「机やドアに手の甲を強くぶつけた」
「しばらくしたら手の甲が腫れてきた」
「指は動かせるけれど、骨折していることはある?」
手の甲をぶつけたあとに腫れや痛みが出ると、「ただの打撲なのか、骨折しているのか」判断に迷う方は少なくありません。
手の甲には、手首と指をつなぐ5本の中手骨(ちゅうしゅこつ)があります。強くぶつける、物が落ちる、挟む、転倒して手をつくといった外傷で骨折することがあります。
結論からいうと、腫れ・痛み・青あざだけで、手の甲の打撲と骨折を正確に見分けることはできません。また、指を動かせる場合でも骨折を否定できません。
先に結論
「腫れている=骨折」「指が動く=打撲」とは判断できません。
骨の一部分だけ特に痛い、腫れが強い、握ると痛い、物を持ちにくい、指を十分に動かせない、手の形がいつもと違うといった場合は、骨折を含めて状態を確認したい症状です。
手が腫れてきたら、指輪は早めに外してください
外傷後は、数時間たってから腫れが強くなることがあります。けがをした側に指輪やきついアクセサリーを着けている場合は、外せるうちに外しておきましょう。すでに腫れて外れない場合は、無理に引っ張らず医療機関へ相談してください。
先に確認|次の症状がある場合は通常の外来を待たない
手や指が明らかに変形している
指が白い・紫色になっている、冷たい
感覚がない、強いしびれがある
指をほとんど動かせない
深い傷がある、骨が見えている
機械に挟まれたなど、非常に強い外傷を受けた
骨折だけでなく、血管・神経・腱などを傷めている可能性があります。状態によっては一般の整形外科外来ではなく、救急医療機関への受診を優先してください。
今の状態に近いものを確認
軽くぶつけただけで、痛み・腫れが少しずつ軽くなっている
経過をみることもあります。ただし、悪化した場合は受診をご検討ください。
腫れが強い・骨の一点が痛い・握りにくい
骨折などを含めて確認するため、整形外科への受診をご検討ください。
変形・感覚異常・指の色や冷たさに異常がある
通常の外来を待たず、早めの医療対応を優先してください。
手の甲をぶつけて腫れた|骨折している可能性はある?
答え
骨折している可能性はあります。ただし、腫れているだけでは骨折か打撲かを判断できません。
手の甲には、中手骨と呼ばれる細長い骨があります。
中手骨骨折では、
痛み
腫れ
内出血
指や手の動かしにくさ
手・こぶしの形の変化
などがみられることがあります。
一方、強い打撲でも大きく腫れたり、青あざが広がったり、痛くて手を動かしにくくなったりします。
そのため、腫れの大きさや痛みの強さだけから「骨折だ」「打撲だ」と決めることはできません。
指が動けば骨折ではない?
いいえ。指を動かせる場合でも、手の甲の骨折を否定することはできません。
骨折の場所や骨のずれによっては、骨折していても指を曲げ伸ばしできる場合があります。
「動くかどうか」だけではなく、
握ると強く痛む
ペットボトルやスマートフォンを持ちにくい
指を最後まで曲げにくい
普段より力が入りにくい
といった「普段どおり手を使えるか」も確認してください。
手の甲の骨折と打撲|自分で見分けられる?
結論
症状が重なるため、自宅で正確に見分けることは困難です。
よくある判断材料を整理すると、次のようになります。
痛みを我慢できる
痛みの強さだけでも判断できません。
特に「骨の一点だけ強く痛む」場合は診察時に伝える
手の甲全体がぼんやり痛むのではなく、「ここだけ特に痛い」という狭い範囲がある場合は、診察時に重要な情報になります。
また、中手骨の骨折では手の形が変化することがあります。
自然に指を動かした際に、指の向きがいつもと違う、指同士が不自然に重なるなどがみられる場合も受診してください。
ただし、確認するために痛みを我慢して強く握ったり、何度も患部を押したりする必要はありません。
手の甲をぶつけたあと、病院へ行った方がいい症状
軽くぶつけただけで、痛み・腫れともに明らかに改善している場合は経過をみることもあります。
一方、次のような場合は「数日待ってから」ではなく、早めに整形外科へ相談することをご検討ください。
手の甲の腫れが強い・広がっている
時間とともに腫れが目立ってきた場合。
骨の一部分だけ特に強く痛む
狭い範囲に強い圧痛がある場合。
握る・つかむ・物を持つことが難しい
日常的な手の動作に支障がある場合。
指を十分に曲げ伸ばしできない
痛みや腫れによって普段どおり動かせない場合。
手や指の形がいつもと違う
こぶしの形、指の向きなどに変化がある場合。
痛みや腫れが改善しない・悪化している
時間がたっても軽くならない場合。
「何日痛かったら受診?」より、今の症状で判断
外傷の場合、「3日」「1週間」など一律の日数で受診時期を決める必要はありません。
けがをした直後から腫れが強い、握れない、手を普段どおり使えない場合は、数日待つことを前提にせず受診をご検討ください。
手の甲をぶつけて腫れたときは何科?整形外科へ
受診先
ぶつけた・挟んだ・転倒したなど、けがのあとに手の甲が痛む場合は整形外科が受診先です。
整形外科では、骨折だけでなく、関節・腱・靱帯・筋肉・神経など「手を動かす組織」のけがも診療します。
骨折かどうかをご自身で判断してから受診する必要はありません。
「手の甲をぶつけて腫れた」「指は動くけれど骨折が心配」という段階から相談できます。
手の甲の骨折はレントゲンで分かる?
