「走ると膝の外側が痛くなる」
「すねの内側がズキズキして、休むと少し楽になる」
「朝起きたときに足裏が痛い」
「アキレス腱やふくらはぎに違和感があり、このまま走ってよいのか分からない」
ランニングによる膝・すね・足の痛みには、腸脛靭帯炎(いわゆるランナー膝)、 シンスプリント、疲労骨折、足底腱膜炎、アキレス腱障害など、さまざまな原因があります。 痛む場所が同じでも、必要な休養期間や治療は同じとは限りません。
とくに、走り方が変わるほど痛い、腫れている、安静にしていても痛む、何度も同じ場所が痛くなる場合は、 「使いすぎだから休めばよい」と決めつけず、整形外科で原因を確認することが大切です。
先に結論|ランニングの痛みで確認したい4つのこと
軽い違和感であっても、負荷を下げると一度消えるもののランニングを再開すると繰り返す場合は、 走行距離だけでなく、身体機能や負荷のかかり方まで含めて評価することで再発予防につながることがあります。
病名が分からなくても整形外科を受診できます
「ランナー膝なのか分からない」「走ると同じ場所が痛い」という段階でも問題ありません。 症状・診察所見を確認し、必要に応じてレントゲンやエコーなどの検査を検討します。
西新宿本院|整形外科の初診予約へ →※予約画面では「整形外科 初診」をお選びください。土日祝は完全予約制です。
ランニング障害では、痛む場所と「どの動作で痛むか」を組み合わせて考えます。 次の疾患は代表例であり、症状だけで自己診断することはできません。
膝の外側|腸脛靭帯炎(ランナー膝)など
長距離を走ると膝の外側が痛み、休むと軽くなるものの再開すると再び痛む場合、腸脛靭帯炎などを考えます。 ランニング量の急な増加、下肢の筋力・柔軟性、身体の使い方など複数の要因を確認します。
膝の前・お皿の周辺|膝蓋大腿関節の痛み・膝蓋腱障害など
膝のお皿周辺の痛みは、ランニングだけでなく階段、しゃがみ込み、長時間座った後などで気になることがあります。 痛む位置や腫れ、動作時の症状を確認し、膝関節内の問題などとの鑑別が必要です。
すねの内側|シンスプリント・疲労骨折など
すねの内側に広い範囲の痛みが出る場合はシンスプリントが候補になります。 一方、狭い範囲に強い圧痛がある、負荷をかけていなくても痛む、痛みが強くなっている場合などは疲労骨折も含めて確認します。
かかと・足裏|足底腱膜炎など
かかとから足裏に痛みがあり、朝の最初の一歩や長く休んだ後の歩き始めに痛みが出る場合は、足底腱膜炎などが考えられます。 足部の形、靴、走行量、足首の動きなども含めて評価します。
アキレス腱周辺|アキレス腱障害・断裂など
徐々にアキレス腱周辺が痛くなる場合と、「ブチッ」「パンッ」という感覚とともに急に痛くなる場合では対応が異なります。 突然の痛み、蹴り出しにくさ、つま先立ちのしにくさがある場合は、アキレス腱断裂も否定できません。
ふくらはぎ|肉離れなど
ダッシュ、坂道、スピード練習などで急にふくらはぎが痛くなった場合は、筋損傷を考えます。 急性期に痛みを我慢して強く伸ばしたり、何度も走って確認したりするのは避けましょう。
「痛い=必ず長期間完全休養」というわけではありませんが、 痛みによって走り方が変わる状態で無理を続けることはおすすめできません。 痛みの原因によっては、ランニングを中止して早めに評価した方がよいケースがあります。
救急受診も検討したい症状
早めに整形外科で確認したい症状
軽い違和感でも「負荷を下げて経過を見る」
痛みが軽く、日常生活に支障がなくても、走行距離・スピード・坂道・連日の練習などをいったん減らし、 症状が増えないか確認しましょう。再発する場合は原因評価をおすすめします。
ランニング障害の診断では、画像検査だけでなく、症状が出た経緯やトレーニング内容が重要です。 「週何km走っているか」「最近距離やスピードを増やしたか」「坂道・路面を変えたか」「新しいシューズへ変えたか」なども診断の手掛かりになります。
STEP 1|問診・診察
痛む場所、発症時期、走る距離・頻度、外傷の有無、歩行や関節の動き、圧痛、腫れなどを確認します。
STEP 2|必要に応じてレントゲン
骨折、疲労骨折、骨の配列、関節の変形など、骨の評価が必要な場合にX線検査を行います。
STEP 3|必要に応じてエコー
筋肉、腱、靭帯などの軟部組織を確認したい場合は、超音波(エコー)検査を組み合わせることがあります。
STEP 4|必要ならMRI等を検討
診察や初期検査だけでは判断しにくい場合は、MRIなどの追加検査が必要になることがあります。院内に該当設備がない場合は、対応可能な医療機関への紹介を検討します。
検査の違いを詳しく知りたい方は、 整形外科のエコー検査とは?レントゲンとの違い も参考にしてください。
ランニングによる痛みの治療は、病名や損傷の程度によって異なります。 多くのオーバーユース障害では、いきなり侵襲的な治療を選ぶのではなく、 負荷調整、薬物療法、リハビリテーション、装具などを組み合わせる保存療法が基本になります。
