「足の甲を家具にぶつけて腫れた」「重い物を足に落として青あざができた」「歩けるけれど、骨折していないか心配」
足の甲を強くぶつけたあとに腫れや痛みが出ると、打撲なのか骨折なのか、判断に迷うことがあります。
結論からいうと、足の甲をぶつけたあと、歩けていても骨折を完全に否定することはできません。
先に結論|足の甲をぶつけて腫れたとき
打撲でも骨折でも、痛み・腫れ・青あざが起こります。
足の甲には中足骨(ちゅうそくこつ)などがあり、強い衝撃によって骨折することがあります。骨折の場所や程度によっては、ある程度歩ける場合もあります。
足の甲が大きく腫れている、一点が強く痛い、踏み込むと痛む、足をかばって歩く場合は、整形外科での確認をご検討ください。
通常の外来予約を待たず、救急受診を優先したい症状
骨折だけでなく、血流・神経への影響なども考える必要があります。重症の場合は119番を含め、速やかな医療対応をご検討ください。
足の甲の腫れは打撲で生じることもありますが、中足骨骨折や足の中央部の関節・靱帯損傷が隠れている場合もあります。
この記事では、骨折と打撲の違い、歩ける場合の受診目安、レントゲン検査、受診までの応急処置について解説します。
この記事でわかること
足の甲をぶつけたあと、病院へ行くべきか迷う場合は、腫れの大きさだけでなく、痛みの程度や歩行への影響を確認しましょう。
打撲か骨折かを、ご自身で正確に見分けてから受診する必要はありません。
軽い痛みや腫れがあり、時間とともに症状が改善している場合は、足への負担を減らして経過をみることもあります。
ただし、あとから腫れが強くなる、歩きにくくなる、痛みが続く場合は、受診を検討してください。
次のような場合は、歩けていても整形外科への相談を検討しましょう。
「何日経ったら受診する」という一律の基準はありません。症状が強い場合は、数日間様子を見ることを前提にせず、早めに受診しましょう。
ぶつけた、物を落とした、転倒したなど、けがのあとに足の甲が痛む場合は、整形外科が受診先となります。
整形外科では、骨折だけでなく、打撲、関節・靱帯の損傷なども診療します。
「骨折かどうか分からない」「歩けるけれど足の甲が腫れている」という状態でもご相談いただけます。
新宿・西新宿/横浜駅周辺で整形外科をお探しの方へ
足の甲の腫れ・痛みは、骨折か分からない段階からご相談いただけます。
西新宿本院・横浜駅前院では、一般整形外科の保険診療を行っています。Web予約では「整形外科 初診(別症状を含む)」をご選択ください。
西新宿本院|整形外科のWEB予約 → 横浜駅前院|整形外科のWEB予約 →※18歳未満の方は受診前に電話予約が必要です。親権者同伴でご来院ください。強い変形・血流や神経の異常などがある場合は救急医療機関を優先してください。
一般整形外科の診療内容は、当院の整形外科一般のご案内もご参照ください。
足の甲を強くぶつけたあとに、腫れや青紫色のあざが現れることがあります。
しかし、腫れ・青あざ・痛みだけで、打撲と骨折を正確に区別することはできません。
打撲は、外からの衝撃で皮膚の下や周囲の組織などが傷ついた状態です。
皮膚の下の血管が傷つくと、青紫色の内出血が生じる場合があります。また、皮下に血液がたまり、局所的に盛り上がることもあります。
強い打撲では大きく腫れる場合もあり、見た目だけで骨折との違いを判断することは困難です。
足の甲には、中足骨(ちゅうそくこつ)という細長い骨が5本あります。
重い物を足の上に落とす、硬い物に強くぶつけるなどの衝撃で、中足骨などを骨折することがあります。
骨折すると、痛みや腫れ、内出血、歩いたときの痛みなどがみられます。
ただし、骨折の場所や骨のずれの程度によって症状は異なり、明らかな変形がない場合もあります。
足の甲には骨だけでなく、関節や靱帯、腱などの組織もあります。
足の中央部に強い力が加わると、骨折だけでなく、足根骨と中足骨をつなぐ関節や靱帯を傷める場合があります。
特に足の中央が腫れている、踏み込むと強く痛む、足裏にも内出血がある場合は、リスフラン関節周辺の損傷などを考慮する必要があります。
打撲・皮下血腫
皮下組織などが傷ついた状態。痛み・腫れ・青あざが起こります。
中足骨などの骨折
骨に損傷が生じた状態。歩ける場合でも骨折していることがあります。
中足部の関節・靱帯損傷
足の中央部の関節や靱帯が傷ついた状態。足裏の内出血などが手がかりになる場合があります。
