ダッシュした瞬間、太ももの前側に「ピキッ」と鋭い痛みが走った。走るのをやめたら少し落ち着いたものの、歩くと痛い、脚を持ち上げにくい。
このような症状では、大腿四頭筋の肉離れが考えられます。特に急加速や全力疾走では、大腿直筋という筋肉に強い負荷がかかります。ただし、突然の痛みがすべて肉離れとは限らず、腱損傷や成長期の裂離骨折なども確認が必要な場合があります。
先に結論|歩けても肉離れは否定できません
ダッシュの瞬間に太ももの前側が急に痛くなった場合は、運動を中止し、筋肉や腱の損傷を確認することが大切です。
特に注意したい症状
太ももの前側には、大腿四頭筋という筋肉群があります。大腿直筋・外側広筋・内側広筋・中間広筋の4つで構成され、主に膝を伸ばす働きを担います。
なかでも大腿直筋は、股関節と膝関節の両方をまたぐ筋肉です。走り始めの急加速や全力疾走、ボールを強く蹴る動作では、筋肉が引き伸ばされながら強い力を発揮することがあり、損傷が生じる場合があります。
受傷した瞬間に「ブチッ」と感じる場合もありますが、こうした感覚がなくても肉離れは起こります。また、損傷の程度によっては歩行できる場合があります。
肉離れを疑う経過
特定の動作中に突然痛みが出て、走るのを中断することがあります。局所的な痛みや筋力低下などを伴う場合があります。
一般的な遅発性筋肉痛
慣れない運動や強い運動のあと、数時間から翌日以降に痛みや張りが出ることが一般的です。
ただし、痛みが出たタイミングだけで確実に区別できるわけではありません。突然の強い痛みがある場合は、単なる筋肉痛だと決めつけないことが大切です。
ダッシュによる大腿前面の痛みでは、痛む場所が診察の手掛かりになります。ただし、痛む位置だけで病名を確定することはできません。
太ももの前側・中央付近
大腿直筋などの筋損傷が考えられます。急加速の瞬間に痛みが出た、走るときに力を出しにくいといった経過を確認します。
股関節に近い太ももの付け根
大腿直筋の近位部や腱の損傷などを考えます。成長期では、筋肉が骨に付く部分の裂離骨折にも注意が必要です。
膝のお皿の少し上
大腿四頭筋腱など、膝を伸ばす働きに関わる組織も確認します。膝を自分で伸ばせない、伸ばした状態を保てない場合は早急な評価が必要です。
成長期の選手は骨の損傷にも注意
中学生・高校生などの成長期では、強いダッシュやキックをきっかけに骨盤周囲の裂離骨折が起こることがあります。太ももの付け根に急激な痛みが出て、歩行や競技継続が難しい場合は、肉離れと決めつけずに医療機関で確認してください。
キック動作で脚の付け根や鼠径部が痛む方は、サッカーでボールを蹴ると鼠径部が痛い場合の原因と受診目安も参考にしてください。
ダッシュ中に突然太ももの前側が痛くなった場合は、まず運動を中止してください。痛みが少し軽くなっても、その場で全力疾走を繰り返して確認する必要はありません。
冷却は痛みの軽減を目的とするもので、筋肉の修復を早める効果が確立しているわけではありません。氷を直接皮膚に長時間当てることは避けてください。
受傷直後に避けたいこと
ただし、すべての筋損傷で長期間動かさない方がよいわけではありません。運動を再開する範囲やタイミングは、損傷の程度と症状に応じて判断します。
受診の必要性は、受傷してからの日数だけでなく、痛みの強さ、筋力の変化、歩行への影響などを含めて判断します。
特に、体重をかけられない、膝を自力で十分に伸ばせない、明らかな筋力低下がある場合は、当日中の医療評価を検討してください。
まれに、重い筋損傷や筋肉内の出血などに伴って緊急の評価が必要になることがあります。
次のような症状は通常の予約を待たないでください
急速に悪化する強い痛みや腫れでは、コンパートメント症候群なども考慮する必要があります。足先の色や感覚に明らかな変化が出る前でも、緊急評価が必要な場合があります。
新宿・西新宿で太ももの肉離れが心配な方へ
SBC整形外科クリニック西新宿本院では、ダッシュ中に生じた太ももの痛みや肉離れが疑われる症状を、一般整形外科の保険診療でご相談いただけます。
西新宿駅徒歩2分、新宿駅徒歩7分。土曜日・日曜日・祝日も診療しています。病名が分からない段階でも、痛みが出た状況や現在困っている動作をお伝えください。