骨折が疑われる場合は、けがをした状況や痛む場所、腫れ、手指の動きなどを確認し、状態に応じてX線(レントゲン)検査を検討します。
レントゲンで主に確認すること
骨折の有無だけでなく、骨折した場所・骨のずれ・関節への影響などを確認します。
「手の甲をぶつけた」という場合でも、実際に痛む場所によっては、中手骨だけでなく指や手首周辺も確認する必要があります。
そのため、痛む場所を自分で「手の甲の骨」と決めつけず、そのまま医師へ伝えることが大切です。
西新宿本院・横浜駅前院には直接撮影用X線装置があります。実際に画像検査を行うか、どの部位を撮影するかは症状に応じて判断します。
レントゲンで異常がなければ、ただの打撲?
必ずしもそうとは限りません。
手には骨だけでなく腱・靱帯・関節などもあるため、X線で明らかな骨折が確認されなくても、別の組織を傷めている場合があります。
また、骨折の種類や部位によっては追加の画像検査が必要になることもあります。
西新宿本院・横浜駅前院には院内CTはありません。
MRIなどのより詳しい画像検査が必要と判断した場合も、提携・近隣の医療機関への紹介を検討します。
手の甲をぶつけた直後|受診までにできる対処
緊急性の高い症状がなく、受診まで自宅で過ごす場合は、痛みや腫れを強くする動作を避けましょう。
指輪などを外す
腫れが強くなる前に、けがをした側の指輪やきついアクセサリーを外します。
痛む手を休ませる
重い物を持つ、強く握るなど痛みが増す動作は控えます。
手を少し高い位置に保つ
クッションなどを使い、可能であれば手を心臓より少し高い位置で休ませます。
冷やす場合はタオル越しに
氷や保冷材を皮膚へ直接長時間当て続けないようにします。
骨折か確かめようとして何度も握らない
痛みを我慢して動かしたり、患部を何度も強く押したりする必要はありません。
自己判断で強く締めつけて固定しないでください。
骨折の場所や状態によって適切な固定方法は異なります。指の色が変わる、しびれるほど強く包帯などを巻くことは避けましょう。
手の甲が骨折していたら、どんな治療をする?
治療方法は、どの骨を折ったか、骨のずれがあるか、関節や手指の動きに影響しているかなどによって異なります。
ずれの少ない骨折
状態に応じて、装具・シーネなどによる固定を検討します。
骨がずれている骨折
骨の位置を整える処置などが必要になる場合があります。
変形が大きい・不安定な骨折など
状態によっては手術など専門的な治療が検討されます。
手は細かな動きに関わる部位のため、骨がつくだけでなく、指の向きや動き、握る機能なども考えて治療方針を決めます。
SBC整形外科クリニックで手の甲の腫れ・骨折の疑いを相談できます
SBC整形外科クリニックでは、一般整形外科の保険診療で、手・指の打撲や骨折などの外傷をご相談いただけます。
「手の甲をぶつけて腫れてきた」
「骨の一か所だけ強く痛む」
「指は動くけれど骨折していないか心配」
「握る・物を持つと痛い」
という段階からご相談ください。
受診時に確認・検討すること
どのようにけがをしたか
何にぶつけたのか、挟んだのか、転倒して手をついたのかなどを確認します。
痛む場所・腫れ・内出血
手の甲のどこが痛むのか、どの程度腫れているかなどを確認します。
手や指の動き・形
指の曲げ伸ばし、握る動作、指の向きや変形などを確認します。
感覚・血流に関する症状
しびれや感覚の変化、手指の色・温度なども確認します。
必要に応じた画像検査
骨折などが疑われる場合には、状態に応じてX線検査などを検討します。
治療・他院紹介
状態に応じた治療を行い、さらに詳しい検査や手術などが必要な場合には、対応可能な医療機関への紹介を検討します。
※診察・画像検査・治療などの実際の内容や順序は、症状・受傷状況・診療状況によって異なります。
手の甲をぶつけて、腫れ・痛みがある方へ
「骨折か分からない」という段階でも受診できます。
Web予約では「整形外科保険診療」をお選びください。
西新宿本院の一般整形外科を予約する
横浜駅前院の一般整形外科を予約する
※明らかな変形、強いしびれ・感覚低下、手指の色や温度の異常、骨が見える傷などがある場合は、通常の外来予約ではなく救急医療を優先してください。
手の甲をぶつけて腫れたときによくある質問
質問を押すと回答が開きます。
▼ Q. 手の甲が腫れていたら骨折ですか?