骨折した場合、痛みが強くて体重をかけられなくなることがあります。
一方で、骨折の位置や骨のずれ、損傷の程度によっては、ある程度歩ける場合もあります。
そのため、「歩ける=骨折していない」と考えることはできません。
足の甲を強くぶつけたあと、歩くたびに同じ場所が痛む場合は、骨折だけでなく打撲や関節・靱帯の損傷なども考えられます。
特に、一歩ごとに強く痛む、足をかばって歩いている、歩くほど痛みが増している場合は、整形外科での確認をご検討ください。
限られた場所に強い痛みがあることは、骨折を考える手がかりの一つです。
ただし、打撲や腱・関節の損傷などでも、局所的な痛みが起こることがあります。
「押して痛ければ骨折」と自己診断せず、痛む場所を医師に伝えてください。確認するために何度も強く押す必要はありません。
一般に「骨にヒビが入った」と表現される状態も、骨折の一種です。
骨折の状態によっては歩ける場合もあるため、ヒビかどうかも歩行だけでは判断できません。
骨折が疑われる場合は、診察や必要に応じた画像検査で確認します。
足の甲をぶつけたあと、足の中央部が強く腫れ、足裏にも青あざが現れる場合があります。
このようなときに考える必要がある損傷の一つが、リスフラン関節損傷です。
リスフラン関節は、足の甲の中央部にある、中足骨と足根骨をつなぐ関節です。
転倒や足をひねる動作、直接的な強い衝撃などによって、関節周辺の靱帯や骨を損傷することがあります。
足の中央部が痛い、腫れている、立ったり歩いたりすると痛みが強くなるなどの症状がみられます。
リスフラン関節損傷では、足の甲だけでなく、足裏にも内出血がみられる場合があります。
米国整形外科学会(AAOS)は、足裏の内出血をリスフラン関節損傷を疑う重要な所見の一つとして挙げています。
ただし、足裏に青あざがあれば必ずリスフラン関節損傷というわけではありません。
足の中央部の強い痛みや腫れを伴う場合は、自己判断で歩き続けず、整形外科で状態を確認しましょう。
リスフラン関節損傷では、関節の安定性が失われている場合があります。
適切な評価・治療が行われず、不安定な状態が残ると、慢性的な痛みや関節の変形などにつながる可能性があります。
足裏の内出血がある、足の中央部が強く痛む、通常の歩行が難しい場合は、単なる打撲や捻挫と決めつけないことが重要です。
足の中央部の強い痛み+足裏の青あざ
中足部の骨・関節・靱帯の損傷を考慮した評価が必要です。痛みを我慢して歩き続けず、速やかに整形外科へご相談ください。
足の甲をぶつけた場合でも、すべての方に必ずレントゲン検査を行うわけではありません。
整形外科では、受傷状況、痛む場所、腫れ、内出血、歩行状態などを確認し、必要な画像検査を検討します。
X線(レントゲン)検査では、骨折の有無や位置、骨のずれ、関節周辺の骨の状態などを確認します。
例えば中足骨骨折が疑われる場合は、症状や診察所見に合わせて必要な範囲を撮影します。
レントゲンで明らかな骨折が確認されなくても、すべての損傷を完全に否定できるわけではありません。
特にリスフラン関節周辺の損傷などでは、通常のX線画像だけでは判断が難しい場合があります。
症状や診察所見から必要と判断される場合には、追加の画像検査や、専門的な評価を検討します。
骨折の状態をより詳しく調べる場合はCT、靱帯などの軟部組織の損傷を確認する場合はMRIが検討されることがあります。
米国放射線医学会(ACR)は、リスフラン関節損傷などが疑われ、X線だけでは判断できない場合、CTやMRIを適切な追加検査として挙げています。
ただし、足の甲をぶつけたすべての方にCT・MRIが必要なわけではありません。検査の必要性は個別の状態に応じて判断します。
SBC整形外科クリニック西新宿本院・横浜駅前院には、X線撮影設備および超音波(エコー)検査設備があります。
一方、両院に院内CT・MRIはありません。
より詳しい画像検査や専門的な治療が必要と判断された場合は、対応可能な医療機関への紹介を検討します。
足の甲をぶつけて腫れた場合は、受診までの間、痛む足へ無理な負担をかけないことが大切です。
歩くたびに痛みがある場合は、必要以上に歩いたり、走ったりすることを避けましょう。
骨折しているか確認するために、何度も歩いたり、踏み込んだりする必要はありません。
受傷直後に患部を冷却すると、痛みを和らげられる場合があります。
