「成長ホルモン治療は健康保険が使える?」「子どもの身長が低ければ保険適用になる?」「毎月の治療費はどのくらい?」
お子さまの身長が気になり、成長ホルモン治療について調べている保護者の方もいるでしょう。治療が長期にわたる場合もあるため、費用や医療費助成の仕組みは気になるポイントです。
結論からいうと、成長ホルモン治療は、対象となる疾患の診断を受け、所定の治療基準を満たした場合に健康保険が適用されます。
先に結論|成長ホルモン治療の保険適用
「身長が低い」だけでは保険適用になりません。
成長ホルモン分泌不全性低身長症やSGA性低身長症など、対象疾患について診断・検査・治療基準を確認する必要があります。保険診療では、高額療養費制度などで費用を軽減できる場合もあります。
また、保険診療の成長ホルモン治療と、当院が提供する自由診療の小児低身長メニューは異なります。
SBC整形外科クリニックの小児低身長に関する診療・検査・治療は自由診療です。保険適用となる病気が疑われる場合は、小児科・小児内分泌科などでの医学的な評価が必要です。
この記事では、保険適用となる主な疾患、治療費の自己負担、高額療養費制度・小児慢性特定疾病の医療費助成、当院の自由診療との違いを解説します。
この記事でわかること
成長ホルモン治療は、すべての低身長のお子さまが健康保険で受けられる治療ではありません。
日本の公的医療保険では、成長ホルモン製剤の使用が認められている疾患について、定められた条件を満たした場合に保険診療の対象となります。
保険適用を判断する際には、まず低身長の原因を調べます。
確認する情報には、次のようなものがあります。
これらの結果をもとに対象疾患の診断を行い、治療開始の基準に該当するかを確認します。
同年代の平均より小柄でも、遺伝や体質などによって身長が低い場合があります。
こうしたケースでは、保険適用となる疾患や治療基準に該当しなければ、健康保険を使って成長ホルモン治療を受けることはできません。
−2SD以下とは、同性・同年齢の標準的な身長と比較して、かなり小柄であることを示す目安です。
ただし、−2SD以下という数値だけで成長ホルモン分泌不全と診断したり、保険適用を決めたりすることはできません。
保険適用を考えるときの重要な違い
低身長:現在の身長が同年代の基準と比べて低い状態
低身長の原因疾患:成長ホルモンの分泌不足など、医学的に診断される病気
成長ホルモン治療の保険適用:承認された疾患と治療基準に該当する場合
日本で成長ホルモン治療の保険適用対象となる代表的な疾患には、次のようなものがあります。
なお、診断された病名だけで自動的に治療対象となるわけではなく、疾患ごとの基準や使用する製剤の承認内容によって異なります。
成長ホルモンの分泌が不足し、身長の伸びに影響している疾患です。
成長曲線や成長速度、IGF-1などの血液検査を確認し、必要に応じて成長ホルモン分泌刺激試験などを実施します。
成長ホルモンは1日の中で分泌量が変化するため、通常の採血で1回測定した値だけでは、成長ホルモン分泌不全を確定できません。
SGAとは、在胎週数に対して出生時の身長や体重が小さい状態を指します。
SGAで生まれた子どもの多くは、その後の成長で身長が追いつきます。
一方、一定の年齢になっても低身長が続き、所定の条件を満たす場合には、成長ホルモン治療が保険適用となることがあります。
X染色体に関連する疾患で、女児にみられます。成長障害が認められる場合、疾患の状態や治療基準に応じて成長ホルモン治療が行われることがあります。
遺伝子や染色体に関連する疾患で、成長や身体の発達に特徴がみられます。成長ホルモン治療が検討される場合がありますが、疾患ごとの基準や全身状態を確認する必要があります。
骨や軟骨の成長に関わる疾患です。成長ホルモン治療が選択肢となる場合がありますが、疾患に応じた治療法や評価が必要です。
腎機能の低下によって成長が妨げられる場合があります。腎機能や成長状態などの基準を満たした場合に、成長ホルモン治療が検討されます。
SHOX遺伝子の異常に関連する低身長症なども、製剤の承認内容や治療基準によって保険診療の対象となる場合があります。
対象疾患について
対象疾患の診断と、疾患ごとの治療基準を満たすことが必要です。保険適用の可能性を調べたい場合は、小児科・小児内分泌科などでご相談ください。
成長ホルモン治療の費用は、使用する製剤や投与量、お子さまの体重、治療期間などによって異なります。
同じ病気の治療でも、すべてのお子さまの薬剤費が同じになるわけではありません。
日本の公的医療保険では、子どもの自己負担割合は年齢によって異なります。
| 年齢区分 | 原則の負担割合 |
|---|---|
| 義務教育就学前 | 2割 |
