
「転んで胸や脇腹を強くぶつけた」「普通に歩けるけれど肋骨が痛い」「深呼吸や寝返りで痛むのは骨折?」
肋骨をぶつけたあとに痛みが続くと、打撲なのか、骨にひびが入っているのか心配になる方もいるでしょう。
結論からいうと、肋骨は骨折していても歩いたり、仕事や家事などの日常動作ができたりする場合があります。
まず結論
「動けるから骨折ではない」とは判断できません。
肋骨をぶつけた場所が痛む、深呼吸・咳・くしゃみ・寝返りで痛みが強くなる場合は、打撲や肋骨骨折などが考えられます。
呼吸に問題がなく、骨や胸壁のけがが疑われる場合は、整形外科が受診先の候補です。
先に確認|救急受診を優先したい症状
肺・血管・腹部臓器などを損傷している可能性があります。通常のクリニック予約を待たず、救急医療機関への受診を優先してください。重症の場合は119番を検討してください。
この記事では、肋骨骨折でも動ける理由、打撲との違い、受診する診療科、レントゲン検査、応急処置、回復までの経過を解説します。
この記事でわかること
肋骨を骨折していても、歩いたり、ある程度の日常生活を送ったりできる場合があります。
「骨折したら激痛で動けなくなるはず」と思われがちですが、実際の症状は骨折した部位や本数、骨のずれ、周囲の組織の損傷などによって異なります。
肋骨は胸を囲む骨で、肺や心臓などを保護し、呼吸に伴う胸郭の動きにも関わっています。
脚の骨のように、歩く際に直接体重を支える骨ではありません。
そのため、次のような状態でも肋骨骨折の可能性があります。
ただし、歩けるからといって安全とは限りません。胸部に強い外力が加わった場合は、骨折の有無だけでなく、呼吸状態や肺などへの影響も重要です。
「肋骨にひびが入った」という表現がありますが、医学的にはひびも骨折の一種です。
骨のずれが少ない骨折では、外見上の変化が目立たず、比較的軽い痛みしか感じない場合もあります。
動けるかどうか、痛みを我慢できるかどうかだけで、骨折を否定することはできません。
転倒や衝突などで肋骨周辺をぶつけ、局所的な痛みが続いている場合は、整形外科が受診先の候補になります。
骨折だと分かってから受診する必要はありません。
「肋骨が痛いけれど打撲か骨折か分からない」という段階から、診察で状態を確認できます。
けがをした状況や痛む場所、呼吸状態などを確認し、必要な診察・検査を検討します。
胸には肋骨だけでなく、肺・心臓・血管などの重要な組織があります。
ぶつけた場所の骨や筋肉の痛みが中心で、救急症状がない場合には整形外科が受診先の候補となります。
しかし、呼吸困難、喀血、悪化する胸痛などを伴う場合は、肺損傷や気胸などの可能性を考え、救急医療機関での評価を優先します。
また、明確な打撲のきっかけがない胸痛や、圧迫感・冷や汗を伴う胸痛などでは、心臓や肺の病気が関係する可能性もあるため、整形外科だけで判断しないことが重要です。
肋骨を骨折すると、胸郭が動く場面で痛みが強くなることがあります。
代表的な症状として、次のようなものがあります。
ただし、これらは肋骨の打撲や肋間筋などの筋肉を傷めた場合にも起こる症状です。
痛みの程度だけで、肋骨の打撲と骨折を正確に区別することはできません。
深呼吸すると痛い
打撲でも骨折でも起こります。これだけでは区別できません。
青あざ・内出血がある
どちらでもみられます。青あざがなくても骨折は否定できません。
一点だけ特に痛い
骨折を疑う手がかりになりますが、診断を確定するものではありません。
歩ける・仕事ができる
肋骨を骨折していても可能な場合があります。
どのようにぶつけたか、いつから痛いか、呼吸や動作によってどの程度痛むかを診察時に伝えましょう。
骨折を確かめようとして、何度も強く患部を押す必要はありません。
肋骨をぶつけたときの受診時期は、けがをしてから何日経ったかだけでは判断できません。
痛みの強さ、改善しているかどうか、呼吸や日常生活への影響を確認しましょう。
受傷後から明らかに改善している場合でも、痛みが気になるときは受診して構いません。
次の症状は通常の外来予約を待たないでください
気胸・血胸・肺挫傷、腹部臓器の損傷などを伴う可能性があります。必要に応じて救急要請を行ってください。
また、高齢の方や呼吸器の病気がある方、血液を固まりにくくする薬を服用している方などでは、症状が軽く見えても慎重な評価が必要なことがあります。
新宿・横浜|肋骨をぶつけたあとの痛みが続く方へ
骨折か分からない段階から、一般整形外科で相談できます。
息苦しさなどの救急症状がなく、打撲・骨折の疑いがある方は、当院の保険診療をご検討ください。
西新宿本院|一般整形外科をWEB予約 → 横浜駅前院|一般整形外科をWEB予約 →予約画面では「整形外科保険診療」に該当するメニューをご確認ください。呼吸困難などがある場合は救急医療を優先してください。
肋骨骨折が疑われる場合は、受傷した状況や痛む場所、呼吸状態などを確認し、必要に応じてX線(レントゲン)検査を検討します。
胸部の画像検査では、骨折だけでなく、肺や胸腔内に異常がないかを確認することも重要です。
はい。骨のずれが少ない場合などには、通常のX線画像で骨折線が分かりにくいことがあります。
そのため、レントゲンで明らかな骨折が見つからない場合でも、症状や受傷状況、診察所見を含めて評価します。
X線画像に骨折線が写らないことと、胸部外傷に問題がないことは同じではありません。
西新宿本院・横浜駅前院にはX線撮影設備があります。両院とも院内CT・MRI撮影には対応していません。
