医療機関を受診した際、診療明細書に「電子的診療情報連携体制整備加算」と記載されていることがあります。
「何の料金なのか」「なぜ診療費に加算されるのか」「マイナ保険証を使わなくてもかかるのか」と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
電子的診療情報連携体制整備加算は、電子カルテの使用料や患者様が個別に申し込む有料サービスではありません。
マイナ保険証やオンライン資格確認などを活用し、患者様の診療情報を安全に取得・活用できる体制を整えている医療機関を評価する、国が定めた診療報酬です。2026年6月から、従来の医療情報取得加算と医療DX推進体制整備加算を見直す形で新設されました。
| 何の料金? | 診療情報を電子的に取得・活用できる医療機関の体制を評価する加算 |
|---|---|
| なぜかかる? | オンライン資格確認や情報連携のための設備・運用体制を整えているため |
| 初診時の点数 | 加算2は9点、加算3は4点 |
| 再診時の点数 | 2点 |
| 同じ月の算定回数 | 同一医療機関では、初診時または再診時のいずれか1回のみ |
| 3割負担の目安 | 初診は約10~30円、再診は約10円 |
| マイナ保険証は必須? | マイナ保険証を利用しない場合でも、算定されることがあります |
| 情報共有は強制? | 診療情報などの閲覧には、原則として患者様の同意が必要です |
※実際の窓口負担額は、ほかの診療費との合計や端数処理によって異なる場合があります。
電子的診療情報連携体制整備加算とは、医療機関が患者様の診療情報や薬剤情報などを電子的に確認し、診療に活用できる体制を整えていることを評価する診療報酬です。
マイナ保険証利用率30%以上という要件は、医療機関全体の利用実績に関する施設基準です。個々の患者様が受診日にマイナ保険証を使用したかどうかとは別のため、資格確認書などで受診した場合でも加算されることがあります。
加算区分によっては、電子処方箋、一定の要件を満たした電子カルテ、電子カルテ情報共有サービス、地域医療機関の情報連携ネットワークなどに対応していることも求められます。単に電子カルテを導入しているだけではなく、取得した情報を安全かつ適切に診療へ活用するための設備・運用体制が必要です。
電子的診療情報連携体制整備加算は、クリニックが独自に設定しているシステム利用料ではありません。
厚生労働省が定めた施設基準を満たし、地方厚生局へ届け出た医療機関が、整形外科の保険診療のルールに基づいて算定するものです。
診療情報を電子的に活用するためには、システムを導入するだけでなく、次のような継続的な対応が必要です。
このような体制を整え、より多くの情報に基づいて安全な診療ができる環境を維持していることが、診療報酬として評価されています。
電子的診療情報連携体制整備加算は、初診時と再診時で点数が異なります。
同一の患者様について、同じ医療機関では、同じ月に初診時または再診時のいずれか1回のみ算定されます。初診時の加算を算定した月に、再診時の加算が追加で算定されることはありません。逆の場合も同様です。
| 受診区分 | 算定点数 | 医療費全体 | 3割負担の単純計算 |
|---|---|---|---|
| 初診・加算2 | 9点 | 90円 | 27円 |
| 初診・加算3 | 4点 | 40円 | 12円 |
| 再診 | 2点 | 20円 | 6円 |
国が定める点数は、加算1が15点、加算2が9点、加算3が4点、再診時が2点です。
実際の窓口では、ほかの診察料・検査料・処置料などと合計した後に端数処理が行われます。そのため、3割負担の場合の実際の増額は、加算2でおおむね30円、加算3でおおむね10円、再診時でおおむね10円が目安となります。
情報連携体制が整っている医療機関を受診することで、患者様にとって以下のようなメリットがあります。
マイナ保険証を利用し、診療情報の提供に同意した場合、医師はオンライン資格確認等システムを通じて、過去の薬剤情報・診療情報・特定健診情報などを確認できます。
お薬の名前を正確に覚えていない場合や、お薬手帳を持参できなかった場合にも、診療に必要な情報を確認する手がかりになります。
すべての情報が必ず登録・反映されているとは限りません。服用中のお薬やアレルギー、過去の手術歴などは、診察時にも医師へ直接お伝えください。
複数の医療機関で薬を処方されている場合、過去のお薬情報を確認することで、同じような薬が重複していないか、飲み合わせに問題がないかを判断する材料になります。
過去のお薬情報を確認することは、重複投薬の防止や、より適切な処方・調剤につながります。
転居や紹介、急な症状などで初めての医療機関を受診した場合、これまでの診療情報を確認できることで、治療経過を踏まえた診療につなげやすくなります。
患者様自身が一からすべてを説明する負担を軽減し、より正確な情報に基づいて診療方針を検討する助けになります。
電子カルテ情報共有サービスでは、診療情報提供書や傷病名、アレルギー、所定の検査・処方情報などを共有できる仕組みが整備されています。また、一定の要件を満たす地域医療情報連携ネットワークでは、検査結果や画像情報を共有・閲覧できる場合があります。
必要な情報を医療機関同士で確認できることで、紹介先でも治療経過を把握しやすくなります。
※過去に同じ検査を受けていても、症状の変化や診断上の必要性から、再検査を行うことはあります。
結論から言うと、マイナ保険証を利用しなくても加算されることがあります。
電子的診療情報連携体制整備加算は、患者様一人ひとりのマイナ保険証の利用に対する料金ではありません。
医療機関が、オンライン資格確認や診療情報の活用などに対応できる「体制全体」を整えていることに対して算定されます。