西新宿本院|整形外科保険診療を予約するWeb予約では「整形外科保険診療」をお選びください。救急対応が必要な症状は救急医療機関へご相談ください。
診察では、どの動作で痛くなったか、痛む場所、腫れや内出血、筋力、膝や股関節の動きなどを確認します。
筋肉の損傷だけでなく、腱や骨の損傷が疑われる場合もあるため、症状や診察所見に応じて必要な検査を検討します。
レントゲン(X線)検査
骨折や成長期の裂離骨折など、骨の損傷が疑われる場合に検討します。筋肉や腱の損傷を通常のレントゲンだけで詳しく判断することは困難です。
超音波(エコー)検査
筋肉や腱、血腫などの状態を確認する際に用いることがあります。ただし、損傷部位や深さによっては十分に評価できない場合もあります。
MRI検査
重い筋損傷や腱損傷が疑われる場合など、損傷範囲を詳しく確認する必要があるときに検討します。すべての肉離れに必要なわけではありません。
※西新宿本院ではX線・超音波検査に対応しています。院内MRI・CTはないため、必要な場合は対応可能な医療機関への紹介を検討します。
軽度の筋損傷では、痛みを誘発する運動を控え、症状に合わせて身体への負荷を段階的に戻していくことが基本となります。
損傷の程度によっては、運動制限、歩行補助、薬物療法、リハビリテーションなどを検討します。重度の腱断裂や骨の損傷がある場合は、専門的な治療の判断が必要になることもあります。
日常生活で歩けるようになったことと、全力疾走に復帰できることは同じではありません。
ダッシュでは通常の歩行より大きな負荷が大腿四頭筋にかかります。スポーツ復帰は、痛みだけでなく、筋力、関節の動き、軽い走行や加速動作に対する症状などを確認しながら段階的に判断します。
「痛くなくなったから全力で走る」という自己判断は避けましょう。
詳しい復帰判断は、スポーツのけがはいつ復帰できる?整形外科・リハビリで確認するポイントで解説しています。
歩けることだけでは損傷の程度を判断できません。突然の痛みで走れなくなった、筋力が落ちている、腫れや内出血がある場合は整形外科で確認してください。
痛みが出た状況や腫れ、歩き方の変化は手掛かりになりますが、自宅で確実に診断することはできません。確認のために患部を強く押したり、無理に動かしたりする必要はありません。
痛みが和らいでも、損傷した組織が十分に回復したとは限りません。痛みを抑えてダッシュなどを続けることは避け、運動再開は損傷の状態に応じて判断してください。
成長期にも肉離れは起こります。ただし、骨盤周囲の裂離骨折などが原因となる場合もあります。特に脚の付け根に急激な痛みが出た場合は、骨の損傷も含めて確認することが大切です。
SBC整形外科クリニック西新宿本院では、肉離れが疑われる症状は一般整形外科でご相談いただけます。Web予約では「整形外科保険診療」をお選びください。
ダッシュした瞬間の太ももの前側の痛みでは、大腿四頭筋、特に大腿直筋の肉離れが考えられます。
ただし、腱損傷や成長期の裂離骨折など、筋肉以外の損傷を確認する必要がある場合もあります。
突然の痛みで走れなくなった、歩行や筋力に変化がある、腫れや内出血がある場合は、無理に競技を再開せず整形外科で相談してください。
肉離れについて幅広く知りたい方へ。
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太ももの前側よりも脚の付け根や鼠径部が痛む方へ。
SBC整形外科クリニック西新宿本院の院長は、沼倉 裕堅医師です。SBCメディカルグループ整形外科エリア統括を務め、日本整形外科学会、日本再生医療学会、日本四肢再建・創外固定学会などに所属しています。
西新宿本院では、一般整形外科として、スポーツ中の筋肉・腱・関節などの痛みについても診療しています。
沼倉 裕堅医師のプロフィールを見る →SBC整形外科クリニック西新宿本院は、西新宿駅から徒歩2分、新宿駅から徒歩7分の整形外科クリニックです。
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本記事は一般的な医療情報を提供するものであり、個別の診断を行うものではありません。実際の検査・治療・スポーツ復帰の判断は、症状や診察所見などに応じて行われます。現在治療中の方は担当医の指示を優先してください。