【2026年9月】多雨疲労とは?肩こり・関節痛と天気痛の関係|整形外科の受診目安 | SBC整形外科クリニック

【2026年9月】多雨疲労とは?肩こり・関節痛と天気痛の関係|整形外科の受診目安

2026年9月20日時点の情報です

「多雨疲労」は2026年9月にテレビ・ニュースなどで取り上げられ注目されている言葉ですが、医学的な正式診断名ではありません。本記事は気象庁・厚生労働省の公表資料、医学論文などをもとに、肩こり・関節痛など整形外科領域との関係を整理しています。

「雨の日になると肩が重い」

「台風が近づくと膝や古傷が痛む気がする」

「猛暑のあとに雨が続き、体のだるさがなかなか抜けない」

2026年9月、こうした天候変化に伴う不調を「多雨疲労」と表現するニュースが相次ぎ、注目されています。

頭痛・めまい・倦怠感などとともに「首や肩がこる」「関節が重い・痛む」と感じる方もいるでしょう。

先に結論

多雨疲労は正式な病名ではありません。また、雨・低気圧・台風などと肩こりや関節痛との関連について、医学研究の結論は一致していません。

一方、首・肩・腰・膝などの痛みが続く、関節が腫れる・動かしにくい、手足のしびれ・力の入りにくさを伴う場合は、「天気のせい」と決めつけず、整形外科で運動器の状態を確認することをご検討ください。

肩こり・腰痛・関節痛・しびれが中心
骨・関節・筋肉・腱・神経などの運動器症状は、整形外科で相談できます。
頭痛・めまい・全身倦怠感などが中心
症状によっては内科、耳鼻咽喉科、脳神経系の診療科など、整形外科以外が適する場合があります。
意識がおかしい・突然片側の手足が動かしにくいなど
通常の整形外科外来を待たず、救急対応を優先してください。

多雨疲労とは?どんな症状が出る?

「多雨疲労」は、2026年9月にテレビやニュースなどで取り上げられ、雨や暑さなど天候の変化が続く時期の体調不良を表す言葉として注目されています。

報道では、頭痛、めまい、倦怠感、眠気などさまざまな不調が紹介されています。

ただし、多雨疲労という病名や統一された診断基準が医学的に定められているわけではありません。

「多雨疲労かもしれない」と感じている方でも、実際には次のように症状の主役が異なります。

頭痛・頭が重い
片頭痛など、頭痛そのものの評価が必要な場合があります。
めまい・ふらつき
耳や神経、血圧などさまざまな原因が考えられます。
全身のだるさ・強い疲労感
暑熱環境、睡眠不足、感染症、内科疾患など運動器以外の原因も考えます。
肩こり・首痛・腰痛
筋肉への負担だけでなく、頚椎・腰椎や神経などが症状に関係する場合があります。
膝などの関節痛
変形性関節症や関節炎、外傷など、天候とは別の原因を確認する必要があります。

「多雨疲労」という言葉だけで自己診断しないことが重要です

同じ「雨の日に調子が悪い」という訴えでも、頭痛、めまい、肩こり、関節痛では確認すべき原因や適した診療科が異なります。

多雨疲労・気象病・天気痛は同じもの?

「多雨疲労」を調べると、「気象病」「天気痛」「低気圧不調」といった言葉も目にするでしょう。

一般には、気圧・気温・湿度など気象変化に伴って起こる体調不良を「気象病」と表現したり、その中でも痛みの変化が中心となる状態を「天気痛」「気象関連痛」などと呼んだりすることがあります。

日本疼痛学会誌にも「気象関連痛(天気痛)」についての研究報告があります。

ただし、これらの言葉だけで「肩の原因は低気圧」「膝痛の原因は台風」と診断できるわけではありません。症状ごとに他の原因がないかを確認する必要があります。

2026年はなぜ「多雨疲労」が話題に?酷暑・ゲリラ雷雨・台風を確認

2026年は、記録的な暑さと局地的な雨、早いペースで発生した台風など、気象に関するニュースが相次ぎました。

ただし、「2026年は日本全国で雨量が多かった」と一括りにするのは正確ではありません。地域によっては少雨もみられており、ここでは気象変化が大きく注目された年という意味で整理します。

最高気温40℃以上|22地点・延べ36地点 2026年夏は全国914観測地点のうち22地点、延べ36地点で最高気温40℃以上を観測しました。気象庁によると、延べ36地点は2010年以降最多です。
ゲリラ雷雨|7〜9月に全国約11万回の予想 ウェザーニューズは2026年7〜9月のゲリラ雷雨を全国約11万回と予想しました。2025年の約8.8万回より約25%多く、過去5年平均も上回る見込みとしています。
台風|9月17日時点で25個 気象庁の速報値では、2026年は夏だけで17個の台風が発生し、9月17日時点の累計発生数は25個となっています。

時事データを見るときの注意

「ゲリラ雷雨約11万回」は2026年7月1日に発表された7〜9月の予想値です。また、2026年の台風発生数は速報値のため、後日変更される場合があります。

雨の日・低気圧・台風で肩こりや関節痛は悪化する?

