ベッドや机の角に足の小指をぶつけた。
段差につまずいて、足の指を強く打った。
最初は痛いだけだったのに、時間がたつと指が紫色になって腫れてきた。
このようなとき、
「紫色になったら骨折?」
「歩けるなら骨折ではない?」
「小指をぶつけただけでも病院へ行った方がいい?」
と迷う方もいるでしょう。
先に結論
「紫色=骨折」でも、「歩ける=骨折ではない」でもありません。
足の指を強くぶつけると、打撲でも皮下出血によって青紫色のあざができます。一方、骨折でも痛み・腫れ・内出血などが起こります。
色や歩けるかどうかだけでは、骨折と打撲を正確に見分けることはできません。
まず「どのように紫色になっているか」を確認してください
ぶつけた場所に青紫色の「あざ」がある
打撲でも骨折でも起こります
皮膚の下で出血した内出血が考えられます。あざの色だけでは骨折かどうか判断できません。
指先全体が青紫色・白っぽい+冷たい・しびれる
通常の内出血とは分けて考えます
血流や神経への影響も考慮する必要があります。通常の外来を長く待たず、速やかに医療機関へ相談してください。
まず確認|足の指をぶつけたあとの受診目安
骨折かどうかをセルフチェックだけで確定することはできません。受診を考える目安として、現在の状態を3段階で確認してみましょう。
痛み・腫れが軽く、時間とともに改善している
経過をみることもあります
無理に歩いたり、痛む指を何度も押したりせず保護してください。あとから腫れや痛みが強くなる場合は受診をご検討ください。
整形外科への受診を考えたい状態
痛み・腫れが強い
歩く・踏み込むと痛い
靴を履くと強く痛む
骨の一部分を押すと強く痛む
指を動かしにくい
爪の下が黒紫色になり強く痛む
時間がたっても改善しない・悪化している
速やかな医療対応を優先したい状態
指が明らかに不自然な方向へ曲がっている
深い傷がある・骨が見えている
出血が止まりにくい
指先全体が白い・青紫色で冷たい
感覚が鈍い・強くしびれている
足の指をぶつけて紫色になるのは骨折?
答え
紫色になったという症状だけでは、骨折か打撲かを見分けることはできません。
足の指を強くぶつけると、皮膚の下にある細い血管が傷つき、皮下に血液が広がって青紫色の内出血として見えることがあります。
これは打撲でも起こります。
一方、骨折でも周囲の組織が傷つくため、痛み・腫れ・内出血などがみられます。
「紫色だから骨折」でも、「青あざだから打撲」でもありません。
内出血の色だけでなく、痛み・腫れ・変形・動かしにくさ・歩行への影響なども確認します。
足の指は医学的には「足趾(そくし)」と呼ばれます。ぶつけた場所によって傷める骨・関節は異なります。
足の指を骨折していても歩ける?
答え
歩けるということだけでは、足の指の骨折を否定できません。
足の指を骨折した場合でも、傷めた指や骨折の状態によって症状の程度は異なります。
足全体では体重を支えられるため、骨折していても歩ける場合があります。
「普通に歩けたから骨折ではない」とは判断できません。
歩けるかどうかだけではなく、次のような症状がないか確認してください。
踏み込むと指が強く痛む
歩くたびに同じ場所が痛む
腫れが強い
骨の一部分を押すと特に痛い
靴を履くと圧迫されて強く痛む
普段どおり歩けない
爪の下だけが黒紫色になった|爪下血腫の可能性
足の指をぶつけたあと、
「指そのものより、爪の下だけが黒紫色になっている」
という場合は、爪とその下の組織との間に血液がたまる爪下血腫(そうかけっしゅ)が考えられます。
爪の下が紫色・黒っぽくなる
ズキズキと強く痛む
爪の内側から押されるように痛む
足の指の骨折に爪下血腫を伴う場合もありますが、「爪が黒紫色=骨折」という意味ではありません。
強い痛みが続く、爪や周囲の皮膚も傷ついている、指そのものが大きく腫れている場合は医療機関へ相談してください。
自宅での処置について
針などを使って、ご自身で爪に穴を開けることは避けてください。
爪下血腫で強い痛みがある場合、医療機関では状態に応じた処置を検討します。自宅で穴を開けると、感染や爪周囲の損傷につながる可能性があります。
小指でも骨折する?親指をぶつけた場合との違い
小指を家具にぶつけただけでも骨折することがあります
足の小指の骨折は、重い物を落とした場合だけに起こるわけではありません。
硬い家具などへ足の指を強くぶつけた際にも起こることがあります。
「小指をぶつけただけ」と考えず、強い腫れ・痛み、歩行時痛、変形などがある場合は整形外科で確認しましょう。
親指を強く傷めた場合は、歩行への影響にも注意
足の親指は、立つ・歩く・踏み込む動作で重要な役割を担っています。
そのため、母趾の骨折ではほかの足趾より歩行への影響が大きくなる場合があります。
親指が大きく腫れている
踏み込むと強く痛む
親指が変形している
爪や周囲の皮膚も大きく傷ついている
このような場合は、早めに整形外科へご相談ください。
足の指をぶつけて痛い・腫れたときは何科?整形外科へ
受診先
ぶつけた・挟んだ・物を落としたなど、外傷後の足の指の痛みや腫れは整形外科が受診先です。
整形外科では、骨折だけでなく打撲・脱臼など、骨や関節を含む運動器の外傷を診療します。
そのため、
「紫色になったけれど、打撲か骨折か分からない」
「小指をぶつけて腫れている」
「歩けるけれど骨折していないか心配」
「爪まで黒紫色になって痛い」
という段階から相談できます。
骨折かどうかをご自身で判断してから受診する必要はありません。
「足の指をぶつけて、痛い・腫れた・紫色になった」と、そのまま症状を伝えてください。
足の指をぶつけたらレントゲンは必要?
