肩こりによる頭痛は整形外科へ!ボトックスと注射治療を解説 | SBC整形外科クリニック

肩こりによる頭痛は整形外科へ!ボトックスと注射治療を解説

この記事の要約

  • ▶ 肩こりに伴う頭痛の多くは緊張型頭痛の可能性があり、首や肩由来の場合は整形外科で原因に応じた治療が可能
  • ▶ デスクワークによるスマホ首(ストレートネック)や気圧の変化が筋肉の過緊張を引き起こす
  • ▶ マッサージ等の対症療法ではなく、エコーやレントゲンで原因を「可視化」することが重要
  • ▶ 新しい治療の選択肢として、即効性の「ハイドロリリース」と持続性の「肩ボトックス」が注目されている

パソコンやスマートフォンを見続ける毎日の中で、ひどい肩こりとともに、頭を締め付けられるような頭痛に悩まされていませんか。天気が崩れる気圧の変化のタイミングで、首の痛みや肩こりが悪化し、頭痛や吐き気を感じる方も少なくありません。

「マッサージに行っても一時的にしか良くならない」「市販の頭痛薬が効かなくなってきた」と感じる場合、その症状は整形外科での医学的なアプローチによって改善できる可能性があります。本記事では、整形外科診療を行う医師の視点から、肩こりによる頭痛の原因と、整形外科ならではの専門的な治療法について詳しく解説します。

肩こりによる頭痛の正体は?整形外科で治療できる「緊張型頭痛」

緊張型頭痛のイメージ図

肩こりに伴って発生する頭痛の多くは、「緊張型頭痛」の可能性があります。筋肉の緊張や姿勢不良、ストレス、痛みに対する神経の過敏化などが関係すると考えられており、首や肩の筋肉・姿勢が要因となっている場合は、整形外科での適切な診断と治療の対象となります。

【医師の解説】なぜ整形外科なのか?

多くの方が「頭痛は内科や脳神経外科に行くべきでは」と考えがちですが、根本的な原因が首や肩の筋肉・骨格にある場合、整形外科が専門的な診療領域となります。マッサージや整体は一時的な血流改善にとどまることが多いですが、整形外科ではレントゲンやエコー検査を用いて痛みの原因を可視化し、医学的根拠に基づいた治療法を提案することが可能です。

慢性的な肩こりがあり、後頭部から首筋にかけて重苦しい痛みや締め付けられるような痛みがある場合、緊張型頭痛の可能性が高いと考えられます。これは、首や肩の筋肉が過度に緊張することで血流が悪化し、疲労物質や発痛物質が蓄積することで起こります。

なぜ肩こりで頭痛が起きるのか?原因と背景

肩こりによる頭痛の背景には、日常生活における長時間の同一姿勢やストレス、気圧の変化など複数の要因が絡み合っています。これらが筋肉の過緊張を引き起こし、神経や血管を圧迫することで痛みが連鎖します。

スマホ首(ストレートネック)の図解

デスクワークやスマホ操作による筋肉の緊張

長時間のデスクワークやスマホの操作による前傾姿勢は、首から肩にかけての筋肉に大きな負担をかけます。

無意識に頭が前に出る「ストレートネック(スマホ首)」の状態になると、首や肩の筋肉には通常の数倍の負荷がかかると言われています。とくに僧帽筋や肩甲挙筋といった筋肉が常に緊張状態にあると、筋肉を覆う筋膜(ファシア)が癒着しやすくなります。

💡 痛みの連鎖メカニズム

  • 【STEP 1】 不良姿勢により筋膜が癒着する
  • 【STEP 2】 筋肉の滑らかな動きが阻害され、血流が滞る
  • 【STEP 3】 発痛物質が生み出され蓄積する
  • 【STEP 4】 それが頭部の神経を刺激し、頭痛へとつながる

気圧の変化がもたらす影響(気象病)

低気圧など天候の変化は、自律神経の乱れを引き起こし、肩こりや頭痛を悪化させる要因となります。

いわゆる「気象病」として知られるこの症状は、耳の奥にある内耳が気圧の変化を敏感に察知し、その情報が脳へ伝わる過程で自律神経にストレスを与えることで起こります。自律神経のバランスが崩れると、痛みに敏感になったり、血流が悪化して肩や首の筋肉がこわばりやすくなります。結果として、普段から肩こりを抱えている方は、雨の日や台風の接近時に強い頭痛を併発しやすくなるのです。