「雨の日は肩がこる」「低気圧になると関節が痛い」「台風が近づくと古傷が痛む」という経験をする方はいます。

しかし、医学研究では結果が一致していません。

変形性関節症では関連を示した研究があります
2023年の系統的レビュー・メタ解析では、気圧・気温など一部の気象条件と変形性関節症の痛みとの関連が報告されています。
一方、明確な関連を認めなかった解析もあります
2024年の系統的レビュー・メタ解析では、気圧・湿度・気温・降水と、膝痛や腰痛など複数の筋骨格系疼痛の発症・増悪との明確な関連は支持されませんでした。

つまり、天候変化によって痛みを感じやすい人がいる可能性はありますが、「雨だから肩が痛い」「台風だから膝が痛い」と原因を一つに決めることはできません。

むしろ、天候をきっかけに普段から存在していた首・肩・腰・関節の症状を強く自覚することで、運動器の病気に気づく場合もあります。

多雨疲労で肩こり・関節痛?何科を受診する?

症状の中心が肩こり、首・腰の痛み、関節痛、手足のしびれ、関節の動かしにくさであれば、整形外科で相談できます。

整形外科は、骨・関節・筋肉・腱・靱帯・神経などからなる「運動器」を診療する診療科です。

雨の日の肩こり|筋肉の疲れだけとは限りません

肩こりは、長時間の同じ姿勢、デスクワーク、運動不足、首・肩周囲への負担などで起こることがあります。

猛暑や悪天候で外出時間が減り、自宅や職場で座ったまま過ごす時間が長くなるなど、天候に伴う生活行動の変化が首・肩への負担につながる場合も考えられます。

肩こりのイメージ
肩こりを感じていても、症状によっては頚椎・肩関節・神経なども確認します。

次のような症状を伴う場合は、「低気圧による肩こり」と決めつけず整形外科への相談をご検討ください。

  • 腕や手指まで痛み・しびれがある
  • 手や腕に力が入りにくい
  • 肩を上げにくい・動かせる範囲が狭い
  • 首を動かすと腕まで症状が広がる
  • 夜、肩の痛みで目が覚める

肩こりそのものについて詳しく知りたい方は、 肩こりの原因・診断・治療について →

雨・台風で膝や関節が痛い|変形性関節症なども確認

「雨が降ると膝が痛む」と感じていても、関節痛そのものの原因が天候とは限りません。

膝痛には、変形性膝関節症、半月板・靱帯の障害、関節炎、外傷などさまざまな原因があります。

正常な膝関節と変形性膝関節症の比較図
正常な膝関節と変形性膝関節症の比較イメージ。関節痛には天候以外の原因が隠れている場合があります。

例えば、次のような症状があれば、天候に関係なく膝の状態を確認する意味があります。

  • 立ち上がり・歩き始めで膝が痛む
  • 階段の上り下りで痛む
  • 膝が腫れている
  • 曲げ伸ばししにくい
  • 何度も同じ膝痛を繰り返している

膝の痛みで考えられる主な原因を見る →

酷暑後の「筋肉が痛い・足がつる」は熱中症にも注意

2026年の「多雨疲労」を考えるときは、雨だけでなく記録的な暑さの影響も切り分ける必要があります。

熱中症では、めまい、立ちくらみ、筋肉痛、こむら返り、頭痛、吐き気、倦怠感などがみられることがあります。

暑い環境で過ごしたあとに足がつる、全身がだるいといった症状がある場合、すべてを「多雨疲労」や「関節疲労」と考えるのは適切ではありません。

自力で水を飲めない・意識がおかしい場合は救急対応を優先

高温環境のあとに、自力で水分を摂れない、呼びかけへの反応がおかしい、意識がないなどの症状がある場合は、通常の整形外科外来を予約して待たず、救急要請を含めた速やかな対応を検討してください。

