家具や階段の角に、すねを強くぶつけた。
最初は痛いだけだったのに、時間がたつと腫れて青紫色のあざが出てきた。
このようなとき、
「こんなに腫れていたら骨折?」
「青あざになったけれど、ただの打撲?」
「歩けるなら骨折ではない?」
と心配になる方もいるでしょう。
先に結論
「青あざ=骨折」でも、「歩ける=骨折ではない」でもありません。
すねを強くぶつけると、打撲でも痛み・腫れ・青紫色の内出血が起こります。一方、脛骨(けいこつ)や腓骨(ひこつ)を骨折した場合にも、似た症状がみられます。
また、骨折の場所や程度によって症状は異なるため、歩けるという一つの情報だけで骨折を完全に否定することはできません。
腫れや痛みが強い、骨の一点が特に痛い、普段どおり歩けないといった場合は、整形外科への受診をご検討ください。
先に確認|速やかな医療対応を考えたい症状
すね・脚が明らかに変形している
深い傷がある・骨が見えている
時間とともに痛みが急激に強くなっている
すねがパンパンに張って硬く感じる
足・足指に強いしびれや感覚低下がある
足先が白い・青紫色で冷たい
交通事故・強い圧挫など大きな外傷を受けた
状態によっては骨折だけでなく、神経・血流への影響なども考慮する必要があります。一般外来を待たず、救急医療機関への受診を優先する場合があります。
まず確認|すねをぶつけて腫れたあとの受診目安
見た目だけで打撲か骨折かを確定することはできません。まずは、痛み・腫れが改善しているか、歩行にどの程度影響しているかを確認しましょう。
痛み・腫れが軽く、時間とともに改善している
経過をみることもあります
痛む脚への負担を減らしながら経過をみます。ただし、あとから痛み・腫れが強くなる、歩きにくくなる場合は受診をご検討ください。
整形外科への受診を考えたい状態
すねが大きく腫れている
骨の一部分を押すと特に強く痛む
歩く・体重をかけると痛い
足をかばわないと歩けない
内出血が広がり、痛みや腫れも強くなっている
安静にしていても強く痛む
時間がたっても改善しない・悪化している
SBC整形外科クリニックの「打撲と骨折の見分け方」記事でも使用している下肢外傷の受診イメージです。歩ける場合でも、痛みや腫れなどから必要な確認を行います。
「何日痛かったら病院へ行く」という一律の基準はありません。
日数よりも、昨日より痛みや腫れが改善しているか、普段どおり歩ける状態へ戻っているかを見ることが大切です。
すねをぶつけて腫れた・青あざになったら骨折?
答え
腫れや青紫色のあざだけでは、骨折か打撲かを見分けることはできません。
すねを強くぶつけると、皮膚の下の細い血管などが傷つき、皮下へ血液が広がることで青紫色の内出血がみられることがあります。
これは打撲でも起こる症状です。
一方、骨折でも骨とその周囲の組織が傷つくことで、痛み・腫れ・内出血などが生じます。
いわゆる「弁慶の泣き所」と呼ばれるすねの前側は、脛骨を皮膚の上から触れやすい場所です。そのため、硬い家具などへ直接ぶつけると強い痛みを感じることがありますが、痛みの強さだけでも骨折とは判断できません。
「大きな青あざだから骨折」「青あざだけだから打撲」という見分け方はできません。
内出血の色や大きさだけではなく、骨の一点の痛み、歩行時痛、変形なども含めて確認します。
翌日になって青あざ・腫れが目立ってきたら?
内出血や腫れは、ぶつけた直後よりも数時間から翌日にかけて目立ってくる場合があります。
そのため、「翌日になって青くなった」という時間だけでは骨折かどうか判断できません。
ただし、あざだけでなく痛みや腫れも強くなっている、普段どおり歩けなくなってきた、限られた一点だけ非常に痛む場合は整形外科への受診をご検討ください。
すねが「たんこぶ」のように腫れた・しこりになった場合
すねを強くぶつけると、皮下に血液がたまって血腫(けっしゅ)となり、ぶつけた場所がたんこぶのように盛り上がったり、しこりのように触れたりすることがあります。
このような腫れも打撲で起こることがありますが、大きく腫れている場合は見た目だけで骨折との区別はできません。
腫れた部分を強く揉んだり、押しつぶしたりしないでください。
腫れが急速に大きくなる、痛みが強くなる、すね全体が張ってくる場合は医療機関へ相談してください。
すねを骨折していても歩けることはある?
