「足の親指の付け根でも、横や上ではなく“裏側”だけが痛い」「歩いて蹴り出す瞬間に痛い」「つま先立ちやランニングで同じ一点が痛む」。
このような症状では、親指の付け根の足裏側にある種子骨(しゅしこつ)と、その周囲の組織に問題がないかを確認します。
先に結論
親指の付け根の「足裏側」が局所的に痛み、歩行の蹴り出し・つま先立ち・ランニングで悪化する場合は、種子骨とその周囲の障害を原因の一つとして確認します。
使いすぎによる種子骨周辺の痛み、種子骨の疲労骨折、急な外傷による骨折などが代表的です。
ただし、「裏側が痛い=種子骨炎」とは限りません。親指が強く反り返った外傷、第1MTP関節の障害、痛風などでも付け根周辺に痛みが出るため、痛む場所と発症の仕方を合わせて確認します。
「ぶつけていないから骨折ではない」とは限りません
ランニングやジャンプなどの反復負荷によって、種子骨に疲労骨折が生じることがあります。明らかな転倒や打撲がなくても、踏み込むたびに同じ一点が痛む場合は骨の障害も確認します。
30秒で確認|あなたの痛みはどれに近い?
親指の付け根の足裏側の一点が、踏み込み・つま先立ちで痛い
→ 種子骨とその周囲の障害を確認します。
運動量を増やしてから徐々に同じ場所が痛くなった
→ 使いすぎだけでなく、骨ストレス障害・疲労骨折も確認します。
スポーツ中に親指が強く反り返り、その直後から腫れて痛い
→ 第1MTP関節足底側の損傷(turf toeなど)を確認します。
親指を反らしにくく、付け根の上側が詰まるように痛い
→ 強剛母趾など第1MTP関節そのものの障害も確認します。
突然、付け根全体が赤く熱を持って激しく痛む
→ 痛風などの急性関節炎を確認します。発熱を伴う場合などは早めの医療評価が必要です。
親指の付け根にある第1MTP関節の足裏側には、通常2つの小さな種子骨があります。
種子骨は腱の中にあり、親指を動かす筋肉の働きを助けるとともに、歩行やランニング時の荷重を受ける役割があります。
特に、かかとが地面から離れて親指側で地面を蹴り出す瞬間には種子骨周辺へ負荷がかかります。そのため、歩行・ランニング・ジャンプ・つま先立ちで症状が強くなることがあります。
スポーツや長時間の歩行などで種子骨周辺へ反復して負荷が加わり、足裏側の局所痛が生じることがあります。
一般に「種子骨炎」と呼ばれることがありますが、この名称だけで特定の組織に炎症が起きていると決められるわけではありません。診察や必要な画像検査から、骨や周囲組織の状態を確認します。
ランニングやジャンプなどの反復負荷によって、種子骨に疲労骨折が生じることがあります。
「ぶつけた覚えはないが、運動量を増やしてから徐々に痛くなった」「踏み込むたびに同じ一点が痛む」といった場合には、骨ストレス障害も確認します。
高い場所から着地した、前足部へ強い力が加わったなど、明確な外傷の直後から強い痛みが出た場合は急性骨折なども確認します。腫れや内出血を伴う場合があります。
スポーツ中などに、足を地面についた状態で親指が急激に上へ反り返ると、第1MTP関節の足底側にある関節包・靱帯・足底板などを傷めることがあります。
この外傷はturf toeと呼ばれ、足裏側の痛み、腫れ、内出血、踏み込みにくさなどが出ることがあります。
足裏側の一点より、関節の上側の痛み・親指の反らしにくさが目立つ場合には、強剛母趾など別の病態を確認します。
症状がこちらに近い方は、 足の親指が反らしにくい・歩くと付け根が痛い|外反母趾ではない原因も をご覧ください。
ただし、複数の状態が重なることもあるため、痛む場所だけで病名を確定することはできません。
一時的な軽い違和感で、負荷を減らすことで明らかに改善している場合は経過をみることもあります。
一方、次のような場合は原因を確認するため整形外科への相談を検討します。
早めに医療機関へ相談したい状態
強い外傷後で体重をかけにくい、親指・足が明らかに変形している、足先が白い・青紫色で明らかに冷たい、強いしびれがある場合などは早めに医療機関へ相談してください。
突然、赤く腫れて熱を持つ場合
痛風では親指の付け根に突然強い関節痛が出ることがあります。ただし、強い赤み・熱感・腫れや発熱を伴う場合は、感染性関節炎など別の原因も確認する必要があります。自己判断で「痛風だろう」と決めず医療機関へ相談してください。
西新宿で「親指の付け根の裏側だけ痛い」とお困りの方へ