腫れているだけでは骨折かどうか判断できません。打撲でも強く腫れることがあり、骨折でも腫れが比較的軽い場合があります。痛む場所や手指の動き、受傷状況なども含めて確認します。
▼ Q. 指が動くなら骨折していませんか?
指を動かせる場合でも骨折を否定できません。骨折の場所や程度によっては曲げ伸ばしできることがあります。腫れが強い、握ると痛い、特定の場所が強く痛む場合は整形外科へ相談してください。
▼ Q. 青あざができたら骨折ですか?
内出血は打撲でも骨折でもみられます。青あざの色や広さだけでは骨折の有無を判断できません。
▼ Q. 手の甲の骨折ではどこが痛くなりますか?
骨折した場所によって異なります。中手骨骨折では、手の甲の骨折部周辺に痛みや腫れが出て、押したときや握る・物を持つ動作で痛むことがあります。
▼ Q. 手の甲をぶつけたら何科へ行けばいいですか?
ぶつけた・挟んだ・転倒したなどの外傷による手の甲の痛みや腫れは、整形外科が受診先です。骨折か分からない段階でも相談できます。
▼ Q. 手の甲をぶつけたら必ずレントゲンを撮りますか?
すべての方に必ず撮影するわけではありません。けがの状況、痛みや腫れの場所、手指の動きなどを確認し、必要に応じてX線検査を検討します。
まとめ|手の甲の腫れだけでは、打撲か骨折かは見分けられません
手の甲を強くぶつけた場合、打撲だけでなく中手骨などを骨折している可能性があります。
一方、腫れ・痛み・青あざ・指が動くかどうかだけでは、骨折の有無を正確に判断できません。
強い腫れや青あざは打撲でも骨折でも起こる
指が動いても骨折を否定できない
一点が強く痛む・握れない・普段どおり使えない場合は整形外科へ
腫れてきたら指輪などは早めに外す
変形・感覚異常・手指の色や温度の異常は早めの対応が必要
受診するか迷ったら
「指が動くから大丈夫」と考えるのではなく、手を普段どおり使えるか、痛みや腫れが改善しているかを確認してください。
新宿・西新宿で手の甲の腫れ・骨折の疑いを相談したい方へ
SBC整形外科クリニック西新宿本院では、一般整形外科の保険診療で、手・指の打撲や骨折などの外傷をご相談いただけます。
「手の甲をぶつけて腫れた」「骨折か分からない」という段階からご相談ください。
所在地
〒160-0023
東京都新宿区西新宿7-21-3 西新宿大京ビル7階
アクセス
西新宿駅 徒歩2分
新宿駅 徒歩7分
都庁前駅 徒歩7分
最終受付
平日・土曜日 17:00
日曜日・祝日 16:00
画像検査
X線撮影・超音波検査に対応
※院内CTなし。MRIは必要に応じて連携医療機関へ紹介
※臨時休診・受付時間変更がある場合があります。来院前に公式ページ・Web予約画面で最新情報をご確認ください。
横浜駅周辺で手の甲の腫れ・骨折の疑いを相談したい方へ
SBC整形外科クリニック横浜駅前院でも、一般整形外科の保険診療で、手・指の打撲や骨折などの外傷をご相談いただけます。
横浜駅から徒歩3分、西口ジョイナス地下街から横浜天理ビルへ直結しています。
所在地
〒220-0004
神奈川県横浜市西区北幸1-4-1 横浜天理ビル11階
アクセス
横浜駅 徒歩3分
横浜駅西口ジョイナス地下街直結
南8番出口方面
画像検査
X線撮影・超音波検査に対応
※院内CTなし。MRIは必要に応じて連携医療機関へ紹介
※臨時休診・受付時間変更がある場合があります。来院前に公式ページ・Web予約画面で最新情報をご確認ください。
本記事について
本記事は一般的な医学情報の提供を目的としています。手の甲の腫れ・痛みは、打撲、中手骨などの骨折、関節・腱・靱帯などの損傷によって生じる場合があります。実際の診断・画像検査・治療内容は、受傷状況や症状によって異なります。明らかな変形、強いしびれ・感覚低下、手指の色や温度の異常、深い傷、強い圧挫などがある場合は、通常の外来予約を待たず救急医療機関への受診をご検討ください。