「膝の再生医療って、実際は怪しい治療なの?」
「幹細胞治療で死亡事故があったと聞いて不安」
「高額な自費診療だけれど、本当に受けても大丈夫?」
膝の痛みについて再生医療を調べていると、こうした不安を感じる方もいるでしょう。

実際に、厚生労働省は2025年・2026年に、
自家脂肪由来間葉系幹細胞を用いた再生医療を受けた患者が死亡した事案
を公表しています。
ただし、この事実だけを見て
「膝のPRP治療も同じように危険」「再生医療はすべて怪しい」
と判断するのも正確ではありません。
「再生医療で死亡事故があった」という情報自体は、根拠のない噂ではありません。
厚生労働省は、再生医療等安全性確保法に基づき、2025年8月と2026年3月に死亡事案を公表しています。
| 公表日 | 治療 | 厚労省発表 |
|---|---|---|
|
2025年 8月29日 |
慢性疼痛に対する 自己脂肪由来間葉系幹細胞治療 |
患者1名が投与中に急変し、急速に心停止。死亡を確認。原因が明らかでないため、治療・類似加工物の提供や製造について一時停止命令。 |
|
2026年 3月13日 |
慢性疼痛に対する 自家脂肪由来間葉系幹細胞治療 |
患者1名が投与中に急変し、救急車内で心肺停止。搬送先で死亡を確認。原因が明らかでないため緊急命令。 |
|
2026年 4月21日 |
同系統の 慢性疼痛治療 |
少なくとも5名に悪寒・発熱・嘔気などが発生し、少なくとも1名が入院。必要な報告・原因究明を行わず提供を継続していたことなどが判明し、緊急命令。 |
ここは、今回の記事で最も誤解を避けたいポイントです。
厚生労働省が公表した死亡事案は、
慢性疼痛に対する自家脂肪由来間葉系幹細胞を用いた治療
です。
一方、整形外科で変形性膝関節症などに行われる治療には、
自身の血液から作るPRPを膝関節内へ注射する治療
や、
脂肪から採取・培養した細胞を膝関節へ投与する治療
などがあります。

| 公表された死亡事案 | 膝関節のPRP治療 | |
|---|---|---|
| 主な材料 | 培養した自家脂肪由来間葉系幹細胞 | 自身の血液から調製したPRP |
| 対象 | 慢性疼痛 | 変形性関節症など |
| 膝への投与 | 膝PRP治療の死亡事案ではない | PRPを患部の関節内へ局所投与 |
「再生医療」とひとまとめにされがちですが、膝に使われる治療には複数の種類があります。
| 治療 | 主な材料 | 概要 |
|---|---|---|
| PRP | 自身の血液 | 採血した血液から血小板を多く含む部分を調製し、関節内へ注射します。 |
| APS | 自身の血液 | 血液から調製した自己たんぱく質溶液を膝関節内へ投与します。 |
| PDF-FD | 自身の血液由来成分 | 採取した血液を加工し、血小板由来成分などをフリーズドライ加工して使用します。 |
|
培養脂肪幹細胞 (ASC) |
自身の脂肪組織 | 脂肪組織を採取し、幹細胞を分離・培養したうえで関節内へ投与します。 |



自分自身の血液や細胞を使用する治療では、他人由来の細胞などを使用する場合と比べ、免疫学的な拒絶反応のリスクを抑えられる可能性があります。
しかし、
「自分の血液・細胞だから副作用がない」という意味ではありません。
培養脂肪幹細胞治療では、関節内への注射だけでなく、
脂肪採取・細胞の分離・培養・保管・輸送・品質管理
といった工程があります。

そのため、治療を選ぶ際には医師の診断だけでなく、
どこで細胞を加工するのか、どのような管理体制で行うのか、健康被害が起きた場合の対応体制があるか
も確認することが重要です。
再生医療等安全性確保法では、治療のリスクなどに応じて再生医療等を分類し、認定再生医療等委員会による審査や、国への再生医療等提供計画の提出などが定められています。
厚生労働省は、届出された再生医療等提供計画を
「e-再生医療」
で公開しています。
厚生労働省「e-再生医療」届出された再生医療等提供計画を確認する
PRPについては、変形性膝関節症の
痛みや関節機能の改善を目的として研究・臨床利用
が進められています。
一方で、PRPの作製方法、血小板や白血球の濃度、投与回数、患者さんの状態などが研究ごとに異なり、結果にもばらつきがあります。
日本再生医療学会の研究資料でも、膝の再生医療について
有効性に関するエビデンスはまだ限定的で、PRPの臨床的有効性について専門家の評価が分かれている
ことが説明されています。