| 義務教育就学後 | 3割 |
原則の保険自己負担割合です。実際の支払額は医療費助成などの適用状況によって変わります。
インターネットでは、「毎月8万円程度」「年間数十万円」といった費用の説明を見かけることがあります。
しかし、こうした数字がすべての家庭に当てはまるわけではありません。
実際の自己負担額には、次のような条件が関係します。
「保険適用なら必ず月○円」と固定するのではなく、実際の処方内容と利用できる助成制度を合わせて確認することが重要です。
高額療養費制度は2026年8月から見直しが行われ、月額負担上限額の変更に加え、年間上限が導入されています。
また、2027年8月には所得区分の細分化なども予定されています。
自己負担額の見積もりを確認する際には、加入している健康保険や厚生労働省の最新情報を参照しましょう。
成長ホルモン治療が保険診療の対象となる場合、さらに医療費の負担を軽減できる制度があります。
代表的なのは、高額療養費制度・小児慢性特定疾病医療費助成制度・自治体の子ども医療費助成制度です。
高額療養費制度は、保険診療の自己負担額が一定の上限を超えた場合に、その超えた部分が支給される制度です。
自己負担の上限は、年齢や所得区分などによって異なります。
また、直近12か月で高額療養費に該当した月が3か月以上ある場合には、4か月目以降の負担が軽減される「多数回該当」という仕組みがあります。
2026年8月からは年間上限も設けられており、長期的に医療費が発生する方の負担軽減につながる場合があります。
小児慢性特定疾病医療費助成制度は、対象となる小児疾患について、一定の条件で医療費の自己負担を軽減する制度です。
成長ホルモン分泌不全性低身長症などの病気でも、対象疾患の要件を満たし、助成の認定を受けた場合に利用できることがあります。
原則として18歳未満が対象で、18歳になる前から制度を利用していて、引き続き治療が必要と認められる場合には、20歳未満まで継続できることがあります。
以前は、成長ホルモン治療について小児慢性特定疾病の助成を受ける際に、原疾患の医療意見書とは別に「成長ホルモン治療用医療意見書」が必要でした。
しかし、2024年4月1日から成長ホルモン治療に対する個別の認定審査が原則不要となり、専用の医療意見書の提出も不要になりました。
ただし、原疾患について小児慢性特定疾病医療費助成の認定を受けるための手続きは引き続き必要です。
多くの自治体では、子どもの保険診療にかかる自己負担を軽減するための助成制度を設けています。
対象年齢や所得制限、一部負担金の有無などは自治体によって異なります。
東京都内や神奈川県内でも自治体ごとに条件が異なるため、具体的な助成内容はお住まいの市区町村で確認しましょう。
成長ホルモン治療の保険適用
小児科・小児内分泌科などで診断・治療基準を確認します。
高額療養費制度
加入している健康保険の窓口へ確認します。
小児慢性特定疾病医療費助成
医療機関の担当医や、お住まいの自治体の担当窓口へ確認します。
子ども医療費助成
お住まいの市区町村の制度を確認します。
保険適用と医療費助成は別の制度です
保険が適用されるかを確認したうえで、利用できる医療費助成制度を調べることが大切です。助成制度ごとに対象となる病気や認定条件、申請先が異なります。
「うちの子は保険適用の対象になる?」「病気による低身長なのか分からない」という場合は、現在の身長だけでなく、これまでの成長の経過を確認することが大切です。
成長曲線は、年齢ごとの身長や体重を記録し、同年代の基準と比較するためのグラフです。
母子健康手帳や学校の健康診断結果などから、これまでの身長を確認できます。
平均身長より低いかどうかだけでなく、成長曲線上の位置が継続して下がっていないかを見ることが重要です。
年間成長速度は、約1年間で身長が何cm伸びたかを示す指標です。
年間成長速度の計算例
1年前の身長:125.0cm
現在の身長:129.0cm
1年間の伸び
4.0cm/年
ただし、年間4cmという数値だけで、成長ホルモン分泌不全かどうかを判断することはできません。
年齢や思春期の進み方に加え、過去数年間の身長の伸びを参考にして評価します。
子どもの骨には、骨が長く伸びるために重要な「骨端線(成長板)」という軟骨性の組織があります。
骨端線の軟骨細胞が増殖・成熟し、骨組織に置き換わることで、腕や脚などの骨が長さ方向に成長します。
骨年齢とは、骨格がどの程度成熟しているかを示す指標です。一般的には、手のレントゲン画像などから評価します。
骨年齢は今後の成長を考えるための情報の一つですが、骨年齢だけで成長ホルモン分泌不全や保険適用の有無を判断することはできません。
成長障害が疑われる場合には、小児科・小児内分泌科などで必要な検査を検討します。