そのため、資格確認書などを使って受診した場合や、診療情報の提供に同意しなかった場合でも、算定要件に該当する受診では加算対象となります。
加算は個別に申し込む有料オプションではないため、「利用しないので加算だけ外してほしい」という選択はできません。
マイナ保険証・資格確認書・従来の健康保険証の取り扱いについては、「2026年8月1日以降、保険証はどうなる?マイナ保険証・資格確認書を解説」もご確認ください。
マイナ保険証を提示しただけで、医療機関がすべての病歴や個人情報を自由に閲覧できるわけではありません。
通常時に医師や薬剤師が過去の医療情報を閲覧するには、原則として患者様の同意が必要です。情報提供への同意は、顔認証付きカードリーダーなどで選択できます。
情報提供に同意しないことだけを理由に、通常の診療を受けられなくなるものではありません。
ただし、医療機関側で過去のお薬や診療情報を確認できない場合があるため、次のものをお持ちの場合は診察時にご提示ください。
加算2と加算3では、医療機関が整備している電子的な情報連携体制の範囲が異なります。
| 区分 | 主な施設基準 | 初診時 |
|---|---|---|
| 加算2 | 基本的な医療DX体制に加え、電子処方箋、一定の電子カルテ、診療情報共有サービスなどの要件のうち、いずれかを満たす | 9点 |
| 加算3 | オンライン資格確認、診療情報の閲覧・活用、明細書の無料交付などの基本要件を満たす | 4点 |
加算2は、基本的な体制に加えて、電子処方箋や電子カルテ情報共有サービスなど、さらに進んだ情報連携体制を有する医療機関が対象です。
どちらも、患者様の診療情報を安全に活用し、より適切な医療の提供につなげるための体制を評価するものです。
SBC整形外科クリニックにおける、電子的診療情報連携体制整備加算の対象状況は以下のとおりです。対象院の届出区分と点数は、2026年8月現在の情報を掲載しています。
| クリニック | 算定区分 | 点数 |
|---|---|---|
| SBC整形外科クリニック西新宿本院 | 加算3 | 初診4点 再診2点 |
| SBC整形外科クリニック横浜駅前院 | 加算3 | 初診4点 再診2点 |
| SBC整形外科クリニック新小岩院 | 加算2 | 初診9点 再診2点 |
| SBC整形外科クリニック葛西院 | 対象外 | |
| SBC整形外科クリニック新浦安高洲院 | 対象外 | |
| SBC整形外科クリニック上青木院 | 対象外 | |
| SBC整形外科クリニック船堀院 | 対象外 | |
| SBC整形外科リハビリクリニック一之江院 | 加算3 | 初診4点 再診2点 |
※届出区分は今後変更される場合があります。実際に算定された項目と点数は、診療後にお渡しする明細書でご確認ください。
2026年8月現在、西新宿本院、横浜駅前院および一之江院は電子的診療情報連携体制整備加算3、新小岩院は電子的診療情報連携体制整備加算2を算定します。
SBC整形外科クリニック西新宿本院、横浜駅前院、新小岩院およびSBC整形外科リハビリクリニック一之江院では、領収証の発行時に、個別の診療報酬の算定項目が分かる明細書を無料で交付しています。
明細書には、診療内容に応じて、実施した検査・処置・リハビリテーションや、使用した薬剤などの名称が記載されます。
明細書には診療内容に関する情報が含まれるため、ご家族などが代理で会計を行う場合も含め、明細書の発行を希望されない方は受付へお申し出ください。
電子的診療情報連携体制整備加算の対象外院では、施設基準の届出状況に応じて、再診時に「明細書発行体制等加算」1点を算定する場合があります。
電子的診療情報連携体制整備加算を算定した場合、明細書発行体制等加算が重ねて算定されることはありません。実際の算定項目は、診療後にお渡しする明細書でご確認ください。
電子的診療情報連携体制整備加算は、患者様の診療情報を電子的に取得・活用できる体制を整えている医療機関を評価する、国が定めた診療報酬です。
患者様にとっては、過去のお薬や診療情報を正確に伝えやすくなり、薬の重複や飲み合わせの確認、医療機関同士の連携などにつながるメリットがあります。
2026年8月現在、SBC整形外科クリニックでは、西新宿本院・横浜駅前院・一之江院が加算3、新小岩院が加算2の対象です。
診療費や明細書の記載についてご不明な点がある場合は、受診したクリニックの受付までお問い合わせください。
| 所在地 | 〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-21-3 西新宿大京ビル7階 |
|---|---|
| 電話番号 |
0120-962-992 電話受付時間 9:15~18:00 |
| 最寄り駅 |
西新宿駅より徒歩2分 新宿駅より徒歩7分 都庁前駅より徒歩7分 詳しいアクセスを見る |
| 診療時間 |
9:15~18:00 最終受付:平日・土曜日17:00/日曜日・祝日16:00 土日祝日も診療 |
| 予約制度 | 平日:予約優先制 土日祝日:完全予約制 |
横浜駅前院は、2026年8月1日から全日同じ診療時間で診療しています。
| 所在地 | 〒220-0004 神奈川県横浜市西区北幸1-4-1 横浜天理ビル11階 |
|---|---|
| 電話番号 |
0120-003-943 電話受付時間 9:15~18:00 |
| 最寄り駅 |
横浜駅より徒歩3分 横浜駅西口ジョイナス地下街から直結 雨に濡れずにご来院いただけます。 詳しいアクセスを見る |
| 診療時間 |
全日 9:15~18:00 最終受付 17:00 土日祝日も診療 |
| 予約制度 | 平日:予約優先制 土日祝日:完全予約制 |