答え
歩けることだけでは、すね周辺の骨折を完全に否定できません。
下腿には、すねの前側から内側にある脛骨と、その外側にある腓骨という2本の骨があります。
脛骨
すねの前側から内側にある太い骨で、体重を支えるうえで重要な役割があります。
腓骨
下腿の外側にある細い骨で、脛骨に比べると体重を支える割合は小さくなります。
脛骨を大きく骨折した場合は、強い痛みや腫れが生じ、体重をかけることが難しくなることがあります。
一方、骨折の場所や程度によって症状は異なり、腓骨の一部の骨折などでは歩ける場合もあります。
「歩けた」という一つの情報だけでは、骨折していないとは判断できません。
歩けていても、次のような症状がある場合は整形外科への受診をご検討ください。
- 歩くたびにすねが痛む
- 体重をかけると痛みが強くなる
- 足をかばって歩いている
- すねの骨の一点だけが特に痛い
- 腫れや痛みが強くなっている
すねを強くぶつけたときに考えられる主なケガ
すねをぶつけたあとの痛み・腫れは、すべてが骨折によるものではありません。
打撲・皮下血腫
ぶつけた衝撃で皮下組織などが傷ついた状態です。痛み・腫れ・青紫色の内出血がみられ、血液がたまると局所的に盛り上がることもあります。
脛骨・腓骨の骨折
強い衝撃によって下腿の骨を傷めることがあります。痛み・腫れ・圧痛・内出血などがみられ、骨折の場所や程度によっては歩行しにくくなったり、脚が変形したりします。
皮膚の傷を伴う外傷
家具の角や硬い物へ直接ぶつけた際には、打撲と同時に皮膚が切れることもあります。傷が深い、出血が止まりにくい、骨が見えている場合は速やかな医療対応が必要です。
すねがパンパンに張り、痛みが急に強くなってきた場合は注意
頻度は高くありませんが、強い下腿外傷で注意が必要な状態に急性コンパートメント症候群があります。
下腿の筋肉はいくつかの筋膜に囲まれた区画に分かれています。骨折や強い打撲、圧挫などによって内部の出血や腫れが強くなると、その区画の圧力が上昇し、筋肉や神経への血流に影響することがあります。
すぐに医療機関へ相談したい変化
けがの見た目から想像する以上に痛みが強くなる
時間とともに痛みが悪化する
すねがパンパンに張って硬く感じる
しびれ・感覚低下が出てきた
足先の色や温度がおかしい
このような症状がある場合は通常の打撲として自宅で様子をみず、速やかな医療対応をご検討ください。
すねをぶつけて腫れたときは何科?整形外科へ
受診先
ぶつけた・転倒したなどの外傷後に、すねが痛い・腫れている場合は整形外科が受診先です。
整形外科では、打撲・骨折など、骨・関節・筋肉などの運動器に生じた外傷を診療します。
例えば、
- すねを強くぶつけて大きく腫れた
- 青あざが出て骨折が心配
- 歩けるけれど体重をかけると痛い
- 骨の一部分だけ強く痛い
- 翌日になっても痛み・腫れが強い
骨折か打撲かをご自身で見分けてから病院へ行く必要はありません。
「すねをぶつけて腫れた・青あざになった」という段階から整形外科へ相談できます。
すねをぶつけて、痛み・腫れがある方へ
「歩けるけれど骨折していないか心配」という段階でも受診できます。
Web予約では「整形外科保険診療」をお選びください。
西新宿本院の一般整形外科を予約する
横浜駅前院の一般整形外科を予約する
※明らかな変形、深い傷、急激に強くなる痛み、足先の色・温度・感覚の異常などがある場合は、通常の外来予約を待たず速やかな医療対応を優先してください。
整形外科では何を確認する?レントゲンは必ず撮る?