血液検査や骨年齢の評価に加え、必要に応じて成長ホルモン分泌刺激試験などを実施する場合があります。
保険適用の判断で重要なのは
成長障害の原因を明らかにし、対象疾患の診断と治療基準を確認することです。
成長ホルモン治療について調べている方には、「病気による低身長が心配」という場合と、「将来何cmくらいになるか知りたい」という場合があります。
相談する目的によって、適した医療機関や検査が異なります。
次のような場合は、小児科・小児内分泌科などで医学的な評価を受けましょう。
こうした場合は、将来身長を予測することよりも、原因となる病気の有無を確認することが優先されます。
一方、「現在の骨年齢を確認したい」「成長曲線を見ても判断が難しい」「あと何cmくらい伸びるか知りたい」という方には、身長予測シミュレーションという選択肢があります。
当院では、成長記録や骨年齢などを参考に、将来身長の目安を予測する自由診療のメニューをご案内しています。
相談先を選ぶ目安
成長ホルモン分泌不全などの病気を調べたい:小児科・小児内分泌科
保険適用の可能性を調べたい:保険診療で必要な診断・検査を実施できる医療機関
将来身長の目安を知りたい:当院の身長予測シミュレーション
まず低身長について話を聞きたい:当院の平日限定無料カウンセリング
SBC整形外科クリニックでは、小児低身長に関する成長ホルモンプランを自由診療でご案内しています。
当院の自由診療プランには、この記事で解説している公的医療保険や高額療養費制度は適用されません。
当院の成長ホルモンプランでは、次の料金をご案内しています。
成長ホルモン注射
1本 54,800円(税込)
半年分まとめて購入した場合の1本あたりの料金
初回限定・1カ月体験プラン
1本 38,000円(税込)
必要な本数は体重などによって異なります。
成長ホルモン製剤の必要量は体重や診療内容などによって変わります。そのため、1本の料金がそのまま1カ月分の治療費になるとは限りません。
当院公式料金表では、半年分まとめて購入した場合の月額目安として、21kgまでのお子さまで109,600円(税込・2本)、28kgまでで164,400円(税込・3本)などを案内しています。
実際の必要本数や費用は個別に異なります。また、治療の適否は年齢や骨年齢、成長状態、検査結果などから判断します。
成長ホルモンを使用すれば、希望する身長まで必ず伸びるというものではありません。
「保険適用になる病気かどうかというより、うちの子はあと何cm伸びるのか知りたい」「現在の骨年齢を確認しておきたい」
そのような方には、当院の身長予測シミュレーションをご案内しています。
現在の身長やご両親の身長、これまでの成長記録、骨年齢などを参考に、将来身長の目安を予測するメニューです。
身長予測シミュレーション
料金(税込)
15,270円
対象年齢
6歳(小学1年生)〜18歳
想定所要時間
約30分
予約方法
完全予約制
身長予測シミュレーションでは、主に次のような情報を確認します。
成長曲線・年間成長速度
過去の身長記録をもとに、これまでの成長のペースを確認します。
骨年齢・骨端線
左手のレントゲン撮影などから、骨の成熟状態を評価します。
将来身長の予測
成長記録と骨の成熟状態などを参考に、医師が予測結果を説明します。
公式診療フローでは、予測結果の説明後の採血や栄養指導についても案内しています。詳しい検査内容はご予約時にご確認ください。
過去の身長記録が分かる母子健康手帳や学校の健康診断結果などをご持参ください。
身長予測シミュレーションは自由診療であり、成長ホルモン分泌不全などの病気や、保険適用の可否を確定診断するための検査ではありません。 また、予測結果は将来身長の目安であり、最終身長を保証するものではありません。
お子さまの将来身長を知りたい方へ
平均身長との比較だけでは分からない、お子さま自身の成長曲線と骨年齢を確認してみませんか。
6〜18歳対象 / 15,270円(税込) / 完全予約制・自由診療
「有料の身長予測を受けるか迷っている」「成長の悩みについて、まずは話を聞いてみたい」という方には、平日限定の小児低身長無料カウンセリングもご案内しています。
小児低身長 無料カウンセリング
料金:無料
実施日:平日限定
これまでの成長記録や身長の悩み、自由診療の内容などについて相談できます。
小児低身長の無料カウンセリングを予約する →無料カウンセリング内ではレントゲン・採血などの検査は行いません。病的な低身長の確定診断や、成長ホルモン治療の保険適用判定を目的とするものではありません。
当院の身長予測シミュレーションや無料カウンセリングは、西新宿本院・横浜駅前院でご案内しています。
