「膝の水を抜いたのに、数日〜数週間するとまた腫れてくる」
「何度も水を抜いているけれど、このまま繰り返して大丈夫?」
「水を抜く以外の治療も考えた方がいい?」
膝の「水」と呼ばれるものは、多くの場合、関節内に増えた関節液です。
関節液を抜くことで膝の張りや動かしにくさが軽くなることはありますが、水が増えた背景が続いていれば、抜いたあとに再びたまることがあります。
先に結論|水を抜いたから「クセになった」わけではありません
関節液を抜く処置そのものが、その後の水をたまりやすくするわけではありません。
変形性膝関節症、半月板・靱帯などの損傷、痛風・偽痛風などの結晶誘発性関節炎、炎症性疾患、感染など、膝が腫れる原因が続いていると再び水がたまることがあります。
繰り返している場合は、「また水を抜くか」だけでなく、なぜたまっているのかを確認して治療方針を考えることが重要です。
膝関節の中には、もともと少量の関節液があります。関節の動きを滑らかにする役割を持つ液体です。
変形性膝関節症などで関節内に炎症が起こると、関節液が通常より多くなることがあります。
関節穿刺で余分な関節液を抜くと、膝の張りや圧迫感が軽くなる場合があります。しかし、関節液が増えた原因まで同時になくなるわけではありません。
「水を抜くとクセになる」は誤解です
水を抜いたために再びたまるのではなく、関節液が増える背景が続いているため、再び腫れることがあります。
膝に水がたまっていても、毎回必ず関節穿刺が必要とは限りません。
腫れや張りが強い場合に症状を軽減する目的で行うほか、感染や痛風・偽痛風などが疑われる場合には、採取した関節液を検査する目的で行うことがあります。
必要性は、膝の腫れ方、痛み、熱感、経過、診察所見などから判断します。
「水がたまる」という症状だけで、病名を一つに決めることはできません。
中高年以降で多い原因の一つです。
日本整形外科学会でも、変形性膝関節症の主な症状として膝の痛みと水がたまることが挙げられています。
初期には立ち上がりや歩き始めで痛み、進行すると階段昇降や歩行がつらくなることがあります。
スポーツ・転倒などによる外傷や、加齢に伴う半月板の変性などでも膝が腫れることがあります。引っかかりや曲げ伸ばしのしにくさを伴う場合は、半月板なども確認します。
結晶誘発性関節炎では、膝が突然大きく腫れ、強い痛みや熱感が生じる場合があります。
免疫に関連する関節炎でも、膝の腫れや関節液の増加がみられることがあります。
関節内の感染は、見逃してはいけない原因です。
急激な腫れ・強い熱感・発赤・強い痛みがある場合
発熱がなくても感染性関節炎を完全には否定できません。「いつもの膝の水」と自己判断せず、速やかに医療機関へ相談してください。
再び水がたまったからといって、すべてが緊急というわけではありません。
ただし、次のような場合は原因確認を優先します。
診察では、「水があるか」だけではなく、なぜ膝が繰り返し腫れているのかを確認します。
半月板・靱帯などをさらに詳しく評価するため、MRI検査が必要になる場合もあります。
西新宿本院には院内MRI・CTはありません。必要と判断した場合は、対応可能な医療機関への紹介を検討します。
治療は「水を抜くかどうか」だけで決まりません。
原因となっている疾患、痛みの程度、変形の進行度、日常生活への影響などに応じて選択します。
膝に水がたまる=再生医療が必要、ではありません
感染、痛風・偽痛風、外傷などが原因であれば、それぞれに適した治療が必要です。まず原因を確認し、変形性膝関節症が症状の背景にある場合に、その後の治療選択肢を考えます。
変形性膝関節症と診断され、運動療法や薬物療法などを行っても膝の痛み・機能障害が続いている場合には、PRP療法を治療選択肢の一つとして検討することがあります。
PRPは、患者さんご自身の血液を採取し、血小板を多く含む成分を処理して膝関節へ投与する自由診療です。
AAOS(米国整形外科学会)は、症候性の変形性膝関節症について、PRPが痛みの軽減や機能改善につながる可能性を示していますが、推奨強度はLimited(限定的)です。
2025年のプラセボ対照ランダム化比較試験をまとめたメタ解析でも、3〜6か月の一部評価ではPRP群が良好でしたが、効果は弱く、臨床的な意義には議論があるとされています。
