
初期症状は、動作を開始したときの痛み

整形外科でも始まっている再生医療

脂肪のパワーを利用して、変形性膝関節症を治療



変形性膝関節症の痛みにお悩みの方へ、
自身の血小板や幹細胞を利用してひざの痛みの
改善を図る「再生医療」をご提案します。
再生医療は、入院・手術なしで治療が可能です。
膝の痛みで「家事をするのがきつい」「階段を上り下りするのが億劫」「外出を避けがち」、そんな悩みを抱えている方は多いです。
年齢とともに膝の軟骨や半月板がすり減っていきますが、一度削れてしまうと自然に戻ることはありません。
さらに、膝の痛みによって運動が制限されると、関節を支えている筋肉も痩せてしまい、症状が悪化すると、次第に歩くことも困難になってしまいます。
再生医療は、膝関節に痛みをお持ちの方におすすめの治療法です。
変形性膝関節症で苦しんでいる方は国内で約 1,000万人いると考えられています。
また、レントゲンを撮影すると変形性膝関節症と診断されうる方はその3倍以上はいると推測されています。
誰にでも起こりうる身近な病気なのにも関わらず、ここ数十年の間、治療は消炎鎮痛薬、ヒアルロン酸注射、手術しかありませんでした。
変形性膝関節症は変形の進行具合によって、以下の 4つのステージに分けられます。

変形が軽い方には、消炎鎮痛薬の内服やヒアルロン酸注射が行われますが、これらの治療には、変形を抑える効果はなく、変形が進むと手術(人工関節置換術)、という流れが一般的でした。
しかしながら、手術の場合、入院が必要ですし、手術や麻酔の合併症も考えなければなりません。また、誰もが手術は避けたいものです。
そこで、何とか変形の進行を抑えられないかと開発されたのが、再生医療です。
手術の場合、入院や治療後の生活に支障が出る場合があります。再生医療は自分の細胞を使い、自己治癒力を高めるので何度も通院する必要がありません。
仕事でまとまった休暇が取れない方や、身体への負担を軽減したい方におすすめです。
骨切り手術や人工膝関節を入れる場合、感染症や骨折など身体へのリスクが高くなります。そうなると通常通りに戻るのは難しいかもしれません。
膝関節再生医療なら入院・手術無しで痛みを改善させるため、再び元気に歩けたり運動したりすることが期待できます。

再生医療とはどういった治療なのでしょうか。
再生医療の由来は、血小板の中の「再生因子」を利用する事から来ています。色々な名前がついており、覚えにくいかもしれませんが、大きく分けて 2つのタイプの治療しかありません。
それは、ご自身の「血液」を使う治療(多血血小板血漿 = PRP)と「脂肪」を使う治療(脂肪幹細胞治療 = ASC)です。
どちらの治療も関節、筋肉へ注射することで、元々ある組織を修復する力を高めつつ、組織を保護し、変形や変性を抑える効果があります。
欧米では、一般的に行われている治療であり、これまでに多くの症例報告もあり、確立されつつある治療方法なので、日本でも今後さらに普及していくと考えられています。

人間には元々、傷を治す力があります。例えば、子供の頃に転んで膝を擦りむいた事もあると思います。傷が出来て、出血しても、かさぶたが出来て治る経験をされた方も多いと思います。それは、出血した血の中の血小板に強力に傷を治してくれる再生因子があるからなのです。
しかしながら、膝については骨表面の軟骨や骨と骨の間のクッションである半月板に血流が乏しく、そういった治してくれる力が働きません。そのままでは徐々に擦り減ってしまいます。そこで、外から本来働かないはずの再生因子を加える事によって、軟骨や半月板を保護し、かつ痛みの原因である炎症を抑える事ができる様になるのです。
従来の痛み止めやヒアルロン酸と違い、根本的かつ長期的な効果が期待できます。

骨の変形が軽度であるほど、効果は出やすいですが、他の病院で手術と言われても、後述する脂肪幹細胞と組み合わせる事で、治療効果の持続が期待できますので、詳しくは担当医師にご相談下さい。
当院の膝関節再生医療は 診断から細胞加工・培養、そして治療まで、すべての工程を管理しています