膝が痛いからといって、最初から再生医療を選ぶ必要があるわけではありません。
まずは診察や必要な画像検査などで、
変形性膝関節症なのか、半月板・靱帯・骨など別の問題なのかを確認すること
が治療選びの出発点です。
| 選択肢 | 主な内容 |
|---|---|
| 保存療法 | 運動・体重管理、リハビリテーション、内服・外用薬、ヒアルロン酸注射など |
| 再生医療など | PRP、培養脂肪幹細胞など。自由診療として行われる治療 |
| 手術療法 | 病状や年齢などに応じて骨切り術、人工関節置換術などを検討 |
特に変形が進行している場合などは、再生医療だけにこだわらず、
手術を含めた選択肢のメリット・デメリットを比較すること
が重要です。
「有名だから」「価格が高いから」「再生医療専門だから」という理由だけでは、安全性や治療の妥当性を判断できません。
2.保険診療・リハビリ・手術も説明する
再生医療以外の選択肢も公平に提示している。
3.「必ず治る」と説明しない
効果の個人差や、治療しても改善しない可能性まで説明している。
4.具体的なリスクを説明する
「自分の細胞だから安全」だけではなく、感染・痛み・腫れなど治療ごとのリスクを説明している。
5.提供計画・同意説明文書を確認できる
再生医療等安全性確保法の対象となる治療では、e-再生医療などから提供計画を確認できる。
6.費用総額が治療前に分かる
1回の料金だけでなく、推奨回数・検査費・追加費用などを確認できる。
7.医師が治療適応を主体的に判断する
患者選択や投与量などを外部業者任せにせず、診療を担当する医師が医学的に判断している。
SBC整形外科クリニックでは、診察のうえで膝の状態を確認し、保存療法・リハビリテーション・再生医療などから治療方法を検討します。
現在、公式サイトで案内している主な膝関節再生医療・関連治療は次のとおりです。
| 治療 | 料金 | 備考 |
|---|---|---|
|
1DAY膝関節治療 高濃縮PRP |
170,000円 1回 |
現在は西新宿本院のみ |
|
高濃縮PRP 6回コース |
750,000円 | 複数回・複数部位向け |
| PDF-FD | 138,000円 | 自身の血液由来成分を使用 |
| ジンマーAPS | 308,000円 | 自身の血液由来の治療 |
|
培養脂肪幹細胞治療 (ASC) |
1,200,000円 3回コース |
自身の脂肪から幹細胞を採取・培養 |
※料金は2026年8月に公式サイトで確認した税込・診察料込みの表示です。治療内容・料金は変更となる場合があります。
再生医療について不安を感じたとき、
「危険だから全部避ける」「新しい治療だから安心」と極端に判断する必要はありません。
自分の膝がどのような状態なのかを診断したうえで、保存療法・再生医療・手術などを比較し、治療効果の限界やリスクまで理解して選ぶことが大切です。
西新宿本院・横浜駅前院では、膝の診察からリハビリテーション、膝関節再生医療までご相談いただけます。再生医療を受けるか決めていない段階でも、まず現在の膝の状態についてご相談ください。

| 所在地 |
〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-21-3 西新宿大京ビル7階 |
|---|---|
| 診療時間 |
全日 9:15~18:00 最終受付:平日・土曜日17:00/日曜日・祝日16:00 |
| 予約 |
平日:予約優先制 土日祝:完全予約制 |
| 膝関節治療 |
一般整形外科・リハビリテーション・膝関節再生医療など 高濃縮PRPは現在、西新宿本院のみ |
| アクセス |
西新宿駅 徒歩2分 新宿駅 徒歩7分 都庁前駅 徒歩7分 |
| 電話 |
0120-962-992 電話受付 9:15~18:00 |

| 所在地 |
〒220-0004 神奈川県横浜市西区北幸1丁目4-1 横浜天理ビル11階 |
|---|---|
| 診療時間 |
全日 9:15~18:00 最終受付17:00 |
| 予約 |
平日:予約優先制 土日祝:完全予約制 |
| 膝関節治療 | 一般整形外科・リハビリテーション・膝関節再生医療など |
| アクセス |
横浜駅 徒歩3分 横浜駅西口ジョイナス地下街直結 南8番出口・横浜天理ビル11階 |
| 電話 |
0120-003-943 電話受付 9:15~18:00 |
※膝関節再生医療は自由診療です。治療効果には個人差があり、すべての方に同じ効果を保証するものではありません。
※診療内容・治療料金・提供している治療・診療時間・予約枠などは変更となる場合があります。臨時休診や受付時間変更が行われる場合もあるため、受診前に各院の公式ページ・予約画面で最新情報をご確認ください。