答え
足の指をぶつけた方全員に、必ずX線(レントゲン)検査を行うわけではありません。
整形外科では、受傷した状況や痛む場所、腫れ、変形などを確認し、必要な画像検査を検討します。
足の指の外傷では、症状や傷めた指によってX線検査の必要性は異なります。
特に、親指を強く傷めた場合、明らかな変形や回旋がある場合、関節への影響が疑われる場合などは、画像検査を含めて状態を詳しく確認することがあります。
西新宿本院・横浜駅前院には直接撮影用X線装置があります。実際にX線検査を行うか、どの部位を撮影するかは症状や受傷状況に応じて判断します。
「骨折かもしれないから、とりあえずレントゲンだけ撮る」と考える必要はありません。
一般整形外科を受診し、症状やけがの状況に応じて必要な検査を検討します。
※診察・画像検査・処置などの内容や順序は、症状・受傷状況によって異なります。
足の指をぶつけた直後|受診までにしてよいこと・避けたいこと
受診までの間は、痛む指へ無理に負荷をかけないことが基本です。
してよいこと
痛む足を休ませる
痛みを我慢して長時間歩き続けないようにします。
してよいこと
足を少し高い位置で休ませる
腫れがある場合は、クッションなどを利用します。
してよいこと
冷やす場合はタオル越しに
氷や保冷剤を皮膚へ直接長時間当て続けないようにします。
してよいこと
指を圧迫しにくい靴を選ぶ
きつい靴を避け、痛む部分への圧迫を減らします。
避けたいこと
何度も押したり動かしたりして骨折か確認する
画像は足のけがを冷却しているイメージです。冷やす場合は、氷や保冷剤を皮膚へ直接当て続けないようにします。
バディテーピングは自分でしてもいい?
足の指の骨折では、状態によって傷めた指と隣の指を一緒に固定するバディテーピングが用いられることがあります。
ただし、明らかな変形がある場合などは、そのまま固定するのではなく、状態に応じた処置が必要になることがあります。
変形している指を無理に矯正したり、強く締めつけたりしないでください。
固定方法に迷う場合は整形外科へご相談ください。
足の指をぶつけたあと、速やかに医療機関を受診したい症状
次のような場合は「ただの打撲」と自己判断せず、速やかな医療対応をご検討ください。
指が明らかに不自然な方向へ曲がっている
深い傷がある・骨が見えている
出血が止まりにくい
指先全体が白い・青紫色になり、冷たい
指先の感覚が鈍い・強くしびれている
強く挟んだ、重い物を落としたうえで変形や大きな傷がある
皮膚が破れて骨折部と外部がつながっている開放骨折では、治療を急ぐ必要があります。
「青紫色のあざ」と「指先全体が青紫色で冷たい」は別です。
後者では血流への影響も考慮する必要があります。
また、変形した指をご自身で引っ張ったり、元の位置へ戻そうとしたりしないでください。
SBC整形外科クリニックで足の指の打撲・骨折の疑いを相談できます
SBC整形外科クリニックでは、一般整形外科の保険診療で、骨折・打撲などの外傷をご相談いただけます。
「小指をぶつけて紫色になった」
「歩けるけれど骨折していないか心配」
「親指が大きく腫れている」
「爪の下まで黒紫色になって痛い」
という段階からご相談ください。
受診時に確認・検討すること
けがをした状況
家具へぶつけた、重い物を落とした、挟んだなど、受傷状況を確認します。
痛む場所・腫れ・内出血
どの指のどこが痛むのか、腫れやあざの範囲などを確認します。
指の形・向き
変形や回旋などが疑われないか確認します。
爪・皮膚の状態
爪下血腫、傷、出血などがないか確認します。
必要な画像検査
骨折や関節への影響などが疑われる場合には、状態に応じてX線検査などを検討します。
※診察・画像検査・処置などの内容や順序は、症状や受傷状況によって異なります。
足の指をぶつけて、痛い・腫れた・紫色になった方へ
「打撲なのか骨折なのか分からない」という段階でも受診できます。
Web予約では「整形外科保険診療」をお選びください。
西新宿本院の一般整形外科を予約する
横浜駅前院の一般整形外科を予約する
※明らかな変形、骨が見える傷、止まりにくい出血、指先の色・温度・感覚の異常などがある場合は、通常の外来予約ではなく速やかな医療対応を優先してください。
足の指をぶつけたときによくある質問
質問を押すと回答が開きます。
▼ Q. 足の指をぶつけて紫色になりました。骨折ですか?
