「手の甲を机に強くぶつけて腫れてきた」「指は動くけれど骨折していないか心配」「青あざができて、物を握ると痛い」
手の甲をぶつけたり、転んで手をついたりすると、痛みや腫れが現れることがあります。
単なる打撲の場合もありますが、手の甲にある中手骨(ちゅうしゅこつ)などを骨折している可能性もあります。
結論からいうと、手の甲の腫れや青あざだけでは、打撲と骨折を正確に見分けることはできません。
最初に知っておきたいこと
指が動いても、骨折している可能性があります。
骨の一点が強く痛む、手の甲が大きく腫れる、握ると痛い、指の向きが普段と違う場合は、早めに整形外科で確認することが大切です。
また、指先が白い・青紫色で冷たい、強いしびれがある、明らかな変形や深い傷がある場合は、通常の外来予約を待たず、救急対応が可能な医療機関への受診を優先してください。
この記事では、手の甲の骨折と打撲の違い、病院へ行く目安、レントゲン検査、応急処置や治療について解説します。
手の甲をぶつけたあとに腫れが出た場合、中手骨骨折や周囲の組織の損傷が考えられます。
手には手首から指につながる5本の中手骨があり、物を握る・つかむといった動作に関係しています。
まずは、手の甲の骨の位置を確認してみましょう。
打撲とは、外からの衝撃によって皮膚の下にある組織などが傷ついた状態です。
骨折がなくても、痛み・腫れ・内出血による青あざが現れます。強くぶつけた場合には、手を動かすだけでも痛みを感じることがあります。
中手骨骨折とは、手の甲にある中手骨が折れた状態です。
机や壁に手を強くぶつける、手の上に重い物が落ちる、ドアに挟む、転倒して手をつくといった外傷で生じることがあります。
主な症状として、次のようなものがあります。
骨折には、骨が大きくずれているものだけでなく、ずれがほとんどないものもあります。
一般に「骨にひびが入った」と呼ばれる状態も、医学的には骨折の一種です。
手の甲には、指を伸ばすための伸筋腱(しんきんけん)などが通っています。
骨折がなくても、腱や靱帯、関節周辺の組織が傷つくことで、腫れや痛み、動かしにくさが現れる場合があります。
手の甲の腫れは、骨折・打撲・腱や靱帯の損傷など、複数の原因で起こります。
骨折と打撲では似た症状がみられるため、腫れや青あざの有無だけで見分けることはできません。
特に、「指が動かせるから骨折していない」とは判断できない点に注意が必要です。
手の甲が大きく腫れる
強い打撲でも骨折でも起こり、腫れの大きさだけでは区別できません。
青あざ・内出血がある
どちらでもみられます。青あざが目立たない骨折もあります。
指を曲げ伸ばしできる
骨折していても動かせる場合があります。
一部分を押すと強く痛む
骨折を疑う手がかりですが、この症状だけで診断は確定できません。
こぶしの形や指の向きが普段と違う
骨のずれや回旋異常などが生じている可能性があります。
中手骨を骨折していても、骨折の位置やずれの程度によっては指を動かせることがあります。
例えば、次のような状態でも骨折の可能性があります。
骨折しているか試すために、痛みを我慢して強く握ったり、何度も患部を押したりする必要はありません。
手の甲をぶつけた場合でも、痛む場所が手首寄りに広がっていることがあります。
転倒して手をついた場合などには、中手骨だけでなく手首周辺の骨や関節を傷めている可能性もあります。
「手の甲なのか手首なのか分からない」という場合も、痛みの中心や受傷状況をそのまま医師へ伝えましょう。
関連記事:転んで手をついて手首が痛い|骨折と捻挫の見分け方 →
手の甲をぶつけた場合、「何日痛かったら病院へ行くべきか」という日数だけで判断することはできません。
けがをした直後からの症状や、手を普段どおり使えるかどうかを確認しましょう。
このような場合は、無理に手を使い続けず、整形外科で状態を確認することを検討してください。
次の症状では速やかな医療対応が必要です
血管や神経などを傷つけている可能性があるため、通常のクリニック予約を待たず、救急対応が可能な医療機関への受診を優先してください。
軽くぶつけただけで、腫れや痛みが軽く、明らかに改善している場合には、経過を見ることもあります。
ただし、骨の一部分が強く痛む、腫れが増す、手を普段どおり使えないといった場合は、自己判断で長期間放置しないようにしましょう。
新宿・横浜で手の甲の腫れ・骨折の疑いを相談したい方へ
SBC整形外科クリニック西新宿本院・横浜駅前院では、一般整形外科の保険診療を行っています。
「骨折か打撲か分からない」という段階からご相談いただけます。
西新宿本院|一般整形外科をWeb予約する → 横浜駅前院|一般整形外科をWeb予約する →予約メニュー:整形外科の保険診療に該当するメニューをご確認ください。
※18歳未満の方は電話による事前予約が必要です。緊急性の高い症状は救急医療機関を優先してください。
手の甲の骨折が疑われる場合は、必要に応じてX線(レントゲン)検査を行います。
レントゲンでは、骨折の有無や骨折した場所、骨のずれ、関節への影響などを確認します。
次の画像は、第5中手骨の頸部を骨折した例です。
骨折した位置や骨のずれによって、レントゲン画像の見え方は異なります。必ずしもこの画像と同じ形で骨折するわけではありません。
SBC整形外科クリニックでは、症状や診察所見に応じてX線撮影を検討します。
多くの骨折はX線検査で確認できますが、骨折の種類や位置によっては初期の画像で分かりにくい場合があります。
また、腱や靱帯などの損傷は、通常のレントゲンだけでは十分に評価できないことがあります。