氷のうや保冷剤を使う場合は、皮膚に直接当てず、タオルなどで包んで短時間使用してください。
感覚が鈍い場合や血流に問題がある場合などは、冷却方法に注意が必要です。冷やして強い痛みや皮膚の異常が出る場合は中止してください。
腫れがある場合は、クッションなどを使い、無理のない範囲で足を少し高くして休ませる方法があります。
痛みが強くなる姿勢を無理に続ける必要はありません。
足の甲が腫れている場合、靴の甲部分が患部を圧迫して痛みが強くなることがあります。
足を圧迫する靴は避け、患部に負担をかけないようにしてください。自己判断で包帯を強く巻き、足先の血流を妨げないよう注意しましょう。
腫れや青あざがある場所を強く揉んだり、骨折を確かめるために何度も強く押したりする必要はありません。
また、足の形が明らかに変わっている場合は、自分で元の位置に戻そうとせず、速やかに医療機関で対応してもらいましょう。
受診までにできること
痛む足を休ませる/無理な歩行を避ける/タオル越しの冷却/楽な姿勢で足を休ませる
避けたいこと
何度も歩いて確かめる/患部を強く押す・揉む/強く締めつける/変形した足を自分で戻す
足の甲の骨折が確認された場合、治療方法は骨折した場所、骨のずれ、関節への影響などによって異なります。
骨のずれが少なく安定している場合は、装具やギプスなどで保護・固定する治療が検討されることがあります。
一方、骨のずれが大きい場合や関節の安定性が損なわれている場合などには、専門的な治療や手術が必要になることもあります。
骨折した場所や治療方法によって、体重をかけてよい時期は異なります。
そのため、「足の甲の骨折は何週間で歩ける」と一律には決められません。
歩行や仕事・運動への復帰は、診察結果と担当医の指示に従って判断します。
関連記事:中足骨骨折後、歩けるのに足の甲が痛い|荷重開始後の再診目安 →
あります。足の甲へ重い物が落下した場合は、打撲のほか、中足骨などを骨折することがあります。腫れが大きい、体重をかけると強く痛む、普段どおり歩けないなどの場合は整形外科への受診をご検討ください。
内出血は受傷直後より時間がたってから目立つ場合があります。青紫色になったことだけでは骨折か打撲かを判断できません。ただし、痛みや腫れも強くなっている場合は、整形外科での確認をご検討ください。
受診の必要性は日数だけでは判断できません。軽い症状が改善している場合は経過をみることもありますが、痛み・腫れが続く、歩行に支障がある、症状が強くなっている場合は整形外科への相談を検討しましょう。
ぶつけたあとに皮下へ血液がたまり、局所的な膨らみが生じる場合があります。ただし、しこりのような腫れだけでは原因を特定できません。強い痛みがある、腫れが大きくなる、改善しない場合などは診察をご検討ください。
骨折や関節・靱帯の損傷の有無を医学的に評価したい場合は、まず整形外科への受診を検討しましょう。整形外科では症状や受傷状況に応じて、必要な画像検査や治療方針を判断します。
足の甲を強くぶつけたあとに腫れや青あざが生じても、それだけで骨折か打撲かを判断することはできません。
また、ある程度歩ける場合でも、中足骨骨折や中足部の関節・靱帯損傷が起こっている可能性があります。
この記事の結論
「歩けるから大丈夫」と決めつけず、腫れ・痛む場所・歩き方・症状の変化を確認することが大切です。
骨折かどうかをご自身で判断してから受診する必要はありません。
足の甲が大きく腫れている、歩くと強く痛む、症状が改善しない場合は、整形外科での確認をご検討ください。
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SBCメディカルグループ 整形外科エリア統括
SBC整形外科クリニック 西新宿本院 院長
沼倉 裕堅 医師
東北大学医学部医学科卒業。救急科・内科・整形外科などでの診療経験を経て、現在はSBC整形外科クリニック西新宿本院の院長として一般整形外科診療に携わっています。
沼倉医師のプロフィールを見る →SBC整形外科クリニック西新宿本院・横浜駅前院では、打撲・骨折などのけがを含む一般整形外科の保険診療を行っています。
「歩けるけれど骨折が心配」「足の甲をぶつけて腫れている」という段階からご相談いただけます。症状によっては高度な検査・治療に対応できる医療機関への紹介を検討します。
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