変形性膝関節症において従来の治療法では、初期症状に対して痛み止めやヒアルロン酸の注射などの保存治療を行っていましたが、治療効果や、持続期間の観点で毎月の治療・通院が必要でした。
整形外科では、保存治療(薬や注射)、物理療法(リハビリやマッサージ、電気治療など)の効果がなければ、手術療法しか選択肢はありませんでしたが、再生医療は保存治療と手術療法の間に
位置づけされます。
また、進行して骨の変形が起こってしまった場合は、人工関節の手術を中心に行うのが従来の治療法でした。
再生医療は痛みの根本的な原因に直接アプローチができ、手術は避けたい方にも有効な治療法になります。
下記では「保存療法」「再生療法」「手術療法」の3種類の膝関節治療法について、効果や持続性などをご紹介します。
保存医療 ヒアルロン酸治療 | 再生医療 PRP | 手術療法 人工関節 | |
|---|---|---|---|
| 対象重症度 | 軽度 | 中度 | 重度 |
| 痛みへの効果 | 〇 | ◎ | ◎ |
| 体への負担 | 小 | 小 | 大 |
| 入院 | 不要 | 不要 | 3週間~ |
| 持続性 | 約1週間 | 約6~24ヵ月 | 約10年 |
| 主な効果 | 潤滑を良くして、 炎症や痛みを和らげる | 自身の細胞が持つ 修復機能で、 ひざの痛みの改善を図る | 人工関節で痛みの原因を 取り除く |
再生医療のうち、比較的手軽に試して頂けるのが血液を使う治療です。クリニックや製造メーカーによって様々な名前がついていて、混乱するかもしれませんが、基本的な原理は一緒です。
当グループでは、併設されている細胞培養施設で作製している「高濃縮PRP」(現在、新宿本院のみ)に加え、Zimmer 社による「APS」、Waqoo 社による「PDF-FD」の治療を受ける事が出来ます。
それぞれ、特徴はありますが、作製の流れはそこまで変わりません。

血液を採取します。

製品によっては感染症検査等を行い、専用の機械で遠心分離をかけて重 力をかけ、赤血球などの重い物を沈殿させます。二層に分かれた上層にい わゆる再生因子や小量の血症板が凝縮されており、この部分のみを抽出し ます。

以下にそれぞれの製品の特徴をお示しします。症状に合わせて、それぞれ 使い分けますが、自分の症状に対して、何を使用するべきかについては医 師にご相談ください。


変形性膝関節症は、膝関節の中にある軟骨がすり減り関節の内側を覆う膜(滑膜)に炎症が生じて症状が現れ、40歳以上の5人に1人が罹るといわれています。
男女比は1:4で女性に多くみられ、高齢者になるほど罹患率は高くなります。主な症状は膝の痛みと水がたまることです。
膝軟骨は、骨と骨のあいだにあり、その表面は滑らかな状態で、膝関節がスムーズに動くのを助けますが、変形性膝関節症はクッションの役割を果たしている軟骨がすり減り、関節の土台となっている骨が露出したり骨がトゲ状に変形してしまいます。
初期症状では、立ち上がり、歩きはじめなど動作の開始時に痛みがあらわれます。
休めば痛みがとれますが、進行して中期症状になると正座や階段の昇降が困難となり日常生活に支障を与えてきます。
末期症状になると安静時にも痛みがとれず、膝の変形が目立ち膝がまっすぐに伸びず歩行が困難になってしまいます。
原因は明確に解明されておりませんが、加齢、体重の増加、膝の内反変形(O脚)、力学的負荷の増大(重い荷物を持つ労働など)などが関与すると考えられます。最近では遺伝が関与していることも明らかになりつつあります。



| 膝関節再生医療PDF-FD | 1DAY膝関節治療高濃縮 PRP(培養室特製) | 再生医療APS | |
|---|---|---|---|
| 特徴 |
|
|
|
| 対象疾患 | 変形が軽度な変形性膝関節症、 筋・腱疾患 | 変形が軽度から中等度の変形性膝関節症、半月板損傷、他の部位の関節疾患、筋・腱疾患 | 変形が中等度から高度の変形性膝関節症、中高齢の患者様 |
| 効果的な 投与回数 | 2〜3 回 | 1 回、効果によっては複数回 | 1 回、効果によっては複数回 |
| 効果の 持続時間 | 6〜12 カ月 | 6〜24 カ月 | 6〜24 カ月 |
| 作製時間 | 3 週間 | 1〜2 時間 | 1〜2 時間 |
| 再生因子量 | 多い | 多い | 多い |
| 炎症抑制 タンパク質 | 中等量 | 多い | 極めて多い |

再生医療の効果を最大限に引き出すためにリハビリテーションと組み合わせ相乗効果を図ります。
膝は運動器の一部で、身体の様々な部位と連携して正常な動作をサポートしています。膝が適切に機能しない場合、筋骨格系全体に影響が及び、患者様の日常生活の支障をきたしてしまうことになりかねません。
当院では、再生医療(注射療法)を用いて単に症状を和らげるだ
けでなく、膝の正常な動きを促進し、筋骨格系を活性化させながら痛みの根本解決を目指しています。

高濃縮 PRP VASの推移(全体)