すねをぶつけた場合は、痛みの強さだけでなく、けがをした状況や腫れの場所、歩行への影響なども確認します。
けがをした状況・痛む場所
何に、どの程度の強さでぶつけたのか、すねのどこが特に痛むのかなどを確認します。
腫れ・内出血・皮膚の状態
腫れている場所や範囲、青あざ、血腫、皮膚の傷などを確認します。
歩行・足先の状態
体重をかけられるか、歩行への影響、足のしびれ・感覚・色・温度などを確認します。
必要な画像検査
骨折などが疑われる場合には、症状や状態に応じてX線検査などを検討します。
すねをぶつけた方全員に、必ずレントゲン検査を行うわけではありません。
一方、骨折が疑われる場合には、X線(レントゲン)は脛骨・腓骨など骨の状態を確認するための重要な検査です。
西新宿本院・横浜駅前院には直接撮影用X線装置があります。実際に画像検査を行うか、どの範囲を撮影するかは症状や受傷状況に応じて判断します。
レントゲンで異常がなければ「ただの打撲」?
X線で骨折が確認されなかった場合でも、打撲による軟部組織の損傷や血腫などによって痛み・腫れが続くことがあります。
また、骨折の状態によっては初期のX線だけでは判断しにくい場合もあります。
受診後も、
- 強い痛みが続いている
- 腫れが改善しない・悪化している
- 歩行時痛が続いている
- しびれなど新しい症状が出てきた
場合は、医師から案内された再診や経過観察の指示に従ってください。
SBC整形外科クリニックの画像検査
西新宿本院・横浜駅前院には
X線撮影・超音波(エコー)検査設備があります。両院に院内CT・MRIはありません。MRIなど、さらに詳しい検査が必要と判断された場合は、対応可能な医療機関への紹介を検討します。
※診察・画像検査・処置などの内容や順序は、症状や受傷状況によって異なります。
すねをぶつけた直後|受診までにしてよいこと・避けたいこと
受診までの間は、痛む脚へ無理に負荷をかけないことが基本です。
受診までにしてよいこと
- 痛む脚を休ませる
- 冷やす場合はタオル越しに行う
- 楽な姿勢で患部への負担を減らす
避けたいこと
- 骨折か確かめるため何度も強く押す
- 腫れ・青あざ・しこりを強く揉む
- 歩けるか確認するため痛みを我慢して歩く
- 変形している脚を自分で元に戻す
他の外傷コラムで使用している冷却イメージです。冷やす場合は、氷や保冷剤を皮膚へ直接長時間当て続けないようにします。
すねをぶつけて腫れたときによくある質問
質問を押すと回答が開きます。
▼ Q. すねをぶつけて青紫色になりました。骨折ですか?
青紫色の内出血は打撲でも骨折でも起こるため、色だけでは判断できません。強い腫れ、骨の一点を押したときの痛み、歩行時痛、変形などがある場合は整形外科への受診をご検討ください。
▼ Q. すねを強くぶつけましたが歩けます。骨折ではありませんか?
歩けることだけでは骨折を完全に否定できません。骨折の場所や程度によって症状は異なります。歩くと痛い、骨の一点が強く痛む、腫れが強い場合などは整形外科で状態を確認してください。
▼ Q. 翌日になって青あざが広がってきました
内出血は受傷直後より時間がたってから目立つ場合があります。青あざが広がったことだけで骨折とは判断できません。ただし、痛み・腫れも強くなっている、普段どおり歩けない場合は受診をご検討ください。
▼ Q. すねにたんこぶ・しこりのような腫れができました
打撲によって皮下に血液がたまり、血腫として盛り上がって見えることがあります。ただし、大きく腫れている、どんどん腫れが増える、痛みが強い場合は骨折などほかの損傷も含めて整形外科へご相談ください。
▼ Q. すねをぶつけて何日痛かったら病院へ行くべきですか?
