「ヒアルロン酸注射を続けているのに、まだ膝が痛い」
「以前は注射のあと楽になったのに、最近は効きにくい気がする」
「このままヒアルロン酸を続ける?それとも次の治療を考えた方がいい?」
変形性膝関節症では、日本の整形外科診療でヒアルロン酸の関節内注射が治療選択肢の一つとして行われています。
一方、注射を続けても十分な改善を感じない場合は、単純に「ヒアルロン酸が効かなくなった」と決めるのではなく、現在の膝の状態とこれまでの治療効果を一度整理することが重要です。
先に結論|ヒアルロン酸を続けても痛いなら「次も同じ注射」でよいかを再評価
ヒアルロン酸注射への反応には個人差があります。
痛みが残る理由も、変形性膝関節症の状態、活動量、筋力、半月板など別の問題、現在の治療内容などさまざまです。
注射を続けても階段・歩行・仕事などに支障する痛みが残る場合は、注射回数だけではなく治療方針全体を見直します。そのうえで適応があれば、PRPなど自由診療を含む別の選択肢について相談できます。
ヒアルロン酸は関節液にも存在する成分です。日本では、変形性膝関節症に対する治療の一つとして関節内へのヒアルロン酸注射が行われています。
日本整形外科学会も、変形性膝関節症の治療として、痛み止めや外用薬、ヒアルロン酸注射、運動器リハビリテーション、装具などを挙げています。
一方、海外では位置づけが異なります。AAOS(米国整形外科学会)は、症候性の変形性膝関節症に対してヒアルロン酸注射をルーチンで使用することは推奨していません。
これは「ヒアルロン酸は全員に効かない」という意味ではありません
ガイドラインによって治療の位置づけは異なります。実際に症状が軽くなり、生活上のメリットを感じている場合まで、自己判断で治療を中止する必要はありません。
以前より効きにくいと感じても、単純にヒアルロン酸に「耐性がついた」と判断できるわけではありません。
「効きにくい=回数を増やす」と自己判断しない
使用する製剤や治療スケジュールは異なります。十分な改善を感じない場合には、単純に回数を増やすのではなく、現在の治療反応と膝の状態を担当医と確認します。
大切なのは、「次に何を注射するか」を決める前に、現在の膝痛が何によるものかを確認することです。
症状や診察・X線所見だけでは説明しにくい場合や、半月板・靱帯など別の問題が疑われる場合に、MRI検査の必要性を判断します。
西新宿本院には院内MRI・CTはありません。必要と判断した場合は、対応可能な医療機関への紹介を検討します。
変形性膝関節症では、膝の痛みだけではなく、筋力や関節の動き、歩行・階段など実際の生活動作も治療上重要です。
急に症状が変わった場合は「ヒアルロン酸が効かない」で済ませない
・急に膝が大きく腫れた
・強い赤みや熱感がある
・発熱を伴う
・転倒やひねったあとから強く痛む
・体重をかけることが難しいほど痛い
ヒアルロン酸注射で十分な改善が得られなくても、「ヒアルロン酸を続ける」か「手術をする」かの二択ではありません。
現在の症状、膝機能、生活への影響、これまでの治療効果に応じて治療全体を組み直します。
「ヒアルロン酸を○回打ったら次の治療へ進む」という一律の回数だけで決めるものではありません。
次のような状態が続く場合は、現在の治療方針を整理する意味があります。
ヒアルロン酸注射を続けても膝が痛い方へ
「このままヒアルロン酸を続ける?」「別の治療に変える?」「PRPも検討できる?」という段階から相談できます。
現在の膝とこれまでの治療効果を確認し、ヒアルロン酸を継続するか、リハビリなどを見直すか、PRPを含む別の治療を検討できるか整理します。
西新宿本院|ヒアルロン酸後の治療選択を相談する※PRPを受けると決めていない段階でも相談できます。適応は診察後に判断します。
変形性膝関節症と診断され、運動療法・薬物療法・関節内注射などを行っても生活に支障する痛みや機能障害が残る場合には、PRP療法を治療選択肢の一つとして相談できます。
PRP(多血小板血漿)療法は、患者さんご自身の血液から血小板を多く含む成分を作製し、膝関節へ投与する自由診療です。
ヒアルロン酸が効かない=PRPなら必ず効く、ではありません
PRPの適応は、ヒアルロン酸への反応だけでは決まりません。現在の診断、症状、膝機能、これまでの治療、健康状態、自由診療の費用などを踏まえて判断します。
近年の比較研究・メタ解析では、PRPがヒアルロン酸より痛みや膝機能で良好な結果を示した報告があります。
一方、AAOS(米国整形外科学会)はPRPについて、症候性の変形性膝関節症で痛みや機能を改善する可能性があるとしながら、推奨強度をLimited(限定的)としています。
PRPには複数の作製方法があり、投与回数や対象となる患者さんも研究ごとに異なります。そのため、すべての患者さんでPRPがヒアルロン酸より優れていると一般化することはできません。