レントゲンで明らかな骨折が見つからなくても、痛みや腫れが続く場合には再評価が必要になることがあります。
詳しい骨の状態を確認する必要がある場合はCT、腱や靱帯などの損傷が疑われる場合はMRIなどを検討することがあります。
当院には院内CT・MRI設備はありません。さらに詳しい画像検査が必要と判断した場合は、対応可能な医療機関への紹介を検討します。
すべての方に追加の画像検査が必要なわけではなく、症状や診察結果に応じた判断が大切です。
手の甲をぶつけた直後は、患部に負担をかけず、腫れや痛みを悪化させないようにすることが重要です。
手をけがすると、時間がたってから腫れが強くなる場合があります。
指輪やきついアクセサリーを着けている場合は、外せるうちに外しておきましょう。 すでに腫れて外れない場合は、無理に引っ張らず医療機関へ相談してください。
重い物を持つ、強く握る、手をついて体重をかけるなど、痛みが強くなる動作は避けましょう。
骨折が疑われる場合は、無理に動かさず、患部を保護して受診することが大切です。
座っているときなどは、クッションやタオルを使って手を心臓より少し高い位置で休ませると、腫れの軽減に役立つ場合があります。
痛みが増すような姿勢は避けてください。
冷却すると痛みが和らぐ場合があります。
氷や保冷剤を使用する場合は、タオルで包み、1回15〜20分程度を目安に皮膚の状態を確認しながら冷やしましょう。
直接皮膚に当てたり、長時間冷やし続けたりすることは避けてください。感覚が低下している場合は、自己判断での冷却を控えましょう。
「握れるなら骨折ではない」と考え、痛みを我慢して何度も強く握ることは避けましょう。
骨折を確認するために患部を強く押したり、自分で骨の位置を戻そうとしたりする必要はありません。
応急処置だけで骨折は判断できません
冷却や安静は症状を和らげるための対処です。腫れが強い、骨の一部分が強く痛む、握れない場合は整形外科で確認しましょう。
中手骨骨折の治療は、骨折した位置や骨のずれ、指の向き、関節への影響などによって異なります。
骨折部が比較的安定している場合は、シーネや装具などで保護・固定する方法が検討されます。
固定の範囲や期間は骨折の種類によって異なります。自己判断で固定を外したり、無理に動かしたりしないようにしましょう。
骨の位置がずれている場合には、適切な位置に戻す整復が必要になることがあります。
骨折部が不安定な場合や、指の回旋異常がある場合、関節に影響する骨折などでは、手術が検討されることもあります。
専門的な治療が必要な場合には、手外科などに対応できる医療機関への紹介を検討します。
中手骨骨折の骨の治癒には、一般的に数週間以上かかります。6週間前後が一つの参考になる場合もありますが、骨折の種類や年齢、治療方法などによって異なります。
また、骨の治癒が進んでいても、腫れ・こわばり・握りにくさなどがしばらく残る場合があります。
手の骨折では、骨の治癒だけでなく、指の曲げ伸ばしや物を握る機能の回復も重要です。
固定後に関節が硬くなっている、握力が戻らないなどの場合は、現在の骨折部の状態を確認したうえでリハビリテーションを検討することがあります。
関連記事:中手骨骨折後に握力が戻らない|再診とリハビリの目安 →
手の甲をぶつけて腫れや痛みが出た場合、整形外科が受診先の候補になります。
整形外科では、骨折・打撲だけでなく、関節・腱・靱帯などの損傷についても診療します。
「骨折か打撲か分からない」「指は動くけれど痛む」という段階でも、一般整形外科で相談できます。
これらの情報と診察所見を踏まえて、必要に応じた検査や治療を検討します。
指を動かせる場合でも骨折の可能性があります。中手骨骨折では、骨折した場所や程度によって、指を動かせる場合があります。
青あざは打撲でも骨折でも生じます。青あざの有無だけで見分けることはできません。
中手骨骨折では、骨折部周辺に痛みや腫れが出ることがあります。押したときや物を握ったときに強く痛む場合もありますが、痛みの場所だけで骨折を確定することはできません。
多くの骨折はX線検査で確認できますが、初期の画像では分かりにくい場合もあります。症状が続く場合には再評価や追加検査を検討することがあります。
はい。ぶつけた後の腫れや痛みについて一般整形外科でご相談いただけます。骨折か打撲かを自分で判断する必要はありません。
手の甲をぶつけた後の腫れや痛みは、打撲だけでなく、中手骨などの骨折によって起こる場合があります。
「指が動くから大丈夫」と考えるのではなく、痛み・腫れ・手の使いやすさを確認しましょう。
新宿・西新宿、横浜駅周辺で手の甲の痛みや骨折の疑いについて相談したい方は、SBC整形外科クリニックの一般整形外科をご利用ください。
SBCメディカルグループ 整形外科エリア統括
SBC整形外科クリニック 西新宿本院 院長
沼倉 裕堅 医師
東北大学医学部医学科卒業。救急科・整形外科などで診療経験を積み、現在はSBC整形外科クリニック西新宿本院の院長として一般整形外科診療に携わっています。
医師紹介を見る →SBC整形外科クリニック西新宿本院・横浜駅前院では、手の甲の打撲や骨折の疑いについて、一般整形外科の保険診療でご相談いただけます。
「手の甲が腫れた」「握ると痛む」「骨折していないか不安」という方は、通いやすい院をお選びください。
東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩2分、JR「新宿駅」から徒歩7分です。
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