西新宿本院
足関節捻挫
足首の靭帯(じんたい)損傷とは
足関節捻挫とも呼ばれる
損傷が起こりやすい靱帯は外くるぶし側にある
足首を内側に曲げることを内反、外側に曲げることを外反といいますが、大半の足関節捻挫は可動域の広い内反で起こります。内側に強くひねることで前距腓靭帯が損傷し、ひどい場合は断裂してしまうこともあります。靭帯が完全に断裂してしまうと足首が固定できずグラグラになってしまいます。
足首靭帯損傷の症状
足首の靭帯損傷(足関節捻挫)の原因
診断
損傷は三段階に分けて判断される
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1度(軽度):
靭帯が伸びて小さな裂傷が生じた状態です。痛みや腫れは少ないものの、靭帯にはダメージが残っており、放置しておくと再発する可能性があります。多くは数日以内に回復します。 -
2度(中等度):
靭帯組織が部分的に断裂している状態で、歩けないほどの痛みと腫れ、内出血がみられます。回復するまでに数週間を要し、この状態で再び捻挫をすると神経が損傷するおそれがあります。 -
3度(重度):
靭帯が完全に断裂した状態で、くるぶしを中心に足全体の腫れと内出血がみられます。非常に強い痛みがあり、足首はグラグラして自力で立つことができません。神経の損傷や足関節の軟骨が骨折している可能性もあります。回復には1か月以上かかり、完全に治癒する前に運動を再開するなどの無理をすると再発や慢性化の恐れがあります。
痛めたら無理に歩かないことが大切
足首の靭帯損傷(足関節捻挫)の治療方法
1度捻挫と2度捻挫の場合
3度捻挫の場合
床に座って脚を延ばし、両足のかかとを合わせてつま先を外側に開く足首の運動やカーフレイズ(直立してかかとの上げ下げ)などの筋トレをリハビリテーションとしておこないます。
治療しても痛みが取れない場合
慢性化させないためには初回の対応が重要
RICE処置とは、
R:Rest=安静
I:Ice=冷却
C:Compression=圧迫
E:Elevation=挙上
の頭文字をとった応急処置の名称です。
骨折をともなわない捻挫など軟部組織のケガをしたら、患部を動かさない、アイスパックや氷水で患部を冷やす、テーピングなどで圧迫・固定する、受傷部分に血流が集まらないように患部を心臓より高く上げる、この4つの処置をすぐに実践することです。足首の靭帯損傷(足関節捻挫)では受傷直後の処置が最も重要です。
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