CTなどの詳しい検査が必要な場合には、対応可能な医療機関への紹介を検討します。呼吸状態の異常を伴う外傷では、最初から救急医療機関での評価が必要になる場合があります。
必ずしも全員に同じ検査を行うわけではありません。
画像検査の目的は、骨折の確認だけでなく、治療方針や合併症の評価に必要な情報を得ることです。受傷状況や呼吸状態によって、必要な検査は異なります。
関連記事:横浜駅で骨折が心配なときのレントゲン・受診方法 →
息苦しさなどの緊急症状がない場合も、受診までの間は肋骨周辺へ負担をかけないことが大切です。
重い物を持つ、激しく身体をひねる、胸に衝撃が加わるスポーツを行うなど、痛みが強くなる動作は避けましょう。
ただし、長時間寝たきりで過ごす必要はありません。呼吸状態に問題がなければ、無理のない範囲で身体を動かすことも大切です。
受傷直後に冷やすことで、痛みが和らぐ場合があります。
氷や保冷剤を使用する場合はタオルで包み、皮膚の状態を確認しながら短時間使用しましょう。
冷やす場合は保冷剤を直接肌に当て続けないようにしてください。
肋骨を傷めた場合、痛みを抑えるために胸を強く締めつけたくなるかもしれません。
しかし、自己判断で胸をきつく巻いて固定すると、胸郭の動きが妨げられ、十分に呼吸できなくなるおそれがあります。
肋骨を骨折すると、深く息を吸ったときや咳をしたときに痛みが強くなることがあります。
痛みを避けようとして浅い呼吸ばかりになると、痰がたまりやすくなり、無気肺や肺炎などにつながる可能性があります。
そのため、痛みを適切にコントロールしながら、無理のない呼吸を維持することが重要です。
痛みで十分に呼吸できない場合は受診を
「痛いから呼吸が浅くなる」状態を長期間我慢しないようにしましょう。息苦しさや呼吸状態の悪化を伴う場合は、救急医療機関を優先してください。
ずれが少ない単純な肋骨骨折では、手足の骨折のようにギプスで固定するのではなく、保存的に治療する場合が多くあります。
治療では、痛みを和らげること、十分な呼吸を維持すること、合併症の有無を確認することなどが重要です。
複数の肋骨が折れている場合や、胸部の臓器損傷を伴う場合には、より専門的な治療が必要になることがあります。
肋骨の打撲や骨折による痛みは、一般的に数週間かけて改善する場合が多くあります。
英国NHSでは、肋骨の打撲や骨折は通常2〜6週間程度で改善すると説明されています。
ただし、年齢、けがの程度、骨折した本数、既往症などによって回復にかかる期間は異なります。
次のような場合は、再診などを検討しましょう。
呼吸困難、急激に悪化する胸痛、喀血などが出現した場合は、通常の再診を待たず救急医療機関への受診を検討してください。
仕事や家事ができる場合もあります。ただし、重い物を持つ、身体を強くひねるなどの動作で痛みが悪化する場合があります。動けるからといって骨折していないとは判断できません。
肋骨骨折では深呼吸や咳で痛みが強くなることがありますが、打撲や胸壁の筋肉の損傷でも起こります。症状だけでは区別できません。息苦しさがある場合は速やかな医療対応が必要です。
はい。骨のずれが少ない場合などはX線で骨折線が分かりにくいことがあります。受傷状況や診察所見、必要に応じた追加検査などを踏まえて判断します。
胸を自己判断できつく巻くことは勧められません。十分な呼吸を妨げるおそれがあるためです。痛みが強い場合は、適切な鎮痛方法などを医療機関で相談しましょう。
はい。息苦しさなどの救急症状がなく、肋骨周辺の痛みや骨折の疑いがある場合は、整形外科が受診先の候補となります。病名を自分で判断してから受診する必要はありません。
肋骨をぶつけたあと、普通に歩けるからといって骨折していないとは限りません。
この記事の結論
「動けるか」だけで判断せず、痛みの変化・呼吸状態・日常生活への影響を確認しましょう。
新宿・西新宿、横浜駅周辺で肋骨の打撲や骨折の疑いについて相談したい場合は、当院の一般整形外科をご利用ください。緊急性の高い胸部外傷は救急医療機関を優先してください。
西新宿で急なけがの受診先を探している方へ
横浜駅周辺で骨折の診察を受けたい方へ
転倒時に肋骨以外の部分も打った方へ
SBCメディカルグループ 整形外科エリア統括
SBC整形外科クリニック 西新宿本院 院長
沼倉 裕堅 医師
東北大学医学部医学科卒業。救急科・整形外科などでの診療経験を経て、現在はSBC整形外科クリニック西新宿本院の院長として一般整形外科診療に携わっています。
日本整形外科学会、日本再生医療学会、日本四肢再建・創外固定学会に所属しています。
沼倉裕堅医師のプロフィールを見る →SBC整形外科クリニック西新宿本院・横浜駅前院では、打撲・骨折などを含む一般整形外科の保険診療を行っています。
息苦しさなどの救急症状がなく、肋骨をぶつけたあとの局所的な痛みが続いている場合は、ご自身で骨折かどうか判断する前にご相談ください。
東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩2分、JR「新宿駅」から徒歩7分。土曜・日曜・祝日も診療しています。
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西新宿本院|一般整形外科WEB予約
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| 予約 | 平日 予約優先制 土日祝 完全予約制 |
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