です。