PRPは「膝の水を止める治療」ではありません
水が再びたまらなくなることを保証する治療ではなく、すり減った軟骨を元通りにすることが確立された治療でもありません。変形性膝関節症の痛みや機能障害に対する選択肢として適応を判断します。
何度も膝の水を抜いていて、治療を見直したい方へ
「また水を抜くだけでいい?」「変形性膝関節症が原因?」「PRPを検討できる状態?」という段階から相談できます。
まず現在の膝の状態を確認し、1DAY高濃縮PRPが適しているか、これまでの治療を続ける方がよいか、別の治療を優先すべきかを判断します。
1DAY高濃縮PRPの詳細・カウンセリングを見る※PRPを受けると決めていない段階でもご相談いただけます。適応は診察後に判断します。
SBC整形外科クリニック西新宿本院では、変形性膝関節症に対する選択肢として1DAY膝関節治療 高濃縮PRPを行っています。
1DAYの特徴|採血日と投与日を分けない
治療を実施する日は、採血 → 高濃縮PRPの作製 → 膝への投与までを同日に行います。仕事や生活の都合で複数日の来院が難しい方にとって、治療工程を1日にまとめられることがメリットです。
※「初診日に必ずPRPまで実施できる」という意味ではありません。治療適応、健康状態、服用薬、予約状況などを確認して治療日を決定します。
治療を行う場合、ご自身の腕から血液を採取します。
採取した血液を処理し、西新宿本院の施設内で数時間かけて高濃縮PRPを作製します。
作製した高濃縮PRPを、同じ治療日に膝へ投与します。
治療後には、一時的な関節痛や腫れが生じる場合があります。治療前に医師からリスク・注意事項について説明を受けます。
※料金・治療内容は変更になる場合があります。ご予約時に最新情報をご確認ください。
水を抜く処置そのものが原因で、関節液がたまりやすくなるわけではありません。関節液が増える背景が続いていれば、抜いたあとも再び腫れることがあります。
必ずしも毎回必要とは限りません。腫れや張りが強い場合、感染や結晶誘発性関節炎などを調べる必要がある場合などに関節穿刺を検討します。
変形性膝関節症は代表的な原因の一つですが、それだけではありません。半月板・靱帯損傷、痛風・偽痛風、炎症性疾患、感染などでも膝は腫れます。
保証できません。PRPは「膝の水を止める治療」ではなく、変形性膝関節症で適応がある場合に、痛みや機能障害の改善を目指して検討する治療選択肢です。
治療を実施する日は、採血・高濃縮PRPの作製・膝への投与までを同日に行います。ただし、初診日に必ず治療できるという意味ではありません。
膝の水を抜いてもまたたまる場合、水を抜いたことが原因で「クセになった」わけではありません。
変形性膝関節症をはじめ、関節液が増える原因が続いている可能性があります。
「次も水を抜くか」だけでなく、なぜ繰り返しているのか、今の治療を続けるべきかを一度確認することが重要です。
膝に水がたまる仕組みそのものを詳しく知りたい方
立ち上がり・階段での膝痛や変形が気になる方
PRP治療そのものを詳しく比較・検討したい方
SBC整形外科クリニック 西新宿本院 院長
沼倉 裕堅 医師
所属学会:日本整形外科学会/日本再生医療学会/日本四肢再建・創外固定学会
沼倉 裕堅医師のプロフィールを見る →「膝の水を抜いてもまたたまる」「今の治療をこのまま続けていいか知りたい」といった段階からご相談いただけます。
まず膝の状態と原因を確認し、一般的な治療を続けるか、1DAY高濃縮PRPなど別の選択肢を検討できるか、他院での精密検査や手術を優先すべきかを判断します。
※1DAY膝関節治療 高濃縮PRPは自由診療です。治療適応は診察所見・膝の状態・これまでの治療経過・健康状態などを踏まえて判断します。治療効果には個人差があります。
※本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、個別の診断を行うものではありません。膝が急激に大きく腫れた、強い発赤・熱感がある、発熱を伴う、外傷後に大きく腫れた、強い痛みで体重をかけられないなどの場合は、慢性的な膝の水として自己判断せず医療機関へご相談ください。