VAS:Visual analog scale の略で痛みの指標です。高ければ高いほど自覚痛が強くなります。
PRP 投与後、1 カ月で VAS が有意に低下し、痛みが抑えられている事が分かります。投与後 6 カ月経過しても、効果は持続しています。
高濃縮PRP KOOSの推移(全体)

KOOS:Knee injury and Osteoarthritis Outcome Score の略です。患者さん自身が自分の膝機能を評価する尺度です。高ければ高いほど、膝機能が高くなります。
PRP 投与後、1カ月で全ての項目で膝機能が改善しています。改善した膝機能は投与後 6 カ月経過時点でも、効果が持続しています。
脂肪幹細胞治療(ASC)はより長期的に膝の状態を保ちたい方にお勧めです。
幹細胞とは文字通り、幹(みき)となる細胞であり、様々な細胞に分化(変身)する力を持っています。
iPS 細胞や ES 細胞という言葉を聞いた事がある方は多いと思います。これらはいわゆる万能細胞であり、身体のあらゆる細胞に分化する事が出来ます。脂肪幹細胞はあらゆる細胞に分化する事は出来ませんが、一定の方向の細胞に分化する事が出来ます。

脂肪幹細胞を関節内に注射すると、関節包の内側にある滑膜という膜に接着します。そこで、3-6 カ月間くらいかけて育ち、滑膜細胞に近い細胞(滑膜幹細胞様細胞)に分化します。そして、関節の中に、PRP、エクソソーム、microRNAなどの関節を守るタンパク質の分泌を始めます。関節の中にPRP を作る工場を作るイメージです。それによって、年単位のより長期的な効果の継続を期待できます。
変形性膝関節症でも変形が軽度な方から、高度な方まで幅広くお勧めできる治療になります
実際の治療手順は以下になります。

まず、お腹から少量の脂肪(小切片)を採取します。

この脂肪から脂肪由来の幹細胞を抽出し、
培養して数を増やし、
膝に注射で戻します。
脂肪幹細胞の培養に約 6 週間程度かかります。注射自体は、PRP と同様の手順で行いますので、大きな負担はありません。
PRP・APSなど
血小板から分泌される再生因子・抗炎症性タンパク質を凝縮する。
関節内に拡散する。
抗炎症効果が強く、早期に効果が現れる。
効果は6〜24ヶ月持続する。
脂肪幹細胞治療
脂肪幹細胞が潤膜幹細胞様細胞に分化する。
再生因子・エクソソーム・micro RNAなどを分泌する工場を作る。
潤膜に接着する。
工場が出来るまで、3〜6ヶ月ほどかかるが、年単位で関節を保護する。
再生医療を行った後のリハビリは非常に重要になります。人間の体重は骨だけで支えている訳ではありません。骨と周りの筋肉で支えています。膝が悪い方は、膝の周りの筋肉が少なからず弱くなっている方がほとんどです。リハビリを行う事で、膝周りの筋肉を強化し、骨への負担を減らす事で、より長期的な治療効果が期待です。
治療を終えた後のリハビリをぜひご検討ください。
膝関節再生医療の費用は以下の通りです。
1DAY膝関節治療高濃縮PRP
6回コース
750,000円
※税込・診察料込
当院では1DAY膝関節療法において、厚生労働省への届出済みの細胞培養加工施設を備えており、再生医療学会認定の上級臨床培養士が加工を行います。
そのため、一般的なPRP生成工程に必要な専用キットを使用せず、低単価で高品質なPRPをご提供することが可能です。
再生医療は、患者自身の組織や細胞を活用して治療を行うため、拒絶反応のリスクが比較的低いと考えられています。その理由は異物として拒絶する可能性が少ないからです。
ただし、再生医療にもリスクが存在し、脂肪塞栓症、感染、神経や血管の損傷などの副作用やリスクが起こる可能性はゼロではありません。
当院では、治療を行う前に患者様と十分なカウンセリングの時間を設け、メリット・デメリットを理解していただいたうえで決定いたします。

再生医療は自由診療なので、保険は適用されません。ただし、医療費控除の対象となる場合もございます。
予約制のため、お電話にてご予約をお願いします。
効果の出方に個人差はありますが、膝の痛みと関節機能の改善が期待できます。
皆様、はじめまして。
SBC横浜駅前整形外科クリニック 院長の三浪友輔(みなみゆうすけ)と申します。
私は卒業して以来、小児や成人の希少がんの治療に携わってきました。
その後、ご縁があって再生医療の道に進み、当クリニックで人の温かみを再認識し、入職いたしました。
私の診療のポリシーは、とにかく患者様一人一人を家族の様に大切にする事です。
一人一人を大切にし、一人一人に即した治療をご提案させて頂きますので、何かご質問などがありましたら、是非ご質問下さい。
皆様とお会いできるのを楽しみにしております。