紫色になったというだけでは、骨折か打撲かは判断できません。打撲でも皮下出血によって青紫色になり、骨折でも痛み・腫れ・内出血がみられます。強い痛みや腫れ、変形、歩行時痛などがある場合は整形外科へ相談してください。
▼ Q. 足の指をぶつけましたが歩けます。骨折ではありませんか?
歩けることだけでは骨折を否定できません。傷めた指や骨折の状態によって症状は異なるため、歩行の可否だけでなく痛み・腫れ・圧痛・変形なども含めて確認します。
▼ Q. 足の小指を家具にぶつけただけでも骨折しますか?
足の小指でも、家具や壁などの硬い物へ強くぶつけることで骨折することがあります。痛みや腫れが強い、靴を履くと強く痛む、歩行時痛や変形がある場合は整形外科への受診をご検討ください。
▼ Q. 翌日になって紫色や腫れが目立ってきました
内出血や腫れは、受傷直後より時間がたってから目立つ場合があります。「翌日になった」という時間だけでは骨折かどうか判断できません。痛みや腫れが強くなっている、普段どおり歩けない、指を動かしにくい場合は受診をご検討ください。
▼ Q. 爪が黒紫色になっています。骨折ですか?
爪の下に血液がたまる爪下血腫の可能性があります。足の指の骨折に伴う場合もありますが、爪の変色だけでは骨折と判断できません。ズキズキと強く痛む、爪や周囲の皮膚も傷ついている、指そのものが強く腫れている場合は医療機関へ相談してください。
▼ Q. 足の指の骨折は必ずレントゲンで確認しますか?
すべての足趾外傷で必ずX線撮影を行うわけではありません。必要性は、傷めた指、痛みや腫れ、変形、関節への影響などを踏まえて判断します。
▼ Q. 足の指をぶつけたら何科へ行けばいいですか?
ぶつけた、挟んだ、重い物を落としたなどの外傷による足の指の痛み・腫れは、整形外科が受診先です。「骨折かどうか分からない」という段階から相談できます。
まとめ|足の指が紫色でも「骨折」「打撲」と色だけで判断しない
足の指をぶつけたあとに青紫色になるのは、皮下出血によることがあります。
紫色になっただけでは骨折とは判断できません。
歩けるだけでも骨折は否定できません。
特に、
痛み・腫れが強い
歩く・踏み込むと痛い
指の形・向きがおかしい
親指を強く傷めた
爪の下が黒紫色になって強く痛む
といった場合は整形外科へ相談しましょう。
骨折か打撲かをご自身で見分けてから病院へ行く必要はありません。
「足の指をぶつけて痛い・腫れた・紫色になった」という段階から受診できます。
新宿・西新宿で足の指の骨折が心配な方へ
SBC整形外科クリニック西新宿本院では、骨折・打撲などのけがを含む一般整形外科の保険診療を行っています。
「足の指をぶつけて紫色になった」「歩けるけれど骨折していないか心配」という段階からご相談ください。
所在地
〒160-0023
東京都新宿区西新宿7-21-3 西新宿大京ビル7階
アクセス
西新宿駅 徒歩2分
新宿駅 徒歩7分
都庁前駅 徒歩7分
最終受付
平日・土曜日 17:00
日曜日・祝日 16:00
画像検査
X線撮影・超音波(エコー)検査あり
院内CT・MRIなし
※詳しい画像検査が必要な場合は対応可能な医療機関への紹介を検討します。
※臨時休診・受付時間変更がある場合があります。来院前に公式ページ・Web予約画面で最新情報をご確認ください。
横浜駅周辺で足の指の骨折が心配な方へ
SBC整形外科クリニック横浜駅前院でも、骨折・打撲などのけがを含む一般整形外科の保険診療を行っています。
横浜駅から徒歩3分、横浜駅西口ジョイナス地下街から横浜天理ビルへ直結しています。
足の指が痛く歩きにくい場合にも、横浜駅西口地下街から雨に濡れずに院へ向かうことができます。
所在地
〒220-0004
神奈川県横浜市西区北幸1-4-1 横浜天理ビル11階
アクセス
横浜駅 徒歩3分
横浜駅西口ジョイナス地下街直結
南8番出口方面
画像検査
X線撮影・超音波(エコー)検査あり
院内CT・MRIなし
※詳しい画像検査が必要な場合は対応可能な医療機関への紹介を検討します。
※臨時休診・受付時間変更がある場合があります。来院前に公式ページ・Web予約画面で最新情報をご確認ください。
本記事について
本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、個別の診断を行うものではありません。足の指の痛み・腫れ・内出血は、打撲や骨折などによって生じる場合があります。必要な検査・処置・治療は、受傷状況や症状などをもとに医師が判断します。明らかな変形、深い傷、骨が見えている、指先の色・温度・感覚の異常などがある場合は、通常の外来予約を待たず速やかな医療対応をご検討ください。