放置は危険!整形外科を受診する目安と注意すべき症状

肩こりや頭痛は日常的な症状ですが、放置してはいけない危険なサインが隠れていることもあります。単なる肩こりだと思っていても、頚椎(首の骨)の異常が原因であるケースも多々あります。

⚠ 注意すべき危険なサイン

以下の症状に当てはまる場合は、自己判断で湿布や市販薬に頼らず、早急に医療機関の受診を検討してください。

  • ✔ 手や腕にしびれがある、力が入らない(頚椎椎間板ヘルニア等の神経圧迫の疑い)
  • ✔ 今までに経験したことのない激しい頭痛が突然起きた
    ※脳の疾患の可能性があり、救急外来や脳神経外科の受診が必要です
  • ✔ 発熱やめまい、吐き気を強く伴う
  • ✔ 痛みが数週間以上続き、日常生活や睡眠に支障をきたしている
  • ✔ 市販の鎮痛剤を飲んでも効果がない、薬を飲む頻度が増えている

整形外科での肩こり・頭痛の検査と治療の選択肢

エコー検査の様子

整形外科では、問診や触診に加え、画像診断を用いて症状の根本原因を特定します。その後、患者様の症状やライフスタイルに合わせ、物理療法から注射療法まで幅広いアプローチで治療を行います。

1. 痛みの原因を特定する検査(レントゲン、エコー)

骨の変形や配列異常を確認するレントゲン検査と、筋肉や筋膜の状態、炎症の有無をリアルタイムで確認できるエコー検査(超音波検査)を組み合わせて痛みの原因を正確に診断します。

とくに、エコーを使って痛みの原因となっているポイント(トリガーポイント)を特定することは、その後の注射治療を的確に行うために非常に重要です。

2. 一般的な治療法(リハビリ、内服薬、物理療法)

保存療法として、血流を改善するためのリハビリテーションや電気治療などの物理療法、痛みを和らげるための内服薬や外用薬(湿布・塗り薬)の処方が主に行われます。

これらは基礎的な治療として有効ですが、慢性化して筋肉が強固に固まってしまっている場合、これらの方法だけでは改善まで長期間を要することがあります。

3. 新しい治療の選択肢:ハイドロリリースと肩ボトックス

頑固な肩こりや頭痛に対しては、エコーを見ながら筋膜の癒着を剥がす「ハイドロリリース注射」と、筋肉の過度な緊張を長期間和らげる「肩ボトックス注射」が効果的です。この2つを組み合わせることで、「即効性」と「持続性」の相乗効果が期待できます。

ハイドロリリース注射
(筋膜リリース)
肩ボトックス注射
アプローチ 生理食塩水や局所麻酔薬の水圧で、癒着した筋膜を物理的に引き剥がす 安全なボツリヌス成分で、筋肉の過度な緊張・こわばりを直接緩める
特徴・メリット 直後から痛みが軽減する即効性 効果が3〜4ヶ月続く持続性
こんな方に
おすすめ
今すぐ辛い痛みや重さをどうにかしたい方 無意識に肩に力が入り、長期的に予防したい方

保険診療と自費診療の考え方・費用の違い

整形外科での治療には、健康保険が適用される「保険診療」と、全額自己負担となる「自費診療(自由診療)」があります。目的に応じて最適な治療法を選択することが大切です。

保険診療
(1〜3割負担)
基本的なレントゲン検査、湿布や痛み止めの処方、一般的なリハビリテーションなど。
自費診療
(10割負担)
肩こり改善を主目的とした「肩ボトックス注射」や、特殊な薬液を用いる一部の「ハイドロリリース」など。
※保険診療では改善しきれなかった症状への根本アプローチが可能。

SBC整形外科クリニックで相談できること

SBC整形外科クリニック

SBC整形外科クリニックでは、一般整形外科診療から自費診療、再生医療まで幅広い選択肢をご用意しています。

院長をはじめとする整形外科診療を行う医師が、首の痛みや肩こり、頭痛に対する精密なエコー検査から、リハビリ、ハイドロリリースや肩ボトックスなどの自費診療まで、患者様のライフスタイルに合わせた治療プランをご提案します。小児の低身長外来(自費診療)などの専門的な領域にも対応しております。

土日祝日も全日診療(9:15〜18:00)を行っているため、平日お仕事でお忙しい方でも無理なく通院していただけます。

肩こり・頭痛に関するよくある質問

Q.肩こりで整形外科を受診しても良いですか?