ご希望の院の予約ページから、該当メニューをお選びください。
西新宿本院|小児低身長の予約ページ → 横浜駅前院|小児低身長の予約ページ →年齢だけで一律に決まるものではありません。対象となる疾患、治療基準、骨の成熟状態などによって異なります。医療費助成制度には、それぞれ独自の年齢条件があります。
−2SD以下は低身長の目安ですが、それだけでは成長ホルモン治療の保険適用は決まりません。対象疾患の診断と疾患ごとの治療基準を満たす必要があります。
保険診療の対象となる場合は、高額療養費制度を利用できる可能性があります。自己負担上限額は所得区分などによって異なり、すべての家庭で同じ金額になるわけではありません。
保険診療の対象外でも、自由診療で治療を提供している医療機関はあります。ただし、治療の適否は成長状態、骨年齢、検査結果などに基づいて医師が判断します。必ず希望どおりの治療が受けられるわけではありません。
身長予測シミュレーションは、成長曲線や骨年齢などから将来身長の目安を予測する自由診療です。保険適用となる疾患の確定診断や治療適応の判定とは異なります。病気による成長障害が心配な場合は、小児科・小児内分泌科などでご相談ください。
成長ホルモン治療は、成長ホルモン分泌不全性低身長症など、対象となる疾患の診断を受け、所定の治療基準を満たした場合に健康保険が適用されます。
単に同年代の平均身長より低いという理由だけでは、保険適用になるわけではありません。
保険適用の可能性を知りたい方は、まず低身長の原因について小児科・小児内分泌科などで医学的な評価を受けましょう。
一方、現在の骨年齢や将来身長の目安を知りたい方は、当院の身長予測シミュレーションも選択肢となります。
年間成長速度と受診目安について知りたい方へ
最近、身長の伸びが鈍くなったと感じる方へ
骨端線の成熟と身長の関係を知りたい方へ
将来身長を予測する検査について知りたい方へ
情報確認日:2026年10月21日。医療費助成制度や治療基準、自由診療の料金などは変更される場合があります。
SBCメディカルグループ 整形外科エリア統括
SBC整形外科クリニック 西新宿本院 院長
沼倉 裕堅 医師
東北大学医学部医学科卒業。整形外科や救急科などでの診療経験を経て、現在はSBC整形外科クリニック西新宿本院の院長として一般整形外科や小児低身長に関する診療に携わっています。
日本整形外科学会、日本小児内分泌学会、日本成長学会などに所属し、成長曲線・骨年齢・将来身長に関する情報発信にも取り組んでいます。
沼倉 裕堅医師のプロフィールを見る →SBC整形外科クリニック西新宿本院・横浜駅前院では、お子さまの成長記録や骨年齢などから将来身長の目安を予測する身長予測シミュレーションを行っています。
また、身長予測を受けるか迷っている方には、平日限定の無料カウンセリングもご案内しています。
当院の小児低身長に関する診療・検査・治療は自由診療です。 保険診療による成長ホルモン治療の適用判定を目的とするものではありません。
西新宿本院は、東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩2分、JR「新宿駅」から徒歩7分の場所にあります。
| 所在地 | 〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-21-3 西新宿大京ビル7階 |
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| アクセス | 西新宿駅 徒歩2分 新宿駅 徒歩7分 都庁前駅 徒歩7分 |
| 診療時間 | 全日 9:15〜18:00 |
| 最終受付 | 平日・土曜 17:00 日曜・祝日 16:00 |
| 予約制度 | 平日予約優先制 土日祝完全予約制 |
| 電話番号 | 0120-962-992 |
西新宿本院|小児低身長のWEB予約
「身長予測シミュレーション」または「小児低身長無料カウンセリング(平日限定)」を選択してください。
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| 診療時間 | 全日 9:15〜18:00 |
| 最終受付 | 17:00 |
| 予約制度 | 平日予約優先制 土日祝完全予約制 |
| 電話番号 | 0120-003-943 |
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18歳未満のお子さまは親権者同伴でご来院ください。身長予測シミュレーションや成長ホルモンプランは自由診療です。料金・診療時間・予約枠などは変更される場合がありますので、ご来院前に各院の公式予約ページをご確認ください。