治療で検討する主な内容
例えば膝が痛くても、股関節や足関節の動き、筋力、片脚での安定性などが関係している場合があります。 リハビリでは、症状に応じて関節可動域、筋力、柔軟性、動作、スポーツ活動の制限などを評価し、 一人ひとりに合わせた内容を検討します。
SBC整形外科クリニックのリハビリについては、 リハビリテーション科 をご覧ください。
「大会があるので、どこまで運動してよいか知りたい」という相談も可能です
競技予定や目標も含めて医師へお伝えください。診断や症状に合わせて、休止・負荷調整・リハビリの方針を検討します。
西新宿本院の整形外科 初診予約へ →再生医療やPRPは、ランニングで起こるすべての膝・すね・足の痛みに一律で行う治療ではありません。 まず病名と痛みの原因を確認し、保存療法の内容や経過も踏まえて適応を検討します。
「ランナー膝だからPRP」とは限りません
腸脛靭帯炎、シンスプリント、足底腱膜炎、アキレス腱周辺の痛みなどは、病態も治療方針も異なります。 SBC整形外科クリニックの「1DAY膝関節治療 高濃縮PRP」は、公式案内上、主に変形性膝関節症を対象とした膝関節の自由診療です。 ランニング中の膝痛がその適応になるかは診断後に判断します。
SBCの1DAY膝関節治療 高濃縮PRP
料金:1回 170,000円(税込・診察料込)
自由診療/保険適用外
治療後、一過性の関節痛や腫れが生じる場合があります。
「再生医療を受けたい」と治療方法を先に決めるより、まず一般整形外科で痛みの原因を確認することをおすすめします。 そのうえで変形性膝関節症などが確認され、再生医療に関心がある場合は、医師へ選択肢を相談できます。
治療内容・料金・注意点は、 1DAY膝関節治療 高濃縮PRP をご確認ください。
「何日休めば走れるか」は、病名や損傷の程度によって異なります。 疲労骨折、肉離れ、腱障害、ランナー膝を同じ日数で判断することはできません。
1|日常生活で症状が悪化しない
歩行・階段など、日常動作で強い痛みや腫れが出ないか確認します。
2|必要な可動域・筋力・動作を確認する
患部だけでなく、片脚での安定性や関連する関節の動きなども確認します。
3|ウォークから軽いジョグへ段階的に戻す
いきなり以前の距離・ペースへ戻さず、短時間・低強度から症状の反応を確認します。
4|距離・速度・坂道などを一度に増やさない
複数の負荷要素を同時に増やすと、何が症状を悪化させたのか分かりにくくなります。
大会や記録会が近い場合でも、復帰時期は「予定日から逆算して無理に走る」のではなく、診断と症状の回復状況を優先しましょう。
ランニング障害は、単一の原因だけで起こるとは限りません。 トレーニング量、回復、筋力・可動域、シューズ、路面、過去のけがなどをまとめて見直すことが重要です。
走行距離・強度を急に増やしすぎない
距離、スピード練習、坂道、連続練習など、負荷が急に変わったタイミングで症状が出ていないか振り返ります。
休養・睡眠もトレーニングの一部と考える
同じ負荷でも、疲労が蓄積している時期は身体が耐えられる量が変わります。休養日を含めて計画しましょう。
シューズは「走行距離だけ」で交換時期を決めない
摩耗やフィット感、痛みの有無、用途を確認します。足部の状態によってはインソールを検討する場合もあります。
筋力・可動域は「弱いところを個別に」
全員が同じストレッチや筋トレを行えば予防できるわけではありません。症状や評価に合わせて内容を選びます。
「かかと着地は悪い」「前足部着地が正解」とは一概にいえません
接地方法を変えると、膝への負荷が変わる一方で足首・アキレス腱側の負荷が増えることがあります。 すべてのランナーに共通する一つの正解があるわけではないため、症状がない状態で無理に接地パターンを変更する必要はありません。 フォーム調整が必要な場合は、症状と身体機能を見ながら個別に行います。
足部のサポートについては、 医療用矯正インソール もご覧ください。
ランニングによる膝・すね・足の痛みは、使いすぎだけでなく、疲労骨折や筋・腱の損傷などが隠れていることがあります。 痛みを我慢して走り続けるより、原因を確認し、必要な負荷調整やリハビリを行うことが再発予防につながります。
「大会が近いので走れる範囲を知りたい」「休むと治るけれど、走るたびに同じ場所が痛い」という方も、 一般整形外科でご相談ください。
SBC整形外科クリニック西新宿本院・横浜駅前院では、一般整形外科とリハビリテーションに対応しています。 病名が分からない段階でも、ランニング中・走った後に繰り返す膝や足の痛みをご相談いただけます。
※明らかな変形、大量出血、開放創、足の色・温度の異常、強い感覚障害などがある場合は、通常の外来予約を待たず救急医療機関への受診をご検討ください。
アクセス
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