多雨疲労の症状でも、整形外科以外を受診した方がよい場合があります

検索で「多雨疲労」と調べていても、症状によって適した診療科は異なります。

頭痛が主な症状
頭痛の種類や伴う症状によって、内科・脳神経系の診療科などが適する場合があります。
めまい・耳の症状が中心
耳鼻咽喉科などでの評価が適する場合があります。
全身の強い倦怠感・発熱などがある
感染症や内科疾患を含め、運動器以外の原因も考える必要があります。
胸痛・息苦しさ・動悸がある
肩や背中にも症状があっても、整形外科だけで判断せず速やかな医療評価が必要です。

受診する診療科に迷っている方は、 「これって整形外科?」何科かわからない症状10選 → をご覧ください。

肩こり・関節痛を「天気のせい」で様子見る?整形外科の受診目安

一時的な軽い痛みやこりがあり、時間とともに明らかに改善している場合には、経過をみられるケースもあります。

一方、次のような場合は「台風が過ぎれば治る」「晴れたら戻る」と長く様子を見ず、整形外科への相談をご検討ください。

  • 肩こり・関節痛が改善していない、または悪化している
  • 雨や低気圧のたびに同じ痛みを繰り返す
  • 関節が腫れる・動かしにくい
  • 首・腰の症状に手足のしびれを伴う
  • 肩・膝などの可動域が以前より狭い
  • 手足に力が入りにくい
  • 痛みで仕事・歩行・睡眠に支障が出ている

整形外科では「天気痛かどうか」という言葉だけで判断するのではなく、症状の部位・経過・動作との関係、腫れ、しびれ、筋力などを確認します。

整形外科のX線撮影設備
症状や診察所見などに応じて、必要な場合にはX線検査などを検討します。

「あと何日待つべき?」と迷っている方は、 その痛み、何日続いたら整形外科? → も参考にしてください。

首・肩・腰・膝・関節痛・手足のしびれなど、一般整形外科で相談できる症状は 整形外科一般の診療案内 → でも確認できます。

時事ニュースから来た方へ|症状に合わせて次の記事を読む

「多雨疲労」というニュースをきっかけにこの記事へ来た方は、ここから現在の症状に近いページへ進むと、より具体的な受診判断ができます。

肩こり|肩が重い・首から肩がこる →

肩こりの原因、整形外科で確認する内容、治療について詳しく知りたい方

関節痛|膝が痛い・腫れる・曲げにくい →

変形性膝関節症など、膝痛の主な原因を確認したい方

受診判断|痛みが続いているけれど病院へ行くべき? →

何日様子を見るか、受診のタイミングを迷っている方

近くの院を探す|SBC整形外科クリニック 首都圏8院 →

東京・神奈川・千葉・埼玉から通いやすい整形外科を探したい方

よくある質問

多雨疲労とは何ですか?

2026年9月にニュースなどで注目されている、雨や暑さなど天候変化が続く時期の体調不良を表す言葉です。ただし、医学的な正式診断名ではなく、統一された診断基準もありません。

多雨疲労で肩こりになることはありますか?

天候変化に伴って肩こりを強く感じる方はいますが、「多雨疲労が肩こりの原因」と断定することはできません。長時間の同じ姿勢、筋肉への負担、頚椎・肩関節・神経の病気なども確認する必要があります。

低気圧や台風で関節痛が悪化することはありますか?

変形性関節症と気象条件との関連を示す研究はありますが、関連を認めない研究もあり、医学的な結論は一致していません。膝などの関節痛が続く場合は、天候だけでなく関節そのものの状態を確認することが重要です。

多雨疲労・気象病・天気痛は同じですか?

完全に同じ意味ではありません。「多雨疲労」は2026年9月に報道などで使われている表現です。「気象病」は気象変化に伴うさまざまな不調を表す言葉として使われ、「天気痛・気象関連痛」は痛みの変化を中心に用いられることがあります。いずれも症状だけで原因を決めるものではありません。

多雨疲労は何科を受診すればいいですか?

症状によって異なります。首・肩・腰・関節の痛み、関節の動かしにくさ、手足のしびれなど運動器症状が中心なら整形外科で相談できます。頭痛・めまい・全身症状などが中心の場合は、症状に応じて内科、耳鼻咽喉科、脳神経系の診療科などが適する場合があります。

まとめ|「多雨疲労」を入口に、肩こり・関節痛の原因を見逃さない

2026年9月に「多雨疲労」がニュースで取り上げられ、雨・低気圧・台風などと体調不良の関係に注目が集まっています。

2026年夏は最高気温40℃以上を延べ36地点で観測し、ゲリラ雷雨約11万回が予想され、台風も9月17日時点で25個発生するなど、気象に関するニュースが相次ぎました。