SBC整形外科クリニック西新宿本院では、足・足指の痛みを一般整形外科の保険診療で相談できます。
「外反母趾には見えない」「踏み込むと同じ一点だけ痛い」「種子骨の問題なのか分からない」という段階から相談できます。
痛みの位置、発症の経過、歩行やつま先立ちでの症状、親指の動きなどを確認し、必要に応じて画像検査を検討します。
親指の付け根の足裏側の痛みを相談する|整形外科保険診療Web予約では「整形外科保険診療」をお選びください。
「親指の付け根が痛い」という情報だけでなく、付け根のどの面・どの一点が痛むのかを確認します。
症状や診察所見から骨の状態を確認する必要がある場合は、X線検査を検討します。
種子骨には、生まれつき一つの種子骨が二つの部分に分かれている二分種子骨という形態があります。
画像では骨の輪郭などが判断材料になりますが、画像だけで簡単に区別できないこともあります。外傷歴、症状が出た時期、圧痛の位置、必要に応じて反対側との比較などを踏まえて判断します。
骨ストレス障害・疲労骨折では、初期のX線で明らかな変化を確認できない場合があります。
X線で明確な異常が確認できなくても局所痛が続き、詳しい評価が必要と判断した場合はMRI・CTなどを検討します。
西新宿本院には院内MRI・CTはありません。必要と判断した場合は、対応可能な医療機関への紹介を検討します。
以前レントゲンで「異常なし」と言われたものの痛みが続いている方は、 西新宿で「レントゲン異常なし」と言われたのに痛い|次に整形外科で確認すること も参考にしてください。
治療方法は、使いすぎによる痛みなのか、疲労骨折・急性骨折なのか、第1MTP関節足底側の外傷なのかによって異なります。
そのため、すべての方へ同じストレッチ・インソール・固定を行うわけではありません。
種子骨障害を含む足部の慢性障害については、 西新宿本院|足の慢性障害 もご覧ください。
歩くと痛む場合は必要以上の運動負荷を減らしてください。骨折や関節損傷がある場合もあるため、原因が分からない段階で強いストレッチや矯正を繰り返す必要はありません。
種子骨周辺の障害は原因の一つですが、痛む場所だけでは診断できません。使いすぎによる痛み、疲労骨折、急性骨折、第1MTP関節足底側の外傷などを含めて確認します。
種子骨周辺には歩行の蹴り出しで負荷がかかるため、踏み込む場面だけ症状が出ることがあります。同じ一点へ繰り返し痛みが出る場合は、運動負荷を続けず相談してください。
ランニング・ジャンプなどの反復負荷によって疲労骨折が生じることがあります。明確な外傷がないことだけでは骨折を否定できません。
第1MTP関節が強く反り返ったことで、足底側の関節包・靱帯・足底板などを傷めるturf toeなどが考えられます。腫れ・内出血・踏み込みにくさがある場合は整形外科へ相談してください。
生まれつき種子骨が二つの部分に分かれている「二分種子骨」の場合があります。一方で骨折の場合もあるため、外傷歴・痛む位置・画像所見などを合わせて判断します。
初期の骨ストレス障害・疲労骨折では、X線で明瞭な変化が確認できない場合があります。局所痛が続く場合は、診察所見を踏まえて再評価や追加画像検査を検討します。
踏み込みやランニングで同じ場所に痛みが出る場合は、痛みを我慢して同じ負荷を続けないようにしてください。スポーツ再開の時期は原因と回復状態によって異なります。
「外反母趾ではなさそうだけれど、親指の付け根の裏側だけ痛い」という段階で相談して構いません。
西新宿本院では、種子骨障害を含む足・足指の痛みを一般整形外科の保険診療でご相談いただけます。
| 所在地 |
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親指の付け根の足裏側が、踏み込むたびに痛む方へ
使いすぎ、疲労骨折、関節の外傷など、原因によって治療は異なります。まず整形外科で痛む位置と現在の状態を確認します。
西新宿本院の整形外科保険診療を予約する本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、個別の診断を行うものではありません。親指の付け根の足裏側の痛みには、種子骨周辺の障害、疲労骨折・急性骨折、第1MTP関節の外傷、関節炎など複数の原因があります。必要な検査・治療は、症状の経過や診察所見をもとに医師が判断します。