A.はい、肩こりは立派な整形外科の対象疾患です。筋肉や骨、神経の異常が隠れていることもあるため、マッサージで治らない場合はお気軽にご相談ください。専門の医師による診断が早期治療の鍵となります。

Q.ハイドロリリースと肩ボトックスの違いは何ですか?

A.ハイドロリリースは癒着した筋膜を水圧で剥がすことで「即効性」が期待でき、ボトックスは筋肉の緊張を長期間緩めることで「持続的な効果」を発揮します。両者を組み合わせることで、より高い治療効果が期待できます。

Q.当日の受診に必要な持ち物はありますか?

A.ご来院の際は、必ずマイナンバーカード(マイナ保険証)または資格確認書をご持参ください。現在服用中のお薬がある場合はお薬手帳もお持ちください。当院では保険・自費に関わらず資格確認を必須とさせていただいております。

まとめ・受診のご案内

肩こりによる頭痛は筋肉の過緊張が引き起こす緊張型頭痛であることが多く、マッサージや市販薬で一時的に症状を抑えるだけでなく、痛みの原因を医学的に特定し、適切な治療を行うことが症状改善への近道です。

とくに、デスクワークや気圧の変化による慢性的な症状にお悩みの方は、ハイドロリリース注射(即効性)と肩ボトックス(持続性)の組み合わせが新たな解決策となる可能性があります。


▶ SBC整形外科クリニックへご相談ください

当院では、しつこい肩こりや頭痛に対する専門的な治療を行っております。自己判断で放置せず、まずは専門の医療機関へご相談ください。
土日祝日も診療しておりますので、痛みのない快適な日常生活を取り戻すために、Webまたはお電話にてお気軽にご予約をお待ちしております。

参考・出典

  • ・厚生労働省:頭痛の診療ガイドライン
  • ・日本整形外科学会:肩こりの症状・原因・病態・治療
  • ・PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構):ボツリヌス療法に関する情報

診療のご案内

SBC整形外科クリニック
【所在地】 〒160-0023
東京都新宿区西新宿7丁目-21-3 西新宿大京ビル7階
【電話番号】 0120-962-992
(電話受付時間 9:15~18:00)
【最寄り駅】 西新宿駅より徒歩2分
新宿駅より徒歩7分
都庁前駅より徒歩7分
【診療日】 土日祝日も全日診療

監修医師

沼倉 裕堅 院長

■ 経歴

2017年 Mahidol University Faculty of Medicine Ramathibodi Hospital 整形外科 留学
2018年 東北大学医学部医学科 卒業
湘南藤沢徳洲会病院 救急科・内科・整形外科
スカイ整形外科クリニック
2020年 いわき市医療センター整形外科
2021年 竹田綜合病院 整形外科
2022年 山形市立病院済生館 整形外科
いしがみ整形外科クリニック
整形外科クリニック西新宿本院
2025年 SBC整形外科クリニック 西新宿本院

■ 備考(所属学会)

日本整形外科学会
日本再生医療学会
日本四肢再建・創外固定学会
日本小児内分泌学会
日本成長学会

監修医情報

SBC整形外科クリニック
西新宿本院院長

沼倉 裕堅 医師
ぬまくら ひろかた/Hirokata Numakura
経歴
東北大学医学部医学科 卒
湘南藤沢徳洲会病院 内科・救急科・整形外科
いわき市医療センター 整形外科
竹田綜合病院 整形外科
山形市立病院済生館 整形外科
Mahidol Univ. Ramathibodi hospital 整形外科(タイ)
いしがみ整形外科クリニック
SBC整形外科クリニック

運営者情報

運営クリニック SBC整形外科クリニック 西新宿本院
住所 〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-21-3 新宿大京ビル7階
お問い合わせ 0120-962-992
院長 沼倉 裕堅 医師
医師紹介
SBC整形外科クリニック 新宿本院
沼倉 裕堅 院長
Hirokata Numakura
【所属学会】
  • 日本整形外科学会
  • 日本再生医療学会
  • 日本四肢再建・創外固定学会
【経歴】
  • 2017年
    Mahidol University Faculty of Medicine Ramathibodi Hospital 整形外科 留学
  • 2018年
    東北大学医学部医学科 卒業
  • -
    湘南藤沢徳洲会病院 救急科・内科・整形外科
  • -
    スカイ整形外科クリニック
  • 2020年
    いわき市医療センター 整形外科
  • 2021年
    竹田綜合病院 整形外科
  • 2022年
    山形市立病院済生館 整形外科
    いしがみ整形外科クリニック
    西新宿整形外科クリニック
  • 2025年
    SBC整形外科クリニック 西新宿本院