一方、「多雨疲労」は正式な病名ではなく、気象条件と肩こり・関節痛との関係についても医学研究の結論は一致していません。

肩こり・腰痛・関節痛が続く、関節が腫れる・動かしにくい、手足にしびれや力の入りにくさがある場合は、「天気が落ち着けば治る」と決めつけず、整形外科で原因を確認することをご検討ください。

情報基準日:2026年9月20日

本記事は2026年9月20日時点の情報です。2026年の台風発生数には速報値が含まれ、後日変更される場合があります。「ゲリラ雷雨約11万回」はウェザーニューズが2026年7月1日に公表した7〜9月の予想値です。「多雨疲労」は正式な医学的診断名ではありません。また、気象条件と筋骨格系疼痛との関連については医学研究の結果が一致しておらず、本記事は個別の症状が天候によって生じたと診断するものではありません。

一次資料・医学的参考資料

気象庁|令和8年夏を対象とした異常気象分析検討会の結果について

2026年夏の高温、40℃以上の観測状況、台風発生数などを確認する一次資料です。

ウェザーニューズ|ゲリラ雷雨傾向2026

2026年7〜9月のゲリラ雷雨を全国約11万回とした予想の出典です。

気象庁|台風の発生数[日本標準時基準]

2026年9月17日時点の累計25個を確認しています。2026年の値は速報値です。

テレビ朝日|暑さ&大雨で体調不良「多雨疲労」

2026年9月に「多雨疲労」という言葉がニュースで取り上げられた時事的な出典として参照しています。

日本疼痛学会誌|気象関連痛(天気痛)の疫学、臨床的特徴と発症予測情報サービス

日本における「気象関連痛(天気痛)」についての研究報告です。

Come rain or shine: Is weather a risk factor for musculoskeletal pain?

2024年の系統的レビュー・メタ解析。気象条件と複数の筋骨格系疼痛との関連を検討しています。

Associations between weather conditions and osteoarthritis pain

変形性関節症の痛みと気象条件との関連を検討した2023年の系統的レビュー・メタ解析です。

監修医師

SBC整形外科クリニック 西新宿本院 院長

沼倉 裕堅 医師

日本整形外科学会、日本再生医療学会、日本四肢再建・創外固定学会に所属。

沼倉 裕堅医師のプロフィールを見る →

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予約制度 平日:予約優先制
土日祝:完全予約制
電話番号 0120-003-943
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本記事は2026年9月20日時点の情報です。「多雨疲労」は医学的な正式診断名ではありません。また、気象条件と肩こり・関節痛など筋骨格系症状との関連については医学研究の結果が一致しておらず、本記事は個別の症状が天候によって生じたと診断するものではありません。2026年の気象データには予想値・速報値が含まれます。症状に応じて適切な診療科をご受診ください。各院の診療時間・受付時間は変更される場合があるため、来院前に公式ページまたは予約画面で最新情報をご確認ください。

監修医情報

SBC整形外科クリニック
西新宿本院院長

沼倉 裕堅 医師
ぬまくら ひろかた/Hirokata Numakura
経歴
東北大学医学部医学科 卒
湘南藤沢徳洲会病院 内科・救急科・整形外科
いわき市医療センター 整形外科
竹田綜合病院 整形外科
山形市立病院済生館 整形外科
Mahidol Univ. Ramathibodi hospital 整形外科(タイ)
いしがみ整形外科クリニック
SBC整形外科クリニック

運営者情報

運営クリニック SBC整形外科クリニック 西新宿本院
住所 〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-21-3 新宿大京ビル7階
お問い合わせ 0120-962-992
院長 沼倉 裕堅 医師
医師紹介
SBC整形外科クリニック 西新宿本院
沼倉 裕堅 院長
Hirokata Numakura
【所属学会】
  • 日本整形外科学会
  • 日本再生医療学会
  • 日本四肢再建・創外固定学会
【経歴】
  • 2017年
    Mahidol University Faculty of Medicine Ramathibodi Hospital 整形外科 留学
  • 2018年
    東北大学医学部医学科 卒業
  • -
    湘南藤沢徳洲会病院 救急科・内科・整形外科
  • -
    スカイ整形外科クリニック
  • 2020年
    いわき市医療センター 整形外科
  • 2021年
    竹田綜合病院 整形外科
  • 2022年
    山形市立病院済生館 整形外科
    いしがみ整形外科クリニック
    西新宿整形外科クリニック
  • 2025年
    SBC整形外科クリニック 西新宿本院