PRPは「すり減った軟骨を元通りにする」と確立された治療ではありません
主に痛みや膝機能の改善を目的として検討します。治療効果には個人差があり、変形性膝関節症そのものを完全に治すことを保証する治療ではありません。
ヒアルロン酸とPRPの違いをさらに詳しく確認したい方は、 新宿でひざの日帰りPRP療法|ヒアルロン酸との違い をご覧ください。
SBC整形外科クリニック西新宿本院では、変形性膝関節症に対する自由診療の選択肢として1DAY膝関節治療 高濃縮PRPを行っています。
1DAYのメリット|採血日と投与日を分けず、治療工程を1日にまとめられる
治療を実施する日は、 採血 → 高濃縮PRPの作製 → 膝への投与 までを同日に行います。
採血と投与のために別の日へ来院する必要がないため、仕事や生活の都合で複数日の通院が難しい方にとって、治療工程をまとめられる点が特徴です。
「1DAY」は1日で効果が出るという意味ではありません
1DAYとは、採血から高濃縮PRPの作製・投与までを同日に行うという意味です。当日中に痛みがなくなることや、1回で十分な改善が得られることを保証する名称ではありません。
また、初診日に必ずPRP投与まで行えるという意味でもありません。診察結果、健康状態、服用薬、予約状況などを確認して治療日を決定します。
治療適応を確認したうえで、患者さんご自身の腕から血液を採取します。
採取した血液を施設内で処理し、数時間かけて高濃縮PRPを作製します。
作製した高濃縮PRPを、同じ治療日に膝へ投与します。
治療後には、一過性の関節痛、腫れ、発赤、熱感などが生じる場合があります。治療前に適応・リスク・注意事項の説明を受けたうえで検討します。
※1DAY膝関節治療 高濃縮PRPは自由診療です。本施術では国内未承認の医薬品または医療機器を用いる場合があります。治療内容・使用機器等の詳細は公式治療ページでご確認ください。
一律に「○回」と決めることはできません。使用する製剤や治療計画によっても異なります。実際に得られている痛み・機能の改善と現在の膝の状態を確認し、継続する意味があるかを担当医と相談します。
それだけでは判断できません。痛みの強さとX線上の変化は必ずしも一致せず、活動量、筋力、炎症、別の膝の問題なども症状に影響します。必要に応じて現在の状態を再評価します。
必ずしもそうではありません。運動療法、薬物療法、装具など現在の保存的治療を見直すことができます。一方、膝の状態や生活への支障によっては手術を優先する場合もあります。
比較研究ではPRPがヒアルロン酸より良好な結果を示した報告があります。ただし、PRPの種類、投与回数、患者背景などが研究ごとに異なり、すべての方でPRPが優れるとは言えません。現在の膝の状態と治療歴を踏まえて検討します。
「1DAY」は、治療日に採血・高濃縮PRPの作製・膝への投与までを同日に行うことを意味します。1日で痛みがなくなることや、1回で必ず十分な改善が得られることを意味するものではありません。
ヒアルロン酸注射は、日本で変形性膝関節症に用いられている治療選択肢の一つです。
一方、注射を続けても生活に支障する痛みが残る場合には、注射の回数だけでなく、現在の診断、膝機能、これまでの治療への反応を含めて再評価することが重要です。
「ヒアルロン酸が効かないからPRP」ではなく、現在の膝とこれまでの治療を整理し、その時点で自分に合う次の治療を選ぶことが重要です。
変形性膝関節症全体の検査・治療を確認したい方
ヒアルロン酸だけでなく運動療法も見直したい方
PRPの仕組みやヒアルロン酸との違いを詳しく知りたい方
SBC整形外科クリニック 西新宿本院 院長
沼倉 裕堅 医師
所属学会:日本整形外科学会/日本再生医療学会/日本四肢再建・創外固定学会
沼倉 裕堅医師のプロフィールを見る →「ヒアルロン酸注射を続けても膝が痛い」「最近は効果を感じにくい」「今の治療を続けるべきか、別の治療を考えるべきか知りたい」といった段階からご相談いただけます。
現在の膝の状態とこれまでの治療効果を確認し、一般的な治療やリハビリを続けるか、追加の評価が必要か、1DAY高濃縮PRPを含む別の選択肢を検討できるか整理します。
※1DAY膝関節治療 高濃縮PRPは自由診療です。料金は1回170,000円(税込・診察料込)です。治療日は採血から高濃縮PRPの作製・膝への投与までを同日に行います。治療適応は、診察所見・画像所見・症状・これまでの治療経過・健康状態などを踏まえて判断します。治療効果には個人差があります。
※本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、個別の診断や治療適応を示すものではありません。現在ヒアルロン酸注射などの治療を受けている方は、自己判断で治療を中断せず、これまでの治療経過を担当医または受診先の医師へお伝えください。