一律の日数では判断できません。軽い痛み・腫れが徐々に改善している場合は経過をみることもあります。一方、強い痛みや腫れ、歩行への支障、骨の一点の強い痛みなどがある場合は日数を待たず受診をご検討ください。
▼ Q. すねをぶつけたら必ずレントゲンを撮りますか?
すべての打撲で必ずX線撮影を行うわけではありません。けがをした状況、痛む場所、腫れ、歩行への影響などを確認し、骨折が疑われる場合に必要な画像検査を検討します。
▼ Q. すねをぶつけたときは何科へ行けばいいですか?
ぶつけた・転倒したなどの外傷後にすねが痛い、腫れている場合は整形外科が受診先です。「打撲なのか骨折なのか分からない」という段階から相談できます。
まとめ|すねをぶつけて歩けても、青あざ・腫れだけで骨折を判断しない
すねを強くぶつけると、打撲でも痛み・腫れ・青紫色の内出血が起こります。
「青あざだから骨折」「歩けるから骨折ではない」と、一つの症状だけで判断しないことが大切です。
特に、
- すねが大きく腫れている
- 骨の一点を押すと強く痛む
- 歩く・体重をかけると痛い
- 症状が改善しない・悪化している
- 変形・強いしびれなどがある
骨折か打撲かをご自身で判断してから受診する必要はありません。
「すねをぶつけて腫れた・青あざになった」という段階から整形外科へ相談できます。
新宿・西新宿で、すねをぶつけて骨折が心配な方へ
SBC整形外科クリニック西新宿本院では、打撲・骨折などのけがを含む一般整形外科の保険診療を行っています。
「歩けるけれど骨折していないか心配」「すねをぶつけて腫れ・青あざがある」という段階からご相談ください。
所在地
〒160-0023
東京都新宿区西新宿7-21-3 西新宿大京ビル7階
アクセス
西新宿駅 徒歩2分
新宿駅 徒歩7分
都庁前駅 徒歩7分
最終受付
平日・土曜日 17:00
日曜日・祝日 16:00
画像検査
X線撮影・超音波(エコー)検査あり
院内CT・MRIなし
※詳しい画像検査が必要な場合は、対応可能な医療機関への紹介を検討します。
※臨時休診・受付時間変更がある場合があります。来院前に公式ページ・Web予約画面で最新情報をご確認ください。
横浜駅周辺で、すねをぶつけて骨折が心配な方へ
SBC整形外科クリニック横浜駅前院でも、打撲・骨折などのけがを含む一般整形外科の保険診療を行っています。
横浜駅から徒歩3分、横浜駅西口ジョイナス地下街から横浜天理ビルへ直結しています。
すねが痛く歩きにくい場合にも、横浜駅西口地下街から雨に濡れずに院へ向かうことができます。
所在地
〒220-0004
神奈川県横浜市西区北幸1-4-1 横浜天理ビル11階
アクセス
横浜駅 徒歩3分
横浜駅西口ジョイナス地下街直結
南8番出口方面
画像検査
X線撮影・超音波(エコー)検査あり
院内CT・MRIなし
※詳しい画像検査が必要な場合は、対応可能な医療機関への紹介を検討します。
※臨時休診・受付時間変更がある場合があります。来院前に公式ページ・Web予約画面で最新情報をご確認ください。
監修医師
沼倉 裕堅
SBC整形外科クリニック西新宿本院 院長
最終更新日:2026年8月25日
本記事について
本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、個別の診断を行うものではありません。すねの痛み・腫れ・内出血は、打撲、皮下血腫、脛骨・腓骨の骨折などによって生じる場合があります。必要な検査・処置・治療は、受傷状況や症状などをもとに医師が判断します。明らかな変形、深い傷、急激に強くなる痛み、強い張り、足先の色・温度・感覚の異常などがある場合は、通常の外来予約を待たず速やかな医療対応をご検討ください。